蛇ノ目エリカ(リコリス・リコイル)とは【徹底解説・考察まとめ】

蛇ノ目エリカ(じゃのめ エリカ)とは、『リコリス・リコイル』(リコリコ)の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack(DA)に所属するエージェント「リコリス」の1人。
ランクファーストのリコリス春川フキの率いるチームの一員で、同僚の井ノ上たきなに友情と憧れを抱く。拳銃の闇取引現場の制圧任務中に敵の人質にされ、「エリカに当てなければいい」と判断したたきなの暴走を招く。その後事実上の左遷を食らったたきなを案じ、自身がそのきっかけを作ったことを悔い続けている。

蛇ノ目エリカの概要

蛇ノ目エリカ(じゃのめ エリカ)とは、『リコリス・リコイル』(リコリコ)の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack(DA)に所属するエージェント「リコリス」の1人。
ランクファーストのリコリス春川フキ(はるかわ フキ)の率いるチームの一員で、任務中の殺人も辞さないリコリスにしては気弱な性格。同じチームの井ノ上たきな(いのうえ たきな)には、やや一方通行気味の友情と憧れを抱いている。

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蛇ノ目エリカのプロフィール・人物像

ランク:セカンド

CV:八神結香

拳銃の闇取引現場の制圧任務中にテロリストに捕まって人質とされ、本部との連絡が途絶しフキたちが見守るしかない中、「エリカに当てなければいい」と判断したたきなにテロリストごと銃撃される。この時実際にエリカは一発も被弾しなかったのだが、命令無視と越権行為と形として友軍に銃を向けた事実からたきなはDAの下部組織に転属。そうまでして自分を助けてくれたたきなを守れなかったことを悔やみ続けている。

蛇ノ目エリカの来歴・活躍

DAに保護されリコリスとなる

孤児となり、DAに引き取られて訓練を施され、治安維持のために武力を用いて活動するリコリスとなる。
その後フキのチームの一員となり、たきなや篝ヒバナ(かがり ヒバナ)と共に様々な任務をこなしていく。そんな中で、リコリスにしては気が弱く優柔不断な自分とは異なり、自分の意志で考えて行動するたきなに憧れを抱くようになっていった。

家族を失った経緯は不明だが、作中では10年前に旧電波塔(東京スカイツリー)が破壊される事件が起きており、年齢的にこの一件となんらかの関連がある可能性が高い。

拳銃の闇取引制圧任務

テロリストの人質にされたエリカ。

1000丁もの拳銃の闇取引が行われるとの情報を入手したDAは、フキのチームにこの制圧を命じる。しかし作戦中にDAの中枢を担うAIラジアータが何者かにハッキングを受け、司令部との連絡が途絶。この影響もあってか連携が狂い、テロリストに捕まってしまう。
人質にされ、テロリストがフキたちに向かって投降を要求する中、「自分に構わず撃ってほしい」と仲間に向かって懇願する。なお本部との連絡を試みるフキを尻目に、たきなは「エリカに当てなければ問題ない」と判断して彼女ごとテロリストに向かって機関銃を乱射。実際にエリカは一発も当てなかったものの、重要な証人を皆殺しにするという事態を招く。

フキは「エリカを殺す気か」と激怒し、彼女の意見もあってたきなはDAの下部組織である喫茶店リコリコへと転属。事実上の左遷を食らうこととなる。この人事は自分が捕まったことが原因だと感じたエリカは、たきなへの強い罪悪感を抱く。

DA本部での模擬戦

「自分のせいでたきなを転属させてしまった」と悔やむエリカ。

それからしばらくして、“歴代最強のリコリス”として名を知られる錦木千束(にしきぎ ちさと)が健康診断と体力測定のためにDA本部を来訪。千束はリコリコに所属しており、後輩としてやってきたたきなのことをかわいがっていた。DA本部への復帰を目指すたきなを応援する千束は、「後任も決まったし、もうDAにたきなの居場所は無い」と断言するフキと口論となり、模擬戦で決着をつけることとなる。
この模擬戦は、本部に居合わせたリコリスの間で話題となり、「たきなのDA復帰を懸けた一戦」との噂として広まっていく。ヒバナからその話を聞いたエリカは、千束のチームが勝てばたきなが戻ってくると信じてこれを観戦。その祈りが通じたか、模擬戦は千束のチームの勝利に終わる。

しかし「たきなのDA復帰を懸けた一戦」というのは結局ただの噂に過ぎず、たきなは千束共にリコリコへと帰還。エリカは落胆しつつも、「次は千束に負けない」と気炎を上げるフキの下、リコリスとしての役目を果たしていく。

東京に迫る危機

アラン機関のエージェントである吉松が、東京で大規模なテロを計画し、そのために真島というテロリストを招聘。彼の工作により各地に様々な被害が発生し、DAはこの対応に追われることとなる。
やがて真島は「派手なことをするにはリコリスたちが邪魔だ」との結論に達し、彼女たちを集中的に狙うようになる。DAそのものを狙った攻撃に対し、司令官の楠木は本腰を入れて真島の討伐を計画する。

この際、戦力増強のためにたきなもDAに呼び戻される。エリカはなんとかたきなと会う時間を作り、足を引っ張って事実上の左遷を食らわせたことを謝ろうとするも、大規模な作戦を前になかなかその機会を設けられず、ただ時間だけが過ぎていった。

延空木の攻防

拳銃取引現場での自分のミスについて、たきなに詫びるエリカ。

新電波塔「延空木」の完成セレモニーが開かれる。真島がここを狙うという情報をつかんでいたDAは、フキたちリコリスをここの警備に送り込む。
しかし真島は延空木そのものではなく、日本中の注目が集まるその完成セレモニーを利用して、「東京中に1000丁の拳銃をバラ撒いた」と宣言。これにより混乱した市民たち自らの手でDAが守り続けてきた日本の安全神話を崩壊させることこそ、真島の真の目的だった。数ヶ月かけて準備を整えたロボ太によって頼みのラジアータも機能しなくなり、情報戦でも後れを取ったDAは、リコリスの存在までも世間に大々的に暴露されてしまう。

そんな中、戦力増強のためにDAに復帰したたきなが、千束の身になんらかの異変が起きていることを悟り、「彼女を助けに行く」と言い出す。作戦行動中の突然の離脱宣言に仲間たちが戸惑う中、エリカは意を決して「たきなの抜けた穴は自分が埋める」と宣言し、彼女に拳銃取引現場での自分のミスについて詫びる。
たきなの実力はエリカを上回っており、穴埋めをするというのは現実的な提案ではなかった。しかしリーダーのフキは、ここで離脱すればもう2度とDAに戻れないと告げた上でなおたきなの意志が揺るがないことを見て取ると、ぶっきらぼうに彼女を送り出すのだった。

この頃、DAでは世間にその存在が暴露されたリコリスを処分することが上層部の意志で決定していた。延空木で待機中だったリコリスの排除のため、男子版のリコリスであるリリベルが投入され、エリカたちは窮地に陥る。しかし楠木から連絡を受けたたきなや千束が乱入し、彼女たちの仲間のハッカーによる情報操作で真島のテロは世間的にはただの茶番として処理される。状況が変わったことで、リコリス全体への処分命令は撤回されるのだった。

蛇ノ目エリカの関連人物・キャラクター

井ノ上たきな(いのうえ たきな)

DAのエージェントであるリコリスの一員で、現在は喫茶店リコリコに所属している。優秀なリコリスではあるがやや直情径行的な気質があり、大抵のピンチは1人で切り抜ける実力があるため止めるのも難しいという困った人物。
エリカとはかつてフキの下でチームメイトとして過ごし、「自分の意志で動ける人物」だと捉えて強い憧れを抱くようになる。一方のたきなは、命令を無視しでも彼女を助けようとするなど仲間として相応に大切な存在だと認識してはいるようだが、エリカが思うほどには彼女自身に関心が無いようで、転属後に本部を訪れた際は特に挨拶することもせずに帰還している。

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