中原ミズキ（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】

中原ミズキの概要

中原ミズキ（なかはら ミズキ）は、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack（DA）のエージェントだった女性。かつては情報部に所属していた。
現在は第一線を退き、表向きはDAの下部組織である喫茶店リコリコの従業員として生活しつつ、依頼が舞い込むとそれを積極的に手伝っている。

リコリス・リコイル（リコリコ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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『リコリス・リコイル』とは、リコリスこと犯罪抑止を目的に活動する少女たちの活躍を描いた、2022年夏のオリジナルアニメ作品である。丁寧に作り込まれた世界観とキャラクター、さらに波乱のストーリーで話題となった。通称“リコリコ”。
平和の維持のために暗躍する秘密組織DA。そのエージェントとして育成された少女、通称リコリス。任務でミスを犯した井ノ上たきなは、歴代最強のリコリスと呼ばれる錦木千束と共に活動するよう命じられる。奔放な千束と生真面目なたきなは、デコボココンビとして様々な事件を解決していく。

中原ミズキのプロフィール・人物像

年齢：27歳
誕生日：6月5日
血液型：O型

CV：小清水亜美

結婚願望が強く、酒を片手に結婚情報誌を読んでは相手となる男性がいないことを嘆くのが常。30歳という1つの区切りを前に恋人もいない状況が続いていることにやや焦り気味な日々を送っている。
DAのエージェントとして活動していた頃の能力は健在だが、情報部出身ということもあり、戦闘技術に特別秀でているわけではない。人員の移送や囮役など、裏方的なサポートを主に担当している。

DAのエージェントは基本的に孤児を育成したものであるため、ミズキにも血縁はいないと思われる。結婚願望が強いのも、「自分の家族が欲しい」との想いがその下地となっている可能性が高い。

中原ミズキの能力

喫茶店リコリコの“なんでも屋”

DA自らの判断による作戦ではなく、個人からの依頼を受けて活動してるリコリコにおいて、運び役から囮まで様々な仕事を引き受けている。

リコリコにはDAのエージェントであるリコリスの中にあって“歴代最強”と評される錦木千束（にしきぎ ちさと）や、彼女には劣るも優秀なリコリスである井ノ上たきな（いのうえ たきな）、元DA訓練教官のミカ、日本最高のハッカーであるクルミなど得意分野においてはミズキを大きく上回る人材がそろっており、彼女自身に目立った活躍は少ない。しかしどんな任務もある程度こなすことができる優秀な“なんでも屋”であり、「役に立っているようには見えないがいなくなると困る」タイプの存在だといえる。

中原ミズキの来歴・活躍

DA情報部を引退

DAの情報部で活躍した後、第一線を退く。理由について、本人は「孤児を集めてリコリスみたいな殺し屋を作っているDAに嫌気が差した」と語っている。

喫茶店リコリコ

情報部を引退後、喫茶店リコリコに転属。ここは喫茶店をカモフラージュにしたDAの下部組織で、自らの判断で動くDAとは異なり、一般市民から寄せられる依頼を密かに解決するのがその役目となっている。
ミズキがここにやってきた頃のリコリコの人員は不明だが、普段は店員として過ごしつつリーダーのミカの指揮の下で様々な任務に従事。やがて“歴代最強”との評価を受ける千束がリコリコに転属され、妹分としてこれをかわいがる。

さらにしばらくしてたきながリコリコにやってくる。たきなは「拳銃取引現場の制圧任務中、上層部の指示を無視して人質にされた味方ごとテロリストを撃った（一応味方には弾を当てなかった）」ことが問題視されてリコリコに転属されており、ここに回されること自体がある種の左遷であることがうかがえる。

ウォールナットの依頼

インターネットの黎明期から活躍する伝説のハッカーウォールナットから、「命を狙われているので保護してほしい」との依頼がリコリコに入る。ミカはこれを承諾し、「死を偽装することで追撃を絶つ」という作戦を立案。ミズキはウォールナットに扮し、追手たちの前で死んだように見せかける役を担う。
ウォールナットが人前に姿を現す際に用いているリスの着ぐるみに防弾処理を施し、これを着込んだ上で作戦の詳細を知らされていない千束やたきなと共に“海外への高飛び”を狙っているように見せかけつつ逃走。ここに食いついた追手の銃弾を浴びて、血糊まみれになりつつ倒れ、見事に作戦を成功させた。

その後ウォールナットは自分の生存を感づかれないようリコリコに潜伏し、名前をクルミと改め、ミカたちからのハッキングの依頼を引き受けるようになる。情報部にいたミズキはDAの情報戦における実力を熟知していたが、クルミがそれをあっさりと上回る成果を出すのを見て唖然としている。

アラン機関の陰謀

その後天才児を支援することで知られる謎の組織「アラン機関」が東京で暗躍し、様々な事件を起こしていく。喫茶リコリコもこれに巻き込まれ、ミズキも自分にできる限りで千束やたきなをサポートする。
しかしアラン機関の真の目的は、かつて自らが“殺しの才能”を認め、「人工心臓を提供する」という形で先天的な心疾患から命を救った千束が、その才能を立派に発揮しているかどうかを見極めることにあった。千束が非殺主義を貫くようになっていたことを知ったアラン機関は、「才能を活かすつもりがないなら支援する理由が無い」として、彼女の命を支える人工心臓を故障させてしまう。これにより、千束の寿命は残り2か月となる。

彼女を救うため、アラン機関の手掛かりをつかむためたきなはDA本部に復帰し、クルミはクルミで人工心臓に関する情報を求めてハッキングを重ねる。ミズキもまた「自分にできることはないのか」とクルミを手伝うが、千束自身はもはや自分の人生をこれ以上永らえさせる気が無く、「どうせ自分のリコリスとしての支援金が無ければ喫茶リコリコはやっていけないのだから、その前に」とミズキたちにここを去るよう促す。
他ならぬ千束がそういうのならとミズキはあえて逆らわず、空元気を発揮しながらも喫茶リコリコを後にする。

新たな希望

しかし、この期に及んでも千束を救うことを諦めていなかったクルミが、ついに新しい人工心臓の情報を発見。離陸直前の飛行機からむりやり下ろされたミズキは、千束を救うため、クルミに命じられるまま、彼女の手足となって働かされることとなった。
折しも東京では真島というテロリストの起こした事件によって大きな混乱が起きており、千束やたきな、クルミと共にこれを解決するために活躍。主にヘリコプターのパイロットとして、仲間たちの運び役を担当した。

再び集結した喫茶リコリコの活躍により事件は解決し、千束もミカが吉松から回収してきた新しい人工心臓のお陰で生き永らえることとなる。自分の命は間もなく尽きると思い込んでいた千束は、不意に余命が伸びたことに戸惑い、どうすればいいのか分からず戸惑うも、たきなの「今まで諦めていたことをすればいいんじゃないですか」との提案に吹っ切れてハワイに行こうと騒ぎ出す。
クルミに偽造パスポートを作ってもらった上でハワイへと繰り出す一同だったが、バカンスを満喫しまくる千束を見て、浮かれすぎだと呆れた様子で指摘するのだった。