春川フキ(リコリス・リコイル)の徹底解説・考察まとめ
春川フキ(はるかわ フキ)とは、『リコリス・リコイル』(リコリコ)の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack(DA)に所属するエージェント「リコリス」の1人。
数少ないランクファーストのリコリスで仲間想い。それだけに仲間を危険に晒した者に対しては容赦が無く、「仲間に当てなければいい」と判断して友軍ごとテロリストを銃撃した井ノ上たきなを毛嫌いしている。同じランクファーストで“歴代最強”の評価を受ける錦木千束とはそりが合わず、顔を合わせるたびに衝突する。
春川フキの概要
春川フキ(はるかわ フキ)とは、『リコリス・リコイル』(リコリコ)の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack(DA)に所属するエージェント「リコリス」の1人。
数少ないランクファーストのリコリスで、DAにいた頃の井ノ上たきな(いのうえ たきな)のチームリーダー。その彼女が人質にされた仲間ごとテロリストに向けて発砲した際は、一応意図を問い質した上で鉄拳制裁を見舞うなど、仲間想いの性格である。
リコリス・リコイル(リコリコ)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『リコリス・リコイル』とは、リコリスこと犯罪抑止を目的に活動する少女たちの活躍を描いた、2022年夏のオリジナルアニメ作品である。丁寧に作り込まれた世界観とキャラクター、さらに波乱のストーリーで話題となった。通称“リコリコ”。
平和の維持のために暗躍する秘密組織DA。そのエージェントとして育成された少女、通称リコリス。任務でミスを犯した井ノ上たきなは、歴代最強のリコリスと呼ばれる錦木千束と共に活動するよう命じられる。奔放な千束と生真面目なたきなは、デコボココンビとして様々な事件を解決していく。
春川フキのプロフィール・人物像
年齢:17歳
誕生日:9月24日
血液型:A型
ランク:ファースト
CV:河瀬茉希
言動は荒っぽく、“敵”と見なした相手に対しては容赦のない性格。半面仲間のことはとても大切にしており、チームのメンバーの大半からは慕われている。
「仲間に当てなければいい」との判断の下で捕らえられた友軍ごとテロリストを銃撃したたきなへの態度にはそれがよく表れており、DAへの復帰を目指して本部に現れた彼女には非常に辛辣な対応を取っていた。
同じランクファーストで“歴代最強”の評価を受ける錦木千束(にしきぎ ちさと)とはそりが合わず、顔を合わせるたびに衝突している。ネット対戦式のFPSゲームをしていた際は、「名前が気に入らない」という理由で“CHISATO”というネームの相手との対戦に本気になっていた。なお、この時の対戦相手は偶然にも千束だったのだが、互いにそれに気づくことはなかった。
春川フキの能力
ランクファースト相応の総合力
拳銃など、比較的短いレンジで使う銃器を好む。作中で千束とある程度以上戦うことができた人間は非常に少なく、フキは間違いなくその1人である。実戦形式の訓練では後れを取ったが、ネット対戦型のFPSでは勝利しており、千束といえども常に勝てるほど明確な力量差があるわけではないことがうかがえる。
個人としての戦闘力も高いが指揮能力も高く、部隊を率いての作戦でも大きな力を発揮する。組織の上下関係を踏まえた上で行動するため、上層部からしても「使いやすい人材」であり、事実上DAの最高戦力の一角として活躍している。
春川フキの来歴・活躍
訓練生時代
孤児となり、DAに保護されて訓練を受け、リコリスとなる。
同い年のリコリスである錦木千束は、10年前にはすでに最高位のランクファーストの称号を獲得しており、銃撃の軌道やトリガーのタイミングを見抜くことで「銃弾を回避する」という離れ業を身に着けるなど圧倒的な実力を有していた。
しかし千束は先天的な心臓の疾患を抱えており、訓練中に倒れることもしばしばだった。そういった時に真っ先に駆けよるのは常にフキであり、実力でどれだけ差を付けられても、訓練でどれだけ叩きのめされても、彼女のことを仲間として友人として大切に想っていた。
千束の命がいよいよ残り半年ほどとなった時、天災時の支援を目的とするアラン機関という組織から極めて高性能な人工心臓が提供され、これを移植したことにより千束は生き永らえる。2人はその後も付き合いを続けていくが、「あんなに強いのにあの子は間もなく死ぬ」と同情していたフキも、「自分はもう長くない、死から逃げられない」と諦観していた千束も、次第に相手への遠慮が無くなっていき、顔を合わせるたびにケンカするような間柄へとなっていった。
ランクファーストのリコリス
経験を積み、優れた実績を残し、千束からだいぶ遅れつつもリコリスの最高ランクであるファーストの称号を得る。任務と組織に従順で、DA上層部からすると良い言い方をすれば「優秀な兵士」、悪い言い方をすれば「使いやすい駒」となっていった。
一方の千束は「自分に人工心臓を提供してくれた人を探したい」との想いからDAの一線を退き、下部組織である喫茶リコリコに自ら望んで転属。定期健診の時以外は会うこともほとんど無いような関係となる。
それでも千束へのライバル意識の高さは相変わらずで、射撃のタイミングを悟らせないための背面撃ちを修得したり、“CHISATO”を名乗るネットの向こうの対戦相手に「名前が気に入らない」といってムキになって勝とうとするほど。
なお、この時ゲームで対戦していたのは偶然にも千束本人だったのだが、彼女もまた「FUKIという名前が気に入らない」といってムキになって勝とうとしていた。
たきなの暴走
都内某所で1000丁もの銃の取引が行われることを突き止めたDAにより、これを制圧する任務を受ける。篝ヒバナ(かがり ヒバナ)、蛇ノ目エリカ(じゃのめ エリカ)にたきなを加えたフォーマンセルのチームで出撃するも、DAの中枢を担うAIラジアータの不調により本部との連携が狂い、エリカが取引現場にいたテロリストたちに捕まってしまう。
ラジアータの不調が回復しない中、「自分たちにエリカを救出させてほしい」と連絡して更なる支持を待つ中、“人質に当てなければいい”と判断したたきながエリカごとテロリストたちに機関銃を乱射。実際にエリカは無事だったものの「仲間を殺す気か」と怒りを燃やし、これに「死ななかった(から問題無い)ですよね」と答えたたきなに拳の一撃を見舞っている。
実はラジアータの不調は“伝説”とも称される凄腕のハッカーウォールナットのハッキングが原因だったのだが、DAの中枢たるラジアータが攻撃を受けたことが公となるとリコリス全体の士気にも関わるため、この事実は隠蔽される。フキも「何かおかしい」とは感じたが上層部の意向には逆らわず、任務中の連携の齟齬については口をつぐんでいる。
自業自得な部分もあるが、友軍に銃を向けたたきなだけが責任を負わされる形となり、フキからの「越権行為が多くこれ以上は自分のチームに入れられない」との意見もあって下部組織である喫茶店リコリコへの転属を命じられることとなった。
新たな部下と模擬戦
たきなが転属した後、乙女サクラ(おとめ サクラ)というリコリスがフキのチームに合流。さくらはたきなとは別の意味で性格に難のある少女だったが、フキとは根っこの部分が似ていたためすんなりと上下関係を構築する。
それからしばらくして、喫茶店リコリコに所属する千束が、健康診断と体力測定を兼ねてDA本部を来訪。たきなもこれに同行し、改めて自身をDAに戻してほしいとの旨を各所に掛け合う。ここで初めてたきなは自分の転属がラジアータへのハッキングの事実を隠蔽する意味合いを兼ねたものだったことを知り、個人の力で組織の政治的決定を覆すことはできないと悟って絶望する。
たきなを後輩としてかわいがっていた千束はこれに憤り、自らも上層部に掛け合うものの一蹴。居合わせたフキが無駄だと嘲笑混じりに諭すと今度はこちらに食って掛かり、普段からの仲の悪さもあって売り言葉に買い言葉の応酬が始まり、ついには模擬戦で決着をつけることとなる。
フキとサクラ、千束とたきなのチーム戦は、サクラが難無く千束に倒され、フキは不意打ちでたきなに殴られた上で仕留められる形に終わる。「殴る必要は無いだろう」とふてくされると、たきなから「これでおあいこですね」との言葉を返され、フキは悔し紛れに「2度とDAに戻ってくるな」と捨て台詞を吐く。まるでいいところの無かった模擬戦ではあったが、フキは諦めることなく「次は負けない」と誓うのだった。
東京に迫る危機
アラン機関のエージェントである吉松が、東京で大規模なテロを計画し、そのために真島というテロリストを招聘。彼の工作により各地に様々な被害が発生し、DAはこの対応に追われることとなる。
やがて真島は「派手なことをするにはリコリスたちが邪魔だ」との結論に達し、彼女たちを集中的に狙うようになる。DAそのものを狙った攻撃に対し、司令官の楠木は本腰を入れて真島の討伐を計画する。
リコリスの主力としてフキもこれに駆り出され、様々な任務に従事する。喫茶リコリコにもこれらの情報や状況、計画の進捗などは子細に伝えられることとなったが、フキはわざわざこのメッセンジャーを買って出ている。
ミカに対してたびたび赤面する姿を見せており、彼に好意を抱いていることが雑用にも等しいこの仕事を引き受けている理由ではないかと思われる。
延空木の攻防
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