春川フキ（リコリス・リコイル）の徹底解説・考察まとめ

新電波塔「延空木」の完成セレモニーが開かれる。真島がここを狙うという情報をつかんでいたDAは、フキたちリコリスをここの警備に送り込む。
しかし真島は延空木そのものではなく、日本中の注目が集まるその完成セレモニーを利用して、「東京中に1000丁の拳銃をバラ撒いた」と宣言。これにより混乱した市民たち自らの手でDAが守り続けてきた日本の安全神話を崩壊させることこそ、真島の真の目的だった。数ヶ月かけて準備を整えたロボ太によって頼みのラジアータも機能しなくなり、情報戦でも後れを取ったDAは、リコリスの存在までも世間に大々的に暴露されてしまう。

そんな中、戦力増強のためにDAに復帰したたきなが、千束の身になんらかの異変が起きていることを悟り、「彼女を助けに行く」と言い出す。作戦行動中のことではあったが、たきなの意志がどうあっても揺るがないものであることを悟ると、フキはぶっきらぼうに彼女を送り出す。
その頃、DAでは世間にその存在が暴露されたリコリスを処分することが決定していた。延空木で待機中だったリコリスの排除のため、男子版のリコリスであるリリベルが投入され、フキたちは窮地に陥る。しかしリコリスの排除に受け入れがたいと考えた楠木の判断により、ここに千束たちが乱入。彼女の仲間のハッカーによる情報操作で真島のテロはただの茶番として処理され、状況が変わったことでリコリス全体への処分命令は撤回される。

かくして九死に一生を得たフキたちだったが、延空木から撤収する途中に真島の襲撃を受け、千束と分断されてしまう。この際にさくらが負傷し、“千束の援護”と“さくらの救命”の二者択一を迫られるも、すでに命令違反を犯していたたきなが「千束のことは自分に任せてほしい」と言い出したことで後者に集中することとなった。
その後千束とたきなは首尾よく真島を撃退し、さくらも危ういところで命拾いする。この頃千束は人工心臓の寿命が近づいていたことで命の危機にあったが、一連の争乱の中でミカが新たな人工心臓を手に入れたことで生き永らえる。友人ともライバルとも腐れ縁ともつかぬ相手が死なずに済んだことに安堵しつつ、それをおくびにも出さずにリコリスとしての任務に従事していくのだった。

春川フキの関連人物・キャラクター

錦木千束（にしきぎ ちさと）

喫茶店リコリコに所属する、DAのエージェントであるリコリスの中でも“歴代最強”と評される少女。天真爛漫な性格で、任務の中で必要と判断すれば殺人も許可されているリコリスにあって非殺主義を貫く風変わりな人物。
同じランクファーストのリコリスだが、DAに従順なフキと自分の判断を大事にする千束は真っ向から意見が対立することも多く、互いに毛嫌いしている。フキからすると戦闘能力で上を行かれていることもあって否応なく対抗心を掻き立てられる相手だが、ゲームとはいえたきながリアルさに驚くほどよくできたFPSでの対戦では勝利しており、“手も足も出ない”ほどの力量差があるわけではないようである。

錦木千束（リコリス・リコイル）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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錦木千束（にしきぎ ちさと）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、「歴代最強のリコリス」としてその名を知られる天真爛漫な少女。
天才児の育成を旨とするアラン機関の支援を受けて育った「殺しの天才」。武力を用いた犯罪抑止を旨とするリコリスながら、自分や仲間たちはもちろん敵対する者の命も守ることを信条としている。リコリスとしてのあらゆる能力に長け、さらに銃弾の軌跡を見切って回避するすさまじい技術を持つ。喫茶店リコリコを主な活動の場としており、後輩の井ノ上たきなをかわいがっている。

井ノ上たきな（いのうえ たきな）

DAのエージェントであるリコリスの一員で、現在は喫茶店リコリコに所属している。優秀なリコリスではあるがやや直情径行があり、大抵のピンチは1人で切り抜ける実力があるため止めるのも難しいという困った人物。
フキのチームのメンバーだったが、当時から独断専行や越権行為が多く、大いに不評を買っていた。拳銃取引現場でのエリカを巻き込んでの銃撃によってついに怒りが爆発し、「エリカは死ななかったんだからいいだろう」という彼女の言葉に鉄拳制裁で応じている。その後たきなはリコリコに転属し、DA復帰を目指すこととなるが、フキは今でも辛辣な態度を崩していない。

井ノ上たきな（リコリス・リコイル）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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井ノ上たきな（いのうえ たきな）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack（DA）に所属するエージェント「リコリス」の1人。
クールに見えて内面は直情径行。理屈を優先させがちだがそれを貫く高い能力を持つ。任務でミスを犯したことから喫茶店リコリコへの異動を命じられ、そこで「歴代最強のリコリス」との評価を受ける錦木千束と出会う。当初は手柄を挙げてDAに戻ることだけを考えていたが、千束との交流の中で視野を広げていく。

乙女サクラ（おとめ サクラ）

たきなの転属後にフキのチームに加わったリコリス。優秀ではあるが自分の能力を鼻にかけているところがあり、初めて顔を合わせたたきなを「自分が後釜になったからお前はもういらない」と嘲笑するなど、立場が下だと判断した相手には遠慮の無い性格。
ある意味姉御肌で、はっきりと上下をつけるタイプのフキとは相性が良く、彼女と一緒に訓練したり、空いた時間に2人でゲームを楽しむなど良好な関係を築いている。

乙女サクラ（リコリス・リコイル）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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乙女サクラ（おとめ サクラ）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack（DA）に所属するエージェント「リコリス」の1人。
井ノ上たきなの後任として、ランクファーストのリコリスである春川フキのチームに新たに加わる。相手の立場によって態度を変えるタイプの人物で、たきなのことは格下と認定して挑発的な言動を取る。一方姉御肌の性格で実力も実績も十二分なフキには素直に従っており、暇な時には一緒にゲームをするほどの間柄である。

春川フキの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「お前…エリカを殺す気か」

拳銃取引現場にて、人質となったエリカごとテロリストを銃撃したたきなに向けて放ったセリフ。常に攻撃的で怒りっぽいフキだが、この場面では本気で激怒しており、「エリカは無事だったからいいだろう」との言葉を返したたきなを本気で殴り倒している。
物語上の役割からすれば脇役かつ憎まれ役のフキだが、仲間を大切に想う気持ちは本物である。だからこそ彼女はサクラたちから慕われ、ランクファーストのリコリスとしてチームを率いていられるのだ。

フキの視点から物語を見てみると、また違った印象が見えてくる。このシーンはそれを最初に強く感じられる場面である。