ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ
『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』とは、エニックスから発売されたSFC用コミュニケーションアドベンチャーゲームである。
小さな島コルロ島。ここでは、人間と人型ロボット「ギジン」が協力して暮らしていた。しかし近年、能力の高いギジンは人間達に疎まれるようになり、不当な迫害を受けていた。ギジン開発の第一人者であるジェペット博士はこの事態を解決する為、人間の子供そっくりのギジン「ピーノ」を創り上げる。ピーノが人間とギジンの架け橋となってコルロ島に平和を取り戻す為、奮闘する物語である。
知性が高い性格で放置していると考え込む仕草をする
パラメータを見れば、ピーノの今の性格を把握できるが、他にもピーノの性格を知る方法がある。
ドアの開け方やショップの店主であるペイとの挨拶の態度で現在の性格を知ることができる。また、しばらくピーノを放置しておくと、勝手に行動することがある。この時の行動で、ピーノの性格を知ることもできる。
続編である『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』は真のエンディングから15年後が舞台
『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』に登場するピーノそっくりの少年・ポッコ（中央）
本作の続編にあたる『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』は、本作の2年後に発売されたNINTENDO64用ゲームソフトである。
主人公もゲームの舞台も違う為、ゲーム性を引き継いだ新しい世界かと思われやすいが、本作の真・エンディングから15年後が舞台となっている。実際に、本作で登場したキャラクターの一部が続編で登場する。また、真・エンディングで人間に転生したピーノは、「ポッコ」という名前で登場し活躍する。
『パピーラブ』というゲームが本作の制作アイディア
『パピーラブ』のゲーム画面
ディレクターである米田喬は、1986年にMacintosh用ゲーム『パピーラブ』というのをプレイして本作のゲーム企画を立ち上げた。『パピーラブ』は、プレイヤーがゲーム内の犬に芸を教え、ドッグショーへの出場を目指すゲームとなっている。米田喬は、このゲームにインスピレーションを受けて、ゲーム画面でペットを育てる『コンペット』というゲームの企画書を8年後に制作する。企画書を読んだエニックスの創始者・福嶋康博は斬新さを感じながらもゲームとしての面白さに欠けると判断して一度は却下した。
その後、主人公をペットではなく完成したばかりのロボットにして、ストーリー性を持たせた企画が持ち上がり、本作の制作に繋がったとされている。
「復活して欲しいレトロゲーム」で1位を獲得
本作は、グラフィックやストーリーが素晴らしいということで発売当時、高い評価を受けていた。しかし、当時開発されたばかりの大容量ROMを使用して制作された為、販売価格が11,800円と高額になり、売上は10万本とSFCのゲームソフトの中では伸び悩んだ。プレイ経験のあるプレイヤーからは絶大の支持を得ている本作は、消費者リクエスト型ショッピングサイト「たのみこむ」で2008年に行われた「復活して欲しいレトロゲーム」というアンケートで1位を獲得した。
その後、2011年にたのみこむがサービスを一旦終了し2015年に復活するが、過去のデータは引き継がれなかった為、本作のリメイクは実現されなかった。
「GDC 2021」にピーノそっくりのキャラクターが登場
タイトルデモの最後にはピーノと続編の主人公・ジョゼットにそっくりのキャラクターが描かれたイラストが映し出された
2021年7月20日にゲーム開発者のカンファレンス「GDC 2021」が開催され、スクウェア・エニックスはそこに「WONDER」というタイトルのデモタイトルを紹介した。ゲームの内容は、プレイヤーが画面上のキャラクターを教育して様々なことをマスターしていくことを目標にして、キャラクターの行動に対して褒めたり注意したりして育成していくというものであった。デモタイトルに登場するキャラクターがピーノによく似た少年姿のAIであることと、ゲーム性が本作とそっくりであることから、本作のリメイクか新作を期待する声が挙がっている。
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目次 - Contents
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』の概要
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 第一章 4649型誕生！
- 第二章 46号をたすけろ！
- 第三章 農場のファムじいさん
- 第四章 ガンバレ！4649型
- 第五章 格闘大会
- 第六章 サーカスがやってきた！
- 第七章 ミミさん救出作戦
- 第八章 ギジン4630型ギリュウ
- 第九章 王女ティファニー
- 第十章 コルロ島よ永遠なれ
- エンディング
- 1周目エンディング
- 2周目エンディング
- 真・エンディング
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』のゲームシステム
- 基本操作
- 充電
- セーブ
- 故障
- ジェペットの評価表
- ピーノのステータス
- 攻撃性
- こうげき力
- ぼうぎょ力
- 運動性
- うでの力
- あしの力
- バランス
- 知性
- しこう力
- そうぞう力
- 感受性
- かんじる力
- ひょうげん力
- やさしさ
- じしん
- まじめさ
- コンキ
- しんらい
- うん
- ストレス
- たい力・き力
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ピーノ
- ギジン
- ティンカー
- 46号
- シジルーマ
- 人間
- ジェペット・ラマルク
- ファム・ウィザード
- ミミ・アンジェライト
- ペイ・ソールド
- カッター・リー
- アダムス・コルロ
- ティファニー・コルロ
- メッサラ
- アッド・キンガー
- ガメチー・ポート
- ジャンヌ・ノラ
- ガーディー・ノラ
- ピエール・キートン
- ヤマネコ
- ドロー&ボー
- その他
- 恩人
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』のアイテム
- 道具
- ゴムボール
- サッカーボール
- ゴルフクラブ
- てつアレイ
- クワ
- たね
- ラッパ
- たからばこ
- たまのりボール
- 武器
- つるぎ
- コルロのつるぎ
- 本
- こくごのほん
- えほん
- ひゃっかじてん
- よくないほん
- ウタのこころえ
- 回復アイテム
- たい力バッテリー
- き力バッテリー
- A・チャージャー
- プリン
- チップ
- 血液型チップ
- 4種のチップ
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』の用語
- ロボット
- ギジン
- ギチュウ
- ギリュウ
- 回路
- 回路J
- 回路X
- 乗り物
- ガラパゴス号
- 兵器
- イニシャライザー
- グラフ・シュペー
- コルロ島
- ジェペット博士の家
- ギジン村
- ファムじいさんの農場
- ミミの店
- コルロタウン
- ショップ
- コルロ競技場
- コルロ港
- コルロの森
- コルロ城
- コルロ炭鉱の跡
- 裏通り
- ピエール大サーカス
- その他
- トンガーの宝
- 『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 全3種のエンディングを見る方法
- ピーノの性格をその場で知る方法
- 続編である『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』は真のエンディングから15年後が舞台
- 『パピーラブ』というゲームが本作の制作アイディア
- 「復活して欲しいレトロゲーム」で1位を獲得
- 「GDC 2021」にピーノそっくりのキャラクターが登場