死柄木弔/志村転弧(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ

死柄木弔/志村転弧(しがらき とむら/しむら てんこ)とは、漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する敵(ヴィラン)連合のリーダーだ。異能(個性)の解放を目的とする異能解放軍との抗争を経て、巨大組織「超常解放戦線」の最高指導者となる。七代目ワン・フォー・オール継承者の志村菜奈の孫だが、幼少期のある出来事からヒーローを憎んでいる。
個性は五指で触れたものを粉々にする「崩壊」。後に、直接触れていないものにも効果の範囲を広げた。さらに、ドクターの改造手術を経てオール・フォー・ワンの継承者となった。

オール・フォー・ワンと出会い、死柄木弔になる

個性の発現により、家族を殺めてしまった転弧は路頭に迷う孤児となった。この時の転弧は家族を殺めたことに対して深い罪の意識を感じており、見知らぬ人に助けを求める程に衰弱していた。しかし、ヒーロー飽和社会と呼ばれている程にヒーローが多く存在する社会で転弧に手を差し伸べる者は誰もおらず、オール・フォー・ワンが転弧に手を差し伸べる。このことから消えかかっていた“痒み”の感情が復活する。オール・フォー・ワンの言動は転弧の溢れ出る破壊衝動を促す結果となり、さらに殺人を重ねることになる。強い罪悪感から家族の記憶を封じ込めた転弧は無意識下で個性を制御しており、この頃から“手”を身に着けるようになる。また、オール・フォー・ワンから「死柄木弔」と名付けられる。ちなみに死柄木はオール・フォー・ワンの本名の苗字である。

雄英高校襲撃事件

死柄木率いる敵連合が雄英高校の訓練場「USJ(ウソの災害や事故ルーム)」で行われた1年A組の救助訓練へ襲撃した事件。敵連合として初の襲撃であり目的はNo.1ヒーローオールマイトの殺害。敵連合のメンバーとしては死柄木、黒霧が参加。また、個性を複数持つ改造人間“脳無”も使われたがオールマイトの活躍により倒された。死柄木達は逃走。

保栖事件

死柄木に刃を突き立てるステイン

自身の信念に基づいて各地でヒーローを殺している敵(ヴィラン)、ヒーロー殺し“ステイン”と組み、保栖市を襲撃。敵連合メンバーの直接の襲撃は無いが、脳無3体を放出する。結果はステインに世間の注目が集まり、敵連合として注目されることはなかった。しかし死柄木に自らの信念について考えさせるきっかけとなり、死柄木の成長に繋がる。

林間合宿襲撃事件

雄英高校1年A組、B組の林間合宿へ敵連合“開闢行動隊”が襲撃した事件。開闢行動隊とは少数精鋭の敵の部隊であり、後の敵連合メンバーも多く含まれる。目的であった雄英高校の生徒“爆豪勝己”の誘拐は成功し、毒ガスの使用などによって多くの被害者を出した。宿泊場所など合宿の詳細情報は数人の教師陣などしか知らない中でのピンポイントな襲撃はヒーロー社会にひびを入れるには十分であった。前回までの襲撃に比べて、計画性が増しており死柄木の敵としての成長が如実に表れている。

神野事件

林間合宿襲撃事件によって誘拐された爆豪の救出、敵連合の殲滅を目的としたヒーロー陣営による作戦からはじまった事件。緑谷たち雄英高校生達によって爆豪は救出された。最終的にオール・フォー・ワンとオールマイトの直接戦闘になり、オールマイトが勝利するが、オールマイトはヒーロー活動を引退することになった。オール・フォー・ワンはタルタロスと呼ばれる監獄に入ることとなる。
死柄木も戦闘に参加するが、オール・フォー・ワンにより他の敵連合メンバーと逃走させられた。自身を導く存在であったオール・フォー・ワンを失い、さらにヒーロー陣営に対する憎悪を強める。また、敵連合としては以前使用していたアジトがヒーロー陣営にバレたことで、勢力縮小を余儀なくされる。

死穢八斎會との提携

勢力拡大を目指す中、敵連合メンバーの一人、トゥワイス/分倍河原仁(ぶばいがわら じん)からの紹介で指定敵団体“死穢八斎會(しえはっさいかい)”と接触する。メンバーであるマグネを殺されてしまうが話し合いの末、提携関係を結ぶ。同じく敵連合メンバーのトゥワイス、トガヒミコ/渡我被身子を八斎會へ出向させることになる。
死穢八斎會がヒーローによって壊滅した直後、若頭のオーバーホール/治崎廻(ちさき かい)の護送トラックを襲撃し、個性消失弾を奪取し、治崎の両腕を切断、実質個性の使えない身体にする。他勢力との交渉力も以前より成長していることが伺える。

泥花市街戦再臨祭(異能解放軍との戦闘)

死柄木(左)と元最高指導者、リ・デストロ/四ツ橋力也(右)

八斎會との提携関係を終えた敵連合はオール・フォー・ワンの右腕であった「ドクター」の援助を受けるため、オール・フォー・ワンの側近であった「ギガントマキア」との戦闘を行う日々が続いていた。しかし、異能の解放を謳う「異能解放軍」に敵視され、敵連合とも繋がりのあった闇のブローカー“義爛(ぎらん)”を人質に取られてしまう。
解放軍の本拠地である泥花市にて交戦した結果、敵連合が勝利し解放軍を吸収、組織名を「超常解放戦線」と変え、大幅な勢力拡大に成功する。この勝利からギガントマキアを屈服させ、ドクターの援助を受ける条件を満たした。死柄木はこの戦闘で過去の記憶を取り戻したことで無意識にかけていた自身の個性への制御を破壊した。また、組織名を改めた後は最高指導者の地位を手に入れ、ドクターによる個性「オール・フォー・ワン」の継承手術を受けた。

全面戦争とその後

超常解放戦線内部に潜んでいたプロヒーロー“ホークス”により大規模な襲撃計画が露呈してしまう。ドクターの研究室がある蛇腔(じゃくう)総合病院と解放戦線の根城である群訝(ぐんが)山荘を同時に制圧するというヒーロー陣営の掃討作戦から、両陣営の全面戦争がはじまる。
死柄木は当初、ドクターの研究室でオール・フォー・ワンの個性定着のため仮死状態だった。ヒーローの活躍により死んだかに思われたが、些細な偶然によって蘇生した。オール・フォー・ワンの定着率は74%と不完全ではあったが、市街地に甚大な被害をもたらした。その後はワン・フォー・オール奪取のため緑谷を追う。エンデヴァーを始めとするプロヒーロー達と互角以上に渡り合うが、終盤オール・フォー・ワンに意識を乗っ取られてしまい、そのまま逃走。死柄木の体を乗っ取ったオール・フォー・ワンは脳無を引き連れ、タルタロスをはじめとする各地の刑務所を襲撃し、多くの敵を脱獄させる。

死柄木弔/志村転弧の関連人物・キャラクター

オール・フォー・ワン

社会が個性に追いついていなかった超常黎明期と呼ばれる時代に一早く勢力を広げ、悪の支配者となった人物である。個性は他者から個性を奪い、与える個性「オール・フォー・ワン」である。オールマイトや緑谷出久の「ワン・フォー・オール」の元となった個性であり、オール・フォー・ワン自身はワン・フォー・オールに強く固執している。自身もワン・フォー・オールの他に複数の個性を持っており、それらを掛け合わせて同時に使用することができる。また、幼少期の死柄木を拾って自身の後継として育て、敵連合を裏で導いていた。しかし、神野事件以降は監獄“タルタロス”に収容されている。ちなみに、緑谷とオールマイトに対して、死柄木とオール・フォー・ワンが師弟関係として対比になっている。

リ・デストロ/四ツ橋力也(よつばし りきや)

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ルール/小大唯(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ

ルール/小大唯(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ

ルール/小大唯(こだいゆい)とは、漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する雄英高校ヒーロー科1年B組に所属するヒーロー志望の高校生で、個性は触れた物の大きさを変える「サイズ」。ほとんど口をきかず、何事にも動じない。肝が据わっているのか、単にあらゆる物事に無関心なのかは不明だ。中学生の頃から男子生徒に絶大な人気を誇る美少女だが、本人は一切関心がなく、ファンクラブが結成されていたことにすら気付かずに卒業した。

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