柳生比呂士（テニスの王子様）の徹底解説・考察まとめ

関東大会決勝・青学戦では、柳生・仁王ペアのマッチポイントという局面で柳生は「これにて終わりです…アデュー」と菊丸・大石にトドメを刺すように言い放ちレーザービームを放った。この「アデュー」は、柳生の代名詞とも言える決め台詞で、キャラクターソング「LASER BEAM」などでも「アデュー」という言葉が出てきている。

「このワカメ野郎」

全国大会準々決勝、名古屋星徳戦。英語で喋る外国人選手の言葉が分からない赤也に「なんと言ったのか」と聞かれた柳生は、「本当に昨年の王者か？我々の国なら小学生でも勝てるぞ…このワカメ野郎」と訳した。しかし、「このワカメ野郎」という言葉は、名古屋星徳の選手が言ったものではなく、柳生が付け足したものである。赤也を怒らせることで、赤也を悪魔化させる狙いがあったとは言え、「このワカメ野郎」という柳生の発言は「紳士（ジェントルマン）」らしからぬ発言であり、読者の間では柳生エセ紳士説が浮上している。ちなみに、全国大会決勝青学戦では、仁王が「このワカメ野郎」と言って赤也を悪魔化させていることから、「ワカメ野郎」という言葉は赤也が悪魔化するためのキーワードになっている。

柳生比呂士の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

立海の校歌「LASER BEAM」

2010年に発売された『ウンディーネ 』というアルバムに収録されている「LASER BEAM」という楽曲は、ファンの間でも非常に人気が高く、テニプリソング1／800曲ソロ部門の第3位にランクインした。2011年にニューバーションでシングルスされている他、仁王雅治（声：増田裕生）や幸村精市（声：永井幸子）もカバーしている。ファンの間では「立海の校歌」と言われており、ラジオ番組『テニスの王子様オン・ザ・レイディオ』では幸村の声優を務める永井幸子も「立海の校歌って感じがする」と発言した。ちなみに作詞を手掛けたのはアニメで柳生の声を担当し、「LASER BEAM」を歌っている津田英佑。

柳生ファン必見のピクチャードラマ「海原祭」

『テニスの王子様TVアニメ版ペアプリDVD8 越前リョーマ×真田 弦一郎』では、ピクチャードラマで「海原祭」という立海の文化祭でのエピソードが描かれた。そのDVDでは、クラスの模擬店で執事喫茶の執事をする柳生の姿を見ることができる。他にも、テニス部の催しでは『シンデレラ』の舞台を行い、柳生はいじわるなお姉さん役でドレス姿を披露している他、アクシデントによって『シンデレラ』の劇が中断した際には仁王と2人で白衣姿で「ショートコント・医者」というタイトルのコントをするなど、3度にわたり柳生のコスプレ姿が見れるため、柳生ファン必見の内容になっている。ちなみに「ショートコント・医者」を披露した柳生の父親の職業は医者である。

原作とアニメで内容の異なる関東大会決勝

関東大会決勝ダブルス1、柳生・仁王VS菊丸・大石の試合は、原作とアニメではその内容が大きく異なっており、その理由は、アニメが原作に追いついてしまったためだと言われている。原作で見せた柳生の必殺技「レーザービーム」はアニメでは出てきておらず、代わりに「ゴルフ打ち」が柳生の必殺技となっている。アニメでは、元々柳生はゴルフ部に所属しており、仁王がその才能を見込んでテニス部に勧誘した設定になっているため、必殺技もゴルフを活かしたものになっている。
全国大会編や、『新テニスの王子様』では、原作に準拠し、アニメでも「レーザービーム」が披露された。また、原作にあった仁王と柳生が入れ替わっていた演出もアニメにはなく、仁王は詐欺（ペテン）の代わりに菊丸のクセを見抜くという能力を披露した。アニメ版の試合終盤では、菊丸に押され始める仁王を見捨て、一人で点を取り始めるという冷徹な柳生の姿も垣間見れる（しかし、試合最後の一撃を決めたのは仁王である）。
OVA『テニスの王子様 BEST GAMES!!』では、『テニスの王子様』の名試合が再アニメ化され、関東大会決勝ダブルス1、柳生・仁王VS菊丸・大石の試合も原作に沿った内容で描かれた。