ターレス（ドラゴンボール）の徹底解説・考察まとめ

ターレスの概要

ターレスとは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』の劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』に登場するキャラクター。劇場版オリジナルキャラクターのため原作漫画には登場しない。惑星ベジータの巨大隕石の衝突による消滅（実際は宇宙の帝王と恐れられる最強の宇宙人フリーザによる破壊）を免れた孫悟空（そんごくう：地球育ちのサイヤ人で生まれてすぐ戦闘力が低いことを理由に地球に送られた。幼少期に崖から落ち頭を打ったことで攻撃的なサイヤ人とは正反対の穏やかな性格になった）と顔がそっくりな戦闘民族サイヤ人の生き残りである。
ターレスはクラッシャーターレス軍団と名乗る5人の部下を引き連れ、惑星の破壊を繰り返し宇宙を旅していた。元はサイヤ人の下級戦士だが神精樹（しんせいじゅ）の実を食べ続けたことでエリート戦士に匹敵する戦闘力を手に入れる。神精樹の実とは、惑星にまるごと根を張り、栄養を全て吸い尽くす神精樹の木になる実のこと。
ターレスたちは地球に探査機を送り込み神精樹の木を育てるのに最適であることを知る。ターレスはカカロット（孫悟空のサイヤ人としての本名）が地球に飛ばされたことを知っており、地球が美しく平和なままであることに驚きつつも神精樹の木を育てられることを喜んだ。ターレスの部下が地球に神精樹の種を植え、あっという間に全土に根を張り神精樹の木が育つ。
孫悟空たちとクラッシャーターレス軍団が戦闘を始めた頃、宇宙船から様子を見ていたターレスが孫悟空の息子、孫悟飯（そんごはん）の強さを見てサイヤ人と直感。自らも地球に降り立ち孫悟飯に近づくと、同じサイヤ人の仲間として好きなだけ暴れ回って宇宙を旅しないかと勧誘する。当然拒否されたターレスは満月の代わりになるパワーボールを作り出し孫悟飯を大猿に変身させ孫悟空と闘わせた。だが孫悟空が大猿悟飯の尻尾を切り、悟飯は元の姿に戻る。その後クラッシャーターレス軍団が孫悟空に闘いを挑むが界王拳（かいおうけん：赤いオーラを纏い戦闘力を大幅に引き上げることができる技）に敗れた。
孫悟空との一騎打ちが始まると、界王拳のパワーに押されていたターレス。孫悟空の強さに驚いたが神精樹の実を一口食べて形勢逆転。戦闘力が10倍になり界王拳10倍の孫悟空を圧倒した。
しかし、孫悟空が最終奥義である元気玉（げんきだま：全ての生き物から少しずつパワーを集めて相手に放つ技）を撃ってきた。神精樹の木に栄養を吸い取られた地球から集めたパワーで作られた元気玉は打ち破ったが、神精樹の木からパワーを集められたスーパー元気玉を受け神精樹の木と共に倒される。

ターレスのプロフィール・人物像

CV：野沢雅子
惑星ベジータの巨大隕石の衝突による消滅（実際はフリーザによる破壊）を免れたサイヤ人の生き残り。
戦闘服は黒ベースで赤いスカウター（相手の戦闘力を計測し、距離と方角もわかる通信機能がついた耳に装着する装置）を付けている。冷静沈着で落ち着いた喋り方をする。
顔と声が孫悟空とそっくりだが目つきは悪く肌が浅黒い。全体的にダークカラーで統一されている。髪型も同じに見えるがハネ具合が孫悟空より鋭い。
孫悟空の父バーダックとも似ているが血の繋がりはない。ターレス曰く「使い捨ての下級戦士はタイプが少ないから顔が似る」とのこと。
フリーザ軍の戦闘服を身につけており配下にはいるが、宇宙を自由に旅し、いつかフリーザを倒して宇宙征服を目論んでいる。
惑星を破壊して宇宙を旅する極悪非道でサイヤ人らしい攻撃的な性格だが仲間意識は強く、同じサイヤ人だからと孫悟空や孫悟飯を仲間にしようとした。
元々孫悟空と同じ下級戦士だが、どこで見つけたのか神のみ食べることが許される神精樹の実を食べ続け、かなり戦闘力が高い。
名前の由来はレタス。

ターレスの能力

パワーボール

パワーボールは限られたサイヤ人だけが人工的に創り出すことができる小さな満月。下級戦士には扱えない技だが神精樹の実を食べ続けた影響かターレスも作り出すことができる。そのパワーボールで孫悟飯を大猿に変身させて孫悟空と闘わせた。ターレス自身も大猿に変身できるが「俺まで大猿になっちまう」とパワーボールをすぐに破壊した。ターレスは大猿に変身すると理性をコントロールできない事が伺える。

ターレスの必殺技

キルドライバー

孫悟空と闘わせるため孫悟飯を大猿に変身させたターレス。しかし孫悟飯の友達であるハイヤードラゴンが現れ大猿悟飯は戦意を喪失。そこでターレスは大猿悟飯を暴れさせるためハイヤードラゴンを気で吹き飛ばす。怒った大猿悟飯は孫悟空ではなくターレスを標的にした。「俺に敵うと思うのか！」と両手を合わせ気の輪を作り大猿悟飯へ放った。

メテオバースト

孫悟空の界王拳に押されピンチだったが神精樹の実を一口食べパワーアップ。界王拳10倍も物ともせず連続攻撃を加え最後にエネルギー弾を連射した。

カラミティブラスター

禍々しいドス黒いエネルギー弾。神精樹の木に栄養を吸い取られ枯れ果てた地球の元気で作られたとはいえ、孫悟空の元気玉を打ち破った。

ターレスの来歴・活躍

劇場版アニメ『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』

地球に降り立った時点ですでに戦闘力は25000とかなり高く、戦闘力18000のピッコロ（地球育ちのナメック星人。悟空の仲間でありライバル。悟飯の武術の師匠でもある）の魔貫光殺砲（まかんこうさっぽう：二本の指先に気を溜め、螺旋状の気をまとった貫通力が高い光線を放つ技）を片手で受け止め一瞬で倒した。
孫悟空との戦いでは戦闘力30000の界王拳に押されていたが、神精樹の実を一口食べただけで戦闘力300000と驚異的なパワーアップを見せ圧倒。
10倍界王拳も凌ぎ、元気玉さえ打ち破る強さを誇る。
神精樹の木が育ち神精樹の実が豊富に実りターレスの圧勝かと思われたが地球のエネルギーを全て吸い尽くした神精樹の木から集めた元気で作られた「スーパー元気玉」により神精樹の木と共に孫悟空に倒される。

ゲームおよびOVA『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』