さんかく窓の外側は夜（漫画）のネタバレ解説・考察まとめ

2023.03.07

『さんかく窓の外側は夜』とは、ヤマシタトモコによる、日本の漫画作品。霊が見えるという能力を持つ書店員、三角康介（みかどこうすけ）が、除霊師の冷川理人（ひやかわりひと）と共に除霊をし、殺人事件の謎を解くミステリー・ホラー漫画。除霊師として優秀だが生活能力や人間関係における常識が欠けている冷川と、生真面目で誠実な性格の三角という凸凹コンビが活躍する謎解きミステリーをコミカルなやりとりを交えながら繰り広げつつ、三角や冷川の生い立ちや暗い過去など陰のあるドラマも展開する。

『さんかく窓の外側は夜』の登場人物・キャラクター

演：滝藤賢一、CV：三上哲。
殺人課の刑事。不可解な事件が起こったときに、冷川に意見を訊きにくるが、霊のことはほとんど信じていない。その「信じない力」が強いことを、冷川に尊重されている。半澤が過去に担当した事件で、唯一生き残ったのが、まだ少年の冷川だった。人間はいつでも容易く悪に転じる愚かで弱い生き物だという考えの持ち主。

非浦英莉可（ひうらえりか）

演：平手友梨奈、CV：安済知佳。
三角と冷川が、半澤から捜査協力を頼まれた連続殺人事件に関わっていた女子高生（16歳）。霊能力があり、父親の言いつけで様々な人々に呪いをかけていた。父親には利用され、母親からは疎んじられている。人を呪う仕事を辞めたくて、呪うときに故意に自分の名前を残していた。死人を自分の中に取り入れて、その力で人を呪う能力を持つという死霊遣い（しりょうつかい、ネクロマンサー）。

迎系多（むかえけいた）

CV：斉藤壮馬。
占い師。霊能力を持つ。人と話をするのが上手く、聞き出す能力にも長けている。それを利用してあたかも占っているかのように的を射たアドバイスをする。容姿が整っており、顔が広く、女性客への受けも良い。冷川や三角とは、冷川が依頼された仕事の対象として出会った。冷川や三角と出会った当初、三角のことを心配していた。ただ除霊しようとする冷川とは違って、霊の話を聞こうとするタイプ。

逆木一臣（さかきかずおみ）

演：新納慎也、CV：諏訪部順一。
非浦英莉可の用心棒役のヤクザ。松見会（まつみかい）に属する。英莉可のことを心配し、面倒を見ている。先生のことは、ヤクザでもやらないヤバい仕事を子どもにやらせる、頭がおかしい人間だと考えている。

先生（せんせい）

CV：平田広明。
非浦英莉可の父親など、多くの人に崇められている謎の人物。じつは、生き別れになった三角の父親だとわかる。冷川の母親の後に掌光会（後の、掌光の教え（しょうこうのおしえ）の教祖になった、会の中心的人物。それ以前は、逆木の所属する組である松見会の顧問だった。会った相手に、自分の顔も名前もわからなくさせる呪いをかけるため、誰も顔や名前を覚えておらず、“先生”と呼ばれている。

その他の登場人物・キャラクター

三角則子（みかどのりこ）

演：和久井映見、CV：本田貴子。
三角康介の母親。シングルマザー。若い頃に会社の近くの公園で、“先生”と知り合い、やがて恋愛関係になって同棲する。周囲を明るくする力を持つ。息子である康介が生まれた後、しばらくは三人で暮らしていたが、先生は、三角則子の記憶にある先生の顔や名前の情報を消し、家を出て行く。

冷川塔子（ひやかわとうこ）

冷川理人の母親。掌光会（しょうこうかい）の初代の教祖。息子である冷川理人に、信者の除霊をさせていた。

非浦英莉可の母親

霊能力を持つ娘を恐れるようになり、娘との対話を避け、掌光の教えにのめり込んでいる夫に逆らうことができずにいた。しかし、密かに娘を助けるための備えをしており、組織から娘を逃がす手助けをする。

『さんかく窓の外側は夜』の用語

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