SPY×FAMILY（スパイファミリー）の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ
『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）とは、スパイの男と、殺し屋の女と、超能力者の女の子が仮初の家族となり、互いに自分の秘密がバレないように苦心しながらも“本物の家族”として成長していく様を描いた遠藤達哉の漫画作品。
コミカルなシーンが多い一方、その世界設定は「大国同士が緊張状態にある」という危ういもので、時にテロリズムなどの凄惨なシーンが登場する。それに屈さず、手を血に染めてでも平和のために戦うキャラクターたちの言葉は、普段との落差もあって読者の胸に鋭く突き刺さるものとなっている。
「私は戦うことをやめないッ！！！」
豪華客船での護衛任務の最中、無数の暗殺者に襲撃されて追い詰められるヨル。疲労と負傷で戦う意志までも失いつつある中、彼女は「どうして自分は戦っているのか、殺し屋なんてやっているのか」との疑問に囚われる。いよいよトドメを刺されそうになったその瞬間、ヨルの脳裏に浮かんだのは、「弟の他愛ない日常を守りたかった」という自分の原点だった。
弟は立派になった。もう自分は必要ないのかもしれない。しかし今の自分には、信頼してくれる夫のロイドが、懐いてくれた娘のアーニャが、帰りを待つ家族が存在する。胸中でそれを言葉にして確かめたヨルは、「世の中には理不尽な犠牲がたくさん落ちている」、「それを踏まないように、ひとつでも減らせるように」するためにこれからも殺し屋としてあり続けることを誓い、見出しのセリフを独白する。
ヨルの戦う理由と、“誰かの幸せのために”という彼女の強さの秘密が垣間見える名シーン。単純な戦闘力においてはヨルはロイドを上回ると思われる描写が多く、その彼女が追い詰められるほどの死闘とそこからの反撃という、アクションとしても見ごたえのある場面となっている。
アーニャ・フォージャーの名言・名セリフ／名シーン・名場面
「ちち ものすごい うそつき でも…かっこいい うそつき！」
悪党に連れ去られた自分を、危険を承知で助けに来てくれたロイド。別人に変装したまま「自分たちはプロの鬼ごっこ集団で、君に勝負を挑んだ」とむちゃくちゃな理屈を言い含ませると、ロイドはアーニャに警察に保護してもらうよう手配しつつ自らは悪党との決着をつけるために去っていく。それを見送ったアーニャは、「警察に行けばロイドとは2度と会えなくなる」ことを察し、ロイドが戻ってくるのを物陰に隠れて待ち続ける。
やがて勝利したロイドが現れると、アーニャは彼にしがみついて「自分たちの家に帰りたい」と、今後も一緒に暮らしたい旨を伝える。戸惑いながらもこれを了承したロイドに連れられて引き上げていく中、自分を守るために奮闘してくれた“父親”を誇らしげに見上げながらアーニャが口にしたのが見出しの言葉である。
アーニャは他人の思考を読み取ることができる超能力者であり、その力がために幼い頃から実験台にされ、研究所を脱出してからも里子に出されては気味悪がられて戻されることを繰り返していた。特別な能力を持つがゆえに孤独に生きてきたアーニャが、恐らく生まれて初めて「一緒にいたい、父になってほしい」と感じた相手がロイドだった。
「かっこいい うそつき」という言葉は、アーニャがロイドの抱える秘密や自分が任務のための娘役として引き取られたことを承知の上で、彼を尊敬に値する人物だと認めた証拠である。仮初の父子は、この時から本物の絆を紡いでいく。
“フォージャー家”の未来のために
予知能力を持つ犬を通して“ロイドが爆弾で死ぬ未来”を見たアーニャは、未来を変えて父を救うために奮闘する。
父、母、娘の3人がそれぞれに秘密を抱え、それを互いに知られないようにしながら家族となっていくのが『SPY×FAMILY』の骨子だが、その中にあって“相手の心の中が読める”アーニャは独特の立ち位置をキープしている。自身の秘密を隠していることは同じだが、彼女だけが家族全員の秘密を承知しており、その上で“フォージャー家”という関係ができるだけ長く続くことを望んでいる。
そのため、アーニャは時として「ロイドが死ぬ」という予知を知ってその未来を変えるために必死で駆け回り、時に「ヨルが殺されそうになっている」と慌ててそのサポートに向かっている。超能力以外はただの女の子でしかないアーニャに大したことができているわけではないが、ロイドやヨルはそれが娘の仕業と気付かぬままわずかな支援をきっかけに状況を逆転して生き延びている。
幼いアーニャが空回りしながらも“フォージャー家のために”と奮闘する姿は愛らしく、微笑ましく、そしてどこか痛々しい。アーニャたちの“家族”ができる限り長く続いてほしいと願うのは、彼女たち自身たちのみならず読者もまた同じである。
アーニャとベッキーのお買い物大作戦
アーニャはダミアンと仲良し作戦を実行するため、日々ダミアンの様子を盗み見ていた。
そんなアーニャを見てベッキーは、アーニャがダミアンのことを好きになったものだと思い込み、ダミアン好みの服を買いに行くことを提案する。
休日二人は服を買いに百貨店へやって来た。
数々の服や靴、アクセサリー雑貨を見て回る。
疲れ果てた二人はカフェで休憩をした。
大量に買い物をしたベッキーに反して、グッタリとしたアーニャは何も買っていない。
疲れきっているアーニャを見てベッキーは不安そうにアーニャに買い物は楽しくないか、と聞いた。
しかしアーニャはすぐに笑顔を浮かべて楽しいと答える。友達との買い物は初めてだと興奮するアーニャ。その笑顔と言葉にベッキーは感動する。
次はアーニャの欲しいモノを買いに行こうと言うベッキーの後についていくアーニャの目にふとひつじのキーホルダーが映った。
そのひつじは百貨店のマスコットだとベッキーが説明してくれた。それを聞きアーニャはベッキーと買い物に来た記念にキーホルダーを買うと言う。
キーホルダーを買ってきたアーニャから自分の分のキーホルダーを、ベッキーは仕方ないと言いながらも受け取った。
そして二人は何故自分達が買い物に来たのかをすっかり忘れて家路に着く。
それからアーニャとベッキーの二人の学生鞄には同じひつじのキーホルダーがついていた。
嬉しそうに笑いあう二人の内、アーニャの笑顔を見たダミアンは少し顔を赤くする。そんな彼にどうしたのかと取り巻きの一人が尋ねるが、ダミアンは「何でもねーし！！」と答えたのだった。
アーニャの表情
人の心が読めてしまうためか、無表情で気味悪がられる事が多かったアーニャだが、ロイドに引き取られ多くの人々と関わることで感情が顔に出るようになる。
シルヴィア・シャーウッドの名言・名セリフ／名シーン・名場面
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目次 - Contents
- 『SPY×FAMILY』の概要
- ロイド・フォージャーの名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 「子どもが泣かない世界 それを作りたくてオレは スパイになったんだ」
- 「病める時も 悲しみの時も どんな困難が訪れようとも 共に助け合おう」
- 「子どもの気持ちを軽んじるのが貴校の教育理念なら 選ぶ学校を間違えました」
- 「戦争はもううんざりだ」
- ヨル・フォージャーの名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 「ロイドさんはアーニャさんにとって立派な父親です！」
- 「お2人に認めてもらえるのが 笑ってもらえるのが 単純に こんなにも嬉しいだなんて」
- 「私は戦うことをやめないッ！！！」
- アーニャ・フォージャーの名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 「ちち ものすごい うそつき でも…かっこいい うそつき！」
- “フォージャー家”の未来のために
- アーニャとベッキーのお買い物大作戦
- アーニャの表情
- シルヴィア・シャーウッドの名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 「大学では“戦争”を習わなかったようだなボウヤたち？」