TIGER & BUNNY 2(タイバニ2)のネタバレ解説・考察まとめ
『TIGER & BUNNY 2』とは、ヒーローたちの日常と活躍を描いたオリジナルアニメ作品。2011年に放送されて好評を博した『TIGER & BUNNY』の続編である。
ヒーローが職業化している近未来都市シュテルンビルド。ベテランヒーロー鏑木・T・虎徹と若き俊英バーナビー・ブルックスJr.は、それぞれの過去や現在の問題を乗り越え、コンビを組んでの活動を続けていた。そんな彼らの前に新たなライバルとなる新人ヒーローたちと、人々の脅威となる新たな強敵が現れる。
『TIGER & BUNNY 2』の概要
『TIGER & BUNNY 2』とは、個性豊かなヒーローたちの日常と活躍を描いたオリジナルアニメ作品。2011年に放送され、魅力的なキャラクターの数々が織り成す完成度の高い物語で好評を博したアニメ『TIGER & BUNNY』、その劇場版である『TIGER & BUNNY RISING』の正当な続編である。
前作はNHK BSプレミアム『ニッポンアニメ100』の視聴者投票で1位を獲得するなど非常に高い評価を受けていたが、続編が望まれながら情報が出てこない状態が長く続いていた。制作発表がなされた際、10年以上の年月を経ての新作発表にファンは色めき立ち、大きな話題となる。制作はカリフォルニアに拠点を置くNetflixが行っており、海外にも多くの本シリーズのファンがいることを裏付けることとなった。前作から続投するキャラクターは、全て同じ声優が役を引き継いでいる。
「NEXT」と呼ばれる、個々に異なる超常的な特殊能力を持つ新人類が生まれるようになってから半世紀近くの時が流れた。近未来都市シュテルンビルドでは、そのNEXTたちがそれぞれの能力を使って犯罪抑止や犯人逮捕に従事する“ヒーロー”という職業が一般化しており、その活躍はテレビで中継されて市民の娯楽ともなっていた。
新たな試みとして「パートナー制度」が開始され、それまでほとんどが個々に活躍していたヒーローたちがコンビで活動することとなり、ベテランヒーロー鏑木・T・虎徹と若き俊英バーナビー・ブルックスJr.は“コンビとして活躍してきたヒーローの先駆者”として注目されるようになる。能力の減退や両親の仇との対決など、それぞれの問題と向き合いこれを解決してきた2人の前に、新たなライバルとなる新人ヒーローたちと、人々の脅威となる新たな強敵が現れる。
TIGER & BUNNY(タイバニ)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
『TIGER & BUNNY』(タイガーアンドバニー)とは、2011年4月〜9月にかけてMBSほかで放映された、サンライズ制作のヒーローアニメーション。シュテルンビルドと呼ばれる街で、ベテランヒーロー・ワイルドタイガーとキザでクールな新人ヒーロー・バーナビーのコンビがW主人公で活躍する。アメコミと日本のヒーローものの良いところが満載の大ヒットアニメである。実在の企業がヒーロー個人のスポンサーになっており関連企業はタイバニとのコラボイベントを数多く実施した。
『TIGER & BUNNY 2』のあらすじ・ストーリー
パートナー制度の先駆者として
「NEXT」と呼ばれる、個々に異なる超常的な特殊能力を持つ新人類が生まれるようになってから半世紀近くの時が流れた。近未来都市シュテルンビルドでは、そのNEXTたちがそれぞれの能力を使って犯罪抑止や犯人逮捕に従事する“ヒーロー”という職業が一般化しており、その活躍はテレビで中継されて市民の娯楽ともなっていた。
そのヒーロー事業の立ち上げにも関わり、シュテルンビルドの暗部に深く関与していたメディア王アルベート・マーベリックの罪が白日の下に晒され、ヒーローたちの仕事にもある変化が生じていた。ほとんどのヒーローはこれまで単独で活動していたが、新たな試みとしてコンビを組んで動く「パートナー制度」が導入されることとなったのである。
シュテルンビルドでも最高クラスのヒーローとして名を馳せる「キース・グッドマン」と、炎を操るNEXTにして会社の長でもある「ネイサン・シーモア」。
冷気と氷を統べるアイドルヒーロー「カリーラ・ライル」と、重力を増大する能力を持つ自信過剰なナイスガイ「ライアン・ゴールドスミス」。
巨体と怪力に優れた防御力を併せ持つ「アントニオ・ロペス」と、変身能力で敵を引っ掻き回す内向的な青年「イワン・カレリン」。
電撃を御する力を持つ少女「ホァン・パオリン」と、無尽蔵に水を生み出し放つ最年少のヒーロー「ラーラ・チャイコスカヤ」。
強大なバリアを展開する熱血少年「仙石昴(せんごく すばる)」と、孤高のサイコキネシス少年「トーマス・トーラス」。
そして落ち目のベテラン「ヒーロー鏑木・T・虎徹(かぶらぎ ティー こてつ)」と若き俊英「バーナビー・ブルックスJr.」。
以前からコンビを組んで活動していた虎徹とバーナビーは、司法局のヒーロー管理官にして裁判官でもあるユーリ・ペトロフから、先駆者として他のヒーローたちの手本になることを期待される。しかしそのユーリは「パートナー制度には問題がある」と考えており、彼らが何か問題を起こせばこれを強制的に取りやめるための準備を進めていた。さらには彼こそはシュテルンビルドで暗躍し、“生きる価値無し”と判断した悪党を殺害して回る仮面のNEXTの正体なのだった。
シュテルンビルドでパートナー制度が始まったのと同じ頃、世界各地でフガンとムガンという双子のNEXTによるヒーロー襲撃事件が発生。彼らはそれぞれに“自分への攻撃を吸収して反撃する能力”と“瞬間移動能力”を持っており、圧倒的な力でヒーローを蹴散らしていくのだった。
ヒーローたちの日常
虎徹とバーナビーにとっては今さら抵抗も不便さも感じないパートナー制度だが、これまで個人個人でやってきた他の者にとっては戸惑うことばかりで、彼らの下には同業のヒーローたちから様々な相談が寄せられることとなる。
「ヒーローとして人を助けたい」という想いが強過ぎて先走り勝ちな昴。
キースのヒーローとしての立ち居振る舞いに、息苦しさを感じてしまう自分に頭を悩ませるネイサン。
密かに虎徹に想いを寄せるカリーナを見て、「自分とのコンビを解消しようとしているのでは」と不安になるライアン。
イワンのヒーロー名を褒めるつもりで貶してしまい、彼から距離を置かれて困惑するアントニオ。
自分を慮って支えようとするホァンへの信頼と、かつて仲間のヒーローに裏切られた過去から「パートナーを信じるな」と繰り返し語る母との間で揺れるラーラ。
自分の失態で妹を傷つけてしまった過去から、犯罪者に対して時に並みならぬ憎しみを感じて暴走するトーマス。
虎徹は虎徹で、娘の鏑木楓(かぶらぎ かえで)が「将来は父のようなヒーローになりたい」と言い出し、命の危険すらあるヒーローという仕事を娘にやらせていいものかどうか思い悩む。
一方、バーナビーは幼馴染のマッティア・イングラムと再会。今はNEXTに対する差別意識を解決するための新薬開発に取り組んでいるという彼と旧交を温める。
同業者たちの悩みを解決する傍ら、自身の問題にも取り組んでいく虎徹とバーナビー。これまで忙しかった分、たまには自分たちだけで飲みに行こうと約束する2人だが、それはなかなか叶わないまま日々は過ぎていくのだった。
連続爆殺犯とヒーロー狩り
シュテルンビルドのヒーローたちがパートナー制度に慣れてきた頃、市内の美術館で大規模な火災が発生。取り残されて人々の救助のために虎徹たちが駆り出されることとなる。しかし実はこの火災は、NEXT能力で何人もの人間を爆殺してきた犯罪者ビンセント・カールが起こしたものだった。ビンセントは触れたものを爆弾にする能力の持ち主で、美術館の中の様々な品がすでに爆発物と化していた。市民を庇ったバーナビーは爆発に巻き込まれて大怪我を負い、そのまま意識不明となってしまう。
相棒が倒されたことに虎徹は静かな怒りを燃やし、独自にビンセントを追い始める。実はこれはユーリが懸念していた「パートナーとの絆が強いほど、相棒に何かあった時にヒーローが暴走する可能性がある」という事態そのままであり、虎徹の行動は彼から強く警戒される。
しかしこの頃、マーベリックも深く関与していたウロボロスという犯罪組織が本格的にシュテルンビルドに魔の手を伸ばそうとしていた。各地でヒーロー狩りを繰り返していたフガンとムガンは、ウロボロスのメンバーであるニコライ・ブラーエという男の養子であり、世話になったニコライのために組織の命令でヒーローを倒し続けていた。フガンとムガンを暴れさせ、全世界の「NEXTを危険視する思想」を活性化させることがウロボロスの目的だった。
シュテルンビルドに乗り込んだフガンとムガンは、早速行動を開始。虎徹がようやく追い詰めたビンセントを挨拶代わりに叩きのめすと、その後もヒーローたちを翻弄する。ヒーローたちはチームワークでこれに対抗するも、1人また1人と倒されていく。
一方、マッティアの新薬開発は予想もしない展開を見せていた。彼は「普通の人間にNEXTのような能力を持たせる薬品」を研究していたのだが、偶然「NEXTの能力を何倍にも増加させる薬品」が完成したのである。彼の研究所のスポンサーになっていたのはウロボロスの幹部であり、この薬品を「使い道がある」と評価。マッティアの勤める研究所の人間を連れ去り、偶然できた薬品を大量に作らせ、勝利し続けてはいてもヒーローたちの連携に手を焼くようになっていたフガンとムガンにこれを注入する。
薬品の力でNEXTとしての能力をさらにパワーアップさせたフガンとムガンは、ヒーローたちの拠点を襲撃。バーナビーの見舞いでその場にいなかった虎徹以外のヒーローたちに、その圧倒的な力を見せつける。カリーナ、ライアン、アントニオの奮闘により、昴、トーマス、ラーラの3人はどうにか撤退に成功し、目を覚ましたバーナビーと虎徹を加えた5人がシュテルンビルド最後の希望となる。
ウロボロスの謀略
自分たちがフガンとムガンを止められなければシュテルンビルドの平和と秩序は崩壊し、それを成した、そして防げなかったNEXTへの非難はどれほどのものになるか分からない。虎徹たち5人はなんとしてもフガンとムガンを止めるべく作戦を練り、「派手にヒーローを倒すことで社会にダメージを与えたい」という相手の思惑を逆手に取ってLIVE中継で宣戦布告を行う。フガンとムガンはこれを自分たちへの不遜な挑戦だと受け取り、虎徹たちの待ち構える場所へとやってくる。
マッティアの薬品の力で能力を増大化させたフガンとムガンの力は虎徹たちの想定を遥かに上回っており、5人は徹底的に打ちのめされる。若手のバーナビーや新人の昴たちの盾になろうとした虎徹はフルパワーで戦うも、フガンの能力でそれを返されて力尽きる。
しかし、その際のフガンの様子を見て、バーナビーは勝機を見出す。フガンの“自分への攻撃を吸収して反撃する能力”は確かに強大で完全無欠にも思えるものだったが、薬品の力でさらに強化した結果、彼自身の肉体もついていけなくなっていた。虎徹の攻撃を吸収し反撃した結果、フガンの片腕が使い物にならないほどに“壊れた”ことを察したバーナビーは、自分も同様に猛攻を加えて反撃を受け止めることで彼のもう一方の腕も破壊。相手の攻め手を潰すことに成功する。
慌ててサポートしようとするムガンだったが、その隙を突く形でラーラが放った高圧の水流に吹き飛ばされて自分たちで壊した剣先フェンスに激突し、背を貫かれる重傷を負う。兄弟が倒されたことに激昂するフガンだったが、昴が虎徹たちと同様の手法で彼の片足を破壊し、最後はトーマスのサイコキネシスと新人たちが奮闘する間にわずかながら体力を回復させた虎徹とバーナビーの連携の前についに倒れ伏すのだった。
恐るべき猛威を振るったフガンとムガンを仲間たちと共に打ち破り、彼らに降伏を迫る虎徹とバーナビー。しかし彼らは「ニコライが組織から怒られる」と言ってそれを拒否し、最後の力を振り絞って育ての親の下へと転移する。
その頃、ニコライたちが待機するウロボロスのアジトでは、マッティアの開発した薬品の実験台として連れてこられていたグレゴリー・サンシャインというNEXTの犯罪者が脱走。グレゴリーは薬品の効果と貴重性にも気づいており、これを奪うと共にウロボロスのメンバーを殺害しながら姿を消す。息も絶え絶えで戻ってきたフガンとムガンもこの犠牲となり、ニコライもまた同じ運命を辿る。自分のせいでウロボロスの一員として働かせることになってしまった、本当の息子のように愛していたフガンとムガンを抱き締めながら、ニコライは息を引き取る。
かくして、虎徹たちはウロボロスの魔の手をいったんは退けることに成功する。ニコライのNEXT能力で意識不明になっていたヒーローたちも無事に覚醒し、事件は無事に解決となる。パートナー制度を疑問視していたユーリだったが、ヒーローたちの絆こそがこの勝利を生み出したことを理解し、当面は今の状態のまま見守ることを決める。
治療を終え、包帯だらけで横たわる虎徹は、同様の有様で隣のベッドに寝かされているバーナビーに「今夜にでも約束してた飯を食べに行くか」と声をかける。呆れた顔で「本気ですか?」と問うバーナビーに、虎徹はそのために早く怪我を治そうと持ち掛けるのだった。
一方、首尾よくウロボロスの追手を振り切ったグレゴリーは、NEXTの力を増大させる薬品を愛おしそうに見詰めながら、密かにシュテルンビルドの市内に潜伏しようとしていた。
NEXTたちの暴走
フゲンとムゲンとの決闘から数か月。虎徹とバーナビーの復帰も決まり、ヒーローたちがそれを歓迎する中、街でNEXTたちが一斉に暴れるという事件が発生する。虎徹たちはこれを迅速に鎮圧するも、それから同様の事件が相次いで発生するようになり、世間はNEXTの暴走の話題とその原因についての議論で持ち切りとなる。
実はこの事件は、ウロボロスに拾われたグレゴリーの暗躍によるものだった。グレゴリーは「自分以外のNEXTの能力を強制的に増大化させる」力を持っており、これをマッティアの作った薬品で強化することで“NEXT能力者の暴走”という事件を起こすよう命じられていたのである。全ては「社会不安を生み出し、NEXTと一般人の間に亀裂を生じさせる」ことを目的とするウロボロスの策略の一環だった。
やがて世間からは“NEXTの暴走は未知の病原体によるものではないか”との意見が上がるようになり、シュテルンビルドの為政者たちも「その可能性は否定できない」としてこれを追認。この病気とその罹患者を“X”と呼ぶことが決定する。
治療法も分からない中、Xの近くで活動し続けたヒーローたちも暴走の危険が高いとされ、虎徹たちはヒーローとしての活動を停止させられた上で隔離されることとなった。
過去からの解放
シュテルンビルト司法局ヒーロー管理官兼裁判官のユーリ・ペトロフは、虎徹も憧れた伝説のヒーローMr. レジェンドの息子にして、重犯罪者を密かに殺害する謎の怪人ルナティックの正体でもあった。Mr. レジェンドは伝説的な人物ではあったが、年と共にNEXT能力が弱体化していく「減退」という症状に苦しみ、晩年は妻子に暴力を振るうようになっていった。ユーリは母を庇おうとしてNEXT能力を使い、自らの手で父を殺してしまった過去を持ち、今もなお「父の語っていた正義とはなんなのか、母を守るために父を殺した自分は正しかったのか」と悩み続けていた。
そんなユーリにとって、シュテルンビルドのヒーローたちは自らの悩みに答えを出してくれるかもしれない興味深い存在であり、特にMr. レジェンドと同じ「減退」に苦しむ虎徹は注目に値する人物だと考えていた。彼らのヒーロー活動を停止させることには彼自身抵抗を感じていたが、心情としては虎徹たちの味方をしつつ、ユーリは職務として粛々とこの処置を受け入れる。
しかし治安維持に貢献していたヒーローたちが活動を停止した結果、シュテルンビルドでは窃盗や強盗などの犯罪が多発するようになる。ユーリの母もこの被害に遭って命を落とし、彼は「父の正義が信じられなくなったからこそ法を絶対の正義と信じて生きてきたのに、その法が母に死をもたらした」という絶望と直面する。
この頃、虎徹たちヒーローは「NEXTの暴走はグレゴリーが起こしている」という情報を手に入れており、密かに連携しつつその行方を追い続けていた。その調査中にユーリの母を殺した強盗犯とたまたま出くわした虎徹とバーナビーが彼らを追っていると、その場にルナティックが現れて強盗犯を殺害。ヒーローとしての資格を失い、犯罪者を捕まえることもできなくなった虎徹たちを嘲笑う一方で、法的な処罰を受けるのも覚悟の上で正義を貫こうとする彼らの姿勢に感じ入る。
自分はどうすれば良かったのか、母や父を救う道は本当に無かったのか。さらに深く思い悩むユーリの前に、長年彼を苦しませ続けたMr. レジェンドの幻影が現れ、己の信じる正義を貫くよう告げて消えていくのだった。
アッバス刑務所の解放
ウロボロスの策謀は止まらず、シュテルンビルドではNEXTの隔離計画が進められるようになる。世界がこの街に注目する中、世界的に有名なNEXTであるリトルアウロラがX問題への解決に乗り出す。アウロラは常人の数倍の高い知性を得ることができるNEXT能力の持ち主で、これを利用して世界の様々な問題を解決してきた現代の偉人だった。
一方、グレゴリーはウロボロス側の協力も得て、ヒーローとしての活動ができなくなった虎徹たちを危ういところで出し抜き続け、シュテルンビルドでの最終計画であるアッバス刑務所への襲撃を敢行する。この刑務所にはNEXTの犯罪者が数多く収監されており、これを一斉に開放することでシュテルンビルドを混乱させることがウロボロスの狙いだった。
これを知った虎徹たちは「もはや手段を選んでいる場合ではない」と判断し、今までヒーローを支えてきた様々な人々の協力を得ながら、再びヒーロースーツに袖を通す。これは政治的決定に反する行いであり、彼らが法で罰せられることを意味していたが、「そうだとしてもこの状況を前に何もしないでは、自分たちは2度とヒーローを名乗れない」というのが虎徹たちの結論だった。
しかしこの時、バーナビーは以前負傷した足に深刻な故障を抱えていた。ヒーローとして全力で戦えば戦うほどこの傷は悪化し、いずれ歩くこともできなくなるという。これを知った虎徹は、「今回だけは諦めてくれ」と安静にするよう懇願するが、バーナビーは「これが自分たちの最後のヒーロー活動になるかもしれないなら、自分にヒーローとしての在り方を教えてくれた虎徹と共に戦いたい」と宣言。虎徹もこれには何も言い返せず、バーナビーや仲間たちと共に“自分たちにとって最後になるかもしれない戦い”に臨む。
LEGEND OF BUDDY HERO
アッバス刑務所への襲撃と囚人の解放はあくまで囮であり、ウロボロスの真の目的はアウロラの殺害にあった。これによりNEXTとそれ以外の人々に決定的な亀裂を作り出し、延々と争いが続く世界を作ることがウロボロスの真の目的だったのだ。
これに気付いたヒーローたちは、グレゴリーの能力で暴れ続けるNEXT犯罪者と戦い、その被害者たちを救出しつつ、たまたまアウロラの近くにいた虎徹とバーナビーに彼女の保護を任せる。“己の正義に従う”道を選んだルナティックことユーリも彼らに加勢するも、グレゴリーはアッバス刑務所に収監されていたL.L.オードゥンというNEXTを味方につけていた。オードゥンは非合法のヒーローとして逮捕された人物だったが、Mr. レジェンドのライバルとして名の知られたNEXTで、生きた伝説として語られるにふさわしい圧倒的な力で虎徹たちを翻弄。さらにグレゴリーは自身の能力で虎徹を暴走させ、バーナビーを苦しめる。
しかし、グレゴリーが能力を発動したままでいるのにも関わらず、唐突に虎徹は暴走状態から回復する。これは奇跡でもなんでもなく、グレゴリーの力で暴走した虎徹のNEXT能力が完全に燃え尽きたがために起きた現象だった。ヒーローとしてのあらゆる力を失った虎徹は、自分の代わりに戦い続けてヒーロースーツを大破させてしまったバーナビーに自身のスーツを譲渡。虎徹のヒーロースーツを着たバーナビーによりオードゥンは倒され、逃げ出したグレゴリーもカリーナとライアンによって確保される。
こうしてアウロラはウロボロスの毒牙を逃れ、グレゴリーたちの計画は失敗。シュテルンビルドの人々は再びヒーローを受け入れ、街に平和と笑顔が戻っていく。戦いの中で虎徹とバーナビーにルナティックの正体であることを知られたユーリは、あくまで自らの正義に殉じて炎と共に海の中へと身を投じる。
NEXTとしての力を完全に失ってしまった虎徹は、さすがにこれ以上ヒーローを続けられないと判断して正式に引退を表明し、今後は1市民として街の平和のために働く道を探したいと仲間たちに語る。この戦いで引退することも覚悟していたバーナビーは、自分が虎徹の代わりにヒーローを続けてその志を継いでいくと宣言。2人は拳を重ね、違う場所で活動することとなっても自分たちはずっと相棒だと誓い合う。
その後シュテルンビルドのヒーローミュージアムには、虎徹とバーナビーの写真が、「LEGEND OF BUDDY HERO」のタイトルと共に飾られるようになるのだった。
『TIGER & BUNNY 2』の登場人物・キャラクター
HERO(ヒーロー)
「ヒーロー名/本名」の順に記載する。
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TIGER & BUNNYの名言・名セリフ/名シーン・名場面をまとめてみた!【タイバニ】
落ち目のベテランヒーロー鏑木・T・虎徹と、新進気鋭の若手バーナビー・ブルックスJr.のデコボコヒーローコンビが、近未来都市シュテルンビルドで悪党相手に大立ち回りを演じるアニメ『TIGER & BUNNY』。魅力的なキャラクターとストーリーで大人気を博し、未だに高く評価される作品である。 作中には胸を打つ名言・名セリフや、手に汗握る名シーン・名場面の数々が存在し、ファンを夢中にさせた。その一部を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】漫画家・アニメーターによる画像まとめ【タイガー&バニー】
『TIGER & BUNNY』とは、職業としてのヒーローが定着した社会で、ロートルヒーローと新人ヒーローのコンビが活躍する様を描いたサンライズによるアニメ作品。 作中に登場するヒーローは、誰もがただカッコいいだけではなく悩みも欠点も抱えた人間的な魅力に溢れており、丁寧に構成されたストーリーも相まってアニメファンから熱狂的な支持を集めた。プロによる寄稿も盛んに行われ、ここではそれを紹介する。
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【TIGER & BUNNY】虎兎、空炎…タイバニ腐向け画像を一気に紹介!【BL】
落ち目のベテランヒーロー鏑木・T・虎徹と新進気鋭の若手ヒーローバーナビー・ブルックスJr.のデコボココンビが、近未来都市シュテルンビルドを舞台に活躍するアニメ『TIGER & BUNNY』。魅力的なキャラクターたちが織り成す丁寧なストーリーが好評を博した人気作品である。 女性ファンが多いことでも知られ、男性キャラクター同士の絡みを描いた、いわゆる“腐”向けのファンアートも数多く存在する。ここではそれを紹介する。
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【TIGER & BUNNY】虎兎、空折…人気カップリングランキング!【2013年冬コミ】
近未来都市シュテルンビルドで繰り広げられる、ヒーローたちの日常と活躍を描いた人気アニメ『TIGER & BUNNY』。魅力的なキャラクターたちが織り成す絆と葛藤の物語は評価が高く、多くのファンを獲得した。 2013年の冬に開催された『コミックマーケットC85』のサークルカットから、同作のカップリング表記を抜き出してランキング形式で紹介する。
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【TIGER & BUNNY】ネタバレ&考察スレ4【タイガー&バニー】
『TIGER & BUNNY』とは、職業としてのヒーローが定着した社会で、ロートルヒーローと新人ヒーローのコンビが活躍する様を描いたサンライズによるアニメ作品。 主人公鏑木T虎徹と相棒のバーナビー・ブルックスJr.の凸凹コンビの軽妙なやり取りと、彼らの過去にも関わる世界全体の謎に切り込んでいく秀逸なストーリーで高い評価を受けた。放送当時はネット上でファンによる様々な考察が為され、作品の人気を印象付けた。当時のスレの様子を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】ネタバレ&考察スレ2【タイガー&バニー】
『TIGER & BUNNY』とは、職業としてのヒーローが定着した社会で、ロートルヒーローと新人ヒーローのコンビが活躍する様を描いたサンライズによるアニメ作品。 主人公鏑木T虎徹と相棒のバーナビー・ブルックスJr.の凸凹コンビの軽妙なやり取りと、彼らの過去にも関わる世界全体の謎に切り込んでいく秀逸なストーリーで高い評価を受けた。放送当時はネット上でファンによる様々な考察が為され、作品の人気を印象付けた。当時のスレの様子を紹介する。
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「やっぱこのコンビ最強!」と思わずニヤけちゃうマンガ・アニメ まとめ
名作と言われるアニメや漫画には名コンビがつきものです。時に反目し合いながらも、ここぞという時には息の合ったコンビネーションを見せる名コンビの数々。そんな最強の名コンビが活躍する漫画・アニメをまとめてみました。
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TIGER & BUNNYとアメコミの類似点?日米ヒーロー作品を比較してみた!
近未来都市シュテルンビルドを舞台に、落ち目のベテランヒーロー鏑木・T・虎徹と、新進気鋭の若手バーナビー・ブルックスJr.のデコボココンビが悪党退治に勤しむアニメ『TIGER & BUNNY』。国内外を問わず高い評価を受けた人気作である。 欧米風の外国の都市が舞台で、ヒーローを題材にした作品であるだけに、ヒーロー物が多いアメコミとの類似点を指摘するファンも少なからず存在する。ここではそんな分析の1つを紹介する。
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【TIGER & BUNNY】スカイハイ役はトム・クルーズに?「ハリウッドで実写映画化」の衝撃
2015年に開催されたNYコミコンにて、国際的な人気アニメ『TIGER & BUNNY』がハリウッドで実写映画化されることが発表された。この驚きの情報はファンの間を駆け巡り、一夜にして世界的な話題となった。 ファンの間では、さっそく「主役は誰が演じるのか」、「スカイハイはトム・クルーズがいい」と配役に関する意見が続出。当時の様子を紹介する。
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【タイバニコスプレ】NHKアナウンサー「松岡忠幸」のオタク伝説をまとめてみた!【縦読み】
NHK長野放送局所属の松岡忠幸は、その端正な顔立ちと丁寧な語り口調で人気のアナウンサーの1人である。しかし同時にかなりのアニメオタクとしても知られており、放送中に人気アニメ『TIGER & BUNNY』のコスプレ姿で現れたことでアニメファンの間で一躍有名な人物となった。 そんな「長野のヨン様」ならぬ「長野のバーナビー」の数々のオタク伝説を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】アニメ最終回の感想・リアクション・ツイートまとめ【#tigerbunny】
日本のみならず世界にまで人気が広がり、ブームが社会現象にまでなったアニメ『TIGER & BUNNY』の最終回は、テレビ放送だけでなくライブビューイング企画も行われた。ここではタイバニ最終回を見届けた人々の感想やリアクション、ツイートなどをまとめた。
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【TIGER & BUNNY】ツイッター大荒れ!?「バニーの水着コラ画像」騒動を徹底紹介!
ロートルの鏑木・T・虎徹と新進気鋭のバーナビー・ブルックスJr.の凸凹コンビを中心に、ヒーローたちの日常と活躍を描いたアニメ『TIGER & BUNNY』。丁寧なストーリーと魅力的なキャラクターで、特に女性のアニメファンに大きな反響を呼んだ人気作品である。 その15話ではヒーローたちの水着姿が描かれ、ファンによる様々なコラ画像が制作された。ツイッター上のものを中心に、当時の反応を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】他の漫画家の絵柄でタイバニキャラを!?イタコ漫画画像をまとめてみた
「特定の作品を、特定の漫画家や作品の画風で描いた」ファンアートのことを“イタコ漫画”と呼ぶ。 近未来都市シュテルンビルドを舞台に、ヒーローたちの日常と活躍を描いたアニメ『TIGER & BUNNY』は、その人気から多くのファンアートが描かれ、中にはイタコ漫画も少なからず存在する。ここではTwitterで発表されたものを中心に、『TIGER & BUNNY』のイタコ漫画を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】細かな修正多数!TV・BD版を比較してみた
近未来都市シュテルンビルドを舞台に、ヒーローたちの日常と活躍を描いた『TIGER & BUNNY』。2010年代を代表する人気アニメとして知られる本作だが、放送開始当時はそれほど注目されていなかった。 制作費や政策スケジュールも余裕があるとはいえず、一部作画が崩れかかっているシーンも少なからず存在。DVDやBDではそれが修正されており、ここではその比較画像を紹介する。
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【TIGER & BUNNY】ネタバレ&考察スレ7【タイガー&バニー】
『TIGER & BUNNY』とは、職業としてのヒーローが定着した社会で、ロートルヒーローと新人ヒーローのコンビが活躍する様を描いたサンライズによるアニメ作品。 主人公鏑木T虎徹と相棒のバーナビー・ブルックスJr.の凸凹コンビの軽妙なやり取りと、彼らの過去にも関わる世界全体の謎に切り込んでいく秀逸なストーリーで高い評価を受けた。放送当時はネット上でファンによる様々な考察が為され、作品の人気を印象付けた。当時のスレの様子を紹介する。
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斬新な設定が魅力のアニメまとめ!『東のエデン』や『TIGER & BUNNY』などの衝撃作を観て楽しもう!
ここでは、数あるアニメ作品の中でも特に設定やストーリーが斬新なものについてまとめている。それぞれの作品のあらすじ・ストーリーの他に、画像や視聴者がSNSに投稿した感想も掲載した。 紹介している作品の中には、記憶喪失の青年と謎の携帯電話を巡るサスペンス・アクションアニメ『東のエデン』や、個性豊かな特殊能力者が平和を守っている近未来的な街を舞台にしたアニメ『TIGER & BUNNY』などがある。
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【TIGER & BUNNY】凸凹主人公コンビ!?虎徹とバーナビーjr.の画像をまとめてみた【虎兎】
超常的な力を持つヒーローたちが、人気と視聴率を競って争う様を描いたアニメ『TIGER & BUNNY』。2011年に放送され、その秀逸なシナリオと魅力的なキャラクターの数々で爆発的な人気を獲得し、多くのファンを生んだ作品である。 その主人公である鏑木虎徹とバーナビー・ブルックスJr.は、ロートルと期待の新人という凸凹コンビで、ぶつかり合いながら互いに成長していく姿が好評を博した。「虎兎」こと虎徹とバーナビーのコンビを描いたイラストを紹介する。
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目次 - Contents
- 『TIGER & BUNNY 2』の概要
- 『TIGER & BUNNY 2』のあらすじ・ストーリー
- パートナー制度の先駆者として
- ヒーローたちの日常
- 連続爆殺犯とヒーロー狩り
- ウロボロスの謀略
- NEXTたちの暴走
- 過去からの解放
- アッバス刑務所の解放
- LEGEND OF BUDDY HERO
- 『TIGER & BUNNY 2』の登場人物・キャラクター
- HERO(ヒーロー)
- ワイルドタイガー(Wild Tiger)/鏑木・T・虎徹(かぶらぎ ティー こてつ/Kotetsu T. Kaburagi)
- バーナビー・ブルックスJr.(Barnaby Brooks Jr.)
- ブルーローズ(Blue Rose)/カリーナ・ライル(Karina Lyle)
- ゴールデンライアン(Golden Ryan)/ライアン・ゴールドスミス(Ryan Goldsmith)
- スカイハイ(Sky High)/キース・グッドマン(Keith Goodman)
- ファイヤーエンブレム(Fire Emblem)/ネイサン・シーモア(Nathan Seymour)
- ロックバイソン(Rock Bison)/アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)
- 折紙サイクロン(おりがみサイクロン/Origami Cyclone)/イワン・カレリン(Ivan Karelin)
- ドラゴンキッド(Dragon Kid)/ホァン・パオリン(黄 宝鈴/Pao-Lin Huang)
- マジカルキャット(MAGICAL CAT)/ラーラ・チャイコスカヤ(Lara Tchaikoskaya)
- Mr. ブラック(Mr. BLACK)/仙石昴(せんごく すばる/Subaru Sengoku)
- ヒーイズトーマス(HE IS THOMAS)/トーマス・トーラス(Thomas Taurus)
- ENEMY(エネミー)
- フガン(Fugan)
- ムガン(Mugan)
- ニコライ・ブラーエ(Nikolai Brahe)
- グレゴリー・サンシャイン(Gregory Sunshine)
- L.L.オードゥン(L.L.Audun)
- シガニー・ロシツキー(Sigourney Rosicky)
- ビンセント・カール(Vincent Carle)
- OTHERS(アザーズ)
- ルナティック(Lunatic)/ユーリ・ペトロフ(Yuri Petrov)
- 鏑木楓(かぶらぎ かえで/Kaede Kaburagi)
- ルビー(ruby)
- マッティア・イングラム(Mattia Ingram)
- リトルアウロラ(Little Aurora)
- 『TIGER & BUNNY 2』の用語
- NEXT(ネクスト)
- シュテルンビルド
- ヒーロー
- HERO TV(ヒーローティーブイ)
- 減退(げんたい)
- Mr. レジェンド(Mr. Legend)
- ウロボロス
- マーベリック事件
- パートナー制度
- 『TIGER & BUNNY 2』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 虎徹「誰が捕まえようが、結果として誰かが救われることが大事なんじゃねえかな」
- キース「きっと我々には、まだ擦れ違ったり悩んだりする時間が必要なんだ」
- トーマス「あななたたちに出会わなければ危うく人を信じてみようと思うところだった」
- アントニオ「逃げることはダメなことじゃない、大事なのは逃げた後の最初の一歩だ」
- フガン「ごめんね、おじちゃん」
- 『TIGER & BUNNY 2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 公式イベント「TIGER & BUNNY 2 -Precious EVE-」
- ワイルドタイガーへのインタビュー
- 『TIGER & BUNNY 2』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):UNISON SQUARE GARDEN「kaleido proud fiesta」
- ED(エンディング):ano「AIDA」(第1話~第13話)
- ED(エンディング):向井太一『Pilot』(第14話~第25話)