ワイルドアームズ アドヴァンスドサード(WA3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。2002年3月にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売。略称は『WA3』。文明と環境が荒廃化した惑星「ファルガイア」を舞台に、荒野を旅する「渡り鳥」同士の対立と世界を巡る戦いを描いた物語となっている。シリーズで最もウェスタン色という側面が強調されており、各シリーズのキーワードでもある「渡り鳥」の要素が前面に押し出されている。

ロンバルディアでの戦闘

高速砂上艇と同様、キャラクター自身のアルカナやフォースアビリティは使用できない代わりに、ロンバルディア固有の技を使って戦闘を行うようになっている。各ターンの開始時に戦闘コマンドから味方の行動を選び、行動順番はRESの高い順に決定される。また、敵の行動は1ターンに合計4回行われる。ロンバルディアのパラメータはレベルを上げることで上昇していき、マイグラントレベルがそのままロンバルディアのレベルとなる。

ガーデニング

ベリーやキャロットといった回復用のアイテムなどを育成して入手することができる。ガーデニングをするためには苗を作る必要があるため、最低でも1つは所持していなければならない。各アイテムで苗が必要なのは最初の1度だけで、以降は消費することなく育成ができる。アイテムを植える花壇は8箇所あり、同じアイテムを複数の場所で育成することも可能。また、品種改良はアイテムを消費して収穫率を上げることができ、収穫率が最大になると、一定期間で必ずそのアイテムが収穫できるようになる。

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』の登場人物・キャラクター

主人公チーム

ヴァージニア・マックスウェル

本作の主人公。18歳。地方村ブーツヒルの裕福な家庭で育った少女。自分の力を誰かの役に立てるために、10年前に失踪した父ウェルナーの影を追うように、豊かな暮らしを捨てて渡り鳥となる。正義感が強く高潔な理想主義者ゆえに、渡り鳥として生きる中で強者のみが生き残れる荒野の厳しい現実を目の当たりにし、そのギャップに戸惑う。しかし、そんな過酷な現実に苦しめられながらも、自らの正義を貫き誰かの助けになりたいという想いは、彼女が荒野を羽ばたくための原動力となっている。旅の途中で父ウェルナーと再会し、彼が失踪した真相とファルガイアの命運をかけた魔族との戦いに直面することになる。精神面で未熟な部分も多いが、共に旅をする理由が希薄なチームのメンバーをまとめ上げる手腕を持ち合わせている。幼い頃にウェルナーから教わった二丁拳銃型のARM「バントライン93R&プリックリィピアEz」を扱うことを得意としている。

ジェット・エンデューロ

財宝を求めて荒野を渡り歩くトレジャーハントを専門とする渡り鳥。報酬に強いこだわりを見せ、盗掘や法を犯すこともいとわない不良ハンターでもある。無口で他人と関わることを嫌っており、単独行動を好むが、ヴァージニアに半ば強引に押し切られる形で、彼女のチームに参加することになる。悪ぶった言動が目立つが、逆にそれが幼さを感じさせることもある。荒野を旅する前の記憶を持っていないが、当人は深く気にしておらず、「想い出」を煩わしいものだと考えている。実は「七人委員会」という組織で、ファルガイアに見立てて造られた人造生命体「世界の雛形(アダム・カドモン)」で、かつてのファルガイアの記憶を宿している。そのため、他の人間が扱うARMを扱うことができないが、彼の扱うARM「アガートラームB/V2」は、他の人間には扱えない。自身の正体を知った後、一時期自暴自棄になったものの、ヴァージニア達と触れ合ううちに、「想い出」を作っていくという考えを持つようになる。

クライヴ・ウィンスレット

魔獣や犯罪者などの賞金首を倒すことで報酬を得る、渡り鳥の中でも特に過酷と言われているバウンティーハンターを稼業としている。30歳。パーティ最年長のベテラン渡り鳥で、強い誇りと責任感を持って1度決めた物事は必ずやり通すプロ意識の強い人物。元は学者であり、過去には師のベルリッツと共に世界中を旅してファルガイア荒廃の原因を調査していた。その頃に得た知識と経験と冷静な判断力で、熱くなりがちなヴァージニアをサポートする。反面、悩みだすと深みにはまりやすく、詰めの甘い部分もある。柔らかい物腰の持ち主だが、怒った時は周囲を驚かせるほどの毒舌を発揮する。既婚者であり、ハンフリースピークに住む妻キャスリンと娘のケイトリンを深く愛している。高い威力と命中率を持つスナイパーライフル型のARM「ガングニールHAG35」を扱う。通称「物干し竿」。

ギャロウズ・キャラダイン

24歳。守護獣を信奉しながら暮らすバスカーの神官家に生まれながら、血筋や宿命によって定められた人生を嫌い、面白おかしく生きるために家出同然で里を旅出して渡り鳥になった男。しかし祖母の策動によって渡り鳥の立場から神官としての役割を果たすことになる。陽気な性格で物事を自分の都合よく捉えることが得意なパーティのムードメーカー的存在。綺麗な女性にはめっぽう弱い。旅の途中、その身に流れる血がもたらすものからは逃れられないという事実と向き合い、自由の本質について考えるようになる。筋肉質な見た目だが、パーティ随一の魔力を持つ魔法使い系キャラ。「コヨーテM17F俺式改」という散弾を放つショットガンタイプのARMを使うが、ギャロウズの趣味で派手に見せるための改造や使い方により性能は悪いが、彼にとってARMはアクセサリー的な意味合いが強いため、本人はいたって気にしていない。

シュレディンガー一家

ヴァージニア達のライバルで、3人と1匹の実力派渡り鳥チーム。

マヤ・シュレディンガー

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