ワイルドアームズ アドヴァンスドサード(WA3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation 2用のロールプレイングゲーム(RPG)。2002年3月にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売。略称は『WA3』。文明と環境が荒廃化した惑星「ファルガイア」を舞台に、荒野を旅する「渡り鳥」同士の対立と世界を巡る戦いを描いた物語となっている。シリーズで最もウェスタン色という側面が強調されており、各シリーズのキーワードでもある「渡り鳥」の要素が前面に押し出されている。

ARM

Artifacts from Ruins Memoriesの略称であり、「遺跡の想い出よりもたらされし技術」を意味する。大戦時の遺跡から発掘される遺物のことであり、砂上艇や列車などもARMの範疇だが、一般的には銃器のことを指す。ARMは細部にまで精神を通わせ、同調しなければ扱うことはできず、使用者の精神力やARMとの相性によって同じARMでも威力や性能に差が生じることがある。ほとんどの人間はARMを扱うことができるが、一部の強力なARMなどは強靭な精神力を備えた者でなければ使いこなすことができない。また、稀にARMを全く扱えない人間も存在する。ARMの原材料は主に遺跡などから発掘される超獣「ドラゴン」の化石、「ドラゴンフォシル」であり、専門職であるアームマイスターがこれを加工して製造、販売している。

ヒアデス

かつて魔族が残した情報ライブラリィの名称で、七人委員会のメンバーによって発見され命名された。ヒアデスに残された情報は「智慧」とも呼ばれ、その多くは現在の人間では解析できない情報となっている。

ユグドラシルシステム

七人委員会が情報ライブラリィ「ヒアデス」から得た技術で建造した惑星環境の修復を目的としたシステム。科学や魔術など、あらゆる技術の結晶として100年以上の歳月を費やして建造され、10年前に完成し起動する。しかし、ベアトリーチェによって操られた七人委員会のメンバーであるデュランが起動時に規定以上の数値を入力したことで、ユグドラシルは大地にエネルギーを供給することなく全く正反対の作用を引き起こしてしまい、ファルガイア中に張り巡らされた根から星の残存エネルギーを吸収したことで計画は失敗。惑星環境はさらに悪化してしまい、結果ファルガイアは海の代わりに砂漠が広がる世界へと変貌してしまう。また、この時のユグドラシルの暴走により、足りないエネルギーを補うために、星の構成データとしてファルガイア中の人間から「想い出」が奪われてしまったことで、人々は当時の出来事を誰一人覚えていない。

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ストーリー進行度によって変化するオープニングムービー

セーブデータをロードした時に流れるオープニングムービーと、セーブした後に中断すると流れる中断ムービーが存在しており、これらはChapter毎にムービーやイラスト、歌詞が変化するようになっている。また、プロローグ時にのみ流れる口笛バージョンや、一定の確率で流れる英語バージョンのムービーなど、様々なパターンが用意されている。

2週目以降のプレイ

ゲームをクリアするとおまけ要素を楽しむためのセーブデータ「Exファイル」を作成できる。そのExファイルから「Exニューゲーム」を選択してゲームを開始すると、ゲームクリア時のレベルと所持ギャラを引き継いで、ステータスを強くした状態で最初からゲームをプレイすることができる。

各地に出現するベアトリーチェ

ストーリー終盤から登場するベアトリーチェは、ストーリーの進行度に合わせて序盤から各タウンに出現しており、ヴァージニア一行の行動を観察している。いずれも近寄ると姿を消してしまうため、初めてプレイした際は見逃しやすくなっており、出現期間が過ぎると二度と現れなくなる。

365日分の記念日を日替わりで語るアーメンガード

ブーツヒルにいる少女「アーメンガード」に話しかけると、365日分の記念日について日替わりで語ってくれる。PS2の時計設定を読み込んで会話内容を変えており、1日ごとに毎日違うセリフを話してくる。なお、ほとんどの内容は彼女によってでっち上げられたデタラメな話である。

『ワイルドアームズ アドヴァンスドサード』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):麻生かほ里「Advanced Wind」

中断テーマ:麻生かほ里「夜空しか知らない~Only The Ninght Sky Knows~」

ED(エンディング):麻生かほ里「Wings」

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