CYBERブルー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『CYBERブルー』とは、原作・bob、脚本・三井隆一、作画・原哲夫によるSFバイオレンスアクション漫画。集英社の『週刊少年ジャンプ』上で、1988年から1989年にかけて連載された。ジャンプコミックス単行本は全4巻。
荒廃の地、惑星ティノスを舞台としたSF世界の中で、無敵の超人サイバービーイングとなった少年ブルーが元老たち悪を倒すバトル作品。連載終了後もリメイク版が数作発表されており、2013年1月にはパチンコが発売されている。
大ヒット作『北斗の拳』の連載終了後の原哲夫作画の最初の作品という事で、編集部や読者からも大きな期待が寄せられていた作品である。しかし、そのキャラクターや描写は『北斗の拳』と大きく似通ったものとなってしまい、結果的に早期打ち切りとなってしまった。強すぎる主人公が外道をバイオレンスたっぷりに退治する痛快活劇という設定も同じであるが、「拳法」を「銃火器」、「世紀末の荒野」を「荒廃した惑星」に置き換えたところも既視感がある。また、『北斗の拳』の代名詞とも言える、悪党のセリフ「ヒャッハー」も登場するように、二番煎じ的な作品になってしまったことは否めない。
元老ガザは歌手のプリンスと松田優作の影響を受けたキャラクター
元老ガザのモデルは歌手のプリンスであるが、単行本最終巻である第4巻が発刊されるまでの間に、作画担当の原哲夫の尊敬していた俳優・松田優作が急死してしまったことを受けて、表紙のガザの顔を『ブラックレイン』出演時の松田優作に似せて描いている。また、ストーリー中でも、ガザの瀕死の叫びに、松田優作の『太陽にほえろ!』における殉職時の名セリフが登場するなど、大きく影響を受けている。
『週刊少年ジャンプ』作品史上最も口の悪い主人公
本作は『ターミネーター』や『ロボコップ』といったいったSF洋画の影響が強い作品であり、主人公は基本的に日本人という漫画界の中で、キャラクターの見た目やセリフも洋画っぽく描かれている。特に、1話に1回は誰かが「ファック!!」と叫んでおり、『週刊少年ジャンプ』史上一番主人公の口が悪い漫画とも言われている。登場人物は、ちょっとした事で「ファック!」や類似ワードを吐き捨てるという口の悪さ。その他にも「ファック ユー!」、「ダム ファッカー!」、「ファックヤロウ!!」など派生形が連発される。
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目次 - Contents
- 『CYBERブルー』の概要
- 『CYBERブルー』のあらすじ・ストーリー
- サイバービーイングの誕生
- ブルーの仲間たち
- 元老ロザリエとの戦い
- 元老ガザとの対決
- 『CYBERブルー』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ブルー
- ファッツ(ZZ-7011)
- ブルーの協力者
- アレン
- スタン
- ローニィ
- クレア
- ジョーK(キング)
- 元老とその関係者
- ロザリエ
- ガザ
- ブレイ
- ワイザー保安官
- ディック
- フィリッツ
- ギルモア大佐
- 司教
- ピーター牧師
- ロボット
- バイオビーイング
- キメラ・スパイダー
- キメラマーメイド
- 無名のバイオビーイング
- キメラ・ドーベルバルタ
- キメラ・スフィンクスガルゴ
- 『CYBERブルー』の用語
- 惑星ティノス
- 元老
- サイバービーイング
- バイオビーイング
- シャドーフォース
- 『CYBERブルー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ブルー「ファックヤロウ!!」
- オートマルチラウンドマグナムマシンガンサラマンダーで悪を殲滅
- 元老ガザの初登場シーン
- ガザ「フッ 心配はいらん」
- 『CYBERブルー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『北斗の拳』の二番煎じ
- 元老ガザは歌手のプリンスと松田優作の影響を受けたキャラクター
- 『週刊少年ジャンプ』作品史上最も口の悪い主人公