CYBERブルー(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『CYBERブルー』とは、原作・bob、脚本・三井隆一、作画・原哲夫によるSFバイオレンスアクション漫画。集英社の『週刊少年ジャンプ』上で、1988年から1989年にかけて連載された。ジャンプコミックス単行本は全4巻。
荒廃の地、惑星ティノスを舞台としたSF世界の中で、無敵の超人サイバービーイングとなった少年ブルーが元老たち悪を倒すバトル作品。連載終了後もリメイク版が数作発表されており、2013年1月にはパチンコが発売されている。

植民惑星群の中で、最も地球から遠い貧しく荒廃した星。生命維持装置なしでは数分と生きられない程劣悪な環境。地球の半分ほどの空気に寒冷な気候、砂漠の大地と赤い空。開拓者が降り立ってから300年近い年月が経過しているが、その役割は棄民の吹き溜まりであり、この星で生まれた者は誰もがまだ見ぬ母星である地球への帰還を渇望している。地球行きのスペースシップのチケットはそれを巡って犯罪が絶えない程の価値がある。ただしそれを手にできるのは一部の裕福な上流階級の人間だけである。

元老

惑星ティノスを支配する4人の男たちで、それぞれロザリエ、ブレイ、ガザ、そして連載打ち切りのために残りの1人は名前すら分からぬままに殺された。祖先が抱いた地球への復讐の念を受け継ぎ、秘密裏に地球征服計画を進行させている。『フェイル・セイフ・カフ』というブレスレット型の洗脳装置で惑星の住民を意のままに操ることができる。地球に向かったティノス民も同様の洗脳を受けており、無意識のうちに破壊工作員として地球各所でテロ行為に従事している。

サイバービーイング

機械と人間が融合することで生まれた新人類。死にかけのブルーにファッツが自身をバラバラに分解してパーツを組み込んで誕生した。人間が持つ無限の可能性とファッツが受け継いだ300年の叡智が混ざり合った事で突然変異を起こし、まったく新しい人機一体の新人類と言うべき存在となった。強靱な体、正確無比の射撃、人間の脳をハッキングし情報を引き出す能力を持つ。自己進化・自己復元機能を有し、周囲の環境を知って最適な能力を開発し、戦いの中で自己進化していくため、戦う度に強くなっていく。

バイオビーイング

地球で開発された、人間と他の動植物の遺伝子を結合して生まれた改造人間で、戦闘に特化した無敵の兵士である。しかし、発展途上の技術を使って人間を作り変えているため、個体の寿命が短いのが弱点。バイオビーイングの最高幹部はガルゴとバルタ。

シャドーフォース

虚数のエネルギーであり、シャドーフォースが照射されると、一瞬で原子レベルまで分解されてしまう。作中においてはあまりにも強い攻撃であるため、戦闘シーンの構成が単調になってしまうという現象が見られた。

『CYBERブルー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ブルー「ファックヤロウ!!」

口の悪い旧式ロボットファッツと融合して最強生物サイバービーイングとなった事をきっかけに、ブルーもファッツの口癖であった「ファック!」が口癖となった。怒り心頭に発したときに相手に向かってこのセリフを叫ぶ。また色々と変化形も存在する。『週刊少年ジャンプ』という少年誌には適さない汚い言葉であるが、結果的には『CYBERブルー』の代名詞のようなセリフとなった事で有名である。

オートマルチラウンドマグナムマシンガンサラマンダーで悪を殲滅

普通の人間が撃ったら肩が吹っ飛びそうなほど重厚な銃火器が登場し、ブルーが悪党を撃ちまくる爽快感も本作の見どころである。特にブルーが使用する銃は、「オートマルチラウンドマグナムマシンガンサラマンダー」と名付けられており、毎秒50発の銃弾を放つ速射能力で敵を駆逐する。その大きさや性能もさることながら、名前も長くいかにも強力な必殺の火力武器である。

元老ガザの初登場シーン

本作の最強の敵、元老ガザの外見やキャラクターは歌手のプリンスがモデルとなっているが、その初登場時は「バアアアン」という効果音と共に、無駄に服を脱いでポーズを決め、ムキムキに鍛え上げられたマッチョな肉体をさらけ出して登場する。ガザのナルシスティックな性格を現した派手な登場シーンとして有名である。

ガザ「フッ 心配はいらん」

四元老の中で最大の権力を持ち、欲しいものは何でも手に入れようとする非常に強欲な男ガザであるが、そのキャタラクターは強烈である。特に印象的なのは「フッ心配いらん」というセリフと共に現れたガザが座っていた4人の女性で作られた女体椅子で登場したシーンである。美女の背中に座り、その両手を胸に置くという悪趣味な椅子であるため、当時の読者にとっては衝撃的であった。

『CYBERブルー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『北斗の拳』の二番煎じ

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