チョコボの不思議なダンジョン（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ

『チョコボの不思議なダンジョン』の概要

『チョコボの不思議なダンジョン』とはプレイステーションにて発売された「ローグライク」と呼ばれるシステムをベースとしたダンジョンRPGゲーム。
マップやダンジョンが遊ぶごとに異なった構造になる事が最大の特徴であり、拾ったアイテムが用途や名称不明の状態で手に入る等のプレイヤーの経験や思い切りが求められる面もある。

また、『FF』シリーズの世界観をベースにしており、敵モンスターやアイテムも『FF』シリーズから出典が多く登場する。
『FF』シリーズ本編とは異なった点として、人間ではなく主に動物やモンスター達が暮らす独自の世界を舞台にしている。
加えて等身をデフォルメされたキャラクターデザインも特徴である。

ローグライクの要素に加え、『FF』シリーズ固有のリアルタイム制のシステムであるATBバーや、攻撃・回復系の魔法、召喚獣を呼び出す召喚魔法なども登場する。
物語を進める楽しみに加えてアイテムの収集、装備品の合成強化、モンスター図鑑の完成などコレクション要素も充実している。

開発メーカーは『FF』シリーズのスクウェア。
共同開発社としてバンプレストも関わっており、「不思議のダンジョンシリーズ」のチュンソフトは開発そのものには関わっておらず、チュンソフト所属の中村光一がアドバイザーとして参加している。

本作は100万本を超える販売本数を記録しており、スクウェア社の代表タイトルである『FF』シリーズの派生作品がファンに広く受け入れられるきっかけとなった。

『チョコボの不思議なダンジョン』のあらすじ・ストーリー

最初のダンジョン

主人公チョコボとモーグリ族（『FF』シリーズに登場するチョコボ族と同じく人気のマスコットキャラクターの種族）のアトラは、レアアイテムを求めて世界中を旅している。

ある日、二人は小さな村を通りがかった。
村の畑で二人は麦わら帽子のチョコボ（主人公と同族）に出会う。
麦わら帽子のチョコボに宿屋があるかを尋ね、村の中に宿屋がある事を知る。
二人は大喜びで村に入っていった。

二人が去った後、麦わらチョコボは畑を耕す事を再開した。
しばらくして、振り下ろしたクワに岩のような手ごたえがあった。
不思議に思って掘ってみると、美しく輝く紫色のクリスタルを見つける。
クリスタルを見つめていると麦わら帽子チョコボの目が不思議な色に輝いていく。

一方で主人公とアトラは宿屋へ到着する。
しかし誰もいない。
アトラが呼びかけると、畑にいたはずの麦わらチョコボが走ってきた。
麦わらチョコボは二人を宿屋の一室に案内する。

しかし案内された先は真っ暗やみ。
二人が部屋に一歩、足を踏み入れてみる。
すると麦わらチョコボが二人を突き落とし（部屋は落とし穴になっていた）、笑みを浮かべるのだった。

落ちた先も部屋になっていた。
そこにはアイテムがたくさん落ちており、アイテムコレクターでもあるアトラは大喜びする。
アイテムの中から魔法のカードを見つけて二人は地上へ戻る。

戻った先は、なんと宿屋の前。
二人は不思議に思いつつも再び宿屋に入ると、そこには地下へ続く階段があった。
アトラは宿屋の地下にダンジョンがあることに気付く。

アトラの提案で主人公はしばらくこの村に滞在し、ダンジョンを探索してレアアイテムを探すことにした。

麦わら帽子チョコボの救出

ダンジョンの謎に迫っていく主人公。
ダンジョンを作り出した主は、なんとあの麦わら帽子のチョコボ。
主人公は、彼の妻と娘のカミラに、麦わら帽子チョコボを助けて出して欲しいと頼まれる。

ダンジョンの最下層にたどり着くとボスモンスターであるデビルチョコボがいた。
デビルチョコボを倒すと、麦わら帽子チョコボが現れた。
主人公は彼と共に地上に戻ると、ダンジョンは爆発して消えてしまった。

新たなダンジョンの出現

麦わら帽子のチョコボが無事に戻り、村のみんなが喜んでいると少し離れた場所に紫色の石が落ちてきた。
アトラが水晶を拾うと目がみるみるうちに紫色に変わっていく。

アトラの姿が見当たらない事に気付いた主人公や村人たち。
みんなでアトラを探し始めたとき、突然あたらしいダンジョンが出現した。

主人公はアトラの手がかりを求めて新たなダンジョンへ挑む事となる。

ダンジョン探索を進めていく中で紫色の石の秘密もまた明らかになる。
あの石は手にした存在の持つ欲望に呼応してダンジョンを作り出す存在であった。

アトラの救出と更なるダンジョンの出現

二つ目のダンジョン最下層へ到達した主人公はボスモンスターと対峙する。
なんとかこれを倒し、アトラを無事に発見し地上へ戻る主人公。

冒険を終えた二人は、村人たちに別れを告げ、再び旅立つのであった。

ここで物語は一旦おわり、エンディング（スタッフロール）となる。

しかしその後、村の畑に立っているカカシの元に見覚えのある水晶が転がっている光景が映し出される。
クリスタルの輝きとともにカカシの目もまた紫に光っていく。

エンディング終了後にプレイヤーが再びゲームを開始すると、村にまたしても新たなダンジョンが出現した事を知る。
この後は終了点の存在しないダンジョンを引き続き遊んでいく形となる。

『チョコボの不思議なダンジョン』の登場人物・キャラクター

主人公

説明書で使われている名前はプーレ。
ゲーム冒頭でプレイヤーが名前を決める事となる。
本作の主人公であるチョコボ族。
アトラとともに旅を続けていた中で村に辿り着いた。
ツメに武器を装備し、クラを防具として身に付け、魔法も駆使してダンジョンに挑んでいく。

基本的に台詞は喋らず、動作によって感情を表現する。

アトラ

主人公の相棒であるモーグリ種。
アイテムコレクターを自称しており、その欲望も深く、物語中で第2のダンジョンを生み出す。

第2のダンジョンを生み出す程の欲望の持ち主ではあるが、決して悪人ではなく村人たちともよく打ち解けている。
主人公もそんなアトラを慕っており、彼を救うためにダンジョンへ挑む。

クレール

主人公ダンジョン内でたびたび遭遇する謎の人物。
ダンジョン内について案内してくれたり、ダンジョンそのものに関する話を語る。
チュートリアル的な役割をプレイヤーに対して果たす。

紫水晶についても何か知っているらしい様子。

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