メン・イン・ブラック:インターナショナル(MIB4)のネタバレ解説・考察まとめ
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』とは、2019年のアメリカのSFアクション映画。『メン・イン・ブラック』シリーズの4作目であり、前作の『メン・イン・ブラック3』から7年ぶりの作品である。監督はF・ゲイリー・グレイ、脚本はアート・マーカムとマット・ホロウェイが務めた。エージェントH(クリス・ヘムズワース)と、エージェントM(テッサ・トンプソン)が主人公である。エイリアン撃退用の武器を扱い、MIB内部に潜むスパイと宇宙人から地球を守るミッションに挑む。
ニューラライズ
ニューラライズとは、銀色でスティック状の装置から放たれる光を浴びることによって、記憶を書き換える行為である。MIBのエージェントが使用し、一般市民がエージェントやエイリアンに遭遇した記憶を消す際に行う。
ニューラライザー
ニューラライズするためのデバイスである。銀色でスティック状になっている。見習いエージェントの間は持つことができず、MはHのものを使用していた。
ゼフォス
ヴァンガスを錯乱させた毒薬。使用量を間違うと致命的だが、適切な量を処方すれば17時間ぶっ続けで踊ることができる、とHが述べている。
ハイヴ
銀河最強で最悪の生命体であり、星を侵略していく。地球にもハイヴの危機が訪れたことがあり、一度目は以前までのMIBシリーズで撃退された。二度目の襲来は2016年、パリのエッフェル塔に出没し、この時、エージェントHとハイTにより撃退され、2人は地球を救った英雄として讃えられていた。実は、ハイヴはハイTに乗り移り、ハイTを内側から操作することにより、自分の命を脅かす危険のある兵器(紫の原石)を探していた。ハイヴは、星を侵略すると、星の住人は殺さず、DNAを侵食する。内側から操ることによって次から次へと星を侵略していく。
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
紫の原石の威力
砂漠で遭難するシーンの冒頭部分。
Mは、ヴァンガスから受け取った紫の原石を大切に持ち続けていた。HとMは、モロッコより逃れ、砂漠に到着した。その際に、紫の原石がコトコトと音を立てて動いていることに気がついた。紫の原石を触ると、武器に変身した。その武器からキャノン砲が放たれ、砂漠に一瞬にして谷が出来る。CGの技術が駆使されており、見どころである。
ハイTが自我を取り戻す
物語のクライマックスで、DNAをハイヴに乗っ取られたハイTとHが対決するシーン。
身も心もハイヴになってしまったハイTであった。しかし、エージェントHの必死の問いかけにより一瞬だけハイTの心を取り戻した。そのすきをついて、エージェントHはハイヴを倒すことができた。ハイTとエージェントHは、血の繋がらない親子のような関係であった。ハイTを自らの手で退治しなければならなかったエージェントHは、また一回り成長したようなシーンであった。
ポーニィが女王(エージェントM)を救出
物語のクライマックスで、DNAをハイヴに侵食されたハイTとの戦闘シーン。
ハイヴは紫の原石を持って、宇宙に逃げるためのトンネルを作っていた。ハイTとの戦闘中、Mがその中に吸い込まれてしまった。その時、ポーニィが自身に搭載されているジェット噴射と弓矢を使い、Mをエッフェル塔へと連れ戻すことに成功した。ポーニィが仲間に加わる前、彼の元の女王様はザ・ツインズによって殺されてしまっていた。ポーニィは、彼の新しい女王であるMを救うことができたのである。
ハイT「大事なときには、宇宙が我々を導いてくれるものだ」
エージェントHとハイTが、エッフェル塔に襲来したハイヴと戦う前の台詞。
物語の冒頭の2016年のパリ、エッフェル塔に危険なエイリアンハイジが出現した。エージェントHとハイTが任務を行った。これからハイヴと戦うときにハイTが語った「大事なときには、宇宙が我々を導いてくれるものだ」と述べた。場面の臨場感と緊迫感、ハイTの純白な正確を表現する名台詞である。ちなみに、この言葉に対し、エージェントHは「宇宙が間違うときもあるだろ」と返答している。2人の掛け合いが見どころのシーンである。
エージェントM(モリー:MIB入職前の名前)「私はあなたたちを見つけた」
Related Articles関連記事
アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。
Read Article
メン・イン・ブラック3(MIB3)のネタバレ解説・考察まとめ
SFアクションコメディーの大ヒット作「メン・イン・ブラック」シリーズの3作目。「魔法にかけられて」「アダムス・ファミリー」を手がけるバリー・ソネンフェルド監督、「E.T.」「宇宙戦争」などSFの名作を生み出したスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮。秘密組織MIBのエージェントJは、相棒であるKや、地球の未来を救うため、タイムスリップし過去の歴史改変を行う敵と戦う。
Read Article
メン・イン・ブラック2(MIB2)のネタバレ解説・考察まとめ
『メン・イン・ブラック2』とは、大ヒットSFコメディー映画『メン・イン・ブラック』の続編。独特な世界観を作ることで知られるバリー・ソネンフェルドの監督作である。秘密組織MIBのエージェントJは、ある捜査に入るが25年前に起きた事件が関連していた。当時の事件担当であるKを連れ戻し再びコンビを結成。Kの記憶に眠る当時の事件を紐解きながら迫り来るエイリアンの陰謀を阻止すべく、地球の存亡をかけた戦いが始まる。
Read Article
メン・イン・ブラック(MIB)のネタバレ解説・考察まとめ
『メン・イン・ブラック』とは、1997年公開のアメリカの都市伝説、メン・イン・ブラック(黒衣の男)を題材にコメディー要素も取り入れたSFアクション映画。監督は、「アダムス・ファミリー」を手がけたバリー・ソネンフェルド。ストーリーはローウェル・カニンガムのコミック「The Men in Black (1990)」を元に、地球上に住むエイリアンの監視を行う秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)とエイリアンの共存と戦いを描いた作品。
Read Article
マイティ・ソー バトルロイヤル(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『マイティ・ソー バトルロイヤル』とは、2017年に公開された、マーベルコミックスのヒーローである雷神ソーを主役としたシリーズの第3作品目。人気ヴィランのロキもソーと共に故郷アスガルドのために戦うことから、トレイラーの公開時から大きな話題になっていた。ソーの姉である死の女神ヘラが復活したことでアスガルドは大きな混乱に陥った。アスガルドを守るため、ソーは無敵の怪物ハルクと自分の弟であるロキと協力して戦いに身を投じる。
Read Article
マイティ・ソー(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
アメリカのMARVELが出版しているコミックスに出てくるヒーロー、マイティ・ソーが主役の映画シリーズの第1作目である。個々のヒーロー映画をクロスオーバーさせたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の中では第4作目に当たる。アスガルドの第1王子のソーは、その傲慢さゆえに弟の策略にのり人間界に追放されてしまう。人間たちと関わるうちに感謝の心を学んだソーは、弟を止めるために立ちあがる。
Read Article
白鯨との闘い(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『白鯨との闘い』とは、ロン・ハワードによる2015年のアメリカ合衆国のアクション映画。 小説家のハーマン・メルヴィルは捕鯨船・エセックス号の真実を探るため、船員に取材を申し込む。 かつてエセックス号は巨大な白鯨に襲われたことで沈没。そのため船員たちはボートで大海原を漂流する事態になる。主要キャストにクリス・ヘムズワース、キリアン・マーフィー、トム・ホランドらが出演。海の上でサバイバル生活を余儀なくされた男たちの様子が描かれており、海の脅威と巨大な白鯨の迫力が見所の作品。
Read Article
マーベル映画作品(MCU)フェイズ1のネタバレ解説・考察まとめ
マーベルは2008年公開のアイアンマンを皮切りに、個々のヒーロー映画の世界を全てつなげてひとつの物語にするという試みを開始した。フェイズ1では中心となるヒーローたちのオリジンを中心に構成されていて、長い歴史のあるアメコミを初めて見る人にもわかりやすくヒーローが紹介されている。 MCUフェイズ1の作品同士・キャラクター同士の繋がりや時系列的な関係性について深掘りする。
Read Article
マーベル映画作品(MCU)フェイズ3のネタバレ解説・考察まとめ
MCUのフェイズ3では今までの10年間を一区切りさせるということで、大人気の原作を元にしたシビル・ウォーを皮切りにインフィニティ・ウォー以外でもヒーローの大規模なクロスオーバーが描かれている。また、インフィニティ・ストーンの謎が次々に明かされるフェイズでもある。スパイダーマンやドクター・ストレンジなどの新たなヒーローも参入し、フェイズ4に向けた伏線も張られ始める。 MCUフェイズ3の作品同士・キャラクター同士の繋がりや時系列的な関係性について深掘りする。
Read Article
MCUシリーズにおけるインフィニティ・ストーンのネタバレ解説・考察まとめ
マーベルスタジオが制作するスーパーヒーロー映画作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」。多数の作品が作られているMCUシリーズにおいて、物語の重要なカギとなる存在が、インフィニティ・ストーンである。6つ存在するこの石はすべてを集めたものに絶大な力をもたらすという。それぞれの持つ力と、その6つの力が集まる映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」にて、どのような力を発揮したのかについてをまとめる。
Read Article
【MCU】仲良しっぷりが伝わるアベンジャーズキャストの画像まとめ【マーベル・コミックス】
世界中にヒーロー映画旋風を巻き起こしてきた『アベンジャーズ』シリーズ。2019年、遂にヒーローたちの物語の終幕となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されました。ここではロバート・ダウニー・Jr.やスカーレット・ヨハンソンをはじめとする、同作品に出演した超豪華キャストの集合写真などを集めました。撮影の舞台裏や貴重なオフショットを紹介していきます。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の概要
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』のあらすじ・ストーリー
- ストーリー序盤
- モリーがエージェントMになるまで
- ロンドン編
- エージェントMとエージェントHペアの初仕事
- マラケシュ編
- 紫の原石の正体
- 新しい仲間
- 砂漠と兵器の威力
- ナポリ編
- 要塞への侵入
- モリーとの再会
- ザ・ツインズの再来と帰還
- ロンドン支部への帰還と疑い
- エッフェル塔再び
- メン・イン・ブラック:インターナショナル』の登場人物・キャラクター
- MIBエージェント
- エージェントM/モーリー(演:テッサ・トンプソン)
- エージェントH(演:クリス・ヘムズワース)
- エージェントO(演:エマ・トンプソン)
- ハイT(演:リーアム・ニーソン)
- エージェントC (演:レイフ・スポール)
- フランク(演:パグ犬)
- エイリアン
- ヴァンガス
- ポーニィ(演:クメイル・ナンジアニ)
- リザ・スタヴロス (演:レベッカ・ファーガソン)
- ザ・ツインズ (演:ロラン・ブルジョワ&ラリー・ブルジョワ)
- ナサール
- バサム
- ルカ・ブラージ
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の用語
- MIB
- エージェント
- ニューラライズ
- ニューラライザー
- ゼフォス
- ハイヴ
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 紫の原石の威力
- ハイTが自我を取り戻す
- ポーニィが女王(エージェントM)を救出
- ハイT「大事なときには、宇宙が我々を導いてくれるものだ」
- エージェントM(モリー:MIB入職前の名前)「私はあなたたちを見つけた」
- エージェントM「 " 遊び人風”と”世界一痛い男”は紙一重」
- エージェントM「 本当に敵かも」
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- キュートな毒舌エイリアン・ポーニィは俳優がCG化
- 自由の女神が持つ松明はニューラライザー
- 人気パグ犬エイリアンのフランクが再登場
- MIBエージェントはハミルトンの腕時計を着用
- 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の主題歌・挿入歌
- 主題歌: Fargie「ロンドン・ブリッジ(London Brigde)」
- 挿入歌 :プリンス「Sex Shooter」
- 挿入歌: アンダーソン・パーク「Bubblin」
- 挿入歌 :スティーヴ・アオキ, クリス・レイク & Tujamo「Boneless」
- 挿入歌 :Sean Combs「Diddy Rock (feat. Timbaland, Twista & Shawnna)」