北条沙都子(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ
北条沙都子(ほうじょう さとこ)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物でトラップの名手であり、様々なトラップを自在かつ効果的に駆使する女子小学生である。生意気な性格で年上である前原圭一に、事あるごとにちょっかいをかけたり、憎まれ口を叩いたりしている。古手家の一人娘である古手梨花と親友で、互いに両親を亡くした者同士、寝食を共にする仲である。沙都子の兄である北条悟史を強く慕っており、兄のやっていた野球では、圭一が事前交渉で投げさせたスローボールを見事に打ち取った。活発で運動神経は大変良好である。
神明し編
いよいよ心挫ける寸前に陥った梨花に、羽入が「これだけは教えたくなかった」と言いつつ、祭具殿に隠されている時を遡る者を殺すことができる神剣・鬼狩柳桜の存在を教える。このやり取りを盗み見ていた沙都子は、先んじて祭具殿に忍び込み、鬼狩柳桜を密かに持ち出す。しかしその際に神剣の切っ先が欠け、これは梨花の手に渡る。その後も順調に里香を追い詰めていくが、彼女がかつて仕込んだびっくり箱を“覚えていた”ことで、自分に過去の時間逆行の記憶があることを、一連の事件の首謀者であることを知られてしまう。
もはや小細工無用と、聖ルチーア学園での屈辱やつらい記憶を吐き散らしながら、「梨花を殺しては時間を遡る」ことを繰り返す。梨花もこれに反撃するも、互いに死が時間逆行の発動にしかならないため決着がつかず、ついには互いに鬼狩柳桜を手に取る。神剣の力で空を飛び、謎のオーラを放って切り結ぶ超常的な戦闘を繰り広げるも、梨花が当たり前のように自分にどれほどの友情を抱いているかを語った際に隙を作り、鬼狩柳桜を奪われる。
ヤケになって自分を殺すよう挑発するも、梨花は鬼狩柳桜を投げ捨てて殴りかかる。互いに「自分がどれだけ相手を大切に想っているか、だからこそ同じ場所で幸せになりたいか」と叫びながら拳を応酬するも決着がつかず、疲れ果てて倒れ込む。
気付けば両者は高校生に、久しぶりに部活仲間で集まるために雛見沢を訪れた時の姿になっていた。そこに圭一たちが現れ、事情はよく分からないが派手にケンカしたらしいと察し、2人を手当しながら「友情のなんたるか」について諭す。親友とは常に一緒にいるものでもないが、別離してもそれで関係が終わるわけではなく、いつか再び会った時に互いに親友だと思える相手のことなのではないかというその話に、今までとは違う形で梨花との友情を育てていくことを考え始める。
その後梨花が聖ルチーア学園に入学するために雛見沢村を離れる際、圭一やレナ、魅音と共に見送りに駅へと向かう。圭一とレナが気を利かせてくれたお陰で、梨花と2人切りで話す機会を得ると、彼女と「自分たちには永遠の時があるのだから、時には別離が必要」なのだと語り合う。明確な和解の代わりに、互いの掌を合わせ、「また何かの鳴く頃に」と言葉を交わした。
相変わらず仲の良い圭一とレナと魅音、自分をかわいがる詩音、すっかり優しい叔父になった鉄平に囲まれながら、雛見沢村で幸せに暮らす。再び時間逆行を利用して梨花を追いかけることも考えるも、違う場所で友情を育てていくことを選んだ今の自分たちにとっては無意味なことだと悟ったか、これを取りやめる。代わりに「沙都子に沙都子を返す」とつぶやき、かつて自ら消滅させた“雛見沢村で梨花や圭一たちと幸せに暮らしていた、数々の事件を起こしてきたことに罪悪感を感じていた自分”の心を取り戻した。
北条沙都子の関連人物・キャラクター
前原圭一(まえばら けいいち)
東京から雛見沢へ引っ越して来た、好奇心旺盛で活発な少年。都会の学校では成績優秀で頭の回転が早いが、ツメが甘くひどい目にあうこともある。口が非常に達者で、「口先の魔術師」との二つ名が付けられるほどである。悟史がいなくなってからは、圭一のことを本当の兄のように慕うようになり、普段は「圭一さん」と呼んでいるが、「にーにー」と呼ぶこともあった。
竜宮レナ(りゅうぐう れな)
献身的な性格で、「かぁいい」ものに目がなく、見つけると手当たり次第自宅に「お持ち帰り」してしまう癖がある。沙都子はレナの下級生であり、レナに勉強を教えてもらったりしている。レナのことを「レナさん」と呼んでいる。
園崎魅音(そのざき みおん)
沙都子の上級生で、部活仲間の一人で部長を務めている。園崎家は雛見沢村で大きな権力を持つ家であり、魅音はその次期当主。学校ではクラス委員長を務める。部活では、どのような状況でもトラップを使って逆転する沙都子に対し、魅音も一目置いている。
古手梨花(ふるで りか)
古手神社の一人娘。子猫のような愛くるしさで、周囲をいつも和ませる。自分のことを「ボク」と呼び、言葉数は少ないが「み~」「にぱ~☆」などの口癖をもつ。お互いに両親を亡くしており、一つ屋根の下二人きりで暮らしている。
園崎詩音(そのざき しおん)
魅音の双子の妹で、外見は瓜二つ。園崎本家とは離れた興宮に住んでおり、魅音とは対照的に女の子らしい口調をしている。沙都子の「ねーねー」だと主張している。悟史に沙都子の面倒を頼まれており、沙都子を可愛がっているが、詩音が雛見沢症候群を発症した際、悟史に甘えてばかりいた沙都子を殺してしまった。
北条悟史(ほうじょう さとし)
沙都子の兄。家庭の変化に適応できず、保護者とうまくいかない沙都子が甘え依存する唯一の家族であった。兄として妹を大切に思っており、沙都子の面倒をずっと見てきた。だが、家庭内で沙都子と両親・叔父夫婦との確執を間に入って止めることの繰り返しにより、ストレスを溜めていた。叔母を撲殺した後、沙都子にぬいぐるみを買って帰るところで雛見沢症候群を発症し、入江診療所の地下で治療中。
北条鉄平(ほうじょう てっぺい)
沙都子の叔父。 沙都子の両親が他界したあと、兄の遺産を目当てに妻である玉枝と共に沙都子と悟史を引き取るも、鉄平たちに心を開かなかった沙都子に対し虐待を働く。
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目次 - Contents
- 北条沙都子のプロフィール・人物像
- 北条沙都子の能力・装備
- 雛見沢症候群
- トラップ
- 北条沙都子の来歴・活躍
- 雛見沢村との関係
- 両親・親族との関係
- 悟史との関係
- 祟殺し編
- 料理
- 野球
- キズナ
- 謝罪
- 厄醒し編
- 予定調和
- 祭囃し編
- 祟騙し編
- 叔父からの虐待
- 勇気
- 祭りの夜
- 郷壊し編
- 雛見沢症候群
- 梨花の夢
- 聖ルチーア学園
- ハジマリ
- トラップ
- 部活
- 昭和58年6月
- 繰り返し
- カケラの世界
- エウア
- 鉄平
- 記憶継承
- 鬼明し編
- 綿明し編
- 祟明し編
- 神明し編
- 北条沙都子の関連人物・キャラクター
- 前原圭一(まえばら けいいち)
- 竜宮レナ(りゅうぐう れな)
- 園崎魅音(そのざき みおん)
- 古手梨花(ふるで りか)
- 園崎詩音(そのざき しおん)
- 北条悟史(ほうじょう さとし)
- 北条鉄平(ほうじょう てっぺい)
- 入江京介(いりえ きょうすけ)
- 北条沙都子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 自分が強くなったら兄は帰ってきてくれる…報われない沙都子の健気な心
- 「落ちろ!」
- 「圭一さんのことを、にーにーと呼びたい」
- 北条沙都子の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 沙都子の両親の死は沙都子が原因
- 雛見沢症候群という未知の病気を治療中