レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)のネタバレ解説・考察まとめ

『レッド・デッド・リデンプション2』とは、アメリカ合衆国のロックスター・ゲームスによって、2018年10月26日に世界同時発売されたオープンワールドアクションゲームである。対応ハードはPS4とXboxOneで、PC版も存在する。西部開拓時代末期、壮大な自然と新しい文明の波が入り混じるアメリカが再現された広大なマップを、崩壊寸前のギャング団の幹部アーサー・モーガンとなり、自由に動き回り冒険することができる。

ルモワン州スカーレットメドウズ西部のかつての大地主であるブレイスウェイト家の女当主。老齢だが3人いる息子たちに家督を譲る気はなく、高圧的に一家を取り仕切っている。
綿花を栽培する広大な荘園を含む大豪邸を所有している。同じく土地の有力家のグレイ家を毛嫌いしているが、いがみ合いの期間が長すぎて本人も両家の確執の理由を正確には知らない。
密造酒の製造と流通をダッチギャングに潰され激しく怒っていたが、新参者の彼らをグレイ家への嫌がらせに利用しようと企む。ホゼアを中心にブレイスウェイト家の財産の奪取をもくろむダッチギャングとはしだいに対立していくことになる。

ペネロペ・ブレイスウェイト

ブレイスウェイト家の娘で、グレイ家のボーと許されない恋をしている。女性参政権獲得のための運動に従事していて、男たちの罵倒に屈することなく勇敢に行動し続けている。ブレイスウェイト家とグレイ家のいがみ合いに辟易していて、家族に対しても愛想をつかしているようだ。
人なつこい性格をしていて、屋敷の庭に突如現れたアーサーに何の警戒心もなくお茶をふるまったりする。邪気のない彼女にはアーサーも毒気を抜かれてしまい、ボーへの手紙を届ける願いを何の見返りもなく受諾するのだった。

ガートルード・ブレイスウェイト

ブレイスウェイト荘園の片隅の便所のような小屋に幽閉されている女性。気が狂っているらしく、当主のキャサリンは彼女の存在を人に知られないように必死に隠している。
物語に関わることはなく、彼女と出会った後のアーサーの日誌には気の毒だと書かれている。

ワピチインディアン

"雨の到来" (Rains Fall)

”雨の到来”とは物語に登場するワピチインディアンの首長である。部族の言葉で「雨の到来」という意味の名前を持ち、英語話者の人間には”Rains Fall”と呼ばれている。物静かな老人で決して声を荒げることはなく、威厳に満ちた雰囲気をまとっている。
人生を通してアメリカ政府からの迫害を受けていて、先祖代々の土地のほとんどを奪われている。部族の人間も残り僅かまで減ってしまい、彼自身の家族も息子1人を残して妻と長男を白人に殺害されている。
部族に残された最後の土地の地下に石油が埋蔵されていることがコーンウォールに知られてしまい、彼の息のかかった地元の軍に追い出されようとしている。白人への憎しみに囚われている部族の若者たちをおさえて戦争を回避しようと手を尽くしているが、彼の残された息子の"鷲の飛翔"は命を投げうってでも最終決戦を行うつもりであった。自分の力では戦いを阻止できないと悟った”雨の到来”はサンドニで出会ったアーサーに助けを求める。

"鷲の飛翔"(Eagle Flies)

"鷲の飛翔"(英語名でEagle Flies)はワピチインディアンの首長の息子である。勇敢な若者である彼は自分たちを迫害し続けるアメリカ政府を強く憎んでいて、土地から追い出そうとしている地元の軍人に仲間を連れてゲリラ戦術で戦いを挑んでいる。アーサーとはサンドニの市庁舎の前で出会う。最初は金銭的な関係で始まった2人だが、戦いではお互いに助け合うようになる。
ダッチは彼らを利用して自分たちが助かるために”鷲の飛翔”の闘争心を煽って戦いを激化させようとする。弱腰に見える”雨の到来”に辟易していた”鷲の飛翔”は表面上は協力してくれるダッチの口車に乗り、より積極的に軍に攻勢をかけ始めてしまう。憎しみから最終決戦を始めてしまう”鷲の飛翔”はじわじわと死に絶えるよりも、潔く決着を付けたかったのかもしれない。

その他の人物

メアリー・リントン

メアリー・リントンはアーサーの元恋人で、物腰が柔らかい上品な女性である。若いときは深く愛し合う仲だったが、父親の反発があったことや無法者としての生き方を変えようとしないアーサーに結局はついていけず別の男性と結婚していた。現在は夫に先立たれて未亡人となっている。
怪しい新興宗教にハマってしまった弟を助け出してもらうためにアーサーと再会を果たす。最初はぎこちない雰囲気の2人だったが、行動を共にすることで昔のような瑞々しい感情に包まれる。
若いときにすべてを捨ててアーサーと駆け落ちするべきだったと後悔しており、再会したアーサーも同じ気持ちだったことを知り、今からでも間に合うのではないかと淡い期待を抱く。
アーサーにとっては生涯でもっとも愛した女性であり、ほうっておくことができない特別な存在である。

ダウンズ親子

レオポルドに借金をしている一家で、アーサーが取り立てに向かう。父親のトマス・ダウンズは結核を患っており、始終咳をしているところをアーサーにボコボコにされる。その日から間もなくトマスは死去しており、残された母親と息子はアーサーが父の敵だと恨むようになる。
物語の後半で娼婦となって働いている母親のイーディスと再会したアーサーは驚愕し、自分の行いが彼ら家族を不幸に落としたことを強く後悔するようになる。アーサーはトマスからうつされた結核を患ってからは今までの自分が犯してきた罪を償うことを真剣に考え始め、ダウンズ親子を救うことが彼の最優先事項となるのだった。ダウンズ親子は”罪の贖い”というRDR2のテーマをプレイヤーに強く提示する登場人物たちである。

ヘルキュール・フォンテーヌ

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