レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)のネタバレ解説・考察まとめ

『レッド・デッド・リデンプション2』とは、アメリカ合衆国のロックスター・ゲームスによって、2018年10月26日に世界同時発売されたオープンワールドアクションゲームである。対応ハードはPS4とXboxOneで、PC版も存在する。西部開拓時代末期、壮大な自然と新しい文明の波が入り混じるアメリカが再現された広大なマップを、崩壊寸前のギャング団の幹部アーサー・モーガンとなり、自由に動き回り冒険することができる。

ジョンたちは新たな人生を歩み始める

ダッチギャング崩壊から8年後、アーサーのおかげで命拾いしたジョン・マーストン家族はかつてギャングの仲間たちと暮らした土地に帰ってきた。賞金首として追われる生活に疲れ果てたジョンとアビゲイルは、まともな仕事をして穏やかに暮らすことを望むようになっていた。ジョンは熱心な交渉の甲斐もあり、豊かな自然に囲まれたプロングホーン牧場で見習いとして新たに仕事を見つけることができた。アビゲイルも観光街の「ストロベリー」で診療所の手伝いを始めて、ジョン一家の暮らしは貧しいながらも平穏になろうとしていた。
しかし牧場を奪おうとする地元ギャングの脅迫や賞金首の追跡を受け、選択の余地のないジョンは再び銃を手にして戦ってしまうのだった。息子のジャックも危険な目に遭い、ジョンが無法者としての生き方を捨てきれない姿を目の当たりにしたアビゲイルはジャックと共に夫の元を離れた。本当の意味で過去から解放されて、新しい人生を歩む努力を始めなければ一緒には暮らしていけないと置き手紙を残して。
ジョンはアビゲイルとジャックのために今度こそ銃を捨てて、まっとうな生き方をしようと行動を始める。

エピローグ2 「ビーチャーズホープ」

長い旅路の果てにジョンがたどり着く場所とは

ジョンはブラック・ウォーターの銀行で融資を受け、「ビーチャーズホープ」という場所で土地を買った。ここを自分の農地として開墾し、家を建て、農家としての人生を歩もうと決意したのだ。かつての仲間であるセイディ、チャールズ、おじさんと再会を果たしたジョンはみんなの協力もあり順調に生活を立て直していった。
アビゲイルもそんなジョンを見直し帰ってきてくれる。ジョンは正式にアビゲイルにプロポーズをして法律上の夫婦になるのだった。
仲間の祝福を受けて今後の人生に希望を抱くことができたジョンだったが、かつてのダッチギャングの仲間であるマイカ・ベルが生存しているという情報を聞いてしまう。仲間を殺して、ダッチギャングの崩壊をも裏で手引きしていたマイカをどうしても放っておけないジョンは報いを受けさせようと決意する。アビゲイルはジョンを戦いへ行かせまいと全力で引き留めるが、マイカとの決着が自分にとってどれほど大切かを真摯に語り、ジョンはセイディとチャールズと共に行ってしまう。
マイカが潜伏している雪山でジョンが目にするものは何か。RDR2の物語はここで終焉を迎える。

『レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)』のゲームシステム

世界(マップ)

どこまでも広く、美しいフィールド

RDR2は西部劇の世界が描かれており、馬を駆るガンマンとして、1899年のアメリカが再現された広大なマップを冒険していくことになる。
その世界は多くのエリアとして分類されていて、だだっ広い平原、赤土舞う南部の土地、薄暗い沼地に極寒の雪山など実に様々な顔を見せる。マップの大部分を占める自然の景色には、実際の動植物の生態系が再現されており、行く先々で出会う生き物たちとプレイヤーは狩りや釣りなどのアクティビティによって関わっていく。さらに19世紀末の文明化が進んだ土地での人々の暮らしも、緻密に表現されている。牧畜が盛んな田舎町や荒野にたたずむ村、工業化された大都市など、ストーリが進むごとに様々な生活圏を疑似体験できる。
数あるオープンワールドゲームのなかでもRDR2のグラフィックは最高レベルで、ゲームの世界の空気を体験できるかのようだ。時間と共に変化する天候や陽の光、風の音、人々のざわめき。それらゲームを形作るあらゆる要素が完璧に調和しており、ゲームプレイによって本当に1899年のアメリカを旅している気分に浸れる。これこそがRDR2の最大の魅力と言ってもいいかもしれない。

自由なゲームプレイ

さまざまな遊び方ができる

レッド・デッド・リデンプション2はオープンワールド・ゲームであり、用意されたフィールドでどのように遊ぶかはプレイヤー次第。好きなタイミングでストーリーを進めるためのメインミッションをこなすことが可能で、本筋を外れて寄り道を存分に楽しめるところもこのゲームの大きな魅力だ。サイドミッションの他にも、広いマップには様々なアクテビティが用意されている。
キャンプの運営やアーサー個人の金稼ぎにも活用できる狩りや釣り、ポーカーを始めとするギャンブル、商店や鉄道機関車での強盗などが行える。直接ゲームの進行には関係はないが、酒場に行って酔いつぶれるまで飲むことや、ホテルに泊まることや広い荒野でキャンプを張ることもできる。ひとつひとつの遊び方を繰り返すことがプレイヤーの没入感を高め、西部劇の世界を実際に満喫する楽しみが味わえる。
各所に存在する敵対ギャングの本拠地を探したり、レアアイテムの素材集めのために伝説の動物を狩りに行くことで自然とマップを広く、深く探索することになるだろう。移動していると様々なランダムイベントに出くわす。猛獣に襲われている人や、馬を亡くして立ち往生している人などなど、各人のプレイスタイルによって助けるも見捨てるも選択肢は多岐にわたる。これらの膨大な数のイベントがプレイヤーの行く手に待ち受けている。
RDR2では隠されたランドマークも数多く存在する。古代の遺跡や小人が住んでいるような小さな家。山奥に存在する小屋に入るとヒグマに襲われたりする。それらユニークな場所を見つけると、地図にマークが記される。自分の地図が充実するのを見つめながら冒険を繰り広げるのも楽しい。
旅に疲れたらギャングファミリーが待つキャンプに戻ればいい。アーサーの視点を通してメンバー間の親睦が深まっていくのを楽しめる。
プレイヤーがこの世界でどのように生きたいか、それによってゲーム体験は変わってくるだろう。どのような遊び方をしてもプレイヤーを楽しませてくれる工夫がRDR2の随所に用意されている。

ガンアクション

リアルに再現された銃

RDR2の戦闘ではほぼ銃を使うことになる。登場するのはウィンチェスター・リピーターやスコフィールド・リボルバーなどの1899年のアメリカに実在した銃であり、リロードや撃鉄を起こすしぐさなど徹底的にリアルに再現されている。ほかにもナイフやダイナマイト、投げ縄などを使ったアクションが可能だ。
主人公のアーサーには“デッドアイ”と呼ばれる特殊能力があり、ゲージが残っている限り、戦闘中の時間の流れをゆっくりにして戦える。同じロックスター・ゲームスのグランド・セフト・オートシリーズの戦闘システムを踏襲しており、基本はロックオン機能と物陰に隠れるカバーアクションを併用していく。

決闘

スリリングな決闘シーン

ユニークキャラクターに遭遇した時や特定のミッション時など”決闘”が起こるときもある。これはレッド・デッド・リデンプションシリーズ独自の戦闘システムであり、普段とは操作が異なる。デッドアイ使用時と同じく時の流れがゆっくりになり、プレイヤーは制限時間内に射撃ボタンを長押しすることで拳銃をホルスターから抜き、狙いを定める。このとき狙いをつけるのが遅れると逆に敵に一撃で倒されてしまう。1発で生死の分かれる緊張感のあるアクションであり、急所を撃つか、局部を撃つかで相手を殺傷するかどうかの自由はプレイヤーの手に委ねられる。

カスタマイズ

銃器は自分好みにカスタマイズできる

今作では銃器のカスタマイズが可能で、鉄砲店に行けば有料で改造してもらえる。スコープをつけたり、銃身を長くして威力を上げたりできる。銃の能力だけでなく、グリップの彫刻や木材の素材、カラーリングなど見た目の好みも変えられる。さらに銃は使い込んでいくと汚れて性能が落ちてくるが、店で整備してもらうか、自分でガンオイルを使って掃除することで状態は回復するようになっている。銃のそれぞれに能力があり物語を進める中で敵キャラが落としたり、宝箱から見つけたりして強力なレア武器も手に入る。ステータス画面では好きな銃器のランキングが表示される項目があり、プレイヤーの好みに合わせて使う武器を選ぶ楽しみが提供されている。

キャラクターメイキング

見た目を自由に変えられる

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