レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)のネタバレ解説・考察まとめ

『レッド・デッド・リデンプション2』とは、アメリカ合衆国のロックスター・ゲームスによって、2018年10月26日に世界同時発売されたオープンワールドアクションゲームである。対応ハードはPS4とXboxOneで、PC版も存在する。西部開拓時代末期、壮大な自然と新しい文明の波が入り混じるアメリカが再現された広大なマップを、崩壊寸前のギャング団の幹部アーサー・モーガンとなり、自由に動き回り冒険することができる。

現金に代えることができる価値のあるアイテムのこと。貴金属が多いが、希少な植物などの一部の自然物もこれに分類される。
盗品商で売ればアーサーの現金に代わり、ダッチギャングの募金箱に寄付すればキャンプの運営費に足される。さらに特定の見知らぬ人ミッションで必要になるほか、タリスマンの素材になったりもする。

文書

文書は実際に閲覧できる

紙製のアイテムの総称である。物語が進むごとに内容が更新されるアーサーの日誌や新聞など、そのすべてがゲーム中に実際に開いて閲覧できる。
写真などのコレクション用のほかに、宝の地図や強化武器作成に使う製法パンフレットなどのゲームプレイに役立つものもある。
手に入れる方法は買う、拾う、人からもらうなどさまざまである。

『レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)』の用語

ダッチギャング

ダッチ・ファン・デル・リンデをリーダーとする義賊

ダッチ・ファン・デル・リンデをリーダーとするギャング団。初期メンバーはダッチ、ホゼア、アーサーの3人で結成は20年以上前。以来ダッチギャングは悪名を轟かせてきた。構成メンバーの性別、年齢、人種はさまざま。彼らに共通することはリーダーのダッチの思想に共感し、義賊としての盗みだけを働くことだ。金の有り余る連中から奪い、貧しい者たちに分け与えてきた。
ダッチが規定する明確な掟は存在しないが、野蛮人にならないためにメンバーたちに教育を与え、立場の弱い者同士お互いを助け合うことを奨励している。各地を転々と移動するメンバーたちには得意分野での仕事が与えられている。男たちは主に犯罪の実行であり、銃を使う暴力か言葉を巧みに使う詐欺を働くかは個人の判断に任されている。女たちは主にキャンプ内での家事全般である。娼婦だった者もいるが、メンバー間で身体を売る、あるいは買う行為は禁止されているようだ。
文明化が進む中、法執行機関によるギャング迫害の波に飲まれており、物語を通して窮地に立たされている。ダッチは追及の手が届かない西の地、あるいは外国にメンバー全員で逃げ出すための資金を集めることになる。

コルム一味

ダッチたち最大のライバルギャング

コルム一味はコルム・オドリスコルを頭目とするダッチギャングの最大の敵対ギャング団である。無法行為を働くことは共通するが、ダッチギャングと比較してその手口は残忍である。
コルム一味は殺人を含む暴力行為を楽しんでいて、彼らが根城にする近辺では犠牲者が増えるばかりである。新聞でも彼らの犯行は紙面を賑わせており、コルム一味の壊滅は法執行機関にとっての最重要課題のひとつである。コルム一味はメンバーの入れ替わりが頻繁に行われていて、コルムの才覚によるものというより暴力的な男たちが利益のために徒党を組んでいる印象がある。仲間同士の絆は弱く、脱退者のキーランによればコルム一味には未練などないらしい。
アーサーを操るプレイヤーもマップの様々な場所でコルム一味の襲撃を受けるだろう。物語では冒頭でセイディの家を焼き払っているところや、ミルトン捜査官に取引を持ち掛けられたコルム本人の登場などその出番は多い。

ピンカートン探偵社

ダッチギャングを狙う法の番人たち

ピンカートン探偵社は1850年に創立して21世紀の現在まで続く実在の民間企業。1899年のRDR2では主に政府や大企業からの依頼を受けて犯罪者の捕縛を行っている。公機関ではないが政府から高い権限を与えられていて、多数の軍勢を引き連れてダッチギャングを襲う。

ワピチインディアン

戦いを望む部族の若者たち

ワピチインディアンはグリズリー山脈に居を構える先住民部族である。アメリカ政府による長きにわたる迫害を受けていて、残された住民も土地も少ない。
現在の居留地の地下に大量の石油が埋まっていることをコーンウォールに知られ、彼の息のかかった地元軍から追い出されようとしている。薬品や食料の供給を絶つなどの嫌がらせや、殺人や拉致を繰り返す軍に対して部族の若者は強く憤っている。
戦功を得るべく強硬姿勢を崩さない軍指導者とワピチインディアンの戦士たちの衝突は時間の問題であり、部族の絶滅の瀬戸際に立たされている。

グアーマ

キューバの東にある南国の島

キューバの東に位置する島。米西戦争で帰属が曖昧になっているところをアルベルト・フサーが支配している。温暖な気候に南国の植生が広がっていて、動植物も島固有のものとなっている。主な産業は砂糖栽培で、大規模農園にてハイチ人の奴隷を大量使役している。大手の取引相手にコーンウォールがいて、彼の要求に従ってより過酷な労働環境になってしまい労働革命が勃発した。
ダッチ一行は洞窟や滝といった大自然と農場、砦などの人工物が融合した地帯で戦いを繰り広げることになる。

『レッド・デッド・リデンプションII(RDR2)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

大学教授がRDR2を歴史や生物などの教材に採用

リアルに再現された生態系

テネシー大学で教鞭をとる歴史学者Tore Olsson氏は、レッド・デッド・リデンプションシリーズを自身の講義の教材にすると発表した。講義の名前は「HIUS 383: Red Dead America(レッド・デッド・アメリカ)」。RDRシリーズの内容が現実の歴史を必ずしも正しくなぞっているとは認めてはいないが、このシリーズで描かれるアメリカの歴史、経済、政治は十分に学習の役に立つと判断した。
さらに登場動物種が230を超えるRDR2が生物の生態を学ぶ役割を果たすことを、イングランドのコーンウォールで生物学教師であるSaiRookwood氏が実験で明らかにした。RDR2をプレイした人たちとプレイしていない人たちとで、どちらがゲーム内に登場する動物の名前をより多く知っているか調査したところ、プレイ済みの者たちが平均してより多く答えることができた。
プレイヤーを楽しませるためにあらゆる要素が丹念に作りこまれたRDR2は、”遊び”以外の面でも役に立つようだ。

post285289
post285289
@post285289

目次 - Contents