咲-Saki-(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『咲-Saki-』とはスクエア・エニックスの『ヤングガンガン』で連載されている小林立による麻雀漫画である。麻雀に青春を捧げる少女たちの熱い思いや人間関係、丁寧に描かれる対局の様子が魅力であり、シリーズ累計発行部数は1000万部を突破。多くのスピンオフ作品が描かれ、アニメ作品にもなっている。舞台となるのは麻雀が広く浸透した世界。主人公の宮永咲は原村和という美少女と出会って麻雀の楽しさを知る。そして麻雀を通してなら仲違いしている姉とも話せるかもしれないという思いから全国大会を目指すことになる。
フランスからの特待生で中堅を務める。屋内でも日傘を差し、ふわりと宙を舞うような描写がある。欧州選手権で風神(ヴァントゥール)と呼ばれていた世界ランカー。自風牌を集める能力を持ち、攻撃の他に防御にも使われる。また歌うことで運を呼び込むことができるらしく、欧州選手権では終始歌いながら対局していたとのこと。好物はプチプチしたもので、日本に来てからはイクラや数の子が好きになった。
女手一つで育ててくれた雀博士のために早く独り立ちし、母を楽にしてあげたいという思いが強い。
ネリー・ヴィルサラーゼ(Nelly Virsaladze)
サカルトヴェロ(グルジア/ジョージア)出身の大将。小柄で民族衣装を纏っている。金銭に困っているのか、何かとお金の話をする。運気の波や場の流れを操るような能力を持っているらしく、準決勝の前半ではツモに恵まれなかったが、波の最高潮を持ってきたという後半のラスト3局では咲や恭子、爽を寄せ付けない圧倒的な強さで和了した。
郝慧宇(ハオ ホェイユー)
香港からの特待生。次鋒を務める。中国麻雀の小学生チャンピオン。日本のインターハイとルールが似ている仁川のU-15アジア大会で優勝を逃したことで、日本の麻雀のルールを勉強する必要性を覚えて留学してきた。初めの頃は日本のルールに合わせた打ち方をしていたが、全然勝つことができず、日本のルールに則った上で中国麻雀の打ち方をするスタイルに落ち着いた。発声もツモやロンと言う前にまず「和(フー)」と中国語で行う。
アレクサンドラ・ヴィントハイム(Alexandra Windheim)
ドイツ人の監督。スレンダーな美人。智葉のことを信頼しており、「先鋒に留学生をオーダーできないというルール変更がなくとも智葉を先鋒に選んでいた」と発言している。好奇心旺盛で選手を欲しがる癖があり、智葉に一歩も引かない優希や、照や智葉が同卓にいるのにドラを占有し続ける松実玄のことを欲しいと言っている。目の前の勝利よりも優勝を重視するスタンスで、準決勝では明華やダヴァンに手の内を隠すよう指示した。
松庵女子学院
西東京地区予選で白糸台高校に敗れた学校。
多治比真佑子(たじひ まゆこ)
CV:古木のぞみ
2年生で大将を務める。容姿が優れていることもあってか、麻雀をやっている女子学生を紹介する雑誌に掲載されたこともある。白糸台高校の淡とは仲が良いらしく、単行本20巻のカバー裏にて淡が真佑子の家に遊びに行った様子が描かれている。
姫松高校
南大阪代表の強豪校。春季大会では5位に終わり、インターハイのシード権を逃した。先鋒にエースを据えることがセオリーの団体戦で、姫松高校は中堅にエースを据える伝統がある。
愛宕洋榎(あたご ひろえ)
CV:松田颯水
強豪姫松高校でエースを務める主将。3年生。お調子者で対局中も口数が多く、インターハイの2回戦では宮守女子高校の胡桃に幾度となく注意を受けた。前年度のインターハイや春季大会で常にプラスの成績を残しており、強豪校でエースを任されるだけの確かな実力を有する。マスコミからは「荒川憩と共に千里山にいたら白糸台ともいい勝負ができたかもしれない」と言われるほど。
どちらかと言えば攻撃よりも防御を得意とする打ち手で、インターハイの準決勝などでは相手の当たり牌を取り込んであがるなどの活躍を見せた。千里山女子高校の監督雅枝の娘で、選手の船久保とは従姉妹の関係。また同じく千里山女子高校のセーラとはライバル関係であり、5位決定戦では直接対決が行われて収支で洋榎が勝利した。
末原恭子(すえはら きょうこ)
CV:寿美菜子
姫松高校の大将。チームの参謀を務め、相手の選手の分析をして味方にアドバイスを送っている。普段はスパッツを穿いているが、インターハイ2回戦で咲に負けたあと、監督の赤坂郁乃にのせられてスカートを穿かされることになった。髪型もリボンをつけた女の子らしいものに変えられる。準決勝の前半戦、5位決定戦ではこの格好で対局に挑んだ。
赤阪郁乃に対してはあまり良い感情を持っていない節があり、前監督の善野一美を慕っている。恭子は1年生の時に善野一美に見出され、実力を伸ばした。しかし自分が成長するにつれて周りのレベルの高さが身に染み、スランプに陥ったこともあった。
自らを凡人と称しており、どんな相手であっても負ける可能性を考えている。その姿勢をさして洋榎からは「だからこそ強い」と言われている。インターハイ2回戦では咲、霞、豊音の対局者3人を怪物の見本市と例え、一時は1位から4位まで転落した自分の状況を鑑みてメゲそうになるが、思考を止めずに持ち直した。
麻雀では早あがりを得意とし、インターハイの並みいる強豪相手に何度も和了をきめた。2回戦では宮守女子高校の豊音の追っかけリーチに4度も振り込むという失態を犯すが、準決勝では反省を活かして有珠山高校の爽の直撃を避けた。
上重漫(うえしげ すず)
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目次 - Contents
- 『咲-Saki-』の概要
- 『咲-Saki-』のあらすじ・ストーリー
- 清澄高校麻雀部の始動
- 長野県予選団体戦
- 決勝進出
- 決勝戦
- 長野県予選個人戦
- 全国大会団体戦
- 2回戦
- 準決勝戦
- 5位決定戦
- 決勝戦
- 『咲-Saki-』の登場人物・キャラクター
- 清澄高校
- 宮永咲(みやなが さき)
- 原村和(はらむら のどか)
- 片岡優希(かたおか ゆうき)
- 竹井久(たけい ひさ)
- 染谷まこ(そめや まこ)
- 須賀京太郎(すが きょうたろう)
- 内木一太(ないき いちた)
- 寺平彩乃(てらだいら あやの)
- 紫芝菜月(ししば なつき)
- 高久田誠(たかくだ まこと)
- 龍門渕高校
- 天江衣(あまえ ころも)
- 龍門渕透華(りゅうもんぶち とうか)
- 井上純(いのうえ じゅん)
- 国広一(くにひろ はじめ)
- 沢村智紀(さわむら ともき)
- ハギヨシ
- 杉乃歩(すぎの あゆむ)
- 風越女子高校
- 福路美穂子(ふくじ みほこ)
- 池田華菜(いけだ かな)
- 吉留未春(よしとめ みはる)
- 文堂星夏(ぶんどう せいか)
- 深堀純代(ふかぼり すみよ)
- 久保貴子(くぼ たかこ)
- 鶴賀学園
- 加治木ゆみ(かじき ゆみ)
- 蒲原智美(かんばら さとみ)
- 東横桃子(とうよこ ももこ)
- 津山睦月(つやま むつき)
- 妹尾佳織(せのお かおり)
- 高遠原中学校
- 夢乃マホ(ゆめの まほ)
- 室橋裕子(むろはし ひろこ)
- 加藤ミカ(かとう みか)
- 白糸台高校
- 宮永照(みやなが てる)
- 弘世菫(ひろせ すみれ)
- 大星淡(おおほし あわい)
- 渋谷尭深(しぶや たかみ)
- 亦野誠子(またの せいこ)
- 棚橋菜月(たなはし なつき)
- 沖土居蘭(おきどい らん)
- 渡辺流音(わたなべ るね)
- 宇野沢栞(うのざわ しおり)
- 貝瀬麗香(かいせ れいか)
- 臨海女子高校
- 辻垣内智葉(つじがいと さとは)
- メガン・ダヴァン(Megan Davin)
- 雀明華(チェー ミョンファ)
- ネリー・ヴィルサラーゼ(Nelly Virsaladze)
- 郝慧宇(ハオ ホェイユー)
- アレクサンドラ・ヴィントハイム(Alexandra Windheim)
- 松庵女子学院
- 多治比真佑子(たじひ まゆこ)
- 姫松高校
- 愛宕洋榎(あたご ひろえ)
- 末原恭子(すえはら きょうこ)
- 上重漫(うえしげ すず)
- 愛宕絹恵(あたご きぬえ)
- 真瀬由子(ませ ゆうこ)
- 赤阪郁乃(あかさか いくの)
- 善野一美(ぜんの かずみ)
- 千里山女子高校
- 園城寺怜(おんじょうじ とき)
- 清水谷竜華(しみずだに りゅうか)
- 江口セーラ(えぐち せーら)
- 二条泉(にじょう いずみ)
- 船久保浩子(ふなくぼ ひろこ)
- 中牟田琴音(なかむた ことね)
- 芦野沙織(あしの さおり)
- 愛宕雅枝(あたご まさえ)
- 三箇牧高校
- 荒川憩(あらかわ けい)
- 永水女子高校
- 神代小蒔(じんだい こまき)
- 石戸霞(いわと かすみ)
- 薄墨初美(うすずみ はつみ)
- 狩宿巴(かりじゅく ともえ)
- 滝見春(たきみ はる)
- 石戸明星(いわと あきせ)
- 十曽湧(じっそ ゆう)
- 九州赤山高校
- 藤原利仙(ふじわら りせ)
- 宮守女子高校
- 小瀬川白望(こせがわ しろみ)
- エイスリン・ウィッシュアート(Aislinn Wishart)
- 鹿倉胡桃(かくら くるみ)
- 臼沢塞(うすざわ さえ)
- 姉帯豊音(あねたい とよね)
- 熊倉トシ(くまくら とし)
- 宇夫方葵(うぶかた あおい)
- 奥友絵美(おくとも えみ)
- 新道寺女子高校
- 花田煌(はなだ きらめ)
- 安河内美子(やすこうち よしこ)
- 江崎仁美(えざき ひとみ)
- 白水哩(しろうず まいる)
- 鶴田姫子(つるた ひめこ)
- 友清朱里(ともきよ あかり)
- 比与森楓(ひよもり かえで)
- 須田山悦子(すだやま えつこ)
- 有珠山高校
- 本内成香(もとうち なるか)
- 桧森誓子(ひもり ちかこ)
- 岩館揺杏(いわだて ゆあん)
- 真屋由暉子(まや ゆきこ)
- 獅子原爽(ししはら さわや)
- 阿知賀女子学院
- 高鴨穏乃(たかかも しずの)
- 新子憧(あたらし あこ)
- 松実玄(まつみ くろ)
- 松実宥(まつみ ゆう)
- 鷺森灼(さぎもり あらた)
- 赤土晴絵(あかど はるえ)
- 晩成高校
- 小走やえ(こばしり やえ)
- 巽由華(たつみ ゆか)
- 丸瀬紀子(まるせ のりこ)
- 木村日菜(きむら ひな)
- 上田良子(うえだ りょうこ)
- 岡橋初瀬(おかはし はつせ)
- 車井百花(くるまい ひゃっか)
- 越谷女子高校
- 新井ソフィア(あらい そふぃあ)
- 浅見花子(あさみ はなこ)
- 水村史織(みずむら しおり)
- 宇津木玉子(うつぎ たまご)
- 八木原景子(やぎはら けいこ)
- 劔谷高校
- 椿野美幸(つばきの みゆき)
- 依藤澄子(よりふじ すみこ)
- 古塚梢(ふるづか こずえ)
- 森垣友香(もりがき ゆうか)
- 安福莉子(やすふく りこ)
- プロ雀士
- 藤田靖子(ふじた やすこ)
- 小鍛治健夜(こかじ すこや)
- 三尋木咏(みひろぎ うた)
- 戒能良子(かいのう よしこ)
- 瑞原はやり(みずはら はやり)
- 野依理沙(のより りさ)
- 大沼秋一郎(おおぬま しゅういちろう)
- 実況アナウンサー
- 三科健太(みしな けんた)
- 福与恒子(ふくよ こうこ)
- 針生えり(はりう えり)
- 村吉みさき(むらよし みさき)
- 佐藤裕子(さとう ゆうこ)
- マスコミ
- 西田順子(にしだ じゅんこ)
- 埴渕久美子(はにぶち くみこ)
- 山口大介(やまぐち だいすけ)
- 選手の親族
- 宮永界(みやなが かい)
- 宮永愛(みやなが あい)
- 宮永光(みやなが ひかり)
- 原村恵(はらむら けい)
- 原村嘉帆(はらむら かほ)
- まこの祖父
- 池田緋菜(いけだ ひな)/池田菜沙(いけだ なずな)/池田城菜(いけだ しろな)
- 霞の祖母
- 新子望(あたらし のぞみ)
- 高鴨綾乃(たかかも あやの)
- 鷺森公子(さぎもり きみこ)
- 阿知賀こども麻雀クラブ
- ギバート桜子(ぎばーと さくらこ)
- 志崎綾(しざき あや)
- 山谷ひな(やまたに ひな)
- 桐田凛(きりた りん)
- 辰巳春菜(たつみ はるな)
- 佐々岡よし子(ささおか よしこ)
- 米田未来(よねだ みらい)
- その他
- 南浦数絵(なんぽ かずえ)
- 田中舞(たなか まい)
- 門松葉子(かどまつ ようこ)
- 堂山ゆかり(どうやま ゆかり)
- 永森和子(ながもり かずこ)
- 河内智世美(かわち ちせみ)
- 三瀬晶子(みせ あきこ)
- 上柿恵(かみがき めぐみ)
- 土屋由理(つちや ゆり)
- 小川セリカ(おがわ せりか)
- 大滝桜子(おおたき さくらこ)
- 棟居仁美(むねすえ ひとみ)
- 佐々野いちご(ささの いちご)
- 津秋優奈(つあき ゆうな)
- 能口彩花(のぐち あやか)
- 伏屋那都(ふしや なつ)
- 対木もこ(ついき もこ)
- 百鬼藍子(なきり らんこ)
- 霜崎絃(しもざき いと)
- 森合愛美(もりあい まなみ)
- 寺崎遊月(てらさき ゆづき)
- 新免那岐(しんめん なぎ)
- 『咲-Saki-』の用語
- 麻雀の役・ルール
- 嶺上開花(りんしゃんかいほう)
- 海底撈月(はいていらおゆえ)
- 槍槓(ちゃんかん)
- 責任払い
- 四喜和(すーしーほー)
- 九蓮宝燈(ちゅーれんぽーとう)
- 天和(てんほー)
- 大会
- 全国高等学校麻雀選手権大会(インターハイ)
- 団体戦
- 個人戦
- その他
- のどっち
- エトペン
- 冷たい透華
- 牌に愛された子
- 九面
- 『咲-Saki-』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 咲「私は麻雀それほど好きじゃないんです」
- 和「そんなオカルトありえません」
- 華菜「そろそろまぜろよ」
- 照「私は麻雀それほど好きじゃないんです」
- 『咲-Saki-』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 咲と照の確執
- 和と阿知賀女子学院の穏乃、憧、玄との再会
- 『咲-Saki-』の主題歌・挿入歌
- 第1作
- OP(オープニング):橋本みゆき「Glossy:MMM」(第1局 - 第14局)
- OP(オープニング):Little Non「bloooomin'」(第15局 - 第25局)
- ED(エンディング):宮永咲(植田佳奈)、原村和(小清水亜美)、片岡優希(釘宮理恵)、染谷まこ(白石涼子)、竹井久(伊藤静)「熱烈歓迎わんだーらんど」(第2局 - 第6局、第8局、第9局、第11局 - 第14局)
- ED(エンディング):宮永咲(植田佳奈)、原村和(小清水亜美)「残酷な願いの中で」(第7局、第10局、第16局、第18局、第22局)
- ED(エンディング):宮永咲(植田佳奈)、原村和(小清水亜美)、片岡優希(釘宮理恵)、染谷まこ(白石涼子)、竹井久(伊藤静)「四角い宇宙で待ってるよ」(第15局、第17局、第19局 - 第21局、第23局、第24局)
- 全国編
- OP(オープニング):橋本みゆき「New SPARKS!」(第2局 - 第11局)
- ED(エンディング):橋本みゆき「TRUE GATE」(第2局、第7局、第9局、第11局)
- ED(エンディング):宮守女子高校[小瀬川白望(長妻樹里)、エイスリン・ウィッシュアート(水野マリコ)、鹿倉胡桃(豊田萌絵)、臼沢塞(佐藤利奈)、姉帯豊音(内田真礼)]「この手が奇跡を選んでる 宮守女子高校 ver.」(第3局、第8局)
- ED(エンディング):永水女子高校[神代小蒔(早見沙織)、狩宿巴(赤﨑千夏)、滝見春(水橋かおり)、薄墨初美(辻あゆみ)、石戸霞(大原さやか)]「この手が奇跡を選んでる 永水女子高校 ver.」(第4局、第6局、第10局)
- ED(エンディング):姫松高校[上重漫(伊達朱里紗)、真瀬由子(佳村はるか)、愛宕洋榎(松田颯水)、愛宕絹恵(中津真莉子)、末原恭子(寿美菜子)]「この手が奇跡を選んでる 姫松高校 ver.」(第5局、第12局)
- ED(エンディング):橋本みゆき「Glossy:MMM」(第13局)