咲-Saki-(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『咲-Saki-』とはスクエア・エニックスの『ヤングガンガン』で連載されている小林立による麻雀漫画である。麻雀に青春を捧げる少女たちの熱い思いや人間関係、丁寧に描かれる対局の様子が魅力であり、シリーズ累計発行部数は1000万部を突破。多くのスピンオフ作品が描かれ、アニメ作品にもなっている。舞台となるのは麻雀が広く浸透した世界。主人公の宮永咲は原村和という美少女と出会って麻雀の楽しさを知る。そして麻雀を通してなら仲違いしている姉とも話せるかもしれないという思いから全国大会を目指すことになる。

CV:古木のぞみ
清澄高校の学生議会会計。3年生の女の子で犬を2匹飼っている。

紫芝菜月(ししば なつき)

画像中央下の女の子が紫芝菜月。

清澄高校の学生議会書記。2年生の女の子で猫を3匹飼っている。

高久田誠(たかくだ まこと)

京太郎の友人。第1話に登場し、咲と京太郎の仲を冷やかした。

龍門渕高校

元々長野県の強豪校だったのだが、昨年龍門渕透華が入部した際に既存の部員は締め出された。透華によって集められた天江衣のための麻雀部であり、全員が衣のことを大切に思っている。

天江衣(あまえ ころも)

CV:福原香織
演者:菊地麻衣

龍門渕高校の大将を務める小柄な少女。ウサギの耳のようなカチューシャをつけている。外見は高校2年生には見えないほど幼くしゃべり方も舌足らずだが、「鳥滸言を」「烏有に帰せばいい」など難解で古めかしい言葉を多用する。子ども扱いされることを酷く嫌っている。プロの藤田に向かって三流と言ったり風越女子高校をあえて飛ばさずに0点にしたりと傲岸不遜な性格。しかし和のぬいぐるみを本人のもとへ進んで届けてあげようとするなど心優しく素直な一面も持ち合わせる。

6年前に両親が死んでからは従姉妹の透華の家の離れで幽閉同然の身で育てられたこと、純や一、智紀も透華が集めた友達だということなどから、心の底では孤独を感じていた。しかし咲に負けたことで咲という対等に付き合える友達を得て、透華や純たちとも心から打ち解けて性格が丸くなった。以降咲とは仲が良く、ぬいぐるみを届けた件で和とも親しくなっている。しかし麻雀においては、「南場では集中力が続かない」と言う優希に対して「東場で連荘して討ち果たしてしまえ」とアドバイスするなど丸くなる前と同じく常軌を逸した感覚を持っている。

「海底牌が何なのかを察知する」能力を持ち、海底撈月であがることを得意とする。海底撈月であがる際は水面に浮かぶ月を大きな手が掬い取るイメージ描写が入る。またこれは場を支配するという大きな能力の一端であり、能力が最大限まで引き出されている時は対局相手が鳴いたり有効牌を引いたりすることがほとんどできない。能力の強さは月の満ち欠けに左右され、満月の見える夜がもっとも強い模様。その他にも相手が聴牌を察知する力もあり、手が高いか安いかまで分かる。海底撈月に頼らずとも高火力かつ高速であがることもでき、昨年のインターハイでは高い手を直撃させるスタイルだった。

龍門渕透華(りゅうもんぶち とうか)

CV:茅原実里
演者:永尾まりや

龍門渕高校の副将を務める2年生。衣の従姉妹であり、龍門渕高校の理事長の孫でもある。透華の父親は衣のことを怖がっているが、透華は彼女に友達を用意するなど溺愛している。「目立ってなんぼ」が信条のお嬢様で、昨年のインターミドルを制した和のことを一方的にライバル視しているが、和のことを研究するあまりもはやファンのようになっている。

麻雀は理論派の打ち手で、対局にあたっては膨大な量の牌譜を研究するほどの努力家。しかし時に効率よりも目立つことを優先するため、ぶれることがある。なおそのぶれた打ち方がしばしば当たることから、一には「透華が衣の従姉妹なんだと痛感させられる」と評されている。相手が強いほど燃え上がる気質だが、多くの強者に囲まれた場合には「冷たい透華」と呼ばれるトランス状態に陥ることがある。この状態で咲や衣、藤田プロと打った時には、咲や衣の支配を受け付けず、河は終始凪いでいたという。前年度のインターハイでもこの状態となり、同卓していた臨海女子高校のメガン・ダヴァンは透華の豹変を恐れて正面からの勝負を避けた。なお本人はこの状態になっている間のことを覚えておらず、「こんなスタイルの違う打ち方は認めない」と否定的。

井上純(いのうえ じゅん)

CV:甲斐田裕子
演:小篠恵奈

龍門渕高校の先鋒の2年生。料理が得意。183センチもある長身で、「オレ」という一人称を使うなど男勝りな性格をしている。しかし純本人は、男扱いされることを嫌がる。何かを口にしているシーンが多くあり、県予選の決勝戦では優希のタコスを差し入れと勘違いして食べてしまった。

麻雀では鳴きによって相手の手を潰す打ち方を得意としており、県予選の決勝では優希が純の鳴きによって何度も調子を崩した。4校合同合宿ではその優希の特訓に付き合っており、優希が鳴かれても和了できるようになったのは純のおかげである。

国広一(くにひろ はじめ)

CV:清水愛
演:柴田杏花

龍門渕高校の中堅を務める2年生。「ボク」という一人称で話す。普段は透華のメイドをしており、透華の隣にいることが多い。透華と違って目立つのは苦手。その割にはよく露出度の高い服を着ている。かつては頬に月のタトゥーシールを貼り付けていたが、衣との初対局以降はその時のことを思い出すのが嫌で星のマークに変更した。

父親がマジシャンである影響からか手先が器用で、透華と会う前の小学生の頃に麻雀の大会の決勝でチームを救うためイカサマを行った。それが発覚してチームは敗退、一は自責の念から麻雀から離れていた。透華に見出されて龍門渕高校へ編入してからは、対局ではイカサマをしないよう両手に拘束具をつけるようになっている。

沢村智紀(さわむら ともき)

CV:大橋歩夕
演:金子理江

龍門渕高校の次鋒。口数の少ない眼鏡をかけた少女で、透華にスカウトされる前は学校にも行かずネットゲームに夢中になっていた。透華や純、一と同じように衣のことを大切に思っており、県予選後には「透華が集めた友達」という点にひっかかりを覚えていた衣に対して「きっかけは関係ない」と告げた。

データを重視した麻雀を打っており、県予選決勝で戦った素人の妹尾佳織とは相性が悪く収支で負けた。その後4校合同合宿でまこ、吉留未春と共にリベンジを挑むが返り討ちに遭った。

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