ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。
城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。

ダリア城からの依頼

商店主の依頼を達成すると、今まで入る事のできなかったダリア城へ口利きをしてくれる。
王の執事から「王が身に着けてしまった黄金の仮面の呪いを解くため、南の洞窟を探ってほしい」と依頼を受ける。
市街地を抜け、洞窟を進み、ドラゴンゾンビを倒し、最奥にある「宝珠」を入手し、城に持ち帰れば依頼達成となる。

真相

魔族との契約を悔いるアガン王

黄金の仮面をアガンに授け、呪いをかけたのは、かつて滅びた王国を守護していた偉大なる龍であった。
南の洞窟から入手した「宝珠」によってアガンの呪いは解け、アガンは魔族の城へ進軍するも、300年前の契約によりアガンは魔の力に汚染されており、新たな魔族の王となる寸前になってしまう。
アガンは冒険者たちに自分を殺すように懇願し、冒険者たちはアガンを打倒する。

アガン埋葬エンド(バッドエンド)

アガン王の死体データ

パーティを5人以下にして「アガンキング」を倒すと、「仲間を探す」コマンドで彼(名前は〈アガン〉)の死体を回収できる。アガンの死体はプレイヤーの蘇生呪文を受け付けない。
この死体をクスト寺院に運び込むと、復活に失敗しアガンは埋葬され、バッドエンドとなる。
バッドエンドを迎えたパーティにはバッドエンド称号「?」がつき、この称号を持つメンバーがいる限りアガンキングと再戦できなくなる。

アガン復活エンド(グッドエンド)

アガン王を復活させるダリア

アガンの死体を古びた寺院にいたダリアのミイラの下へ連れて行くと、ダリアが昇天しアガン王は復活、再び城塞都市の君主となり、グッドエンドとなる。
グッドエンドを迎えたパーティにはグッドエンド称号「!」がつき(「?」称号がある場合は上書きされる)、裏ダンジョン「ドラゴンの洞窟」に進めるようになる。

『ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)』のゲームシステム

本作の拠点は、アガン王が建設した城塞都市ダリアである。
作中で明言こそされていないが、ゲーム内情報を総合する限り、ダリアの建設は正伝シリーズに登場したリルガミンの街の時代から、およそ300年後の話となる。

ダリアの施設

城塞都市ダリア

グランタン酒場

訓練場に登録したキャラクターの合流や解散ができる。性格が善と悪のキャラクターは同時に選択する事はできないため、混成パーティを組みたい場合は工夫が必要(「キャラクターについて・性格」の項目を参照)。
最初の依頼を受ける事ができる。

ガーネットの宿

冒険者のHPやMPの回復、レベルアップを行うための施設。MP回復とレベルアップはここでしかできない。宿でHPを回復させようとすると時間経過が早く老化しやすいため、大抵のプレイヤーは「馬小屋」(無料。MP回復のみ。1日経過)に足しげく通う事になる。
第二の依頼を受ける事ができる。

ミケラ商店

8cG2646
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