ウエスト・サイド・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウエスト・サイト・ストーリー』とは、1957年に上演されたミュージカル作品をスティーブン・スピルバーグ監督が現代版にアレンジした映画だ。物語の流れや人物の基本的な設定は変えず、現代の人々に合わせて内容に絶妙に手を加えることで若い世代にも響く作品に生まれ変わった。スピルバーグ監督の手腕が大いに発揮されている。
劇中の音楽も原作のものを元に、グスターボ・ドゥダメルにより色彩の増した編曲がされている。
物語本来の魅力と現代版のアレンジが新たな魅力を生み出す。
ダンスパーティー
ポーランド系の移民とプエルトリコ系の移民が争いを続ける中、それぞれの交流と和解を目的として警察などの協力を基に開催された。
結局はダンスパーティーではなくダンスバトルになってしまい目的は失敗に終わってしまう。
マリアとトニーが出会うきっかけでもあり、ジェッツとシャークスの決闘の取り決めの場所としても使われた。
トニーの働くドラッグストア
プエルトリコから移民してきたおばあさんが経営している。白人系のアメリカ人と結婚をし、旦那を失くしてからは1人で経営されている。ジェッツのメンバーのたまり場にもなっている。ギャングから足を洗おうとするトニーを雇い、住み込みで働かせながら面倒を見ている。
『ウエスト・サイド・ストーリー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
リフ「一度ジェッツに入ったら一生ジェッツだ」
リフがジェッツを離れているトニーにもう一度戻るように誘う時に「一度ジェッツに入ったら一生ジェッツだ」と言った。
このセリフには2人の強い絆が表されている。一方なかなか断ち切ることのできないギャングとの関係性や、一度非行に走ってしまった人間が更生する難しさもこの言葉に込められている。
トニーとマリアが恋に落ちる瞬間
ダンスバトルの高ぶりと混乱の中で2人はひかれあう。混乱の中で生まれる2人だけのロマンティックな世界がより強く2人の思いを表している。会場内の熱狂的な雰囲気と舞台裏の2人の恋の芽生えの対比が表現されている。
決闘の事を知りながらも2人だけの時間を過ごし、永遠の愛を誓いあう2人
直に決闘が行われる不安がぬぐえない中、それでも2人の時間を噛み締めるように過ごす。デートの最後には2人は教会を訪れ、永遠の愛を誓いあう。2人の幸せの絶頂はこの瞬間だったのかもしれない。
トニーとマリアの悲しい再会と永遠の別れ
目の前でトニーを殺されてしまったマリアはトニーが息を引き取る瞬間を目の当たりにする。トニーはマリアに永遠の愛を告げて永遠の別れを迎えてしまう。
『ウエスト・サイド・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
映画に臨場感を与えるカメラワーク
この映画はミュージカルの要素もあり、途中歌やダンスを踊る場面がいくつもある。それをより効果的に見せるために必要なのが高度なカメラワークである。しかもただ歌って踊っているわけではなく、ギャング同士対決していたり、あちこち動き回ったりしているためそれをすべて監督の要求通り移すのは至難の業だ。撮る角度、照明の当て方などを工夫したり、ダンスの中に入り込んで撮影するなど多くの工夫が凝らされている。
映画のムードを盛り上げる名曲の数々
近年劇場で見る映画音楽は基本ストーリーの展開をより盛り上げるためにある。音楽が流れていてもキャラクターのセリフの邪魔はせずあくまで背景的役割をしていることがほとんどだ。しかしウエストサイドストーリーの音楽は、それによってストーリーが進んでいく。時には楽曲の中の音が映画のストーリーに直接現れることがある(例えば警官の笛の音等)。これは原作であるミュージカルの作成時にレオナルド・バーンスタインが物語の流れを細かく考慮して作曲することで実現した。2022年版もその点を強く引き継いで編曲がされている。
『ウエスト・サイド・ストーリー』の主題歌・挿入歌
劇中歌:プロローグ(Prologue)
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目次 - Contents
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の概要
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』のあらすじ・ストーリー
- 人種の違いが生む争い、ポーランド系アメリカ人VSプエルトリコ系アメリカ人
- 波乱のダンスパーティー
- 深まる人種を超えた愛、人種間の対立
- 始まってしまった決闘(ジェッツVSシャークス)
- 決闘がもたらす混乱と悲しみ
- 悲劇が生む悲劇、止まらない悲しみの連鎖
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の登場人物・キャラクター
- 主な人物
- トニー(演:アンセル・エルゴート)
- マリア(演:レイチェル・ゼグラー)
- リフ(演:マイク・ファイスト)
- ベルナルド(演:デヴィッド・アルヴァレス)
- アニータ(演:アリアナ・デボーズ)
- チノ(演:ジョシュ・アンドレス)
- 周りの大人たち
- バレンティーナ(演:リタ・モレノ)
- シュランク警部補(演:コリー・ストール)
- クラプキ巡査(演:ブライアン・ダーシー・ジェームズ)
- グラッド・ハンド(演:マイク・アイバーソン)
- ジェッツのメンバー、近しい女性たち
- ディーゼル(演:ケヴィン・チョラク)
- アクション(演:ショーン・ハリソン・ジョーンズ)
- A-ラブ(演:ジェス・レプロット)
- ベイビー・ジョン(演:パトリック・ヒギンズ)
- スノーボーイ(演:マイルズ・エリック)
- ビッグ・ディール(演:ジョン・マイケル・フィウマラ)
- タイガー(演:ジュリアン・エリア)
- マウスピース(演:ベン・クック)
- グラツィエラ(演:パロマ・ガルシア・リー)
- ヴェルマ(演:マディー・ジーグラー)
- テシー(演:タリア・ライダー)
- ヴェルマ(演:マディエ・ツィエグラー)
- マミー(演:ケリー・ドロブニック)
- エニーボディズ(演:エズラ・メナス)
- シャークスのメンバー、近しい女性たち
- ブラウリオ(演:セバスチャン・セラ)
- ピポ(演:カルロス・サンチェス・ファル)
- アニバル(演:デビット・アビレス・モラレス)
- ティノ(演:ダヴィド・グズマン)
- ジュリート(演:アドリエル・フレーテ)
- ロザリア(演:アナ・イザベル)
- コンチ(演:ガブリエラ・M・ソト)
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の用語
- ジェッツ
- シャークス
- ダンスパーティー
- トニーの働くドラッグストア
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- リフ「一度ジェッツに入ったら一生ジェッツだ」
- トニーとマリアが恋に落ちる瞬間
- 決闘の事を知りながらも2人だけの時間を過ごし、永遠の愛を誓いあう2人
- トニーとマリアの悲しい再会と永遠の別れ
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画に臨場感を与えるカメラワーク
- 映画のムードを盛り上げる名曲の数々
- 『ウエスト・サイド・ストーリー』の主題歌・挿入歌
- 劇中歌:プロローグ(Prologue)
- 劇中歌:マンボ(Mambo)
- 劇中歌:マリア(Maria)
- 劇中歌:トゥナイト Balcony Scene (Tonight)
- 劇中歌:アメリカ(America)
- 劇中歌:クール(Cool)
- 劇中歌:アイ・フィール・プリティ(I Feel Pretty)
- 劇中歌:フィナーレ(Finale)