リアル(井上雄彦)のネタバレ解説・考察まとめ
『リアル』とは1999年より井上雄彦が『週刊ヤングジャンプ』で連載しているスポーツ漫画。主人公は3人の青年。高校生の野宮は小学生からバスケにのめり込んでいたが、バイク事故を起こし、中退。その時、車いすの青年、戸川と出会う。彼は短距離走の実力ある選手であったが、骨肉腫により右脚を切断する。そして、車イスバスケを通して、目の前の困難と戦っていた。もう1人、高橋久信は野宮と同じ高校のバスケ部に所属していたが、交通事故により下半身不随となる。彼は車イスバスケに熱中し、自尊心の高い自分を変えようとする。
高橋と同じリハビリ施設の入所者。年齢は20代後半。高橋と同じく、脊椎を損傷している。プロレスとフィギュアが好きであり、後に入所してくるスコーピオン白鳥の大ファンである。ブルームという名前でファンレターを送り続けており、それが白鳥の支えになっていた。フィギュアを買いに、信号待ちをしている時に、飲酒運転の車に轢かれ半身不随となった。高橋は彼と友情を深めていき、大きな影響を与えることになる。
スコーピオン白鳥(すこーぴおんしらとり)
本名は白鳥 加州雄(しらとり かずお)。年齢は40歳前後。高橋と隣のベッドになった入所者。プロレスラーで「日本一の悪役(ヒール)」と言われる。バイクに乗っていた際にカーブを曲がり切れず、事故に合った。高橋と同じく、脊椎を損傷している。高橋に強さについて考えさせ、彼が車イスバスケを始めるきっかけにもなった。
高橋 久行(たかはし ひさゆき)
久信の父親。子供のころの高橋にバスケットボールを教えていた。家族と同居時はエリートサラリーマンだったが、8年前に妻の千鶴子と別居し、現在は埼玉県秩父で陶芸家として生活している。リハビリセンターのカウンセラーの勧めにより、数日間、高橋と共同生活をしていた。そこで親子の絆を少しずつ取り戻していく。
高橋 千鶴子(たかはし ちづこ)
久信の母親。8年前に久行と別居してからは、一人で高橋を育ててきた。物覚えの良い息子を誇りに思っているが、高橋の事故後に休学した高校への復学を強く勧めたために、高橋から拒絶されてしまう。そのショックで酒に溺れるようになる。のちに看病の過労と肝臓の悪化で倒れて入院してしまう。
本城 ふみか(ほんじょう ふみか)
高橋の彼女。美容師の娘でいわゆるギャルである。情が深く健気な性格をしている。高橋が盗んだ自転車に相乗りしていたが、高橋がスピードを上げたため、自転車から振り落ち、トラックの衝突は避けられた。ただ一人見捨てず高橋の元に通い、自分なりに支えになろうとする。
小林 カオル(こばやし かおる)
高橋が入院した病院の担当看護師であり、熱心に高橋を励ましている。双子の姉(シゲル)がリハビリ施設で看護師として働いている。
石崎(いしざき)
リハビリ施設の理学療法士。厳しくも、愛情を持った指導により、ふてくされて気持ちの入らなかった高橋が次第にリハビリに力を入れるようになる。高橋が初めて床トラに成功した際には歓喜する。
原 フジ子(はら ふじこ)
リハビリ施設の健康運動指導士。一見、短髪のため中年男性に見えるが女性。常に竹刀を持ち、まるで鬼軍曹のように高橋・花咲・白鳥に活を入れる。高橋に車イスバスケ用の車イスを渡し、車イスバスケを始めさせるきっかけを作った人物でもある。
古田(ふるた)
高橋の仲間で、西高バスケ部の同学年で。当初は副キャプテンだった。高橋の事故後、部内投票により新キャプテンとなる。内心では高橋を嫌っていた。
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目次 - Contents
- 『リアル』の概要
- 『リアル』のあらすじ・ストーリー
- 運命のバイク事故と車いすバスケの世界
- それぞれの変化
- プロになる決意
- A-CAMP
- 車いすバスケが繋いだもの
- 『リアル』の登場人物・キャラクター
- 人物相関図
- 主要人物
- 野宮 朋美(のみや ともみ)
- 戸川 清春(とがわ きよはる)
- 高橋 久信(たかはし ひさのぶ)
- 野宮朋美の関係者
- 山下 夏美(やました なつみ)
- 関(せき)
- 柾(まさき)
- 山路(やまじ)
- 太田(おおた)
- 今井(いまい)
- 木下(きのした)
- 秀島 聡一郎(ひでしま そういちろう)
- 成瀬(なるせ)
- Hugo(ヒューゴ)
- 野宮の母親
- 戸川清春の関係者
- 安積 久美(あづみ くみ)
- 山内 仁史(やまうち ひとし)
- 勝田 虎(かつた とら)
- コウ
- ジャック・ランドール
- ラリー
- 高橋久信の関係者
- 花咲 満(はなさき みつる)
- スコーピオン白鳥(すこーぴおんしらとり)
- 高橋 久行(たかはし ひさゆき)
- 高橋 千鶴子(たかはし ちづこ)
- 本城 ふみか(ほんじょう ふみか)
- 小林 カオル(こばやし かおる)
- 石崎(いしざき)
- 原 フジ子(はら ふじこ)
- 古田(ふるた)
- 東京タイガース
- 長野 満(ながの みつる) 背番号7
- 金子 謙一(かねこ けんいち) 背番号11 → 5
- 米澤 一良(よねざわ かずよし) 背番号9 → 4
- 垣内 大二朗(かきうち だいじろう) 背番号7→8
- 目黒 知憲(めぐろ とものり) 背番号9
- 水島 亮(みずしま りょう) 背番号16
- 原(はら)
- 田村(たむら) 元背番号4
- 調布ドリームス
- 永井(ながい) 背番号5
- 青木(あおき) 背番号13
- 藤倉(ふじくら) 背番号7
- 安田(やすだ)
- 松尾(まつお)
- 東京ライトニングス
- 安西 義輝(あんざい よしき)
- 田中 純市(たなか じゅんいち)
- MWP及び白鳥の関係者
- モモ
- 松坂マンバ(まつざかまんば)
- アイアン野毛(あいあんのげ)
- 小森 鉄也(こもり てつや)
- 『リアル』の用語
- スポーツ用語
- バスケットボール
- 車イスバスケットボール
- クラス分け
- ローポインター
- ポイントガード(PG)
- 各チーム
- 東京タイガース
- 調布ドリームス
- 東京ライトニングス
- 『リアル』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 高橋 久信「夕暮れの空はどこか非現実的に見えた 感覚のない脚だけが俺のリアルだった」
- 若林「ヒーローを目指すのが男ってもんスよ」
- 野宮 朋美「もっとマシな人間になりてえよ」
- 野宮 朋美「努力するモンをあざ笑ってきたお前に何ができる? 何ができんだよ?」
- 山内 仁史「何のために生まれてきたかわからないじゃん そんなヒマないよ」
- 高橋 久行「君自身の声を…聞こえないふりをしていると…そのうち本当に聞こえなくなってしまう」
- 山下 夏美「笑いたい奴は笑え!って―――」
- 『リアル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『スラムダンク』のキャラクターが登場
- 『リアル』15巻発売記念特設サイト
- 『リアル』と「コブクロ」のコラボレーション