人生に効く名言多し!歴史マンガの筆頭【バガボンド】

剣豪・宮本武蔵の生き様を描いた吉川英治の小説「宮本武蔵」。これを原作とした漫画・【バガボンド】はスラムダンクでおなじみの井上雄彦先生!絵と物語がすばらしいのはもちろんですが、じーんとくる名言が多いのも魅力の一つ。今回はそのバガボンドに出てくる名言をまとめてみました。

【バガボンド】とは?

現在37巻まで絶賛発売中!!

『バガボンド』は、井上雄彦による青年漫画作品。原作は、吉川英治の小説『宮本武蔵』。1998年から『モーニング』で連載が開始された。単行本は2014年7月現在37巻まで刊行されており、発行部数は、国内6,000万部以上、国外2,200万部以上の計8,200万部以上を記録している。2000年、第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第24回講談社漫画賞一般部門受賞。2002年、第6回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。

剣豪・宮本武蔵を主人公とし、戦国末期から江戸時代の転換期、剣の時代の終わりがけを舞台にその青春期を描く。巨大な歴史の転換点で、出世の夢が破れた武蔵が剣士として自己を確立しようともがく様、また巌流島で武蔵と決闘したことで有名な佐々木小次郎を筆頭とする、武蔵と関わる複数の武芸者が描かれている。

吉川の小説が原作だが、武蔵の実姉が描かれていなかったり、佐々木小次郎がろう者であったりと、キャラクターや物語には井上独自のアレンジが大きく加えられている。題名の「バガボンド(vagabond)」とは英語で“放浪者”、“漂泊者”という意味である。
『宮本武蔵』という題名にしなかったのは、作者が、読者の読む前の先入観・好き嫌いを持ち出されるのが嫌だったのと、過去に実在した人物を好き勝手に描くのは後ろめたさを感じたからである。

出典: ja.wikipedia.org

原作小説「宮本武蔵」や、歴史上の伝説とは少々異なり、井上雄彦先生オリジナルの設定や人物も多く、完全オリジナルとして楽しめるのがこの作品。
宮本武蔵との「巌流島の決闘」など、日本歴史上でもう一人有名な剣士・佐々木小次郎も同い年として描かれています。
この漫画では彼が聾唖であることには賛否両論なようですが、聾唖にすることで、作中でもいわれる「剣の精」というイメージがより強く描かれているのかもしれません。
この二人の他にも、吉岡憲法や柳生新陰流・柳生石舟斎、一刀流・伊藤一刀斎、宝蔵院流槍術・宝蔵院胤栄などなど、
数々の実在した武芸者たちも登場し、武蔵と交わり、熱い展開を見せていきます!

心を震わす名言・名セリフの数々。

「天下無双」となるために剣の道を追求する中で、たくさんの人を斬り、「天下無双」とは何かと自問する日々。
その中で迷いながら自分の道を進む武蔵が出会う多くの人々が放つ言葉は重く、考えさせられる言葉が多いです。

宮本武蔵。

「本当に強い者とはどういうものかがわかるのは…本当に強い者になったときじゃ」
「海を泳いでる最中には海の広さはわからんよ」 - 宝蔵院胤栄

「天下無双とは…ただの言葉じゃ」 - 柳生石舟斎
天下無双だけじゃなく、すばらしい肩書きもなんでも、人間が勝手に名づけたただの言葉なんでしょう。

又八。憎たらしいけど愛すべき大事なキャラクターです。

「試練は何のために与えられると思う?もっと強く大きくなるためだろう」 - 吉岡十剣・植田良平

「強い人は皆優しい」
「闇を知らぬ者に光もまた無い 闇を抱えて生きろ」 - 沢庵宗彭
坊主の沢庵さんはやはり名言多しです。しばしば武蔵の前に現れて説教をし、それが武蔵の励みになっているようです。

沢庵宗彭。

しびれる展開と彩る言葉。

鳥肌立ちます!

とにかく並外れて強いながらも、武蔵の心はなかなか充実を見ません。
目標としていた「天下無双」にほど近くなっても、悩み、迷い、それでも剣の道を突き進みます。
その中で多くの人と出会い、別れ、たくさんの言葉に救われていきます。
その名を知らぬものはいない剣豪となった宮本武蔵、佐々木小次郎。武蔵の旧友であり、小次郎とも不思議な交わりをみせ、ふたりの影として描かれる本位田又八。
そして、武蔵・小次郎に斬られ、死んでいく者たちも最後まで美しい。
バガボンドには本当に多くのすばらしい人物と、すばらしい言葉が散りばめられていて、それらは私たちの人生も照らしてくれるような言葉だといえます。

井上雄彦先生の画力と、ハラハラして目が離せない展開とはもちろんですが、
それを彩る美しい言葉たちにも注目して、【バガボンド】を読んではみませんか?

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