夜蛾正道(呪術廻戦)とは【徹底解説・考察まとめ】

夜蛾正道(やがまさみち)とは、『週刊少年ジャンプ』で芥見下々が描く人気漫画『呪術廻戦』の登場人物。呪霊と呼ばれる人の負の感情が怪物となった化け物を祓う(倒す)能力を持つ呪術師と呼ばれる人間の一人。
東京都立呪術高等専門学校(以下呪術高専)の学長で、傀儡(かいらい)呪術学の第一人者。呪術高専東京校の二年生・パンダの生みの親でもある。
渋谷事変後、死罪と認定され投獄されたが脱獄。追ってきた京都校の学長・楽巌寺嘉伸との戦闘に敗れ死亡した。

パンダ誕生

出典: jujunavi.com

まだ少し小さいパンダ(右)と夜蛾正道(左)。

傀儡呪術学の第一人者である夜蛾正道はあるとき、一つの呪骸の作成に成功する。感情を持って生まれてきた呪骸、「突然変異呪骸」。それがパンダだ。パンダが産まれた時は、かなりセンセーショナルな話題として呪術界の注目を集めた。物語ではわずかな回想シーンに留まっているが、夜蛾正道は完全に自立した呪骸の製造に成功したことになる。この回想シーンのときの夜蛾正道の髪型やサングラスをかけていることから既に呪術高専東京校の学長に就任していた時期だと思われる。

人間の赤ん坊ほどの大きさで作られたパンダは、やがて成長し190cmを超えるパンダに成長する。そして夜蛾正道との格闘技などの訓練などを経て、呪術高専東京校への入学を果たす。入学の手続きなどは学長である夜蛾正道が自ら行った。こうしてパンダは狗巻棘(いぬまきとげ)や禪院真希(ぜんいんまき)と同じ学年になり、共に研鑽を積んでいくことになり、夜蛾正道はそれを学長として見守ることになる。

単行本0巻『東京都立呪術高等専門学校』

特急過呪怨霊と呼ばれるとてつもなく強大な呪い「祈本里香(おりもとりか)」に取り憑かれた乙骨憂太(おおこつゆうた)という少年が、自身の力の制御を学ぶために五条悟に連れられて呪術高専東京校にやってくる。その時夜蛾正道は学長の立場にあった。

ある日狗巻棘と乙骨憂太が任務で赴いた先で、想定外のできごとが起きる。低級呪いの群れを祓う任務だったはずなのに、準一級相当の呪霊が現れたのだ。狗巻棘と乙骨憂太は辛くもこれを祓うことに成功する。しかしこれは偶然発生したできごとではなく、四人しかいない特級のレベルを持つ元呪術師で、呪詛師の道に堕ちてしまった夏油傑の仕業だった。

夏油傑は後日呪術高専東京校に現れて、12月24日に東京・新宿と京都にそれぞれ千の呪いを放つ「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」を行うと予告をした。夜蛾正道は夏油傑の宣戦布告を受けて、関係者を集めて、「百鬼夜行」への対策を話し合う。夜蛾正道は呪術高専のOB・OG、呪術界のエリート家系・御三家、さらにはアイヌにあるという呪術連にも協力を要請する。そして「総力戦だ。今度こそ夏油という呪いを完全に祓う!!!」と力強い掛け声を上げた。

「百鬼夜行」の当日、夏油傑は単身呪術高専東京校へ出向き、乙骨憂太と一対一での戦いを繰り広げるが、最終的に乙骨憂太に憑いている特級過呪怨霊「祈本里香」の前に夏油傑は敗走する。それと同時に「百鬼夜行」のほうも決着がついた。その戦いでは五条悟がミゲルという夏油一派の呪詛師と戦っている以外の描写はほぼなく、夜蛾正道の戦闘は描かれなかった。

本編初登場・第3話「自分のために」

出典: comic-kingdom.jp

呪術高専東京校に入学しようとする虎杖悠仁を問い詰める夜蛾正道。

夜蛾正道の本編初登場は、漫画は第3話「自分のために」、TVアニメでは第2話「自分のために」である。

呪いの王として恐れられている両面宿儺(りょうめんすくな)の指を体内に取り込んだ主人公・虎杖悠仁は、五条悟に連れられて呪術高専東京校を訪れる。やってきた虎杖悠仁はまず学長である夜蛾正道のもとへと通された。虎杖悠仁の面談を行うためだ。他の生徒にが入学する際はとくに面談を行っていないが、体内に両面宿儺を宿す虎杖悠仁には、その危険性から死刑宣告がされている。そんな虎杖悠仁の呪術高専への入学がふさわしいかどうかを判断するために面談が行われることになったのだ。

虎杖悠二がだだっ広い部屋に通されると、その最奥に夜蛾正道が座っていた。人形を作りながら、人形に囲まれて。その光景を見て虎杖悠二の中に「オッサンがカワイイを作っている!!」と衝撃が走る。しかし気を取り直して虎杖悠二が挨拶をすると、夜蛾正道は「何しにきた。」と虎杖悠二を冷たく突き放した。夜蛾正道は続けて「呪いを学び、呪いを祓う術を身に付け、その先に何を求める。」と虎杖悠二に問う。しばし問答した後、虎杖悠仁は最終的に「そういう遺言なんでね。細かいことはどうでもいいっす。俺はとにかく人を助けたい。」と自身の原動力が亡くなった祖父の遺言で、だから人が助けたいという思いを口にした。しかし夜蛾正道はそれを許さない。家族といっても他人は他人。呪術師のような命をかけなければならないものを目指すのに、遺言という他人からの指図でそれを目指すというのが、夜蛾正道には納得ができなかった。

夜蛾正道は虎杖悠仁の本音を聞き出そうと、自身の作った呪骸を虎杖悠仁に向かわせる。ここでは詳しく言及はされなかったが、これが夜蛾正道の術式「傀儡操術」の初お披露目だ。夜蛾正道の呪力が篭もった人形は虎杖悠仁に襲いかかる。呪骸との攻防の間も夜蛾正道と虎杖悠仁の問答は続いた。決め手となったのは、夜蛾正道の「君は、自分が呪い殺された時も、そうやって祖父のせいにするのか?」という問いかけだった。虎杖悠仁は思いがけないこと言われ、「……アンタ、嫌なことを言うな~。」と夜蛾正道に零す。夜蛾正道は「気づきを与えるのが教育だ。」と自身の信念を口にした。虎杖悠仁は夜蛾正道の言葉をきっかけに考える。「宿儺を喰う」ことは虎杖悠仁にしかできない。それなのにそれを見て見ぬ振りして生きていくのは無理だと虎杖悠仁は悟った。そして最後に「生き様で後悔はしたくない。」と呪骸を抑え込んで言い切る。

夜蛾正道は虎杖悠仁のその言葉に納得して、入学の許可を出すのだった。

姉妹校交流会

毎年呪術高専東京校と京都校では、姉妹校交流会という行事が行われる。東京校と京都校の生徒が二日にかけて競技を行うこの行事は、一日目は団体戦、二日目は個人戦と例年決まっている。この年の姉妹校交流会は、前年勝利した東京校で行われることになり、京都校の生徒達が東京校にやってきた。東京校からは二年生である狗巻棘、禪院真希、パンダ、そして一年生の伏黒恵(ふしぐろめぐみ)、釘崎野薔薇(くぎさきのばら)が出場する。虎杖悠仁は先の任務での特級呪霊との戦闘で亡くなっている(ことになっている)。

東京校と京都校の顔合わせのとき、五条悟が台車に何やら箱を乗せて現れる。その箱の中にはなんと故人であるはずの虎杖悠仁が入っていたのだ。両面宿儺との”縛り”のおかげで死の淵から蘇った虎杖悠仁は、五条悟に匿われて人知れず修行や任務に明け暮れていた。虎杖悠仁が生きていることを知っているのは、虎杖悠仁が息を吹き返すときにその場にいた家入硝子、補助監督官の伊地知清隆(いじちきよたか)、虎杖悠仁と任務に当たった七海建人(ななみけんと)など、ごく僅かな人間だった。そして学長である夜蛾正道はどうやらそのことを知らされていないようだった。

虎杖悠仁が生きていたというサプライズはあったが、姉妹校交流会は予定通り始まった。夜蛾正道は虎杖悠仁が生きていることを黙っていた五条悟にプロレス技の「コブラツイスト」をかけながら、団体戦のルールを説明する。開始時間の正午になり、団体戦が開始された後、夜蛾正道は京都校の楽巌寺嘉伸学長や他の教員とともに別室でその様子を観覧していた。

しかし団体戦は突然不測の事態に陥る。姉妹校交流会の団体戦を行っている敷地内に外部から何者かが侵入したことが明らかになったのだ。本来呪術高専東京校の一帯は天元の結界が張られているため、外部からそうやすやすと侵入者は入ってくることはできない。天元の結界が作動していないのか、事態はわからないが夜蛾正道は各教員に指示を出すと、天元を守るために天元のもとに向かった。

外部からの侵入者は特級呪霊という最上位クラスに分類される呪霊、花御(はなみ)だった。花御は生徒達と代わる代わる交戦し、虎杖悠仁と東堂葵(とうどうあおい)に重症を負わされ、最終的に五条悟が撃退する。戦いが終わり生徒達は全員無事だったが、呪術高専に待機中の呪術師や補助監督が数名命を落とした。夜蛾正道を始めとした教員達は被害状況の把握や、今後の方針などを話し合う。最終的に姉妹校交流会は中止するしかないと判断する夜蛾正道や楽巌寺嘉伸学長に、五条悟は「それは僕達が決めることじゃないでしょ。」と息を漏らした。

東京校、京都校の生徒が集まる中、五条悟は「どうする?続ける?交流会。」と生徒達に問う。生徒達のどうするかと言われてもという空気の漂う中、東堂葵が「当然、続けるに決まっているだろう。」と口を開き、なぜ続けるべきなのかを語る。東堂葵の言葉に周りは納得し、生徒全員の意見が一致して姉妹校交流会は続けることになった。

そうなると、さて、個人戦の組み合わせはどうするか、という話が当然出るのだが、五条悟が「え。今年は個人戦やんないよ。」と首を傾げた。二日目の勝負方法というのは、箱に勝負方法を書いた神を入れておき、それを当日開封して決める。だが実際は事前に東京校と京都校の学長同士で打ち合わせがされており、例年二日目には個人戦を行うのが常であった。しかし虎杖悠仁が箱から取り出した紙に書かれていたのは「野球」。それを見た夜蛾正道と楽巌寺嘉伸学長は「や…野球ぅ~~~~~??」とワケがわからないといった様子である。「どういうことだ、夜蛾。」と楽巌寺嘉伸に責められ、夜蛾正道は「いや私は確かに個人戦と…待て悟!!」としどろもどろ。すべてはルーティーンが嫌いな五条悟に仕組まれたことだったのだ。

結局姉妹校交流会の二日目の競技は野球に決まり、東京校と京都校の生徒達は白球を追いかけ、勝負を楽しんだ。生徒達が野球をする音を聞きながら、夜蛾正道は楽巌寺嘉伸と話をする。楽巌寺嘉伸は虎杖悠仁のことをよく思っておらず、呪術界の上層部と結託して先の任務で虎杖悠仁が死亡する要因を作り出したと思われていた。実際のところ楽巌寺嘉伸が加担したのかはわからない。しかし楽巌寺嘉伸は虎杖悠仁が生きていたことに大層驚き、また京都校の生徒に団体戦の競技に乗じて虎杖悠仁を殺すように命令をしていた。

「……まだ虎杖が嫌いですか。」と問う夜蛾正道に、楽巌寺嘉伸は「好き嫌いの問題ではない。」と答える。虎杖悠仁は両面宿儺を体内に宿しており、たしかに危険な存在かもしれない。しかし虎杖悠仁のおかで命が救われた者もいることは確かなのだ。夜蛾正道は「ただ、今は見守りませんか。大人の後悔はその後で良い。」と楽巌寺嘉伸を諭すが、楽巌寺嘉伸は答えなかった。

こうして東京校と京都校の姉妹校交流会は幕を閉じるのであった。

渋谷事変

2018年10月31日、ハロウィンでたくさんの人でごった返しているはずの渋谷でとある事件が発生する。五条悟の封印を目的とした、偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かものりとし)/羂索(けんじゃく)と、彼と手を組んだ特級呪霊の一味が渋谷に帳(とばり)と呼ばれる結界を下ろし、中に大量の一般人を閉じ込めて立てこもった。一般人を餌に五条悟をおびき出す作戦だ。五条悟はそれに応え、一人指定された場所に向かう。その他の呪術師達も一般人救出と五条悟のカバーのため渋谷に集結。こうして五条悟を始めとする呪術師達と呪霊達の間で大規模な戦闘が起こったのだ。これを渋谷事変という。

夜蛾正道は渋谷事変では前線に立たず、後衛に徹していた。
負傷者の手当がいち早くできるように、首都高速3号渋谷線の渋谷料金所に治療用の拠点を築き、反転術式の使い手・家入硝子を配置したのは夜蛾正道だ。反転術式とは負の呪力に負の呪力をかけ合わせて正の呪力を生み出し、これを用いて肉体の回復をすることができる術式。つまり怪我人の治療をすることができる術式だが、口で言うほど簡単なことではなく、極めて繊細な呪力操作を求められるため、反転術式の使い手は少ない。夜蛾正道は家入硝子の護衛のため、複数体の呪骸とともに治療拠点の守備をしていた。

多くの犠牲を払い渋谷事変は終わりを迎える。そしてこの一連の事件について呪術総監部と呼ばれる呪術界の上層部は、いくつかの通達を出した。

一、夏油傑生存の事実を確認。同人に対し再度の死刑を宣告する
二、五条悟を渋谷事変共同正犯とし、呪術界から永久追放。かつ封印を解く行為も罪と決定する
三、夜蛾正道を五条悟と夏油傑を唆し渋谷事変を起こしたとして死罪を認定する
四、虎杖悠仁の死刑執行猶予を取り消し、速やかな死刑の執行を決定する
五、虎杖悠仁の死刑執行役として、特級呪術師乙骨憂太を任命する

呪術界の上層部は、渋谷事変の首謀者を夏油傑、その共謀者を五条悟であるとし、そしてその二人を教唆したとして夜蛾正道の死罪を認定し幽閉したのだった。

幽閉、脱獄、そして最期

完全自立型人工呪骸

夜蛾正道は両手を呪符で拘束された状態で、どこかの施設に幽閉されていた。囚人室のベッドに腰掛けて静かにうつむく夜蛾正道に、楽巌寺嘉伸が面会にやってくる。そして夜蛾正道に「夜蛾。アレは何だ。」と問いかける。楽巌寺嘉伸が言う「アレ」とは、パンダのことだった。

術式「傀儡操術」。夜蛾正道が操る人工呪骸は、術師が呪力を篭めれば自立して行動することが可能だ。しかし動力には術師から与えられた呪力を消費するため、蓄積された呪力がなくなれば動くことができなくなる。

だがパンダは違う。パンダは人工呪骸でありながら、自我を持ち、そして自分で呪力を生み出し自己補完することができる完全自立型人工呪骸だ。パンダは突然変異とされていたが、夜蛾正道がもしパンダを意図的に作ったのだとしたら、大量に同様の呪骸を作り出し容易に軍隊を所持できることになる。このことについて上層部は夜蛾正道が呪骸の軍隊を作って自分達に歯向かうのではないかという恐怖を持ち、それと同時に自分達が呪骸の軍隊を持つことができればと、夜蛾正道の能力が利用できないかと考えた。呪術界上層部は一級だった夜蛾正道の呪術師等級を特級に格上げ。死罪を認定していたが、無期限拘束に変更しそれを下そうとしていた。

楽巌寺嘉伸は夜蛾正道と交流があるためか、完全自立型人工呪骸の製造法を聞き出す役目として派遣されたのだ。「答えろ、夜蛾。貴様はアレの造り方を本当に知らんのだな。」と問う楽巌寺嘉伸に、夜蛾正道は「……はい。」と答え沈黙した。

夜蛾正道の箱庭とタケルという呪骸

幽閉していた部屋からどうやって抜け出したのか、夜蛾正道はどこかの森にいた。そこにはパンダのように自我を持つ、タケルという名の呪骸がいた。夜蛾正道はタケルに「すまないが、暫く帰れない。皆にもそう伝えてくれ。」と言う。それにタケルは「また出張?」と聞き返し、夜蛾正道は「あぁ、長い出張だ。」と答えるのだった。

夜蛾正道とタケルのいた森は天元が守っている土地らしく、木の根元のウロに作られた特別な扉からでないと出入りができない仕組みになっている。扉をくぐろうとする夜蛾正道に、タケルは「まさみちがいないとさみしいぜ。」と言う。タケルの周りにはたくさんの呪骸がいた。これらがすべて人語を解す完全自立型人工呪骸なのかどうかは不明である。

**

タケルは一級呪術師・日下部篤也の甥の魂が入った呪骸だ。タケルは病気か、事故か、詳細は不明だが幼くして亡くなってしまったらしい。そのショックでタケルの母親・日下部篤也の妹は生きていく支えを失い、廃人となって車椅子での生活を送っていた。日下部篤也からの依頼なのか、夜蛾正道はタケルの魂を使って完全自立型人工呪骸を作り出す。「天才だろ?」と生前の口癖を口にする呪骸のタケルを見て、今まで光を失っていた日下部篤也の妹の目に光が宿り、タケルに駆け寄ってキツく抱きしめた。日下部篤也の妹は生きる支えを取り戻したのだ。

しかしタケルはタケルであってタケルではない。夜蛾正道が作り出した呪骸のタケルは、タケルの情報を持った何かであってタケルではないのだ。死者の情報を持った呪骸、形は違えど死者を生き返らせるに近いこの完全自立型人工呪骸の存在は、とてもではないが公にはできない。そのため日下部篤也の妹と呪骸のタケルが一緒に暮らすことはできない。夜蛾正道が日下部篤也に「すまん。」と一言謝ると、日下部篤也は「何謝ってんですか。」と呪骸のタケルを抱きしめる妹を見て涙し震える。「ありがとうございます、本当に。」と日下部篤也は夜蛾正道に礼を言うのだった。

楽巌寺嘉伸との戦闘

出典: bookwiz.me

胸にバツの字型の傷を負い倒れる夜蛾正道(左)とそれを見下ろす楽巌寺嘉伸(右)。

呪骸のタケル達に別れを告げた夜蛾正道は、一人夜道を進む。そこに脱獄した夜蛾正道を追って呪術師が現れた。夜蛾正道よりも格下と思しき呪術師は強気の姿勢で、夜蛾正道に完全自立型人工呪骸の製造法を明かせと迫る。しかしその強気の姿勢の裏には歴戦の術士の存在があった。建物の影から呪術高専京都校の楽巌寺嘉伸が現れる。楽巌寺嘉伸は自身の術式で使用するエレキギターを肩からかけ臨戦態勢だ。

呪骸を連れていなかった夜蛾正道は、楽巌寺嘉伸の術式の前に倒れた。夜蛾正道は胸に大きなバツの字型の斬撃を受け壁に力なく背を預ける。楽巌寺嘉伸が同行していた呪術師を下がらせると、しばしの静寂が広がった。「肉体の情報から魂の情報を複製するんです。」と、夜蛾正道は突然完全自立型人工呪骸の製造法を楽巌寺嘉伸に語りだした。製造方法を聞き終えた楽巌寺嘉伸は、驚き目を見開いて夜蛾正道を見る。「何故…今更話した。何故もっとはやく、何故生き延びなんだ…!!」と楽巌寺嘉伸は叫んだ。そんな楽巌寺嘉伸に夜蛾正道は、「呪い…ですよ。楽巌寺学長。私からアナタへの呪いです。」と言い残し目を閉じるのだった。

そこへパンダが駆け付け、動かなくなった夜蛾正道を目に留めた。ゆっくりと近づいてくるパンダに、楽巌寺嘉伸はエレキギターを投げ捨て拳を構える。しかしパンダは楽巌寺嘉伸の横を通り過ぎ、夜蛾正道のもとへ歩み寄った。「何故戦わん。儂が憎くないのか。」と楽巌寺嘉伸はパンダに問う。「人間(オマエら)と一緒にすんな。パンダはそんなものには囚われん。」とパンダは答えた。楽巌寺嘉伸は夜蛾正道と良好な関係を築いており、仲が悪いわけではなかった。楽巌寺嘉伸が夜蛾正道を手に掛けたのも、上の命令でやったことだろうとパンダは理解していた。パンダは楽巌寺嘉伸のことを「落ちているナイフ」と例え、戦闘の意志がないことを伝える。しかしパンダは夜蛾正道の亡骸を抱きかかえ、最後に一言だけこう言った。

「パンダだって、泣くんだ。」

パンダの悲痛な泣き声が夜の静寂に響く中、夜蛾正道は『呪術廻戦』の舞台を降りたのだった。

夜蛾正道の関連人物・キャラクター

パンダ

出典: jujutsukaisen.jp

呪術高専東京校の二年生。本編初登場時は準二級呪術師だが、のちに一級呪術師に推薦されるほどの実力を持っている。
夜蛾正道が作成した完全自立型人工呪骸。パンダにとって夜蛾正道は父親のような存在であり、日頃は親子のような関係性んおコミュニケーションを取っている。だが夜蛾正道のことは「お父さん」などとは呼ばずに「まさみち」と呼んでいる。

呪骸でありながら自我を持ち、呪力を完全に自分で補完している。通常核である「パンダ」に加え、お兄ちゃんの「ゴリラ」核、ともう一つ、何の魂か明かされていないが「お姉ちゃん」核を持ち、肉体を自由にコンバート(変更)することができる。姉妹校交流会では、究極メカ丸/与幸吉と戦闘し、お兄ちゃんのゴリラモードで応戦、これに勝利する。
2メートルを超える巨体を持ち、自慢の怪力と夜蛾正道と鍛えた格闘術で戦う。肉弾戦が得意。同級生の呪具使い、禪院真希の呪具運びの役目も担っている。

渋谷事変後、生みの親である夜蛾正道が拘束されたためか、夜蛾正道とは別室に投獄されていたところを日下部篤也の幇助により逃亡。夜蛾正道のもとへ駆け付けたが、時は既に遅く、夜蛾正道は楽巌寺嘉伸との戦闘で死亡していた。夜蛾正道は仇である楽巌寺嘉伸に手を出さず、夜蛾正道の亡骸を抱え、泣きながら闇の中へ消えていった。

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呪術廻戦の領域展開まとめ

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『呪術廻戦』とは、芥見下々によって『週刊少年ジャンプ』で連載されている、呪いを題材とする漫画作品である。 人の負の感情が実体を得た怪物「呪霊」に襲われた高校生・虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)は、仲間たちを守るため“呪いの王”両面宿儺の指を飲み込み、その身に宿儺の強大な力と暴虐な魂を宿す。これを御する術を学ぶため、虎杖は呪術師となる道を歩み始める。 領域展開は作中に登場する呪術の一種で、「一定の領域を自分にとって一方的に有利な空間へと作り替え、その中に敵を閉じ込める」という強力無比な大技である。

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呪術廻戦の呪物まとめ

呪術廻戦の呪物まとめ

『呪術廻戦』とは、芥見下々によって『週刊少年ジャンプ』で連載されている、呪いを題材にした漫画である。 高校生の虎杖悠仁は、人の恐れや憎しみの集合体である「呪霊」に襲われる。虎杖は呪霊を倒すための力を得る為、“呪いの王”とされる「両面宿儺」の指を取り込んだ。それにより両面宿儺が受肉してしまうが、虎杖は両面宿儺を抑え込む力を持っていた。虎杖は、宿儺の指を全て取り込んでその呪いを消す為に呪術師となる。 「呪物」とは、作中に登場する呪いがこもった物体である。

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呪術廻戦の御三家・加茂家まとめ

呪術廻戦の御三家・加茂家まとめ

加茂家(かもけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。平安時代に華々しく活躍した”陰陽師”と呼ばれる呪術師を祖先に持ち、伝統と格式、血統と名を重んじる家柄である。呪力で強化した血液を操る相伝の術式「赤血操術」を代々受け継いできた。 『呪術廻戦』本編では次期当主として呪術高専京都校3年生・加茂憲紀が登場している他、歴史上最悪の術師として悪名高い、加茂憲倫が登場している。

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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。

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呪術廻戦の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

呪術廻戦の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『呪術廻戦』とは、日本の漫画家・芥見下々によるダークファンタジー・バトル漫画である。集英社の『週刊少年ジャンプ』にて2018年に連載を開始。連載初期から人気を博し、『週刊少年ジャンプ』の看板作品へと成長した。作中では主人公の虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)を始め、個性豊かなキャラクターが多く登場する。しかし作品が”呪い”というディープなテーマに沿ったバトル中心の作品であるためか、恋愛要素はほぼない。そんな中、読者達の間で恋愛関係にあるのではと囁かれているキャラクター達も多くいる。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の終盤で繰り広げられた、それぞれの時代で“最強”と呼ばれた者たちによる頂上決戦である。 仲間たちの奮闘で封印から解放された“現代最強の術師”五条は、“史上最強の呪霊”両面宿儺が自身の教え子である伏黒恵の体を乗っ取って完全復活を遂げたことを知る。五条は伏黒を救うため、宿儺はかつてのごとく思うまま暴威と殺戮に酔い痴れるため、両者は呪術の奥義を尽くして激突する。

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呪術廻戦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話まとめ

呪術廻戦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話まとめ

『呪術廻戦』は集英社の『週刊少年ジャンプ』の人気漫画であり、漫画家・芥見下々が描くダークファンタジーバトル漫画だ。MAPPAによりTVアニメ化され、劇場版も公開される。 呪霊という人の負の感情から生まれた化け物と、それを祓う力を持つ呪術師とのバトルがメインの漫画であるが、ストーリーの各所に伏線が見え隠れする。ファンの間ではこれに関する考察が盛り上がりを見せている。また単行本の空きページや『呪術廻戦 公式ファンブック』では作者の芥見下々が裏話やトリビア、小ネタ、エピソードや逸話などを語っている。

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呪術廻戦の衝撃的な死を遂げたキャラクターまとめ

呪術廻戦の衝撃的な死を遂げたキャラクターまとめ

人を呪う術と、それを用いて戦い人々を描いた『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)には、「人を呪わば穴2つ」という言葉を体現したかのごとく衝撃的な死を遂げるキャラクターが多数登場する。 呪霊に騙され、弄ばれるようにして殺害された吉野順平。主人公虎杖悠仁に後を託し、その目の前で散った七海建人。生きる希望を手に入れた直後に射殺された天内理子。最強最悪の呪霊両面宿儺に挑んで敗死した漏瑚。ここでは、『呪術廻戦』において衝撃的な死を遂げたキャラクターを紹介する。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 伏黒甚爾(禪院甚爾)」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 伏黒甚爾(禪院甚爾)」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 伏黒甚爾(禪院甚爾)」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公の師である五条の学生時代が舞台となる『懐玉・玉折編』のメインエピソードである。 高校生にして最強クラスの呪術師である五条は、星漿体と呼ばれる特殊な定めを背負った少女天内理子の護衛を命じられる。一方、呪術師殺しとして名を馳せる甚爾は理子の暗殺を依頼され、その護衛である五条を排除するべく十全に策を練っていく。消耗した五条に、準備万端整えた甚爾が襲い掛かる。

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呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 八握剣異戒神将魔虚羅」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 八握剣異戒神将魔虚羅」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「両面宿儺 vs. 八握剣異戒神将魔虚羅」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公虎杖悠仁の内に潜む“最強最悪の呪霊”両面宿儺と、歴代の術師の誰もが調伏に失敗した最強の式神魔虚羅が、すさまじい力をぶつけ合う壮絶な内容となった。 渋谷事変と呼ばれる人と呪霊の抗争の中、“最強最悪の呪霊”たる両面宿儺は一時の自由を得る。この時、人間の術師である伏黒恵は追い詰められた末に魔虚羅を召喚。魔虚羅の暴走による相打ちを狙うも、ここに宿儺が駆け付ける。

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呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「両面宿儺 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「両面宿儺 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公虎杖悠仁の内に潜む“最強最悪の呪霊”両面宿儺と、虎杖の師を封じた自然呪霊一味の中心人物である漏瑚の対決で、いわゆる「敵 vs. 敵」の構図となった。 漏瑚たちによる五条の封印と、その奪還を目指す術師たちの抗争である「渋谷事変」の最中、“最強最悪の呪霊”宿儺が覚醒。宿儺が漏瑚に「一撃入れられれば仲間になる」と提案し、漏瑚がこれを受け入れたことで、両者は華々しく激突する。

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呪術廻戦の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

呪術廻戦の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、日本の漫画家・芥見下々の描くダークファンタジーバトル漫画。2018年に『週刊少年ジャンプ』にて連載が開始された。”呪い”というネガティブでディープなテーマを持ちながら、王道である熱いバトルや個性豊かなキャラクターなどが支持を得て人気を集めている。緻密に練り上げられたストーリーには伏線や謎が散りばめられており、作中で既に回収された伏線もあるが、未だ謎として残っているものも多々ある。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁 vs. 脹相」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁 vs. 脹相」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁 vs. 脹相」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の大きな山場である渋谷事変で描かれたもので、両者の一進一退の激しい攻防と予想だにしない結末で話題となった。 恩師でもある“最強の術師”五条悟が封印されたことを知った虎杖は、彼を救うため仲間たちと共に呪霊が待ち構える渋谷の結界内部に突入。脹相はその虎杖を“弟たちの仇”と付け狙い、仲間とはぐれた彼を襲撃。互いに技と力を尽くした末に、脹相は自分と虎杖の縁に気付いて混乱する。

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呪術廻戦名勝負「伏黒恵・禪院真希・七海建人・禪院直毘人 vs. 陀艮・漏瑚 vs. 伏黒甚爾」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「伏黒恵・禪院真希・七海建人・禪院直毘人 vs. 陀艮・漏瑚 vs. 伏黒甚爾」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「伏黒恵・禪院真希・七海建人・禪院直毘人 vs. 陀艮・漏瑚 vs. 伏黒甚爾」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の大きな山場である渋谷事変で描かれたもので、目まぐるしく優劣が引っ繰り返る展開と乱入に次ぐ乱入で手に汗握る内容となった。 師でもある“最強の術師”五条悟が封印されたことを知った伏黒は、彼を救うため仲間たちと共に呪霊が待ち構える渋谷の結界に突入。強大な呪霊である陀艮に苦戦する真希たちを援護するも、予想外の新手が現れる。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 漏瑚・花御・真人・脹相・羂索」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。最強の名をほしいままにする男に、これまで主人公を苦しめてきた強敵たちが団結して挑むというもので、物語中盤の山場である渋谷事変の大きなきっかけとなった。 渋谷駅一帯が結界に覆われ、内部の一般人が脱出できない状況となる。相手側の要求もあり、“最強の術師”五条がこの状況を打破すべく出撃するが、犯人の自然呪霊たちは彼を封じる必勝の策を用意していた。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・釘崎野薔薇・東堂葵 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語中盤の山場である「渋谷事変」を彩る、最後にして壮絶な対決となった。 “最強の術師”五条悟の封印を巡り、渋谷駅一帯は人間の術師と呪霊たちの戦場と化していた。呪霊の真人は、挑発を兼ねて虎杖の目の前で彼の尊敬する術師を殺害。さらに仲間を惨殺されたことで、虎杖はついに心折れるも、彼を救うべくさらなる増援が到着する。虎杖と真人の因縁に、決着の時が近づいていた。

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呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「乙骨憂太 vs. 夏油傑」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。同作最後の戦いであり、『呪術廻戦』本編にも大きな影響を与えている。 強大な怨霊と化した幼馴染の祈本里香に呪われた乙骨は、東京都立呪術高等専門学校に入学して里香を御する術を学び始める。呪術師の楽園を作ることを目論む夏油は、里香を自身の使い魔とするため乙骨の抹殺を画策。幼馴染への愛と呪術師の未来を懸けて、両者は激突する。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公である虎杖、ベテラン術師である七海の両名と凶悪な呪霊である真人との間に最初の因縁が生まれた戦いである。 映画館で呪霊による死者が発生し、虎杖は七海と共にこの調査に赴く。その犯人は真人という強大な呪霊で、なぜか吉野順平という学生と行動を共にしていた。真人を追う七海から順平のことを調べるよう命じられた虎杖は、彼に接触して次第に友人になっていく。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。

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呪術廻戦名勝負「髙羽史彦 vs. 羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「髙羽史彦 vs. 羂索」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「髙羽史彦 vs. 羂索」とは、呪い呪われつつ悪を討つ呪術師たちの活躍を描く芥見下々の漫画『呪術廻戦』で行われた戦いの1つ。「おもしろい」と感じたことを実現する超人と、己の好奇心のために日本を滅ぼそうとする魔人による異色の対決である。 新宿で現代の術師たちが史上最強の呪霊両面宿儺と死闘を繰り広げていた頃、羂索は岩手で「日本人全てを使った呪霊」を生み出す準備を進めていた。自分を倒しに現れた髙羽を「取るに足らない雑魚」と断じる羂索だったが、あまりに異質な彼の術式にがぜん興味を掻き立てられる。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。

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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。

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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。

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