カミーユ・ビダン（機動戦士Ζガンダム）の徹底解説・考察まとめ

反地球連邦を理念として掲げた組織。A.E.U.Gの略称も用いられる事がある。
ただし、これがいかなる文言の略称なのかは設定が定まっておらず、判明しているだけでも下記の例がある。

・Anti Earth Union Group（反地球連邦組織）
・Anti Earth Union Government（反地球連邦政府）
・Anti Earth United nation Government（反地球連合国政府）
・Anti Earth United Government（反地球連合政府）

カミーユはティターンズへの反感を覚え、この組織に参加した。
グリプス戦役後はティターンズ壊滅によって連邦が大人しくなったため存在意義があやふやになり、自然消滅した。

カミーユ・ビダンの搭乗した機体

ガンダムMk-II

型式番号RX-178。
ティターンズによって配備された、新時代のガンダム。
そのはずなのだが、技術的にはわりと旧式の構成となっており一年戦争時のRX-78-2 ガンダムほど唯一無二の存在ではない。
ただし、操縦の容易さと機体バランスの良さには定評があり、本気の設計および運用データは後の「バーザム」や「ジェガン」といった量産モビルスーツに活かされる事となる。

物語前半のエゥーゴに強奪され、カミーユの愛機として活躍した。
カミーユが本機を降りた後は、エゥーゴのエマ・シーンやエル・ビアンノによって操縦された。

ガンダムMk-II（機動戦士Ζガンダム）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ガンダムMk-IIとは、アニメ『機動戦士Ζガンダム』および『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する、人型兵器「モビルスーツ」の一機で『機動戦士Ζガンダム』の物語前半に主役機を務める。
モビルスーツの外装と骨格を、生き物のように分ける事を可能とした「ムーバブルフレーム」を採用し、革新的な運動性能を得た。地球連邦軍特殊部隊「ティターンズ」にて製造されたが、反地球連邦組織「エゥーゴ」によって全機が奪取されている。
主たるパイロットはカミーユ・ビダン、エマ・シーン、エル・ビアンノ。

Ζガンダム

型式番号MSZ-006。
カミーユも設計に参加した機体。

極めて高機動・高運動性能である事に加えて、戦闘機（ウェイブライダー）形態への可変機能を備えている。これによって対応できる戦況が多く、優秀なモビルスーツとなっている。
ただし、RXナンバーのガンダムとは異なる設計で、非常に神経質な操縦性が特徴であり、初心者お断りの質実共にエースパイロット専用のモビルスーツである。

また、人の意志に反応し、その強さによっては意志を物質的な力に変えてしまう事もある装置「バイオセンサー」を搭載している。
これによりカミーユが搭乗した際には、砲撃に使われるビームなどが本来の威力を超える事もあった。

Ζガンダム（モビルスーツ）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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Ζガンダム（ゼータガンダム）とは、アニメ『機動戦士Ζガンダム』の主役機であり、ウェイブライダー（戦闘機）形態への変形機能を有する可変型モビルスーツである。
機動力を特色としたバランスの良い機体で、同世代では最強クラスの性能を誇る。ただし操縦性は悪く、パイロットにも高い資質が求められる。
また、バイオセンサーというニュータイプ（宇宙進出で感知力を増大した人種）の精神波に反応し、それを力に変えるシステムが搭載されており、パイロット次第ではスペック以上の性能を発揮する。

カミーユ・ビダンの戦歴・活躍

エゥーゴ参加への経緯

宇宙世紀0087年3月。
スペースコロニー「グリーン・ノア」に住居していたカミーユ・ビダンは、かつての一年戦争時の英雄、ブライト・ノアが民間宇宙機テンプテーションのキャプテンとして寄港する事を聞きつけた。
一年戦争当時は無名の新米士官だったブライトは、その7年後となる現在はホワイトベース隊を率いてジオンと戦い抜いた英雄とされ、市居の人間もその名を知るところとなっていたのだ。
カミーユは彼に一目会ってサインをもらおうと思い立ち、空手の習い事をサボって、ブライトが寄港する予定のグリーン・ノア宇宙港へ駆けつけた。

しかし、その最中に同宇宙港へ滞在していたティターンズの軍人、ジェリド・メサと遭遇。自身の名を「女の名前なのに男か」と言われた事に対して激昂し、彼を殴り飛ばしてしまう。
弱冠16歳の少年とはいえ、暴力を働いた罪を許される事はなくティターンズのMP（軍警察）に逮捕され、身柄を軍施設に拘束されてしまった。

そんな折にエゥーゴによるグリーン・ノア潜入作戦が開始されていた。
作戦の目的は、このコロニーで開発されているとされる新型モビルスーツ「ガンダムMk-II」3機の偵察および強奪である。
参加している偵察員の一人の名はクワトロ・バジーナ。名を変えているものの、その正体は一年戦争時にジオンのエースパイロットとして活躍したシャア・アズナブルである。

クワトロは配下のアポリー、ロベルトと共にグリーン・ノアへ潜入しガンダムMk-IIを発見すると写真撮影を中心に情報を偵察していく。
しかしその最中に、ジェリド・メサの操縦するガンダムMk-IIの3号機が墜落事故を起こしてしまう。
カミーユはこの騒ぎに乗じて軍施設を脱走、さらにガンダムMk-IIの3号機を強奪。

コロニー内に躍り出ると、カミーユへ暴力を振るいつつ取り調べていたMPの人間を発見し、それへ対し「そこのMP！ 一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやろうか！」と若干自身の行動を棚に上げた発言をしつつ、ガンダムMk-IIのバルカンを発射してしまう。
もちろん当てるつもりのない威嚇射撃だが、対モビルスーツ用のバルカンを至近距離に撃ち込まれて恐慌に陥ったMPをカミーユはあざ笑う。
モビルスーツの武器を、生身の人間に対して使うという途轍もないカミーユの初陣であった。

同時刻、同じ場所でクワトロ、アポリー、ロベルトの3人がモビルスーツ、リック・ディアスによるガンダムMk-II強奪作戦も開始されていた。
カミーユはガンダムMk-IIの2号機を強奪するクワトロらと、モビルスーツ越しに対峙する事になった。
しかし、自分は敵ではないと宣言し、むしろ率先してティターンズのパイロット、カクリコン・カクーラーが乗るガンダムMk-IIの2号機の動きを封じて彼らへ協力し、合計2機のガンダムMk-IIを強奪する。
そしてクワトロらへ付いていく形で、エゥーゴの戦艦「アーガマ」へと乗り込んだのである。

アーガマ内では、クワトロに連れられエゥーゴのトップ、ブレックス・フォーラ准将と面会する。
カミーユはブレックスから「一年戦争におけるニュータイプの英雄、アムロ・レイの再来」であると期待される形で、エゥーゴ入りを果たした。

ガンダムMk-II搭乗期の活躍

連邦軍本隊からティターンズへと出向してきたエースパイロット、ライラ・ミラ・ライラは、サイド7、グリーンノアのある宙域から離脱するアーガマの足止めを命じられる。
その一連の中でカミーユはガンダムMk-IIでライラと交戦し、彼女にティターンズが毒ガスで無辜の民を虐殺するような非道集団である事を諭す。
これにライラが動揺したために、カミーユはティターンズへの荷担をやめるように説得するも拒否されてしまう。よって、やむを得ずライラを撃墜したのだった。

だが、ライラは連邦軍きってのエースパイロットの一人である。
通常なら「説得しつつ撃破する」などという倒し方をするのは不可能な相手なのだ。
それであるにも関わらず、カミーユはライラをいともたやすく撃墜した。この事により一年戦争時の英雄「アムロ・レイの再来」と言われる事になった。

その後のサイコガンダムとの戦闘においても、圧倒的なサイズ差および性能差があるにも関わらず、致命的な被弾をする事なく戦況を切り抜けている。

Ζガンダム搭乗期の活躍

ガンダムMk-IIのスペックが、カミーユの溢れるようなニュータイプ能力に付いていけなくなった。
このためカミーユ自身は優秀なモビルスーツパイロットであるのに、戦場では劣勢を強いられることが多くなっていた。そんな折、彼自身が設計に加わったΖガンダムが完成、アーガマへと届けられる。

Ζガンダムには、カミーユの操縦に応える高性能さに加えて、彼のニュータイプ能力を引き出し、そして力に変えるバイオセンサーが搭載されていた。
それによって戦場で様々な奇跡を引き起こす。

ティターンズの野蛮な男、ヤザン・ゲーブルの駆るモビルスーツ、ハンブラビ。
ヤザンはΖガンダムを部分的に超える機動性を持ったこの機体でカミーユを翻弄するも、命を粗末にしか考えないヤザンにカミーユは激怒する。その時、Ζガンダムが異常な反応を示した。
ハンブラビからのビーム兵器の攻撃を弾くオーラを機体にまとったのだ。
そして、装備するビームサーベルにも変化を起こす。サーベルは、そのスペックを大きく超えた出力を発揮してビーム刃を巨大化させ、ハンブラビを切り裂いてしまったのだ（ヤザンは脱出に成功）。

人々を嘲笑し、戦いを煽り、それを傍観して楽しむ男、パプテマス・シロッコ。
その操るモビルスーツ、ジ・Oは強大であり、Ζガンダムといえどもパワー勝負で打ち勝つ事は難しかった。
しかし、ここでカミーユはヤザンの時に見せたよりも、さらに激しい怒りをシロッコへ向ける。すると、ジ・Oと対峙するΖガンダムに異変が起きた。
フォウやロザミア、エマといった戦争で死んでいった者達の魂が、カミーユの元に集い始めたのだ。

その魂達の力を借りて、Ζガンダムは異常な程のエネルギーを機体に集中、ウェイブライダーに変形すると一気にジ・Oへ特攻をかけた。
ウェイブライダーは巨大な砲弾と化して激しく衝突し、ジ・Oごとシロッコをこの世から葬り去るが、その衝突からさえもウェイブライダー本体は護られ、ジ・Oのみを破壊せしめた。
だが、その心をエネルギーに換えた一撃は、カミーユ自身の心にもとどめを刺してしまったのだった。
過負荷に耐えられず彼の精神は崩壊し、ファによって回収された後に戦線を離れる。以後は彼女に付き添われながら精神の回復に努めることとなる。

カミーユ・ビダンの名言・名セリフ／名シーン・名場面

カミーユ「カミーユが男の名前でなんで悪いんだ！ 俺は男だよ！」