機動戦艦ナデシコ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『機動戦艦ナデシコ』とは、宇宙を題材としたリアルロボットSFアニメである。突如現れた敵「木星蜥蜴」と、地球連合宇宙軍やネルガル重工の戦いを描いたものである。題材は虐殺や歴史修正主義など重厚なものを取り扱っているが、恋愛やコメディー要素を多く取り入れ、SFファンからも支持を集めている。劇中劇として登場するアニメ『ゲキ・ガンガー3』など細かい設定にもこだわりが詰め込まれている作品である。原作は月刊少年エースにて1996年から1999年まで連載された、麻宮騎亜の漫画作品『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』である。
『機動戦艦ナデシコ』の概要
『機動戦艦ナデシコ』とは、西暦2196年の宇宙を舞台としたSFロボットアニメである。度々比較対象に挙げられる『新世紀エヴァンゲリオン』とは全く異なった、ラブコメディー要素の強いストーリー展開が特徴である。
1996年10月1日〜1997年3月25日の期間、テレビ東京系で全26話が放送された。監督は佐藤竜雄、キャラクター原案は原作『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』の作者、麻宮騎亜である。
メインヒロインのミスマル・ユリカを演じた桑島法子は本作がきっかけで人気を博すこととなった。またテンカワ・アキト役の上田祐司(現:うえだゆうじ)もこの時期にテレビアニメ初主演となった。
22世紀末、火星に進出していた人類を、謎の機動兵器軍団「木星蜥蜴」が突如襲う。瞬く間に火星は制圧され、火星に残された人々がいるものの連合軍は地球の防衛で手一杯。ここで地球一の大企業である「ネルガル重工」が立ち上がり、「木星蜥蜴」に対抗すべく「スキャパレリプロジェクト」を計画、「機動戦艦ナデシコ」を竣工し火星の人々の救出を試みる。
主人公テンカワ・アキトは幼なじみのミスマル・ユリカとの再会をきっかけに機動戦艦ナデシコに乗り込み、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとして戦いに身を投じていく。
マニアックな拘りが詰まった作品であり、劇中に登場するアニメ『ゲキ・ガンガー3』は専門のチームを編成して作り上げられている。
ナデシコのオペレーターであるホシノ・ルリは、ヒロインのミスマル・ユリカを凌ぐ人気を博しており、現在も当時からの根強いファンが多く存在する。日本神話由来の固有名詞やモニター等に漢字が多く表示されるなど、従来のSF作品とは異なった和風要素の強さも特徴であり、日本神話の神々から引用した固有名詞が数多くある作品である。
1998年8月1日に、続編の劇場アニメ『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』 が公開され、ゲーム作品『機動戦艦ナデシコ The blank of 3years』 『機動戦艦ナデシコ NADESICO THE MISSION』 が発売されている。
関連CDやビデオの売れ行きも好調で、続編を望む声が非常に多い作品だが、2005年8月9日に監督・佐藤竜雄の公式サイトにて続編制作中止が発表されている。作品自体の問題ではなく、他の要素で実現不可能となったとされている。ファンの間では制作会社間での確執が原因かと囁かれているが、明確には発表されていない。
2006年に、文化庁メディア芸術祭10周年記念で実施された「日本のメディア芸術100選」のアニメ部門に46位でノミネートされたことでも話題になった。
『機動戦艦ナデシコ』のあらすじ・ストーリー
アキトとユリカの再会
西暦2196年。人類が謎の機動兵器軍団「木星蜥蜴」の攻撃を受けて1年が経過し、火星と月は制圧状態にあった。地球を防衛することで手いっぱいになっている地球連合軍に代わり、地球一の大企業「ネルガル重工」は火星に残された人々を救うべく「スキャパレリ・プロジェクト」を発動することに。作戦の要となる「機動戦艦ナデシコ」を竣工し、多少人格に問題があっても能力のあるクルーを集める。同時に「木星蜥蜴」からの襲撃を受け、そこで出会った少女アイちゃん達を救えなかったトラウマから、ストレス障害を患うようになったテンカワ・アキトは、アルバイトで勤めていた食堂のコックを首になり途方に暮れていたところ、幼なじみのミスマル・ユリカと偶然再会する。両親が幼少時代に爆破事故で死亡しており、その事故の真相が仕組まれたものではないかと考えていたアキトは、事件の真相を知っているかもしれないとユリカを追いかける。アキトはネルガル重工の地下ドックにたどり着くが、警備に捕まってしまう。ネルガルから出向し、ナデシコの会計・監査役であるプロスペクターにコックとしてナデシコへ搭乗するよう任命される。地下ドックを見学している際、アキトはナデシコを狙った「木星蜥蜴」の襲撃を受け、成り行きで人型機動兵器「エステバリス」を操縦し敵の殲滅に協力する。その際、ユリカがナデシコの艦長であることを知る。
ナデシコの独立宣言・ガイの死
「木星蜥蜴」に対抗し得るナデシコの性能を知った地球連合軍は、独自で動こうとするナデシコを戦力に加えるため戦艦トビウメを交渉へ差し向ける。その頃、地球連合軍からネルガルへスカウトされた元地球連合軍フクベ提督に無理やり付いてきて搭乗していた部下ムネタケはナデシコ艦内を制圧し、ユリカやプロスペクターを地球連合軍との交渉に向かわせる。クルー達が反対する中、連合軍との交渉に応じることを決意したユリカは、地球連合宇宙軍第三艦隊司令・父ミスマル・コウイチロウの元へ人質として向かう。クルー達が軟禁され、意気消沈する中エステバリスのパイロットであるダイゴウジ・ガイは、クルー達を団結させるため、ロボットアニメ『ゲキ・ガンガー3』を皆で視聴する。幼少期に観ていた熱血アニメに心を打たれ、アキトはユリカを連れ戻し火星に向かうことを決意する。ユリカは父に、アキトの両親が遭った事故について真相を聞き出そうとするが、濁される。「木星蜥蜴」からの襲撃を受け連合軍が動揺する中ユリカはプロスペクターと父の元から脱出する。驚く父達に、アキトの両親について知りたかっただけであり、ナデシコを手放す気はないことを宣言する。アキトとガイが共闘、艦長として戻ったユリカも参戦し、「木星蜥蜴」を殲滅する。
地球を守るビッグバリアは、地球から火星に向かうナデシコにとって諸刃の剣となる。ユリカは連合軍にビッグバリアの開放を求めるが却下される。強行作戦に出たナデシコは、力づくでバリア突破・地球離脱を試みる。ナデシコの前に、連合軍側についたユリカの幼なじみでありナデシコ副長のアオイ・ジュンが立ちふさがる。ガイを人質にジュンはユリカへ投降を勧告するものの、ユリカは拒否、ヤケになったジュンはガイのエステバリスを破壊しようとするがアキトに阻止される。アキトとガイに説得され、ジュンはナデシコに戻ることを決意する。
無事地球を離脱したナデシコだったが、ナデシコから脱出しようとするムネタケ達を目撃したガイはムネタケから狙撃されてしまう。そのままガイは死亡してしまい、アキトは落ち込むが他のクルーはあまり関心が無い様子であった。
エステバリス隊との合流
ナデシコは新しいパイロットを補充するため、地球と火星を結ぶ航路付近に位置する、地球人が住む人工居住地コロニー・サツキミドリ2号へ向かった。到着する寸前にコロニーが爆破されてしまい、ナデシコ艦内では何者かの侵入が確認される。侵入したのは爆破からなんとか生き残った新しいパイロット達、エステバリス隊(スバル・リョーコ、アマノ・ヒカル、マキ・イズミ)であった。元声優でナデシコの通信士であるメグミ・レイナードは直前までサツキミドリ2号と通信を取っており、直前まで会話していた人々が命を落としたことにショックを受ける。同じくガイの死に心を痛めるアキトと分かり合いいい雰囲気になる。コロニーに残された機体の回収に臨むエステバリス隊、アキトも苦戦しながら無事任務を遂行する。任務を終え帰還したアキトにメグミが抱きつき、キスをする場面をユリカは目撃してしまう。
コロニーが壊滅した際、多くの犠牲者が出てしまった。故人の意志を汲み取るため、様々な葬儀の様式をナデシコでは行なっていた。儀式に合わせて牧師などを手配することもできないため、艦長のユリカが全てを取り仕切ることに。技術が発達した時代、艦長は緊急事態以外は基本的に指示を出すこともなく、ユリカは自分の艦長としての存在意義について悩むように。アキトと会うこともできず、瞑想室に籠るようになってしまった。その頃アキトはコックの素晴らしさを再認識するもののコックよりもパイロットとして戦うよう周りに言われ、疲れており同じく瞑想室に。悩みの解決法を探る二人だったが、火星到着直前で敵の本格的な攻撃を受け瞑想を中断する。敵の攻撃を受け苦戦するエステバリス隊だったがアキトの活躍で撃退することができた。エステバリス隊から見直され、信頼されるようになるアキトであった。
火星への到着・イネス達との出会い
火星に降り立ち、ナデシコはネルガルの研究所へ揚陸艇へ探査に向かう。その頃アキトは故郷ユートピア・コロニーへ一緒にエステバリスに乗り込んできたメグミと共に向かっていた。到着し、思い出に浸るアキトだったが、そこで火星の生き残りの人々に遭遇する。ナデシコのメインシステムの研究開発に携わっていたイネス・フレサンジュ含む火星の人々はナデシコへの搭乗を拒否する。開発に携わっていたからこそ、「木星蜥蜴」への勝ち目がないと言うのだ。説得する最中に「木星蜥蜴」の大群より襲撃を受け、ユリカはナデシコを守り、ナデシコに出向いていたイネス以外の生き残りの人々を捨てる。結果、人々を見殺しにしてしまったと落ち込むユリカは、アキトにキスをして欲しいと伝えるが、アキトに拒まれてしまう。
フクベ提督との別れ・連合軍への編入
火星の重力圏からの離脱も困難な被害状況にあるナデシコ。現状を打破するため北極冠にあるネルガル研究所に向かい、修理を試みることに。イネスに生い立ちについて話していたアキトは、イネスの話からフクベ提督が過去に迎撃した敵の墜落によって、故郷が壊滅したことを知り激怒しフクベに殴りかかる。その後フクベはナデシコを火星から脱出させるための囮になり、集中砲火の中に消える。火星を脱出したナデシコは、飛び込んだ「木星蜥蜴」のワープ兵器「チューリップ」により8ヶ月先の宇宙、第4次月攻略戦戦場に飛ばされ、第4次月攻略戦の真っただ中に出現してしまう。ナデシコ不在の間にネルガルと連合軍は共同戦線を張っていた。争うこともできず、ナデシコは連合軍に編入する。連合軍への編入に納得のいかないアキトだったが、最新式エステバリスを操縦するパイロット、アカツキ・ナガレにナデシコに搭乗する意味を気付かされ、改めてガイの気持ちを継ぎ、地球を守るためナデシコで戦う決意をする。
連合軍に編入し、任務を与えられたナデシコ。某国の親善大使が北極海域の孤島にとり残されており、その救助に向かうという難易度の低い任務であった。手持ち無沙汰になったクルー達は自由時間を過ごすことになるが、アキトはメグミに誘われバーチャルルームで21世紀前半の学園生活体験を行うことになる。アキト達が気になるユリカは心此処にあらずとなり、誤って主砲を発砲する。なんとか敵の襲撃を受けながらも親善大使の保護に成功したアキトだったが、親善大使は連合軍が多大な予算をかけて研究していたシロクマであった。
束の間の休息・進化する敵
ナデシコは赤道直下のテニシアン島へ、落下した新型チューリップの調査へ向かった。滅多にない海水浴のチャンスに、クルー達はハメを外してビーチバレーや屋台を楽しむ。浜辺を少し離れたアキトはアクアと名乗る少女と出会う。アキトが理想としていた『ゲキ・ガンガー3』のアクアマリンに瓜二つだった。アクアの家で過ごすアキトの元にユリカとメグミが現れ、アキトを問い詰めている間、アクアの指示により新型チューリップから敵が現れる。アクアは豪州圏最大のコンツェルンオーナーであるクリムゾン家の一人娘だった。彼女は自身の悲劇のヒロインになるという願望を果たすためチューリップを利用し、攻撃を受けてアキトと共に死のうと考えていた。エステバリス隊隊長のスバル・リョーコに助けられ、アキトは間一髪で島を脱出することができた。
新型の敵ナナフシを排除する任務のため、ナデシコはクルスク工業地帯へ向かった。遠方から砲撃しようとしたが、強力な迎撃を受けナデシコは墜落してしまった。小規模のブラックホールを出現させられるマイクロ・ブラックホール砲を装備しており、今までにない強力な敵だったのだ。作戦を変え、アカツキを隊長にエステバリス隊が撃墜に向かう。敵の攻撃に苦戦するアカツキ達だったが、アキトとアカツキの協力により敵を撃破することに成功する。
オモイカネの暴走
連合軍と共闘していたナデシコだったが、アキト達の操縦するエステバリスがアキトたちの意思とは反して連合軍への攻撃を始めた。不可解な行動を取るエステバリスに連合軍も「木星蜥蜴」も早々に引き上げる。
攻撃の原因は、8ヶ月前に連合軍と対立していた記憶をナデシコのメインコンピューター・オモイカネが覚えており、連合軍への反抗心が芽生えていたのだった。脅威に感じた連合軍は、オモイカネの全データ消去を実施する。ナデシコのオペレーターであるホシノ・ルリの頼みから、アキト達はオモイカネの記憶部分に入り込み、連合軍と共に戦わなければならない期間のみ以前の記憶に蓋をし、連合軍に従っているように見せかけるよう操作した。
先日のオモイカネ暴走により連合軍に多大な被害を与えたナデシコのクルーは、このままであれば給与の支払いはおろか賠償金を請求する必要があることを連合軍から告げられる。そのため、軍へ正式に配属するよう説得される。アキトだけは軍への配属を拒否されてしまう。今までの許可なくエステバリスに乗り込むなどの単独行動が軍人としては認められないとなったのだ。アキトが降りるのであればと付いてきたメグミと共にナデシコを後にするアキト。副操縦士としてナデシコに搭乗していたエリナ・キンジョウ・ウォンに呼び止められ、まだ成功事例のない、生体を時空を超えて転送する生体ボゾンジャンプの実験対象になるよう説得される。ナデシコが8ヶ月先の宇宙に帰還できたのはアキトの力があったからではないかというのだ。実験風景を見たアキトは、モルモット扱いされることに怒りを覚えエリナの元を去る。アキトが去った後に現れた「木星蜥蜴」の襲撃により街全体が消滅の危機に遭う。アキトはボゾンジャンプの能力を利用し、敵ごと空間移動を行う。アキトが死亡したと思った一同だったが、アキトは2週間前の月に飛ばされ、無事だと分かった。
「木星蜥蜴」の正体は同じく人間であった
ナデシコで撃破した木星のロボットの解析を進めると、ロボットがコクピットに搭乗されていた形跡があった。脱出したはずの敵パイロットを捜索する一同。時を同じくしてアキトは月の食堂で住み込みで働いていた。2週間前に戻ったことにより自身の身代わりになったパイロットを救えると思っていたが、結局同じ結果になってしまい自身の無力さに苦悩していた。撃破された木星のロボットの敵パイロットである白鳥九十九(しらとりつくも)がナデシコクルー達によりナデシコ艦内で捕獲される。どうしても悪人に見えない九十九はメグミとナデシコ操縦士ミナトの協力によりナデシコを脱走する。一方アキトは「木星蜥蜴」の攻撃を受ける。九十九と同様に敵のコクピットにも人間が乗っていることに動揺するアキト。敵が離脱しアキトはナデシコと合流、敵が人間であるという事実で頭がいっぱいになりながらも逃げた九十九を追うことに。敵の集中砲火を浴び、早々にナデシコへ戻るアキト達。メグミとミナトは、九十九と共に木星勢力圏に逃走した。ナデシコではエリナ達により新たな作戦が考えられていた。ナデシコを囮にし、ナデシコ級4番艦シャクヤクで火星奪還を図るというものだった。プロスペクターはエリナ達に賛同することはできず、ルリの力を借りてエリナ達の会話をナデシコのクルーに放送する。それは、「木星蜥蜴」がかつて地球から追放された人類であるという今まで隠蔽されてきた事実であった。九十九が再びナデシコの元に現れ、応戦するアキト。相手が人間だからこそ、人間が火星や地球に攻撃し、犠牲者を出していたことが許せなかったのだ。九十九は去り、戦闘は終了した。ナデシコに戻ったメグミはアキトに別れを告げる。メグミは敵が人間と知ってより憎しみを露わにするアキトについていくことが出来なくなったのであった。
Xバリスの開発
人間と戦っていくことに混乱するナデシコクルー達。そんな中、ナデシコのエンジニアであるウリバタケ・セイヤの使い込みが発覚する。ユリカとアキトは使い込みの調査に乗り出すが、その用途がセイヤが極秘に開発していた新型メカ「Xバリス(エクスバリス)」の開発費であったことが分かる。Xバリスに感嘆するアキト達だったが、その場に居合わせたムネタケが至急Xバリスを完成させるよう命令する。ムネタケは「木星蜥蜴」の正体をナデシコのクルーに知られてしまった責任を取り、このままだと降格してしまう状況だった。Xバリスを発表することにより再起を図ろうとしていたムネタケだったが、アキトからガイの死について追及され、正当防衛であったと主張する。その後Xバリスは完成するが、ムネタケはセイヤから多大なエネルギーに耐えられず爆発してしまう危険性があると聞かされる。連合軍に裏切られ、信じていた正義が覆された上立場がなくなることでノイローゼになるムネタケ。かつては正義を信じ、父の背中を追って連合軍に入隊したことを思い出していた。自ら体にIFS処理(体内にナノマシンを注入し機体操縦を可能にする)を行い、副作用の幻覚症状が現れる。ナデシコと合流予定の戦艦コスモスを敵と認識し、Xバリスに乗り込む。セイヤの予告通り機械はオーバーフローしてしまい自爆する。自爆の直前つながった通信により、ガイの幻を見ていることがアキト達にも伝わったのであった。
ルリの過去
ルリはナデシコ搭乗前、3歳以前の記憶が全くない状態であった。オモイカネのデータベースに問い合わせるも、答えは不明。ルリは分かっていながらも何度も問いかけることを繰り返していた。すると、ナデシコにギャンブルが盛んな国であるピースランド国の大使が訪問してきた。ルリは子宝に恵まれない国王夫妻が人工的に作り出した子供であり、テロリストによって消息が不明になっていたことを聞かされる。アキトと共に国王の元を訪れるが違和感を感じるルリ。ルリが幼少期に育った施設へ出向き、そこで自身に教育を施した研究者と会う。遺伝子操作を行い脅威的な学習能力を身に付けたルリだったが、頼んでいないと研究者を平手打ちする。その後ルリは「バカばっか」と普段突っ込んでいるナデシコの仲間の元へ戻ることにした。「木星蜥蜴」の正体が漏洩して以降、ナデシコを後にするクルーが増加していた。ネルガル幹部はナデシコのイメージアップのため、艦内でアイドルコンテストを開催する。盛り上がるクルー達だったが、リョーコだけはコンテストに出たがらず一人で行動していた。レーダーが反応しない何かの接近に気付いたリョーコは単独で出撃する。自分が一番になれるものが戦いだと思っていたリョーコだったが、相手が人間であり、正義の戦いではなく人殺しであると感じ自暴自棄になっていた。アキト達の呼びかけにより、戦いが終わってから他の一番を見つけたらいいと思い直し、リョーコは元気を取り戻す。一方アイドルコンテストは一位のルリが辞退し、ジャンケンによりユリカが一位となっていた。
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目次 - Contents
- 『機動戦艦ナデシコ』の概要
- 『機動戦艦ナデシコ』のあらすじ・ストーリー
- アキトとユリカの再会
- ナデシコの独立宣言・ガイの死
- エステバリス隊との合流
- 火星への到着・イネス達との出会い
- フクベ提督との別れ・連合軍への編入
- 束の間の休息・進化する敵
- オモイカネの暴走
- 「木星蜥蜴」の正体は同じく人間であった
- Xバリスの開発
- ルリの過去
- 両親の死の真相にたどり着くアキト
- 『機動戦艦ナデシコ』の登場人物・キャラクター
- ナデシコの搭乗員
- テンカワ・アキト
- ミスマル・ユリカ
- ホシノ・ルリ
- メグミ・レイナード
- ハルカ・ミナト
- ゴート・ホーリー
- アオイ・ジュン
- エリナ・キンジョウ・ウォン
- エステバリス隊・エステバリスパイロット
- スバル・リョーコ
- アマノ・ヒカル
- マキ・イズミ
- アカツキ・ナガレ
- ダイゴウジ・ガイ
- ナデシコのサポート役
- ウリバタケ・セイヤ
- イネス・フレサンジュ
- プロスペクター
- ムネタケ・サダアキ
- フクベ・ジン
- ミスマル・コウイチロウ
- 木星の人々
- 白鳥九十九(しらとり つくも)
- 白鳥ユキナ(しらとり ユキナ)
- 月臣元一朗(つきおみ げんいちろう)
- 草壁春樹(くさかべ はるき)
- その他の人々
- アイちゃん
- アキトの両親
- 『機動戦艦ナデシコ』の用語
- 木星蜥蜴
- 地球連合宇宙軍
- ネルガル
- 機動戦艦ナデシコ
- エステバリス
- ボゾンジャンプ
- チューリップ
- イメージ・フィードバック・システム(IFS)
- オモイカネ
- 『ゲキ・ガンガー3』
- 『機動戦艦ナデシコ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
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- ED(エンディング): 桑島法子『私らしく』
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