ウィザードリィ #3(Wizardry #3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。
「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

地上2階に居住している魔術師。見た目は骨が露わで、不死怪物と見紛うばかりだが、れっきとした生者である。
本作では唯一、最強呪文「ティルトウェイト」の使い手。なお本拠の研究室には不在で、ワイン倉庫で戦う事になる。勝利すればアイテム「空気の魔除け」を入手できる。
鞭を持った奥方がおり、彼女にイビられているせいで骨になったとか、酒浸りの日々を過ごしている等と揶揄されている。
名前の元ネタは、原作者アンドリュー・グリーンバーグが大学時代所属していたTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)サークル「WARG」のメンバーから。

デルフ(Delf)

地上4階でキーアイテム「悪の水晶」を守る彫像の悪魔。石化能力を持ち、デルフによって石となった冒険者はデルフズミニオンと呼ばれるモンスターと化し、彼の手先に成り下がってしまう。
名前の元ネタは、原作者アンドリュー・グリーンバーグが大学時代所属していたTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)サークル「WARG」のメンバーから。

エンジェル(Angel)

地上5階でキーアイテム「善の水晶」を守る天使。手下には十字軍を引き連れている善の眷属。
オリジナル版および『リルガミンサーガ』ではソウルトラッパーという別のモンスターである(中身のデータは同じ)。

プリーストオブファング(Priest of Fung)

地上5階にあるエリア「牙の教会」に出現する僧侶。常に集団で行動しており、即死呪文「バディ」を連発してくる危険なモンスター。

ミフネ(Mifune)

本作では最も実力のある侍で、最上層に出現する。
名前の元ネタは、世界的に有名な日本の俳優・三船敏郎から。

ゼノ(Xeno)

人体を裏返したようなおぞましい肉体を持つ、異形の魔物。
最上層に存在する彫像のひとつを調べると出現し、石化能力と高い回復力を持つ。
ベニー松山のノベライズ『風よ、龍に届いているか』では、地球外生物の妖獣として扱われ、天変地異の黒幕として暗躍する。

『ウィザードリィ #3』のアイテム

武器

段平

ブロードソード。戦士系職業が最初に装備する事が多い長剣。
地上3階のアイテム交換イベントで「金のメダリオン」との交換に使う。

戦斧

バトルアックス。ロード以外の戦士系職業が装備できる。
段平より高価なものの、最低ダメージ値が高いため威力が安定する。
余談だが斧系の武器は本作が初出である。

カシナートの剣

前衛職が装備できる強力な剣で、戦士とロードにとっては最強武器。
日本ではカシナートという刀匠が鍛え上げた長剣、というヒロイックな設定が通説だが、元ネタは調理器具メーカー・クイジナート(Cuisinart)社のハンドミキサーだと原作者ロバート・ウッドヘッドのインタビューで語られている。
この設定は後発のファンタジー作品の一部に、オマージュとして登場する事もある。

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