ハンターキラー 潜航せよ(Hunter Killer)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハンターキラー 潜航せよ(Hunter Killer)』とは、米海軍攻撃型原子力潜水艦(ハンターキラー)を題材とした海洋アクション映画である。主演は男臭い演技に定評のあるジェラルド・バトラー。小説家のドン・キースと、米海軍潜水艦の元艦長だったジョージ・ウォレスの二人による同名ベストセラー小説が原作である。製作は『ワイルド・スピード』のスタッフが担当。最新のCG技術を駆使、リアルな潜水艦の戦いを描く。深海での潜水艦アクションのみならず、地上での特殊部隊シールズの活躍も見どころのひとつだ。

統合参謀本部

アメリカ統合参謀本部。アメリカ軍の最高機関である。アメリカ国防長官の直下の組織。軍事と戦略関連の提案や作戦の立案をその任務とする。ドネガンはこの本部の議長であり、実質的にアメリカ軍の制服組トップである。

海軍特殊部隊

出典: www.crank-in.net

訓練中のシールズ。手前からデヴィン、マット、ビルの3人

ネイビー・シールズ。略してシールズと呼称される。アメリカ海軍の特殊部隊で、隠密行動や潜入調査、偵察の他、必要であれば戦闘などもこなす。8つのチームから成り、アメリカ海軍現場兵士のエリート集団である。ビル・マーマン含め、ポリャルヌイ基地に潜入した4名はこの組織のメンバーである。

潜水艦装備関連の用語

ソナー

出典: www.filmtoast.de

最新機器で探索任務に就くグラス艦長とソナー員

海中に向けて超音波を発し、目的の物体を探知する装備である。ほぼ目視の出来ない潜水艦の任務には欠かせない装備である。

魚雷発射管

出典: www.amazon.co.uk

攻撃を受け、水没したアーカンソー魚雷発射管室。手前の人物がターナー水雷長

艦種により違いはあるものの、潜水艦の攻撃手段である兵器の最たるものは魚雷である。艦の前方と後方に発射口があり、そこから魚雷が射出される。通常、潜水艦は海上または海中にあるので発射口は閉じている。なので攻撃を行うためにはこの扉を開ける必要がある。だがその開口する音が、時に敵側に察知されることもあり危険が伴う。
作中では副官エドワーズが「最初に沈んだロシア艦は、タンパ・ベイが撃沈される前に攻撃したものでは?」と主張する場面がある。それに対し、艦長のグラスは「タンパ・ベイの魚雷発射口は閉じていたぞ」とたしなめ、それを否定する。調査の結果、真相は破壊工作による内部での爆発だと判明した。

自動追尾型魚雷

攻撃目標に向け、それを探しつつ接近するホーミング方式の魚雷。ワイヤーを引っ張る有線方式と、超音波による自動追尾型魚雷など、詳細に描かれていた。まるでドローンのように操縦桿で誘導する様子がリアルで興味深い。いくら逃げても追ってくる恐ろしい兵器なのだ。

デコイ

おとり装置。艦の後方や側面に射出口があり、攻撃してくる追尾型の兵器をかく乱して回避することが出来る。魚雷やミサイルなどと同様、数には限りが有るので、度重なる戦闘でデコイが無くなるのは絶望的な状況と言える。

小型潜水艇ミスティック

出典: theriver.jp

小型潜水艇「ミスティック」艇内とクルー

作中で大活躍する小型潜水艇。通称「ミスティック」。本作に登場する、バージニア級攻撃型原子力潜水艦アーカンソーに実際に装備されているものだ。視認や映像による海底調査をはじめ、深海や海上での救難任務など幅広い用途がある。

『ハンターキラー 潜航せよ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

グラス艦長の熱き訓示に、まとまるクルーたち

クルーを鼓舞する艦長のジョー・グラス

この作品に散りばめられる男気、侠気が観る者の心を揺さぶる。冒頭、新任の艦長の経歴などからクルーたちは噂し合っていた。大丈夫なのかと。彼らをまとめ、指揮する立場のジョー・グラス。艦内の様子を自ら見て回り、グラスはマイクを手に訓示を行う。
「困難な任務であるが祖国のために我々は派遣された。この任務を全うし、諸君らの命を守るのが私の使命だ。私が機関士から今の立場になったことで、いろいろと噂があるのは承知している。だが、同じ海軍クルーとして共に、この誇りある仕事をやり遂げようではないか」。無骨で短い訓示ではあるが、アーカンソーのクルーたちがひとつになった瞬間だった。

無骨そのもののビル・マーマン隊長

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