メリーに首ったけ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『メリーに首ったけ』とは、ファレリー兄弟監督のロマンスコメディ映画。主人公テッドを筆頭にメリーに出会う男は「メリーに首ったけ」。美人でスタイル抜群のメリーを取り巻く男達が、メリーを手に入れようと必死になるあまり引き起こされる様々なおバカな出来事が見どころとなっている。作中には下ネタやブラックジョークが多く含まれており、作品の雰囲気としては気軽なものであるが主人公テッドの純真な恋心と周りの惚れっぽさが強烈に対比された構図から、愛について真剣に考える機会にもなる作品となっている。

『メリーに首ったけ』の概要

『メリーに首ったけ』とは、ファレリー兄弟監督のロマンスコメディ映画。1998年製作。製作国はアメリカ合衆国。下品なジョーク満載のロマンス&コメディ。監督はファレリー兄弟で、映画『グリーン・ブック』でアカデミー賞を受賞。2015年には「メリーに首ったけ もっと過激に全開バージョン」も発売されている。キャメロン・ディアスの出世作としても知られている。
障がい者を差別的に見たり倫理的にアウトな場面も多々ある中で人びとを笑わす表現がちりばめられている不思議な映画である。お下品で馬鹿げた映画だと評されているが主人公のテッドは下品でもなければ差別主義者でもない。至ってまじめな男性として描かれている。高校時代に一目ぼれしたメリーを何年経っても思い続けているほど一途だ。だが、周りはそれを単なるストーカーだと言い張る。結局は同僚のドムが私立探偵をテッドに紹介し、メリー探しが始まることになったのだ。頼まれた私立探偵ヒーリーはメリーを調査目的で探しに行く。ヒーリーはメリーを見ると一目でメロメロに。それからはメリーを手に入れるために虚偽の報告をテッドにするように。嘘の報告をされてもメリーへの気持ちは変わらないテッドは自らメリーに会いに行くことを決心。マイアミに着きメリーを見かけるとヒーリーの報告は嘘だったことがわかる。整形外科医をしているメリーは高校時代と変わらずナイスな外見をしていた。一緒に来ていたドムのおかげでメリーに再会した。お昼だったので夜にもう一度仕切りなおそうということでテッドは自分のホテルの場所を教える。すると例の「ヘアジェル」事件がおきたのであった。「ヘアジェル」事件とは、ホテルでメリーを待っている時にテッドが自分自身を落ち着けるために一人で致し、出したものを耳につけたままメリーに会ってしまったことである。一方ヒーリーはと言えばメリーの患者、タッカーの秘密を握りメリーを手に入れようとやっきになっていた。いつも変装していたタッカーはメリーにバレないよう演技をする。しかしそんな嘘もとある出来事でバレてしまう。それはテッドの同僚であるはずのドムが実はメリーの熱狂的なストーカーだったことで起こってしまった。ドムがテッドのおかげでメリーの居場所を知り、家に侵入したのであった。メリーの悲鳴を聞いたタッカーとヒーリーが集まり、思いを伝えようとしたテッドがメリーの家に入りそこへメリーの元カレも参入。そうして集まったのは「メリーに首ったけ」な男達。メリーの素敵な外見に惹かれる男達によって引き起こされる出来事から目が離せない映画となっている。

『メリーに首ったけ』のあらすじ・ストーリー

プロム(卒業パーティー)のお相手を探すテッド

アメリカの高校に通うテッド。彼は歯に矯正をした長髪気味のおまぬけな男子高校生。卒業パーティー(プロム)が近々にあり、お相手を探している最中。いけると思った女の子には「ほかの男の子がダメになったら行ってもいいわよ」と完全に補欠扱いをされる。そんな彼の視界の飛び込んできたのは「メリー」。学校中みんなが知っている学校のマドンナ。誰もが彼女に見とれていると様子のおかしい大きな男が現れる。何やら「僕の野球ボール」はどこと言って、周りのひとに手あたり次第聞いているといった感じであった。明らか障害持ちであった。近くにいた生徒が悪ふざけで「僕のポコチンはどこってきけば見つかるさ」と吹き込む。その通りに実行したその男は殴られてしまう。その間に入ったのがあのさえないテッド。障害持ちの男はメリーの弟だったそうでそこからテッドとメリーは会話を交わす仲になっていったのであった。

プロム(卒業パーティー)を下品すぎる理由で行けなくなってしまったテッド

メリーとプロムへ一緒に行く約束を果たしたテッドは当日メリーの家へ迎えに行く。するとメリーの継父がでて「メリーなら彼氏と行ったぞ」と笑えないジョークを飛ばしてテッドを迎えた。メリーの家でもテッドのおまぬけ具合は凄まじい勢いで爆裂した。先日殴り合いの仲裁に入ったテッドがメリーの弟、ウォーレンに探していた野球ボールを耳の近くに寄せる。運が悪く、ウォーレンは耳の刺激に敏感でテッドを襲ってしまう。テッドは何とか立ち直りトイレを貸してもらうことに。そこで彼は地獄に突き落とされたのだ。なんと勢い余って男のブツをズボンのファスナーにはさんでしまったのであった。何分経っても出てこないテッドを心配したメリーの父親がトイレに入り、その後も続々と人が入ってきて結局テッドは緊急搬送されるという事態に。夢見たメリーとのプロムは結局なくなってしまったのであった。

メリーに首ったけなヒーリー

プロムの件から何年か経ち大人になったテッド。何年経ってもメリーのことを忘れられない。そういったことを同僚のドムに相談すると私立探偵を雇えとアドバイスされる。言われるがままに私立探偵を雇ったがストーカーだと言われる。そう言いながらも私立探偵のヒーリーはメリーの調査を開始する。マイアミに到着し、メリーを望遠鏡で覗くとナイスバディな絶世の美女が目に映った。仕事だというのは忘れてヒーリーはメリーを手に入れようとあらゆることを実行。メリーは整形外科医をして独身、昔と変わらず魅力的なのに対し、ヒーリーはテッドに「子供が4人いて元夫が3人いる。体重は見た感じ100キロかな」と虚偽の報告をする。このことを聞いてもテッドはメリーへの思いをなくすばかりか自分が力にならなければと思いメリーの居場所をヒーリーにせがむ。その熱意に驚いたヒーリーはテッドにメリーの居場所を偽りなく教えるのであった。

メリーの患者であるはずのタッカーの秘密

整形外科医をしているメリーにはタッカーという患者がいた。足が悪く不自由であり、勿論彼もメリーの外見に虜になっている一人である。そんな彼がヒーリーとデート中のメリーに遭遇する。嘘で固めているヒーリーを一目で見破りタッカーはヒーリーの正体をメリーに告げ口をする。それを聞いていたヒーリーはタッカーを観察しているとある事実を発見する。それはタッカーが足のけがなどはしておらずピザの配達員だということであった。タッカーはメリーの家にピザを届けたときに一目惚れし、その日に友だちに背骨をバットで折ってもらったという強者であった。それを知られたタッカーは開き直り、ヒーリーと手を組むこととなったのである。
二人が手を組み、メリーからテッドを遠ざけようと目論んでいたとき予想していなかった出来事が起こった。それはテッドの同僚ドムがメリーの家に侵入したことである。
テッドがメリーに探偵を雇って調査されたことがばれてしまい、テッドもストーカーだと誤解されて家を出されたとき、そっと入ってきてメリーの靴を盗もうとしていたのであった。ドムは過去にメリーのしつこいストーカーをしていたことがあり、近づくことは禁止されていたがテッドのせいで再会を果たしてしまったのであった。メリーの家をいつものように覗いていたタッカーとヒーリーはメリーの悲鳴を聞くとすぐさま家に入り、メリーを助ける。しかしメリーはタッカーが足の悪い患者だと信じ込んでいたので彼の軽やかに動くその姿に驚きあきれてしまう。

メリーに首ったけな男が大集合

メリーの家にドム、タッカーとヒーリーが騒いでいるときに誤解を解こうと決心したテッドが入ってくる。そのカオスな状況に驚くがきちんとメリーに思いを伝えた。そうこうしているとメリーの元カレ、ブレッドが参入。メリーの弟ウォーレンと仲良さげに入ってくる。テッドは自分よりブレッドがお似合いだと言いメリーの家から出る。
マイアミから帰ろうとするとなんとメリーがテッドを引き留めたのであった。そうして彼らは結ばれたという結末を迎えた。

『メリーに首ったけ』の登場人物・キャラクター

メリー(演:キャメロン・ディアス)

出典: th.bing.com

とびっきりキュートな美女。ジョーク好きな両親とよく似て下品なジョークも言う。弟に知的障害のあるウォーレンがいる。その影響で知的障害者を支援する活動を自主的に行う。整形外科医をしていて裕福な生活をしているが肝心の男はまだいない。人を信じやすい性格でもあり騙されやすいという一面もある。スポーツが好きでビールを飲み、建築家の男性を探している。

テッド(演:ベン・スティラー)

超おまぬけな男性。飾らない性格で作家をしている。高校時代に少しの間だけ関わったメリーにずっと恋をしている一途な人間である。彼もメリーに首ったけな男の一員であるがメリーの外見だけに夢中になるのではなくメリーそのものを好きだという人物。最後にはメリーと結ばれる

ヒーリー(演:マット・ディロン)

出典: www.niwaka.com

テッドにメリーの捜索を頼まれた私立探偵。メリーを見て一目惚れをしてしまう。テッドには嘘の報告をしてメリーをあの手この手で我が物にしようと悪戦苦闘する。同じく、メリーの外見に首ったけなタッカーと手を組むがうまくいかない。持ち前の外見と雄弁さで一度はメリーを惚れさせたが結果はまずまずだった。

タッカー(演:リー・エヴァンス)

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@nancyrose7

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