メリーに首ったけ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『メリーに首ったけ』とは、ファレリー兄弟監督のロマンスコメディ映画。主人公テッドを筆頭にメリーに出会う男は「メリーに首ったけ」。美人でスタイル抜群のメリーを取り巻く男達が、メリーを手に入れようと必死になるあまり引き起こされる様々なおバカな出来事が見どころとなっている。作中には下ネタやブラックジョークが多く含まれており、作品の雰囲気としては気軽なものであるが主人公テッドの純真な恋心と周りの惚れっぽさが強烈に対比された構図から、愛について真剣に考える機会にもなる作品となっている。
ウォーレンが気分が多少落ち着いたところでトイレを借りたテッド。窓の外を何気なく見るとかわいい小鳥が。小鳥が飛んでいくとドレスの肩紐を直しているメリーと目があってしまった。覗きだと勘違いされてしまったと思い急いでズボンのファスナーを閉めようとするとテッドはブツを挟んでしまうのであった。彼はどうすることもできず30分以上トイレに籠ることに。メリーの母親は「一人でしているのよ、あなたのドレスを直す姿を見てね」という悪い冗談を言う。仕方なくメリーの父親がトイレに入り母親も入った。二人は面白がっていた。そうしていると「近所で女の悲鳴が聞こえたと通報が入ったのですが」と警官がトイレの窓からのぞく。テッドの有様を見ると笑みがこぼれる。また、「家の前の車が邪魔なのですが」と消防士がくる。人がたくさん入ったところでテッドのブツを救出すると大きな悲鳴を上げ救急搬送される事態に。
結局卒業パーティーにはいけず、メリーとはそれっきりになってしまうのであった。
ヒーリー、子犬を殺してしまう
テッドの依頼でメリーに会ったヒーリー。そんな彼もメリーに魅了されてしまう男の一人であった。テッドには「メリーは100~120キロぐらいの見た目で子供が四人いて3人の元夫がいる」と嘘をつく。
傍らヒーリーはナイスバディの美女メリーに接触し、恋人にしようと奮闘中。メリーの好みの調査は怠らない。いつも通り盗聴器でメリーとメリーの隣人の会話を盗み聞きしているとメリーの家にいる犬、パフィちゃんは性格のいい人には噛みつかないという。今晩メリーの家にお邪魔するヒーリーは事前にパフィちゃんに怪しいクスリをあげてパフィちゃんを手懐ける。そして夜。メリーの家に入るとパフィちゃんはヒーリーの腕の中でぐっすりと眠っていた。それを見ていたメリーと隣人はヒーリーは良い人だと確信する。場が和んだところで二人が食べ物をだそうとキッチンへ。ヒーリーはパフィちゃんに話しかけても応答しない。
あのへんなクスリで気を失っていたのであった。
ヒーリー、正体をバラされる
出典: www.imdb.com
ヒーリーはメリーの会話を盗み聞きし、順調にメリーに近づいて行った。しかし、彼はメリーの理想の姿になろうとするあまりにたくさんの嘘を重ねていた。そんなことはつゆ知らず、メリーはヒーリーを運命の人だと思っていた。だが、メリーの患者でメリーに首ったけのタッカーはそれを黙ってみていない。一目ヒーリーを見ると身分を偽っている怪しい人物だと思いヒーリーの今までの嘘をすべてメリーに告げるのであった。
ヘアジェル事件
テッドは殺人犯でないとみなされ刑務所を出る。何とか偶然を装ってメリーに接触。会ったその日に夜にもう一度会おうという約束までした。テッドはホテルにいたのだがどうにも気分が落ち着かない。
それを同僚に相談すると「溜まっているからだ」と指摘される。それに納得したテッドはメリーに会う前に一人で致した。発散したと同時にホテルのチャイムが鳴る。テッドは自分が発射したものがなく慌てるがメリーを待たせてはいけないと思いそのまま出る。なんと発射物は彼の左耳に垂れ下がっていた。メリーはそれを見て「何かついてるわ」と言う。テッドはアレだと思い動揺しているとメリーがそれをとり「ヘアジェル?私今日付け忘れていたの」と言い、テッドのアレを髪につけたのであった。
『メリーに首ったけ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
作中に出てくる二人の歌い手
この映画の監督はボビー・ファレリーとピーター・ファレリーの兄弟。彼らが幼いころ好きだった女の子が交通事故で亡くなっている。本作にたびたび出てくる二人の男が歌を歌っているのは彼らで、メリーは彼らの好きだった女の子だとも言われている。
映画界のタブーに挑戦した映画
この作品は下ネタや障がい者、差別などといった映画界ではタブー視されている要素がいくつも含まれている。このことに対し多少の批判はあるが、それらをひっくるめて笑える映画となっており、映画の製作にかかわる人々の腕っ節を見ることのできる映画でもあるのだ。
『メリーに首ったけ』の主題歌・挿入歌
ED(エンディング):THE FOUNDATIONS『Build Me Up Buttercup』
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目次 - Contents
- 『メリーに首ったけ』の概要
- 『メリーに首ったけ』のあらすじ・ストーリー
- プロム(卒業パーティー)のお相手を探すテッド
- プロム(卒業パーティー)を下品すぎる理由で行けなくなってしまったテッド
- メリーに首ったけなヒーリー
- メリーの患者であるはずのタッカーの秘密
- メリーに首ったけな男が大集合
- 『メリーに首ったけ』の登場人物・キャラクター
- メリー(演:キャメロン・ディアス)
- テッド(演:ベン・スティラー)
- ヒーリー(演:マット・ディロン)
- タッカー(演:リー・エヴァンス)
- ドム(演:クリス・エリオット)
- シーラ・ジェンセン(演:マーキー・ポスト)
- チャーリー・ジェンセン(演:キース・デヴィッド)
- ウォーレン(演:W・アール・ブラウン)
- マグダ(演:リン・シェイ)
- ジョナサン・リッチマン(演:本人)
- ヒッチハイカー(演:ハーランド・ウィリアムズ)
- ブレッド・ファーブ(演:本人)
- 『メリーに首ったけ』の用語
- ヘアジェル
- ソーセージ&ビーンズ
- 『メリーに首ったけ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 名言・名セリフ
- メリー「ヘアジェル?」
- テッド「退屈だったから」
- 名シーン・名場面
- 仲裁に入るが役に立たないテッド
- 卒業パーティーの日に誤ってウォーレンを刺激してしまうテッド
- 慌ててブツを挟んでしまったテッド
- ヒーリー、子犬を殺してしまう
- ヒーリー、正体をバラされる
- ヘアジェル事件
- 『メリーに首ったけ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作中に出てくる二人の歌い手
- 映画界のタブーに挑戦した映画
- 『メリーに首ったけ』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):THE FOUNDATIONS『Build Me Up Buttercup』