神のみぞ知るセカイ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『神のみぞ知るセカイ』とは、2008年から2014年まで『週刊少年サンデー』にて連載していた、若木民喜によるラブコメ漫画である。コミックスの累計発行部数は700万部以上で、3度に渡ってアニメが放映された。恋愛シミュレーションゲーム、いわゆるギャルゲーをこよなく愛する高校生桂木桂馬が、悪魔のエルシィと共に駆け魂(かけたま)と呼ばれる悪人の魂を捕まえるため、現実の女子たちを恋に落としていく物語。現実の女性たちと関わっていく中で成長する桂馬や、桂馬を巡って繰り広げられる恋愛模様が見どころである。

CV:儀武ゆう子
ハクアのバディー。ゴクルトという飲み物を配るセールスレディをしている。顔や体形が丸いいかにもといったおばさんであり、性格も優しくお節介焼き。ゴクルトを配る中で人と会うことで相手の心に入っていくというスタイルで攻略しており、その性質上多くの人を同時に攻略できるが、進行速度は遅い。一見すると地味で進捗が分かりにくいことから、ハクアからは無能と思われていた。しかしその後1週間で4匹もの駆け魂を回収しており、桂馬も雪枝のことを優秀なバディーだと認めている。

ノーラ・フロリアン・レオリア

CV:豊口めぐみ
駆け魂隊の悪魔の1人で、エルシィやハクアの10年先輩。高飛車で傲慢で自己中心的な性格であり、エルシィ含め多くの後輩から嫌われている。肌は褐色で旧家名家の証である角を持ち、ぶつかることが多いハクアとは正反対の巨乳である。
バディーは亮なのだがその亮があまり役に立たないため、攻略はノーラが主体となって行っており、その方法は心のスキマをより大きな欲望で埋めてやるというもの。スピード解決で有名でたった半日で駆け魂を出したこともあるが、失敗も多くて駆け魂を成長させてしまったこともあるという。目的のためなら手段を選ばない乱暴者で、天理の駆け魂を捕まえるために桂馬を痛めつけようとしたこともある。しかしながら羽衣に人の心を映す力を持ち、半期で7匹の駆け魂を捕まえて勲章をもらう(ハクアは子分たちの分も含めているのではないかと疑っている)など能力は高く、室長ドクロウからは信頼のできる悪魔の1人だと思われている。ヴィンテージとの戦いやその後の戦いでも、ヴィンテージへの反感や地獄が救われた暁には手柄を全部やると言われていたとはいえ、一貫して桂馬たちの味方であり続けた。露悪的に振舞い、そして実際にあくどい面もあるのは事実だが、義理堅く面倒見の良い一面もある様子。作中ではエルシィの担当する第30-2地区の地区長に就任し、その後は筆頭地区長に上り詰める。

浅間亮(あさま りょう)

CV:寺島拓篤
ノーラのバディー。桂馬とは異なる高校の3年生。金髪の美少年だが頭が壊滅的に悪く、自分の名前の漢字が書けないどころか右と左さえ手に書いていなければ覚束なくなるほど。そのため攻略はほぼノーラが行っており、亮の出番があってもノーラの台本通りに喋るだけだったりする。桂馬が風邪で倒れた際はノーラの指示で桂馬の危機を救った。その後は捕まっていたフィオーレに洗脳されて助けようとしていたが、ノーラに殴られて我に返った。

リミュエル

CV:清水愛
救命院という地獄の孤児院の首長イーマの娘でエルシィにとっては姉のような存在の新悪魔。持っている証の鎌がかなり古いことから察するに、見た目は少女でもかなりの高齢である。倉川灯という名前で私立舞島学園に潜入し、ダミーの駆け魂でヴィンテージに与する駆け魂隊を釣ろうとしていた模様。女神編では二階堂と共にかのんがフィオーレに刺される場面を目撃していたが、自分では女神の力はどうにもできないとして桂馬に託した。その後は桂馬たちを見守り、最後の女神が目覚めたところでヴィンテージに属さない駆け魂隊を伴って桂馬の前に現れ、女神のサポートを果たした。
人間の体になってしまった二階堂が魔術を使えるのはリミュエルのおかげ。また過去編でエルシィを見かけた際にどうしてエルシィがここにいるのか疑問に思い、ドクロウに問い合わせようとしていたことから、二階堂とドクロウの関係性やエルシィの出自の秘密などを知っていた可能性がある。

シャリア・フレイ・アモン

ノーラの前にエルシィの担当する地区の地区長だった新悪魔。通称シャリィ。地区が再編されたことで第30-4地区の地区長となった。ヴィンテージに「地区長を移動させたい」と脅され、逆らえずにハクアのことを話してしまい、ハクアが駆け魂隊を解任されるきっかけを作った。その後はリミュエルに協力し、サテュロスの討伐に寄与した。

正統悪魔社(ヴィンテージ)やその協力者

フィオーレ・ローデリア・ラビニエリ

画像中央の女性がフィオーレ。

角つきの新悪魔。駆け魂隊に潜入しているヴィンテージで、北米から極東の第30-2地区へやってきた。それ以前にも結や檜についた駆け魂を成長させようと目論み、実際に檜の駆け魂は成長させることに成功している。その後はかのんに女神が宿っていることに気づき、かのんとアポロに重傷を負わせた。桂馬の前にはノーラの紹介という形で現れ、怪しんだ桂馬によって捕らえられる。一時はハクアを欺いて逆にハクアとノーラを捕まえたが、ウルカヌスによって再び捕らえられることになった。
悪魔の学校ではハクアやエルシィの同級生であり、卒業時はハクアに負けて2位だった。しかし本人はそのことを認めておらず、ハクアに対しては強い憎しみを持っている。在学中、悪魔の在り方について調べていく中で「正しく良い悪魔は邪悪でなければならない」という結論に辿り着くが、それを教師たちに理解されず、ヴィンテージ所属することになった。

リューネ

CV:戸松遥
ヴィンテージの幹部の角つきの新悪魔。カッターナイフで自傷して笑ったり、傷を負って高笑いしたり、笑いながらカッターナイフを振り回したりなど、とにかく残虐で自他問わず人を傷つけることに喜びを感じるクレイジーな性格である。頭が切れる悪魔でもあり、ハクアの解任後に地区長に就任した時には、ハクアの行動履歴から女神のところまで辿り着いた。女神襲撃の際には自身もマルスを捕らえている。女神編の終盤ではハクアと戦い、ハクアを大きく上回る戦闘力を見せた。ヴィンテージが壊滅した後は保安部に転職した。彼女の発言からサテュロスとも何らかのコネクションがある模様。そして引き続き女神の拘束に向かう中、あかね丸の異変に気付き、二階堂と交戦。自身は倒されることになるも、桂馬が過去から帰るための装置の破壊をもたらし、一時的な世界の崩壊を導いた。

ギラ

CV:櫻井浩美
ヴィンテージの構成員。髪が短く、一見すると男性のよう。額に第3の目がある。歩美とちひろ、桂馬を襲撃したが駆けつけたハクアに敗れる。10年前には香織と協力して桂馬の通う小学校で暗躍していた。

結崎香織(ゆうざき かおり)

nishi_7a4
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@nishi_7a4

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