乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は、『呪術廻戦』の登場人物で、現代最強の術師五条悟に特に期待されている若手呪術師にして、国内に四人しかいない特級術師の一人である。
ごく普通の少年だったが、幼馴染の祈本里香の死後、彼女の霊に取り憑かれる。やがて里香は国家規模の破壊すらもたらしかねない強大な呪霊と成り果て、これを御する術を学ぶために東京都立呪術高等専門学校に転入。呪術の世界と関わっていく中で、その秘めた才能を開花させていく。
『呪術廻戦』本編では、主人公虎杖悠仁の一学年上の生徒という立場。
乙骨の領域展開。無数の剣が突き立った空間を作り出す。漫画やアニメでもたびたび目にする空間だが、元ネタは史実において剣豪将軍と呼ばれた足利義輝が最期の戦いで見せた捨て身の戦法である。
この空間の内部では、乙骨は模倣の術式を無制限で使用できる。領域展開の常として必中効果も付随しており、多様にして複雑な攻撃が可能となる。
最初は「死滅回遊」仙台結界で泳者である過去の術師、石流龍、烏鷺亨子との三つ巴の戦いの中で使用したが、この時は予期せぬ乱入者のせいで発動しないままに終わった。後に宿儺との戦いでも使用し、虎杖との連携で猛攻を仕掛けた。
肉体を乗っ取る呪術
「脳だけの存在となり、他人の肉体を乗っ取る」効果を持つ術式。もともとは羂索のもので、彼を倒した際に乙骨が模倣した。
宿儺との戦いに敗れて死亡した五条の体を譲り受ける形で使用した。この頃には乙骨の「模倣」は5分間の時間制限つきで、これが終わった後に彼がこの術式を維持できるのか、維持できなかった場合にどうなるのかは不明。
領域展開:無量空処(むりょうくうしょ)
「無限の情報を相手の脳に送りつけることで強制的に行動不能にする」効果を持つ、五条の領域展開。戦死した五条の肉体を検索の術式で譲り受けた乙骨が使用した。宿儺の領域展開に対抗するための調整が施されている。
乙骨憂太の来歴・活躍
祈本里香との別離
宮城県仙台市に生まれる。日本三大怨霊の一人である菅原道真の遠い子孫ではあったが、乙骨の家系は呪術の世界から距離を置いて久しく、自身も周囲も完全に一般の家庭という認識の中で育った。幼馴染の祈本里香とは子供の頃から仲が良く、彼女から「大人になったら結婚しよう」と婚約指輪(死別した彼女の母親が持っていたもの)を送られ、これを了承した上で受け取っている。
しかし11歳の時、交通事故によって目の前で里香が死ぬところを目撃。幼いながら本気で愛していた彼女の死を受け入れられず、無意識に別れを拒んだ結果、“呪い”という形で彼女の魂を我が物とする。この事情と乙骨の秘めたる才を知らない者からは「呪霊化した里香に乙骨が取り憑かれた」としか思えない状況であり、事実この一件を調べた呪術師は当初は誰もがそのように認識していた。
呪術高専に転入
中学を卒業し、一般の高校に入学。イジメの対象となるも、この頃には里香は特級呪霊の中でも際立って強大な怪物へと成長しており、乙骨をイジメていた少年たちに重傷を負わせる。自身の呪術師としての才覚にまったく気づいていなかったため、日を追うごとに強くなる(実際には自分が強化している)里香の力に怯え、「里香を抑えられない以上、自分はもう死ぬべきなのではないか」とネガティブな思考に囚われるようになっていた。
この一件で乙骨と里香の存在は呪術師たちに広く知られることとなり、一度は処刑が検討されるも、現代最強の術師である五条が強引にそれを阻止。一般の家庭に生まれた少女がたった数年で特級呪霊となった事実に興味を持った五条は、乙骨を自分の生徒として育てることを決め、彼を呪術高専東京校に招く。
新たな友人たちとの交流
かくしてまったくの未知の世界に戸惑いつつも、これ以上里香を暴走させないため、誰かの役に立って「“生きていてもいい”と思える」自分になるため、呪術師としての道を歩み始める。本人は完全な素人ながらあまりにも強大な里香の存在から、この時点で特級呪術師としての認定を受けていた。
クラスメイトとなった禪院真希、狗巻棘、パンダの三人とそれぞれに交流し、呪術の世界には珍しいその善性を様々に評価される。多少の衝突や行き違いを経験しながらも親しくなっていき、乙骨もまた彼らを新たな友人として誇るようになっていく。
五条に師事して呪術を学び、里香を制御するための訓練を重ね、任務や交流会などでその力を振るう一方、特級呪詛師たる夏油に目を付けられる。
百鬼夜行事件
全ての非術師を殺し、術師が幸せになれる世界を作ることを悲願とする夏油は、五条たちに宣戦布告。東京と京都に無数の呪霊を放つことを予告する。
しかしそれは陽動で、真の狙いは呪術高専の守りを手薄にして邪魔の入らない状況で乙骨と接触し、彼を殺して里香を我が物とすることにあった。
果たして策通りに夏油は呪術高専に侵入し、乙骨を守ろうとした真希、狗巻、パンダを一蹴。瀕死の重傷を負った真希たちを見て乙骨は激昂し、今度は自身が友人を守るために夏油に挑む。強敵を前に爆発的な才能の開花を果たし、里香の全ての力を解放して食い下がり、ついにこれを撃破した。
祈本里香との二度目の別れ
夏油を退けた後、自身が菅原道真の遠い子孫であることと、「自分が呪霊と化した里香に呪われた」のではなく「自分が里香を呪ってその魂を我が物としていた」ことを五条から教えられる。彼女自身を含む多くの人々を傷つけ苦しめた原因は自分にあったこと、それに気づいていなかったことを激しく後悔するも、かつての姿と心を取り戻した里香に抱き締められ、死後も想い続けてくれたことに感謝の言葉を伝えられる。
「またね」と言い残して成仏していく里香を見届け、しかし彼女から受け取った婚約指輪は身に着けたまま、改めて呪術師としての道を歩み出す。特級呪霊たる里香に取り憑かれていたからこその特級呪術師認定だったが、その解除後にも等級が落とされていないところからすると、素の実力も相応のレベルに達したものと思われる。
海外留学
二年生に進級。呪術界の改革を目指す五条からは「いずれは自分に並ぶ逸材」と目され、特に期待される若手の一人となる。さらに呪術高専に入学して自身の後輩となった伏黒恵と短い期間ながら交流し、その実力と温厚な性格から「唯一手放しで尊敬できる人」という評価を受ける。また、京都校の東堂葵からは、去年の交流会での暴れっぷりから「戦ってみたい相手」として目を付けられていた。
その後6月に虎杖が呪術高専に転入する前には海外留学へと赴いており、アフリカと思われる地で旅をしている姿が描かれている。百鬼夜行事件では夏油に与していたミゲルが同行しているも、どういった経緯でそうなったのかは不明。
渋谷事変の一月ほど前、特級呪霊一味の不穏な動きを警戒した五条の訪問を受ける。彼は自分にもしものことがあった時、真希たちを守るよう乙骨に指示。「五条にもしものことが起きる」という状況はイメージできなかったものの、これを快諾する。
ミゲルとは良好な関係を築いていたらしく、「五条に会いたくない」という理由で彼が逃げ出したことをあっけらかんと五条に報告していた。
東京壊滅
渋谷事変によって東京が壊滅したとの報せを聞いて緊急に帰国。狗巻が左腕を失うほどの大怪我を負ったことに衝撃を受けつつ、都内の商業地を跋扈していた呪霊を狩り続ける。その中で“リカちゃん”なる存在に言葉をかけているものの、これがかつての里香と同じ存在であるかどうかは不明。
これは五条の生徒である乙骨に呪術界上層部に反抗する意思が無いことを確認するためのテストでもあり、それを果たしたことを彼らに報告する。呪術界上層部は、政敵の排除も含めて「五条の永久追放」や「都立呪術高専の学長である夜蛾正道の死刑」、「虎杖の死刑執行猶予の取り消し」などを決定しており、虎杖の死刑執行役として乙骨を呼び寄せたのだった。
虎杖が五条の生徒、つまりは自分の後輩であることは承知の上で、呪術界上層部の前で狗巻を傷つけられたことの怒りを口にしながら「虎杖悠仁は僕が殺す」と明言する。
その後禪院家の呪術師である直哉の襲撃を受けていた虎杖たちの下に乱入。特級術師に相応の恐るべき力を隠そうともせず、敵も味方も無く彼らをまとめて戦慄させる。真希のいとこであることを打ち明けた直哉と手を組み、虎杖と交戦。軽業めいた動きで自分の剣を凌ぎ続ける虎杖を「真希さんみたいだ」と評す。食い下がられるも終始これを圧倒し、自身が“リカ”と呼ぶ式神とも呪霊ともつかぬ存在との連携によって、ついに虎杖の心臓を刀で刺し貫く。
死滅回游への挑戦
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「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。
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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ
「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。
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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。
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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ
『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。
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目次 - Contents
- 乙骨憂太のプロフィール・人物像
- 乙骨憂太の呪術・能力
- 過呪怨霊・祈本里香(かじゅおんりょう おりもと りか)
- リカ
- 刀(かたな)
- 反転術式(はんてんじゅつしき)
- 術式:模倣(コピー)
- 呪言スピーカー
- 領域展開:真贋相愛(しんがんそうあい)
- 肉体を乗っ取る呪術
- 領域展開:無量空処(むりょうくうしょ)
- 乙骨憂太の来歴・活躍
- 祈本里香との別離
- 呪術高専に転入
- 新たな友人たちとの交流
- 百鬼夜行事件
- 祈本里香との二度目の別れ
- 海外留学
- 東京壊滅
- 死滅回游への挑戦
- 仙台結界
- 死滅回游の終焉
- 最終決戦
- 宿儺との戦い
- 乙骨憂太の関連人物・キャラクター
- 祈本里香(おりもと りか)
- 禪院真希(ぜんいん まき)
- 狗巻棘(いぬまき とげ)
- パンダ
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 夏油傑(げとう すぐる)
- ミゲル
- 虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)
- 乙骨憂太の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「失礼だな 純愛だよ」
- 「虎杖悠仁は僕が殺します」
- 乙骨憂太の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 乙骨の新たな恋愛の可能性
- 乙骨憂太の声優はスタッフ満場一致で緒方恵美に決定