釘崎野薔薇（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

呪術高専京都校との交流会の当日、死んだと聞かされていた虎杖が実は生きていたことを知る。しかし伏黒ともどもすでに彼の死を完全に乗り越えて吹っ切れた状態だったため、サプライズと称して登場した虎杖に対しては白け切った視線を送るばかりか「何か言うことがあるだろ」とキレ気味で謝罪を要求した。

交流会では、京都校の西宮桃と対戦。彼女たちが京都校の上層部から虎杖を殺すよう命じられたらしいことを伏黒から教えられており、怒りを隠そうともせずに襲い掛かる。自由自在に空を飛ぶ桃の戦術に苦戦するも、なんとか機動力を奪うことに成功。しかし勝利を手にする直前で真希の妹で京都校の生徒である真依にゴム弾で狙撃され、意識を失った。
その後交流会を襲撃してきた呪詛師の一人である重面と対峙。作戦のタイムリミットを察した彼が即座に撤退したため、これを捕らえることはできなかった。

ここぞという場面での活躍になかなか恵まれない一方で、五条の下で着実に実力を伸ばしており、埼玉の八十八橋で起きた呪霊による事件の調査に赴いた際は呪胎九相図の壊相と血塗を相手に虎杖と共に奮戦。連携してこれを撃破した。
この時“呪力による打撃の極致”とされる「黒閃」を成功させ、呪術師としてさらなる開化を遂げつつあることを証明する。

渋谷事変

師・五条の封印

渋谷駅一帯が人の往来を妨げる結界“帳”で覆われ、犯人である特級呪霊の一味は、内部に囚われた市民を人質に「五条悟一人で帳の中に来い」と要求。五条はこれに応えて帳の中へと赴くも、幾重にも張り巡らされていた罠に嵌まって封印されてしまう。
この時帳の周囲を封鎖するための応援として呪術高専東京校の生徒たちも駆り出されており、釘崎は真希と共に行動していた。五条が封じられたことは分からないまでもなんらかの異常が発生したことを察し、呪霊相手の戦闘力の無い呪術高専の補助監督である新田明を護衛する形で帳の外に向かう。そこで呪詛師の重面と遭遇し、これと交戦。新田を人質にされた上で不意打ちを受け、脳震盪を起こして一時的に無力化されてしまう。

そこに五条の後輩である1級呪術師の七海建人が駆け付け、重面を撃破。治療を受けながら五条が封印されたことを知らされる。
このまま五条救出のため渋谷駅の地下を目指すという七海に同行を申し出るも、ここから先は「1級呪術師で最低レベル」であり、今の釘崎では足手まといだとはっきり言われて断られる。

真人との戦い

七海から明確に「来るな」と言い含められたにも関わらず、師である五条や級友たる虎杖と伏黒を案じてか、単身渋谷駅の地下を目指す。その途中で真人と遭遇し、これと交戦。
この真人は分身であり、本体は別の場所で虎杖と戦っている最中だった。真人は自身の天敵たる虎杖を殺すため、彼の精神にダメージを与えて戦意を挫くことを目論んでおり、彼のクラスメイトである釘崎はそれに打ってつけの人物だと執拗に狙われる。

しかし釘崎は以前虎杖から聞いた情報で真人の戦法を把握しており、彼の攻撃をあしらいつつ応戦。自身では「芻霊呪法は真人には効果的なのではないか」と分析しており、果たしてその通り真人に大きなダメージを与える。
さらに「目の前の真人（＝分身）に流し込んだ自分の呪力が少し離れた場所で爆ぜる感じがした」ことから、自分が相対しているのが真人の本体ではないことを看破。今の自分でも相手取れる真人の分身を通して、真人の本体を攻撃できるという強力なアドバンテージを認識する。

予想外な新たなる天敵の出現に真人の分身は逃げに転じ、これを追撃。しかしこれこそが真人の策であり、狭い通路の中で本体と入れ替わる形で再び釘崎を襲撃。分身には使えなかった真人独自の術式を用いて釘崎に致命傷を負わせる。
走馬灯のごとく自分の半生を思い起こし、ふみに対して心の中で一緒に沙織ちゃんと会う約束を守れないことを謝罪。真人の本体を追ってその場に現れた虎杖に、「悪くなかった」とみんなに伝えてほしい旨を告げて地に伏した。
絶命したかのように思われたが、そこに呪術高専京都校の東堂葵と新田新が到着。新田の応急処置を受けるも無事とは言いがたい状況で、そのまま戦線を離脱した。

釘崎野薔薇の関連人物・キャラクター

虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）

都立呪術高専におけるクラスメイトで、特級呪霊・両面宿儺をその身に宿す少年。気質が合うのか公私に渡ってたびたび行動を共にしており、日常ではショッピングの荷物持ち、呪霊との戦いでは肩を並べて敵に立ち向かう。
虎杖に想いを寄せる少女が訪ねてきた時は、自分でも理解できない感情を抱いたが、後に「嫉妬ではなく“自分より先に虎杖に恋人ができるのが納得いかない”だけだった」と語っている。真人に致命傷を負わされた際、虎杖に「（今まで自分が歩んできた道は）悪くなかった」と言葉を遺しており、仲間として信頼していることがうかがえる。

虎杖悠仁（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

虎杖悠仁（いたどり ゆうじ）とは、『呪術廻戦』の主人公で、その身に“呪いの王”両面宿儺を宿す少年。
宮城県の学校に通う高校生で、陸上の世界記録を軽々と更新するほどの驚異的な身体能力を誇る。心霊現象研究会に所属していたが、ある日仲間を救うため特級呪物をその身に取り込み、両面宿儺と肉体を共有するようにる。その力を御する術を学ぶため東京都立呪術高等専門学校に転入し、最強の術者である五条悟の下、両面宿儺の力を狙う呪霊たちと戦いを繰り広げながら、同級生の伏黒恵、釘崎野薔薇らと共に呪術師を目指していく。

伏黒恵（ふしぐろ めぐみ）

都立呪術高専におけるもう一人のクラスメイトで、御三家と呼ばれる呪術師の名門・禪院家の血を引く少年。クールで不愛想と気質は正反対だが、持ち前の押しの強さで普段からショッピングの荷物持ちなどに連れ回している。呪霊との戦いでは下手を打ってフォローしてもらうことも多いものの、彼の個人的な事情を慮って何も言わずに手を貸すなど女性らしい気遣いも見せている。
男子二人の仲の良さはよくよく理解しており、虎杖に想いを寄せる少女が訪ねてきた時は、真っ先に伏黒に「虎杖に彼女はいるのか」と確認している。

伏黒恵（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

伏黒恵（ふしぐろ めぐみ）は、『呪術廻戦』の登場人物で、呪術の名門禪院家の血筋を引く麒麟児。東京都立呪術高等専門学校の一年生にして二級呪術師の資格を有し、主人公虎杖悠仁とはクラスメイト。
一見するとクールで真面目な優等生ながら、内には激しい情動を秘める。善人だった姉が呪いによって倒れたことが呪術師を目指す動機となっており、最強の呪術師五条悟に師事する。自身を救うために特級呪霊両面宿儺の宿主となった虎杖を庇い、彼の善性と呪術師としての潜在的な才能を信じて、宿儺の力を求めるあまたの敵と戦っていく。

禪院真希（ぜんいん まき）

都立呪術廻戦の二年生。釘崎からすると先輩にあたる。呪術師の名門・禪院家の生まれながら、一般人程度にしか呪力を持っておらず、代わりに超人的な身体能力を備えた「天与呪縛」という特殊体質の持ち主。
呪術師としての力のみを価値基準とする禪院家では、一個の人間としてさえ扱われておらず、これを見返して禪院家を変えるために呪術高専の戸を叩く。この事情を知った釘崎は、真希のことをただの先輩として以上に尊敬するようになる。真希自身非常に気風のいい性格をしており、その関係は「女子高生の先輩後輩」というよりは「体育会系の先輩後輩」、あるいは「レディースの先輩後輩」といった様子である。

禪院真希（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

禪院真希（ぜんいん まき）とは、『呪術廻戦』の登場人物で、東京都立呪術高等専門学校で呪術師を目指す主人公虎杖悠仁の先輩。
気風の良い姉御肌の少女。口は悪いが判断力と行動力に優れ、仲間たちから頼りにされている。呪具を用いた近接戦闘を得意とし、その実力は二級相当の呪霊を軽く祓うほど。
呪術師の名門禪院家の血筋ながら、生まれつき呪力を持たない“天与呪縛”という特殊な体質の持ち主。このため実家から疎まれており、彼女が呪術師を目指すのもこれを見返すことが目的である。双子の妹の真依とは愛憎半ばする間柄。

真人（まひと）