BURN THE WITCH(バーン・ザ・ウィッチ)のネタバレ解説・考察まとめ

『BURN THE WITCH(バーン ザ ウィッチ)』とは、久保帯人による日本の漫画及びそれを原作とするアニメ作品。
ロンドンの裏側に存在する街リバース・ロンドンで、ドラゴンと呼ばれる異形の存在への対処を担う組織ウイング・バインド。ニニーとのえるはそこに所属する魔女であり、それぞれ実力は確かながら噛み合わない名物コンビだった。彼女たちの知己でドラゴン憑きでもある青年バルゴが処分対象とされたことを発端に、ニニーとのえるは組織の上層部や伝説の怪物を敵に回して大立ち回りを演じていく。

ハリー・シェイク

ウイング・バインドの最高意志決定機関トップ・オブ・ホーンズの一員にして、経理隊(ビリオネアズ)の長。
トップ・オブ・ホーンズの会議ではガムを膨らませて遊んでおり、ブルーノから叱責されるもどこ吹く風といった様子で受け流した。

ドラゴン

オスシ

CV:引坂理絵
二か月前にバルゴが拾い、飼育している子犬。しかし実は本物のオスシはすでに死亡しており、正体はその死体に入り込んで擬態していた覆面竜である。
バルゴとの接触の中で彼の負の感情を吸って成長、強大な力と高度な知性を持つダークドラゴンへと変貌する。しかしバルゴの中の負の感情というのが彼ののえるに対する軽い劣情だったため、「ノエルチャンパンツミセテ」といろいろな意味でひどい鳴き声を出すようになった。のえるによって鎮圧された後は再び子犬の姿に戻り、リバース・ロンドンでバルゴにペットとしてかわいがられている。
バルゴのことは主として慕っているらしく、彼に危機が迫ると翼を生やして一緒に逃げようとする。ただし、バルゴがオスシの鳴き声をまねた時、バルゴがくしゃみをした時、バルゴが爆笑した時にも同様に飛び回るらしく、たびたび騒ぎを起こしている。

セルビー

CV:木村昴
バルゴの幼馴染。しかし実は本物のセルビーは10年ほど前の事故で死亡しており、現在の彼はその死体に覆面竜が入り込んで擬態しているものである。
「魔女を食べると不死身になれる」という話を信じ、セルビーとして過ごしながらその機会を待ち続けていた。オスシを退治するためにのえるとニニーが現れた際に真の姿を現し、彼女たちに襲い掛かった。
目的のためなら10年間親友として付き合ってきたバルゴを排除することも厭わない一方、彼なりに情を感じていた節もあり、「さっさと逃げろ、殺したいわけじゃない」や「のえるを見捨てられないなら、ニニーを食べて不死身になれたらのえるは見逃してもいいから邪魔をするな」と述べて危害を加えることをなるべく避けようとしていた。
親友を想うバルゴの言葉に怯んだのか呆気に取られたのか動きを止めたところ、のえるの対竜絶対殺害砲(アブソリュート・ドラゴン・シャッター)を食らって木っ端微塵に粉砕された。

エリー

メイシーがロンドンで発見し、飼育していた竜。最初は子猫ほどのサイズだったが、日に日に成長し痩身ながら車ほどの大きさにまでなった。
他人には見えなかったことから、最初は幻覚でも見ているのだろうと考えていたメイシーだが、エリーが水や食べ物を食べたことで実在しているのだと確信。自分にしか見えない特別な存在としてかわいがり、愛情を注ぐようになった。草食なのか、野菜や果物を好むとのこと。
当初はエリーを守り、彼女の意志を代弁するかのように行動していたが、やがて意外な本性を露にする。

シンデレラ

エリーの正体。リバース・ロンドンの誕生以前から存在する、童話竜と呼ばれる七頭の超常存在の一頭である。
月光を浴びて成長し、「透明竜鱗」によって姿を消し、六本の指を持つ。さらに全身から星灰と呼ばれる爆発性の粉末を振り撒き、周囲を無差別に爆撃する。その威力は爆撃機の絨毯爆撃さながらで、瞬く間にリバース・ロンドンを火の海に沈めた。この爆撃で自身が傷つくことはないため、誘爆によるダメージを狙うような作戦はまったく通用しない。
バルゴが作り出した剣を見て動きを止めたところ、急所である角をビリーの魔法で狙撃されて死亡。死体は開発隊によって回収された。
童話竜はその名の通り一頭ずつ童話の名前を冠しており、シンデレラ以外には「スノーホワイト」、「レッドドレス」、「ゴールデンアックス」、「バブルス」、「シュガーハウス」、「バンド・オブ・アニマルズ」が存在する。

リッケンバッカー

ブルーノが従えている、四枚の翼を持つドラゴン。いかにもドラゴンといった雄々しい姿をしており、魔法使いが従える竜としては非常に強力な存在。
ブルーノと共にニニーたちを追撃し、自身を遥かに上回る存在であるシンデレラにも立ち向かう。ブルーノとの絆は強く、翼を一枚切り裂かれた状態でシンデレラと戦うことを彼に気遣われた際には、力強く唸ることで健在ぶりをアピールした。

『BURN THE WITCH』(バーン ザ ウィッチ)の用語

ドラゴン

基本的に爬虫類に近い姿をした、様々な形態と能力を持つ超常の怪物。実在する存在だが、純粋な意味での生き物ではないとされる。
ロンドンの全死因の72%に関わっているが、普通の人間には見ることができない。彼らを認識できるのは後述するリバース・ロンドンの人間だけであり、必然的にその対処もリバース・ロンドンの人間たちが担っている。
リバース・ロンドンにおいては交通やライフラインの維持など様々な形で利用されており、これらのおとなしい種に限れば家畜に近い扱いである。

ダークドラゴン

人間に接し、その負の感情を吸収して成長した凶暴なドラゴンのこと。非常に危険な存在であり、これを生み出しかねないことから、リバース・ロンドンの人間でもドラゴンへの直接的な接触は禁じられている。これを破れば禁固100年、もしくは死罪が申し渡される。
ダークドラゴンへと成り果てたドラゴンは、人間から吸い込んだ負の感情のまま暴れ回るため、抹殺することが定められている。

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