バギー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

身体から首を切り離して相手の攻撃を回避する。首から上は急所にあたるので、回避するのは理に適ってはいるが、首から下の本体が完全に無防備になるのでそこを攻撃されると弱い。

バラバラフェスティバル

全身をバラバラに分離し、その全てを操りながら攻撃する技。ただし能力の制約上足は飛ばすことが出来ない。そして痛覚も繋がっているので、その足を狙われると弱い。
その気になれば分離する部位の数や大きさは、自在に変えられる。しかし余りに細かく分離し過ぎると、範囲内でもコントロール出来なくなるのでしない。

空中錐揉み大サーカス

相手を捕まえたまま手を切り離し空高く連れ出す。そして空中から地面に回転させながら投げ落とす技。人間相手や地形の条件によっては強力な技となり得るが、インペルダウンのブルゴリ（インペルダウンlevel1の牢番）相手にはあまり効果がなかった。

バラバラキック

アニメ版のみ登場した技。上半身を浮かせた状態となり、下半身で相手を蹴る。

バラバラカーニバル

アニメ版のみ登場した技。相手の延髄にダブルスレッジハンマー（元はプロレスの技）を叩き込む。

バギーの来歴・活躍

過去編

バギーは子供時代、ゴール・D・ロジャー（のちの海賊王）率いるロジャー海賊団に見習いとして所属していた過去を持つ。同じく見習いだったシャンクス（赤髪海賊団船長でのちの四皇）とはソリが合わず、しょっちゅうくだらないことで喧嘩していた。この頃から「世界中の財宝を独り占めする」という野望を抱いており、財宝の在り処を示した宝の地図を隠し持っていた。

ある日ロジャー海賊団が敵船から奪った財宝の中に、悪魔の実「バラバラの実」があることに気付く。バギーは悪魔の実の能力には興味がなかった（というのも食べてカナヅチになると海に眠る財宝を探せないため）。しかし売れば1億ベリーになるという話を聞くと、自分の懐に入れ売り飛ばしお金に替えようと企む。自らが悪魔の実を口にすると先輩達の前で公言し、事前に準備しておいた偽物の実とすり替えて、「バラバラの実」を手に入れることに成功。小舟で逃走を図ろうとするが、後ろから話しかけてきたシャンクスに驚き「バラバラの実」を飲み込んでしまう。その拍子で持っていた宝の地図も海に落としてしまう。「バラバラの実」を売る算段をつけていたのに計画を台無しにされ、おまけにカナヅチになってしまいそれ以降バギーはシャンクスに恨みをもつようになる。

ロジャー海賊団はその後ラフテル（”偉大なる航路”最後の島）に到着するも、風邪のためバギーは上陸しなかった。また、バギーの看病を買って出たシャンクスも同様にラフテルには上陸していない。
ラフテルにたどり着き”偉大なる航路”を制覇したロジャー海賊団は、ロジャーの海賊団解散宣言を持って散り散りになる。海軍に自首したロジャーはローグタウンで処刑されることが決定。バギーは号泣しながらその処刑を見届ける。シャンクスの「一緒に来いよ」という誘いを断り、自ら船長として「バギー海賊団」を結成する。以降はロジャー海賊団の元船員であることがバレると、海軍に追われるため隠して活動していた。

東の海編

『ONE PIECE』本編では主人公ルフィの次に、悪魔の実の能力者として登場。東の海オレンジの島の町を襲撃していた。その町に上陸したルフィ達と交戦。ルフィにとっては初めての能力者同士の戦いで苦戦するも、最終的にはナミの機転で勝利する。全身をバラバラにした際、ナミに身体のパーツを奪われたのだ。頭と手足のみになったバギーをルフィが能力によって、彼方に飛ばしてしまい海賊団の仲間とも離れ離れになってしまった。

扉絵連載「小さなバギーの大冒険」で再登場する。
頭と手足だけになったバギーが、ルフィに飛ばされてから仲間の元に戻るまでの物語が描かれた。飛ばされた先では、巨大な鳥に食べられそうになったり、珍獣島でガイモン（宝箱にはまった元海賊）に密猟者と勘違いされ追われたり、巨大なカニにイカダを破壊されたり散々な目に合う。（ガイモンとはその後意気投合し友人となる）そんな一人きりの航海を続けるなかで、バギーは同じようにルフィに恨みをもつ女海賊”金棒のアルビダ”と出会う。彼女と同盟を結び船に乗せてもらい、やっとバギー海賊団の仲間との再会を果たした。

ローグタウンでは、同盟を組んだアルビダと共にようやく発見したルフィを、一味総出で襲撃する。かつて自身の船長ゴール・D・ロジャーが命をおとしたその処刑台で、ルフィの命を取らんと剣を振りおろしたその時奇跡が起きる。振りかざした剣に雷が落ち処刑台が崩れ、あと一歩のところでルフィに逃げられてしまったのだ。そこから麦わらの一味を追いかけるため、バギー達も”偉大なる航路”に入ることを決意する。

インペルダウン編

バギーは海軍に捕まり、海底監獄インペルダウンのlevel1に収監されていた。が、隙を突いて牢から抜け出し看守や獄卒獣と逃走劇を繰り広げる。そこで兄・ポートガス・D・エースを助けるため侵入したルフィと鉢合わせた。エースを助けるため監獄の下層に向かいたいルフィと、地上から脱出したいバギーは目的地が違ったが、バギーはルフィの案内役を買って出る。その理由はルフィが腕に巻いていた、キャプテン・ジョンの財宝の在り処を示す「トレジャーマーク」だった。その「トレジャーマーク」が目当てであることをうっかりルフィに漏らしてしまうが、ルフィはなんのためらいもなくそれをバギーに渡す。もらった時点でトンズラしようと思っていたバギーだったが、ルフィに連れまわされどんどんと下層に下りていくことになる。

その道中では元バロックワークスのMr.2やMr.3も仲間に加わり、下へ下へと進んでいく。しかし「ドクドクの実」の能力者である、インペルダウン署長マゼランと遭遇してからは、Mr.3と共にルフィを置いて本格的に逃亡を図る。
その頃ルフィ達はlevel5.5に潜伏していたニューカマーランドの住人達や、海峡のジンベエ、元バロックワークスクロコダイルやMr.1など凶悪囚人たちを引き連れ脱獄を開始する。さらに黒ひげ海賊団が侵入してきたことで、インペルダウン内は大混乱に陥った。この間もバギーとMr.3は脱獄に向け地上を目指すが、大混乱のなか警備も強化され苦戦。そこで仲間を増やすため収監されていた囚人たちを片っ端から解放し、途中再会したルフィ達と協力しついに脱獄に成功した。

頂上戦争編

海軍の軍艦を奪い海に出たバギー、ルフィ、囚人達だったが、その船の行先がマリンフォードだと知るとバギーや囚人たちは猛抗議。同時に海軍はインペルダウンからの大脱獄の主犯が、ルフィとバギーであることと、その目的がエースの奪還であることを認識。バギーとエースの接点が不明だったため、海軍はバギーの経歴を徹底的に調べ上げ、バギーがロジャー海賊団の元船員であることを突き止める。今回の騒動も白ひげと結託したためではないかと結論付けた。
この旨を電伝虫を介して伝えられた囚人たちは、バギーを羨望の目で見るようになる。そしてルフィ達から軍艦を奪おうと意気込む。しかし彼らから憧れの眼差しを向けられたバギーは気を大きくし、囚人たちをたしなめる。そしてすぐそこに世界の頂点が取れるチャンスがあるのにそれを逃すのか、「おれは今日白ひげの首を取る」と豪語した。その発言に囚人たちは感動し、バギーについていくことを決意。バギーは囚人たちをまとめあげることに成功した。

参戦した頂上戦争では、白ひげから共闘して海軍を倒さないかと提案される。この提案に囚人たちはさらにバギーのことを崇めるが、白ひげとしてはバギーの実力よりその他の囚人たちは敵に回すと厄介だと判断しての発言だった。「白ひげの首を取る」と豪語していたバギーだったが、圧倒的実力の新世界の海賊達や海軍の総戦力を相手にするのは、無謀だと考え白ひげの提案を受け入れる。その後はルフィに捕まり、鷹の目のミホーク（王下七武海）の斬撃の盾代わりにされる場面もあった。また、電伝虫の回線をジャックして好き放題し、海軍大将青キジに凍らされるなどと、戦争を引っ掻き回す。

戦争終盤には赤髪海賊団が、戦争を終わらせるためにマリンフォードに到着。船長シャンクスとは昔馴染みなので、遠慮ない物言いで話すが、周りの囚人たちは四皇と気軽に話すバギーを見てさらに感銘を受ける。「渡したい宝の地図があるんだが」とシャンクスに言われ、ルフィに麦わら帽子を届ける役目を担った。しかし戻ったバギーにシャンクスはとっさについた嘘だったと言い、バギーは憤慨した。しかし彼ら赤髪海賊団の側にいればこの場から安全に脱出できると考え、彼らの保護を甘んじて受け入れた。

戦争終結後、バギーはMr.3や囚人たちを引き連れて自身の海賊団の仲間と再会を果たし、船長に復帰した。間もなく世界政府から、”王下七武海”加入の要請が届き、喜んで七武海に加入するのだった。