ダイヤのA(エース)のネタバレ解説・考察まとめ

『ダイヤのA(エース)』は、高校野球を題材にした、寺嶋裕二によるスポーツ漫画である。『週刊少年マガジン』にて2006年第24号から2015年第7号まで第1部が連載され、同年第38号から第2部『ダイヤのA actII』(ダイヤのエース アクトツー)が連載されている。投手としての才能を見出されて野球の名門校に入学した主人公・沢村栄純が、チームメイトとともに甲子園を目指しながら成長する姿を描く。各社の漫画賞を受賞し、累計発行部数4000万部を突破した人気作である。

学年:高校1年→2年
ポジション:投手/外野手
投打:右投げ右打ち
背番号:18(1春)→11(1夏)→1(1秋-2春)→11(2夏-)
身長/体重:183cm/65kg
CV:島﨑信長

降谷暁は、沢村の同級生であり、最大のライバルである。北海道の苫小牧中学出身で、7月1日生まれのO型である。ポジションは投手で、打席は主に1年夏は7番、秋以降は6番である。1年生の春に1球投げただけで実力を認められ、トップで一軍入りを果たした。
表情の変化に乏しく、無愛想で口数が少ない「一匹狼」的な存在である。しかし、その心の内には並々ならぬ闘志を燃やしており、感情の起伏は分かりやすいところがある。実はかなりの天然ボケであり、他人の話を聞かないことも多く、自分に都合の悪い話はよく無視している。表には出さないが、沢村の明るく誰とでも話せる性格のことは羨ましく思っている。自分の球を簡単に捕球する御幸を尊敬しており、後ろを守ってくれている上級生たちに対しても、その努力を聞いて以来、畏敬の念を抱くようになった。
入学当初から150km/h前後の剛速球を投げるほどの怪物ピッチャーであり、クリス曰く「センスの塊」である。しかし、ピッチングの組み立てやペース配分、制球力などは未熟で課題も多い。投げる試合はすべてノーヒットノーランを達成するという意識が強く、マウンドに対しても非常に強い執着心を持っているため、マウンドから降ろされるとかなり不機嫌になる。高校に入るまでの球種はシンプルな速球のみだったが、大阪桐生との練習試合でスプリットを習得し、秋の大会の後には落合の指導によって縦スライダーを習得した。練習を重ねて球の速度はさらに上昇しており、2年生の夏の決勝では自己最高の156km/hを記録した。打撃面にはムラがあるがバックスクリーンへの本塁打を量産できるほどの長打力の持ち主である。その打力と強肩を買われ、マウンド降板後にはレフトに入ることが多い。

小湊 春市(こみなと はるいち)

学年:高校1年→2年
ポジション:二塁手
投打:右投げ右打ち
背番号:19(1夏)→4(1秋-)
身長/体重:164cm/50kg
CV:花江夏樹

小湊春市は、沢村の同級生である。神奈川県の陽光中学出身で、3月1日生まれのAB型。打席は1年秋からは3番、2年夏からは2番である。沢村同様に1年生の春に二軍入り、夏に一軍入りを果たした。2つ上の実兄・小湊亮介は、結城世代の二塁手である。
ピンク色の髪が特徴的で、当初は前髪が長く、目が隠れていた。2年以降は前髪を切って発言に遠慮がなくなり、容姿も言動もより亮介に近くなった。冷静かつ大胆なプレーを得意とするが、根は恥ずかしがり屋であり、褒められるとすぐ照れて赤面する。普段は人当たりが良く穏やかだが、内には強い闘志を秘めている。落合からは頑固者と称され、倉持にも「一度決めると譲らない」と言われている。控えめに見えて毒舌なところがあり、たまにキツイ発言が見られる。
兄に憧れて後を追って青道高校に入学し、プレーも瓜二つである。変幻自在のバッティングコントロールを武器とし、スイングスピードも速く、好機にも強い。小柄で筋力とスタミナに難があるが、天性の野球センスでカバーしている。また、様々な策を講じて相手バッテリーを揺さぶるのが得意な、頭脳派かつ技巧派でもある。金属バットが主流の高校野球の中で珍しく木製バットを使っているが、これは兄を越えるべく自らハードルを高めようとするためである。

御幸 一也(みゆき かずや)

学年:高校2年→3年
ポジション:捕手
投打:右投げ左打ち
背番号:2
身長/体重:179cm/71kg
CV:櫻井孝宏

御幸一也は、青道高校の正捕手である。東京都江戸川シニア出身で、11月17日生まれのB型である。2年秋からは野球部新主将を務めている。沢村と降谷が入学するきっかけをつくったキーパーソンである。
試合中に着用するゴーグルがトレードマークであり、試合以外は眼鏡をかけている。飄々とした食えない性格であり、歯に衣着せないタイプのため、「性格が悪い」と評されることもある。また、直球すぎる物言いをすることも多く、前園をはじめとする一部の生徒とは対立することもしばしばある。しかしその実はチーム全体のことを第一に考えており、思慮深く冷静に分析したうえでの状況に応じた発言をしている。放任主義であるように見えて面倒見が良く、よく沢村や降谷の世話を焼いている。
類まれなるリード力と捕球力、強肩を誇り、1年時からレギュラー入りしている。他校の監督や選手からも一目置かれ「天才」と称されている。特に肩の強さは全国でもトップクラスであり、その投球力は、シニア時代に「投手としても大成できる」と言われたほどである。野球を始めたのはリトルリーグからで、チームメイトが誰もやりたがらない捕手のポジションに魅力を感じて自ら志願した。シニア時代は小柄ながらも中学1年生でレギュラーになるほどの実力を有し、青道以外にも様々な高校から誘いを受けていた有名選手だった。打撃力も高いがムラがあり、ランナーがいるかどうかで出塁率が大きく左右される。ただしコントロールのいい投手との相性は抜群で、ランナーがいない時でも出塁率は高い。2年の秋の大会以降に主将として4番打者を務めるようになってからは、バッティングのムラもなくなり、攻守共にチームを支える大黒柱となっている。3年生時の春の大会3回戦時点で通算本塁打は32本で、夏の大会で活躍すればプロ野球のドラフトで上位指名される可能性も示唆されている。
主将という立場もあって周りには言っていなかったが、プロへの願望は非常に強く、同じくスカウトが来ていた降谷には「野球で飯食えるようになって、これまで好きに野球やらせてくれた親父に恩返しをしたいんだ」と打ち明けている。

金丸 信二 (かねまる しんじ)

金丸信二(中央)

学年:高校1年→2年
ポジション:三塁手
投打:右投げ右打ち
背番号:15(1秋-2春)→5(2夏)
身長/体重:178cm/68kg
CV:松岡 禎丞

金丸信二は、沢村世代の青道選手である。東京都松方シニア出身で、8月28日生まれである。沢村とは2年連続で同じクラスであり、同じシニア出身である東条と仲がいい。自信家で負けず嫌いな性格であり、当初は同級生の沢村、降谷、春市が一軍選手として活躍していることに悔しさを感じていた。また、同じポジションでレギュラーが確定していない1学年上の先輩・樋笠とは互いにライバル心を剥き出しにしている。入学して以降しばらく沢村を見下していたが、上級生との対戦以降、必死に練習に取り組んで夏に一軍入りした沢村の姿を見てからは、その努力と実力を認める様になった。口は悪いが面倒見も良く2年生に進級してからは1年生に対する鬼軍曹的存在となっている。。沢村のインコースへのピッチングの課題練習の際には、デッドボールを覚悟のうえで打席に立って練習相手になるなど、実は仲間思いの熱い男である。ストレートに強く、積極的な打撃を武器にしている。

東条 秀明 (とうじょう ひであき)

学年:高校1年→2年
ポジション:中堅手・投手
投打:右投げ右打ち
背番号:8
身長/体重:176cm/65kg
CV:須藤翔・蒼井翔太
東条秀明は、沢村世代の青道選手である。東京都松方シニア出身で、10月14日生まれである。中学2年時にはシニアで全国ベスト4に輝いた有望選手であり、帝東の向井、薬師の秋葉にも名前が知られている。入部直後の上級生との対抗戦で先発するが、1回で12失点となり、高校野球のレベルの高さを思い知った。その後、中学時代の実績がない沢村や降谷が投手として自分以上に活躍しているのを見て、生き残るために投手としての道を諦め、外野手に転向した。しかし、元投手であるだけに肩が強く、さらには打撃力も優れている。金丸とはシニア時代からのチームメイトであり、親友でもある。外野手となってからも投手としての練習は重ねており、2年の春、降谷の一時離脱の際には投手としての実戦復帰を果たした。

高津 広臣(たかつ ひろおみ)

CV:浦田わたる
高津広臣は沢村世代の青道選手で、出身は西浦シニアである。ポジションは遊撃手である。入部当初は有望株として期待されていたが、強豪揃いの青道では実力を示すことができずにいた。1年秋に二軍入りし、2年の春からは一軍に合流したが、夏のベンチ入りは叶わなかった。向上心が高く、負けん気の強い性格であり、粘り強くレギュラー入りを目指して鍛錬とアピールを重ねていた。ベンチ入りできない仲間と共に努力したことで同学年からは慕われており、一軍に合流を果たしたときには多くの仲間から祝福を受けていた。

狩場 航(かりば わたる)

CV:河西健吾・寺島惇太・中優一郎
狩場航は、沢村世代の青道選手である。ポジションは捕手である。御幸をはじめ捕手層が厚い青道では影に隠れがちだが、沢村の投球練習に付き合う場面がよく見られるなど、面倒見がよい性格をしている。2年生になってからは2軍で1番手捕手にまで上り詰めたが、後輩として奥村と由井という優秀な捕手が入部してきたため、結局2年生の夏もベンチ入りすることができなかった。

金田 忠大(かねだ ただひろ)

CV:湯本健一・鈴木裕斗・遠藤航
金田忠大は、沢村世代の青道選手である。1年夏までは二軍選手であり、秋から一軍入りを果たした。沢村、降谷と同学年に強力なライバルがいるにもかかわらず、投手を諦めずチャレンジし続けており、この学年の3番手ピッチャーとしてプレーしている。外野手としての実力もあるが、ほとんどは投手として登板しており、フォークボールを得意とする。常にベンチ入りの瀬戸際に立たされてはいるものの、1年生の秋以降は必ずベンチ入りしている。

倉持 洋一(くらもち よういち)

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