くるり(Quruli)の徹底解説まとめ

くるりとは、1996年にギターボーカルの岸田繁、ベースの佐藤征史、ドラムの森信行によって結成された京都出身のロックバンド。1998年に1stシングル『東京』をリリースしデビューした。デビュー後は、岸田と佐藤を中心に、メンバーチェンジをしながら活動を続けている。
ロックだけでなく、クラシックやラップなど多様な音楽性を取り入れ、アルバムごとに雰囲気が全く異なるところが、くるりの特徴であり、魅力でもある。TV番組のテーマ曲も担当するなど、知名度と人気を兼ね備えた日本を代表するバンドの1つである。

1999年にリリースされた3rdシングルで、くるりの激しいロックサウンドを象徴する曲である。
この曲の発表当時は、デビューして1stアルバムをリリースした後に、くるりの音楽性を広げるために模索する中で、メンバー間の不和が生じていた。
その時に岸田が感じていた、怒りやイライラの感情がこの曲に反映されている。

ロックンロール

2004年にリリースされた13thシングルである。
ドラマーのマグワイアが在籍していた時の作品で、前に進むようなグルーブ感が気持ちのいい、名前の通り「ロックンロール」な曲である。
岸田の盟友であるフジファブリックの志村が亡くなった時に、岸田は志村に向けてこの曲をライブで歌った。

BABY I LOVE YOU

2005年リリースの17thアルバムである。
くるりが最も素直な音楽を作っていた頃の作品で、ロンドンでアナログレコーディングされた。
優しいメロディーに乗せて「いつもごめんね」という言葉で愛を伝える名曲である。

Liberty & Gravity

2014年リリースのアルバム『THE PIER』収録の曲である。
様々な文化のサウンドを取り入れ、複雑に展開していくこの曲は「くるりの変な新曲」と、リリース時に話題になった。
あわせて作られたMVも、メンバーの衣装やダンスがユニークでクセになるものになっている。

琥珀色の街、上海蟹の朝

2016年にリリースされたEP『琥珀色の街、上海蟹の朝』の1曲である。
都会的なサウンドで、キャッチーなメロディと岸田の歌うラップパートが話題になった。
新しい音楽に挑戦する、ある意味「くるり」らしい曲である。

くるりの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「賞金目当てにバンド結成」は岸田の照れ隠し

くるりの結成メンバーの3人。左から佐藤、森、岸田。

くるりは当初、アマチュアバンドコンテストの賞金の10万円を目的として結成された。
しかし、岸田の後日談として、「素直にバンド結成を持ちかけることができず、建前で提案した目的だった」そうである。
くるりは見事コンテストで優勝し、10万円を獲得するが、賞金は全て打ち上げとパチンコに消えてしまったそうだ。

岸田は自他ともに認める鉄道オタク

鉄道雑誌に「鉄道ファン」として紹介された岸田。

岸田は子供の頃から鉄道が大好きで、「鉄道オタク」である。
テレビ朝日の番組『タモリ倶楽部』で鉄道がテーマの回にたびたび出演して鉄道に関する豊富な知識を披露したり、一時期鉄道雑誌にコラムを連載するなど周囲の人からも鉄道ファンであることを認知されている。
そのためくるりには鉄道をモチーフにした楽曲が多数あり、特に「赤い電車」は京浜急行電鉄から依頼されて制作した曲で、鉄道への愛を感じられる楽曲である。電車という誰もが乗ったことのあるだろう乗り物をテーマにすることで、誰もが懐かしいと思えるような音楽になっている。

バンド名の由来は地下鉄の案内板

くるりの結成メンバーの3人。左から森、岸田、佐藤。

「くるり」というバンド名は、結成当時メンバーが使っていた京都の地下鉄にあった、「くるり」と曲がった矢印の案内板が由来している。
鉄道オタクの岸田らしいエピソードである。

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@bqmh0813a3

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