くるり(Quruli)の徹底解説まとめ

くるりとは、1996年にギターボーカルの岸田繁、ベースの佐藤征史、ドラムの森信行によって結成された京都出身のロックバンド。1998年に1stシングル『東京』をリリースしデビューした。デビュー後は、岸田と佐藤を中心に、メンバーチェンジをしながら活動を続けている。
ロックだけでなく、クラシックやラップなど多様な音楽性を取り入れ、アルバムごとに雰囲気が全く異なるところが、くるりの特徴であり、魅力でもある。TV番組のテーマ曲も担当するなど、知名度と人気を兼ね備えた日本を代表するバンドの1つである。

くるり、20周年(『くるりの20回転』)

20周年を迎えたくるり。左から、佐藤、岸田、ファンファン。

2015年4月にファンファンが産休のためにライブ活動から一時離脱する。同月から、2016年に20周年を迎えるくるりは、過去の全てのアルバムを曲順通りに演奏して再現を行うライブ「NOW AND THEN」シリーズを開始する。
2016年7月には、初めてのEP『琥珀色の街、上海蟹の朝』をリリースする。キャッチーなメロディと岸田のラップを聴くことのできるタイトル曲はMVが制作されて話題になる。
同年9月には20周年を記念してオールタイムベストアルバムの『くるりの20回転』をリリースする。

新しい、くるり(『ソングライン』)

アルバム『ソングライン』リリース時のくるり。左から、佐藤、ファンファン、岸田。

2018年2月、通算31枚目のシングル『その線は水平線』のリリースを皮切りに、新曲のリリースを重ねて、9月に12thアルバム『ソングライン』をリリースする。前作のアルバムから一転して、原点回帰を追求したアルバムではあるが、長い音楽活動を経て、よりスケールが大きくなったくるりが体現されたアルバムになっている。
2019年にアルバムのリリースツアーを行ったくるりは、2020年もライブツアーと日比谷野外音楽堂公演を控えていたが、この年に世界的に流行する新型コロナウイルスの影響で中止となる。
ライブの中止を受けて、急遽、1997年の結成当時から現在までの未発表曲をまとめたニューアルバム『thaw』をリリースする。

くるりのメンバー

くるりの現メンバー

岸田繁

くるりのボーカルとギターを担当する岸田。

京都府京都市出身、1976年生まれ。
高校時代からバンド活動をはじめ、立命館大学に入学し音楽サークルのロックコミューンに入部して以降、本格的なバンド活動をはじめる。
くるりではボーカルとギターを務め、ほとんどの楽曲の作詞作曲を行っている。
ギタリストとしてはカポタストや変則およびダウンチューニング等を多用し、それぞれに合わせて使用ギターを変えている。
基本的にはリズムギターを担当しているが、サポートギターが不在の時やフリーの部分ではソロをとることもある。
時折変な動きをすることから「しげるダンス」や「岸ダンス」と呼ばれることもあるが、本人曰く「リズム感には自信があるが身体が固いのでダンスは苦手」とのこと。
個人の活動としては映画音楽の製作に加え、クラシック方面でも活動を始めており、本格的な管弦楽作品となる『交響曲第一番』を2016年に発表。

自他共に認める電車好きであり、『タモリ倶楽部』の「タモリ電車クラブ」ゴールド会員という肩書きを持つ。
また生粋の広島カープファンであり、自身のTwitterでも応援の様子などを発信している。
さらには政治にも関心を寄せており、SNSでは独自の意見を述べることもしばしばある。

佐藤征史

くるりのベースとコーラスを担当する佐藤。

京都府亀岡市出身、1977年生まれ。
岸田とは高校時代からの友人で、高校生の頃から共にバンド活動を行っていた。
またこちらも岸田と同様、立命館大学に入学しロックコミューンに入部。
くるりではベースとコーラスを担当することがほとんどだが、一部のライブやアルバム『坩堝の電圧』ではメインボーカルも務めたことがある。
またくるりが主催するレーベル、NOISE McCARTNEY RECORDSを立ち上げ、社長を務めている。

ファンファン

くるりのトランペット、コーラス、キーボードを担当するファンファン。

京都府舞鶴市出身、1985年生まれ。本名はカワシマチカコ。
くるりではトランペットがメインで他にはキーボードとコーラスを担当。
アルバム『坩堝の電圧』ではメインボーカルも務めている。

2015年始めに入籍し、2015年4月から産休のためライブ活動を休止していた。同年秋に男の子を出産し、一児の母となったファンファンは、2017年7月からライブ活動を再開した。
音楽的側面だけでなくその魅力的なキャラクターもあり、くるりにとって必要不可欠な存在である。

くるりの旧メンバー

森信行

くるりでドラムを担当していた森。

1975年6月20日生まれの森は、くるりのオリジナルメンバーであり、ドラムを担当していた。
2002年にメンバー間の不仲が原因で脱退してしまうが、その後もくるりのメンバーと交友関係を続けており、ライブでは共演を果たしている。
サポートドラマーとして、数多くのミュージシャンの作品に参加し、精力的に活動を行なっている。

大村達身

くるりでギターを担当していた大村。

1975年12月17日生まれの大村は、2001年から2006年までくるりに在籍し、ギターを担当した。
くるりのオリジナルメンバーが所属していた立命館大学の音楽サークルに大村も在籍していた。
脱退後もくるりのライブで共演を果たしている。
『NIKKI』の後にくるりは新しい音楽を模索し、そのための最適なバンドの形を話し合った中でくるりを去ることになったが、在籍した5年間、くるりの曲を作る上で必要な存在だったと岸田は語っている。

bqmh0813a3
bqmh0813a3
@bqmh0813a3

Related Articles関連記事

境界のRINNE(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

境界のRINNE(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『境界のRINNE』とは高橋留美子によって2009年より『週刊少年サンデー』にて連載が開始された、霊が視える高校生の少女と死神の少年との交流を中心に描いたオカルトコメディ漫画である。霊が視える女子高生の桜は、ひょんなことからクラスメイトのりんねが人間ではなく死神だという事を知り、日々霊が巻き起こす様々な騒動の解決の手伝いを行うようになる。幽霊や悪霊を題材としているがほのぼのとしたコメディタッチで描かれており、何事にも動じない桜にいつの間にかりんねが惹かれていく淡い恋模様も作品の魅力の一つである。

Read Article

3D彼女(リアルガール)のネタバレ解説・考察まとめ

3D彼女(リアルガール)のネタバレ解説・考察まとめ

『3D彼女(リアルガール)』とは、2011年から那波マオが講談社の漫画雑誌『デザート』で連載していた恋愛漫画。オタクの男子高校生・筒井光が、同級生の美少女・五十嵐色葉から交際を申し込まれたことをきっかけに、他者とのかかわり方を学びながら少しずつ成長していく姿を描いている。また2018年には『3D彼女 リアルガール』というタイトルで、テレビアニメ化と実写映画化された。少女漫画のカテゴリーには珍しく、主人公が男であり、ストーリーも男目線で描かれている。

Read Article

目次 - Contents