ボヘミアン・ラプソディ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボヘミアン・ラプソディ』とは2018年11月に日本で公開された、「クイーン」のボーカルで、類まれなる歌声と才能を持ったフレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画である。イギリスとアメリカの共同制作。ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」など名曲の誕生秘話、クイーンとフレディ・マーキュリーの栄光とその影を描く。20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」での伝説のステージが蘇る。
英題「Fat Bottomed Girls」
1978年10月13日発売。作詞作曲はブライアン・メイ。スタジオバージョンとライブバージョンでアレンジが違う楽曲である。シングルバージョンでは一部ギターの間奏を省略し1分ほど短くなっている。
Track7. ボヘミアン・ラプソディ
英題「Bohemian Rhapsody」
クイーンを代表する曲の一つ。
1975年10月31日に発表した。作詞作曲はフレディ・マーキュリー。
20種類以上の音源が重ねられてレコーディングされ、その楽曲の長さは6分超えとなった。
普通に考えると世間に受け入れられるはずもなく、当時主流だった音楽媒体のラジオでもその曲の長さゆえに流れることは無かったであろう。
しかしQueenのボーカルであるフレディは、レコーディングした音源を知り合いのDJに「この曲は流すぎるから、絶対に流すなよ。」と伝えてその音源を手渡した。
しかし変わり種であるその曲をDJはラジオで最初から最後まで流したのである。
実はこれはフレディの狙い通りで、かなり頭の良い人だったこともうかがえる。
本編でもレコーディング風景が収録されており、数カ所のスタジオをめぐり、何種類もの音源を重ねてレコーディングする様子が楽しめる。
そしてこの曲はQueenの曲の中でも、音楽の歴史の中でもかなり重要な曲となっている。
ラジオ放送後話題になったこの曲は、クリスマスという日に二度も首位を獲得し、異なる年に四度も首位を獲得した。
これは後にも先にもこのシングルだけであり、さらには全英チャートで九週連続で首位を獲得している。(この記録は以降18年間破られることは無かった)
1990年代にマイク・マイヤーズが主演の「ウェインズワールド」の作中で、同曲のハードロックの部分で出演者がヘッドバンキングをするシーンが有名になり、再びアメリカで大ヒットする。映画公開の時、フレディ・マーキュリーは病床に臥せっていたが、そのシーンを見たところ大変気に入っていたと、ブライアン・メイが語っている。
Track8. ナウ・アイム・ヒア
英題「Now I'm Here」
1975年1月17日発売。作詞作曲はブライアン・メイ。
ライブでよく演奏されていた。当時の邦題は「誘惑のロックンロール」だった。
Track9. 愛という名の欲望
英題「Crazy Little Thing Called Love」
1979年10月5日発売。作詞作曲はフレディ・マーキュリー。
1979年以降のライブで演奏された楽曲である。クイーンの楽曲で唯一、フレディがギターを演奏する。フレディ曰く「ギターのコードは数えるほどしか知らない」とのこと。そのため、フレディの演奏部分はシンプルなコードストロークであった。
Track10. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
英題「Love of My Life」
1975年11月21日発売。作詞作曲はフレディ・マーキュリー。
恋人だったメアリー・オースティンとの別れをテーマにして作った楽曲である。
Track11. ウィ・ウィル・ロック・ユー
英題「We Will Rock You」
1977年10月7日発売。作詞作曲はブライアン・メイ。
『伝説のチャンピオン』のカップリングとしてシングルカットされた。
冒頭のリズムは日本でも有名で、日本サッカーの応援歌にもなっている。また、米国MLB公式戦でバッターが打席に入る際にイントロが流れるなど、様々なところで楽曲が使用されている。
ライヴ・エイド目前、再加入したフレディーに向かってメンバーが「観客と一体になれる曲はないか」と言ったところ、フレディーがおもむろに「ズンズンチャ」というあのリズムを手と足で鳴らし始めて生まれた楽曲である。
その演奏シーンの地響きのような観客との一体感はかなり見ものである。
Track12. 地獄へ道づれ
英題「Another One Bites the Dust」
1980年8月22日発売。作詞作曲はジョン・ディーコン。
アメリカ、スペインのチャートで1位になり世界的に大ヒットした楽曲である。アメリカではセールスが200万枚を超えた。作曲したジョン・ディーコンは「この曲が浮かんだときはバカバカしくてメンバーには言わなかったが、フレディが是非レコーディングをしようと言ってくれた」と語っている。
Track13. ブレイク・フリー(自由への旅立ち)
英題「I Want to Break Free」
1984年4月2日発売。作詞作曲はジョン・ディーコン。
イギリスチャートは最高3位のほか、南米など圧政下に置かれて苦しんでいた人々の間では「自由への賛歌」として人気が高かった。メンバーが女装しているプロモーションビデオが話題になったが「自由への賛歌」としていた国々の人々からは評判が良くなかった。
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目次 - Contents
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の概要
- 『ボヘミアン・ラプソディ』のあらすじ・ストーリー
- クイーンの誕生
- 堕ちてゆくフレディ
- ライブエイドでのパフォーマンス
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の登場人物・キャラクター
- フレディ・マーキュリー(演:ラミ・マレック)
- メアリー・オースティン(演:ルーシー・ボイントン)
- ブライアン・メイ(演:グウィリム・リー)
- ロジャー・テイラー(演:ベン・ハーディ)
- ジョン・ディーコン(演:ジョゼフ・マゼロ)
- ポール・プレンター(演:アレン・リーチ)
- ジム・ハットン(演:アーロン・マカスカー)
- レイ・フォスター(演:マイク・マイヤーズ)
- ジョン・リード(演:エイダン・ギレン)
- ジム・ビーチ(演:トム・ホランダー)
- ボブ・ゲルドフ(演:ダーモット・マーフィ)
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の用語
- ボヘミアン・ラプソディ
- ライヴ・エイド
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- フレディ・マーキュリー「クイーンは定義できない」
- フレディ・マーキュリー「このライブに出ないと、俺たちは次の日から死ぬまで後悔することになる」
- フレディ・マーキュリー「自分が何者かは自分が決める」
- 最後の21分間「ライヴ・エイド」の場面
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「大ヒット記念!クリスマス・カード」が配布
- レイ・フォレスターを演じた意外な人物
- ラミ・マレックの役作りと特殊メイク
- 劇中の演奏シーンは本物
- グレアム・キングが語った制作秘話
- 「ボヘミアン・ラプソディ」ヒットのきっかけをつくったラジオDJ
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の主題歌・挿入歌
- ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)
- Track1. 20世紀フォックス・ファンファーレ
- Track2. 愛にすべてを
- Track3. ドゥーイング・オール・ライト...リヴィジテッド
- Track4. 炎のロックン・ロール
- Track5. キラー・クイーン
- Track6. ファット・ボトムド・ガールズ
- Track7. ボヘミアン・ラプソディ
- Track8. ナウ・アイム・ヒア
- Track9. 愛という名の欲望
- Track10. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
- Track11. ウィ・ウィル・ロック・ユー
- Track12. 地獄へ道づれ
- Track13. ブレイク・フリー(自由への旅立ち)
- Track14. アンダー・プレッシャー
- Track15. リヴ・フォーエヴァー
- Track16. ボヘミアン・ラプソディ(ライヴ・エイド)
- Track17. RADIO GA GA
- Track18. AY-OH
- Track19. ハマー・トゥ・フォール
- Track20. 伝説のチャンピオン
- Track21. ドント・ストップ・ミー・ナウ
- Track22. ショウ・マスト・ゴー・オン