ボヘミアン・ラプソディ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ボヘミアン・ラプソディ』とは2018年11月に日本で公開された、「クイーン」のボーカルで、類まれなる歌声と才能を持ったフレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画である。イギリスとアメリカの共同制作。ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」など名曲の誕生秘話、クイーンとフレディ・マーキュリーの栄光とその影を描く。20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」での伝説のステージが蘇る。
ライヴ・エイド(LIVEAID)とは、1985年7月13日、「1億人の飢餓を救う」というスローガンで行われたアフリカ難民救済の20世紀最大のチャリティーコンサートである。
開催地は、イギリスのウェンブリー・スタジアム、アメリカのJFKスタジアム。協賛した地域は、オーストラリア、西ドイツ、日本、ソ連、ユーゴスラヴィア、ノルウェー。
劇中で描かれたクイーンのステージの他、多数のミュージシャンが出演し、アメリカ会場では最後まで残ったアーティストが「ウィ・アー・ザ・ワールド」を歌いライヴ・エイドのフィナーレを飾った。
『ボヘミアン・ラプソディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
フレディ・マーキュリー「クイーンは定義できない」
レコード会社から、「キラー・クイーン」のような曲を作るよう迫られた時、フレディやメンバーは「クイーンは同じような曲を、同じように作るようなことはしない」と反発した。クイーンはこういうものだと定義づけられるようなバンドではないという意味でフレディが言ったセリフである。
そうして出来上がった曲が「ボヘミアン・ラプソディ」である。
フレディ・マーキュリー「このライブに出ないと、俺たちは次の日から死ぬまで後悔することになる」
クイーンとしての活動から少し身を引き、別々の道を歩んでいたメンバー達が突然のライヴ・エイドへの出演へ尻込みをしているときにフレディが言ったセリフ。
20世紀最大のライブ、ライヴ・エイドに出演することになり音楽の歴史に名を刻むことになるクイーン。劇中では、フレディが自分の病に向き合った後の出来事になり、フレディの覚悟がくみ取れるセリフである。
フレディ・マーキュリー「自分が何者かは自分が決める」
フレディがメンバーに病のことを告白した時に言ったセリフ。「エイズだからって同情したりするのはやめてくれ、俺が何者かは自分で決める」と動揺するメンバーに力強く言った。病気の影響で声が出ないなど苦難はあったがライヴ・エイドへの熱意と、これからの人生に対する覚悟が伝わってくる。
最後の21分間「ライヴ・エイド」の場面
この映画の見所は何と言っても最後の21分間「ライヴ・エイド」の場面だ。
監督が特に苦労し、力を入れたという全観客をCGではなくエキストラで撮影している。
今までの苦労を乗り越えたメンバーたちが迎えた「ライヴ・エイド」で名曲「We Will Rock You」を演奏するときのイントロ。
まさに地鳴りのような観客の足踏みとともにフレディーの歌声が響き渡る。
これは本当に「圧巻」の二文字に尽きるだろう。
『ボヘミアン・ラプソディ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
「大ヒット記念!クリスマス・カード」が配布
2018年12月22日に一部劇場で、「大ヒット記念!クリスマス・カード」が先着入場者にプレゼントされた。
また、12月19日には『Thank God It's Christmas』を使用したクリスマスバージョンの秘蔵動画が公開された。
レイ・フォレスターを演じた意外な人物
「ボヘミアン・ラプソディ」のシングルカットを断固拒否し、メンバーと対立するEMIレコードの社長、レイ・フォレスターを演じたのは、マイク・マイヤーズ。
実はマイク・マイヤーズはクイーンの大ファンで、彼が主演をつとめた『ウェインズ・ワールド』では、マイク扮するキャラクターが「ボヘミアン・ラプソディ」をノリノリで歌い、同曲の再ヒットの火付け役になったことがある。
劇中では、ひげを生やしサングラスをかけていたため、マイク・マイヤーズだと気づかない人が多かった。
ラミ・マレックの役作りと特殊メイク
「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、義歯をつけてフレディを演じていた。
フレディは生前、自分の歯にコンプレックスを持っていたため、よく唇で歯を隠す動作をしていた。その動きを表現するために義歯をつけていた。
また、ラミ・マレックの目はフレディよりだいぶ大きいため、鼻などに特殊メイクを施していた。
劇中の演奏シーンは本物
ボヘミアン・ラプソディでの演奏シーンや劇中の名曲は、主にフレディ本人の声が使われている。
演奏シーンなどもオリジナル音源を使っているのだが、リアリティを出すために役者がそれぞれ楽器を習得し、実際に演奏しながら撮影に臨んだ。ブライアン・メイ役のグウィリム・リーは「全員が死に物狂いで練習をした」と後に語っている。
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目次 - Contents
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の概要
- 『ボヘミアン・ラプソディ』のあらすじ・ストーリー
- クイーンの誕生
- 堕ちてゆくフレディ
- ライブエイドでのパフォーマンス
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の登場人物・キャラクター
- フレディ・マーキュリー(演:ラミ・マレック)
- メアリー・オースティン(演:ルーシー・ボイントン)
- ブライアン・メイ(演:グウィリム・リー)
- ロジャー・テイラー(演:ベン・ハーディ)
- ジョン・ディーコン(演:ジョゼフ・マゼロ)
- ポール・プレンター(演:アレン・リーチ)
- ジム・ハットン(演:アーロン・マカスカー)
- レイ・フォスター(演:マイク・マイヤーズ)
- ジョン・リード(演:エイダン・ギレン)
- ジム・ビーチ(演:トム・ホランダー)
- ボブ・ゲルドフ(演:ダーモット・マーフィ)
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の用語
- ボヘミアン・ラプソディ
- ライヴ・エイド
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- フレディ・マーキュリー「クイーンは定義できない」
- フレディ・マーキュリー「このライブに出ないと、俺たちは次の日から死ぬまで後悔することになる」
- フレディ・マーキュリー「自分が何者かは自分が決める」
- 最後の21分間「ライヴ・エイド」の場面
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「大ヒット記念!クリスマス・カード」が配布
- レイ・フォレスターを演じた意外な人物
- ラミ・マレックの役作りと特殊メイク
- 劇中の演奏シーンは本物
- グレアム・キングが語った制作秘話
- 「ボヘミアン・ラプソディ」ヒットのきっかけをつくったラジオDJ
- 『ボヘミアン・ラプソディ』の主題歌・挿入歌
- ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)
- Track1. 20世紀フォックス・ファンファーレ
- Track2. 愛にすべてを
- Track3. ドゥーイング・オール・ライト...リヴィジテッド
- Track4. 炎のロックン・ロール
- Track5. キラー・クイーン
- Track6. ファット・ボトムド・ガールズ
- Track7. ボヘミアン・ラプソディ
- Track8. ナウ・アイム・ヒア
- Track9. 愛という名の欲望
- Track10. ラヴ・オブ・マイ・ライフ
- Track11. ウィ・ウィル・ロック・ユー
- Track12. 地獄へ道づれ
- Track13. ブレイク・フリー(自由への旅立ち)
- Track14. アンダー・プレッシャー
- Track15. リヴ・フォーエヴァー
- Track16. ボヘミアン・ラプソディ(ライヴ・エイド)
- Track17. RADIO GA GA
- Track18. AY-OH
- Track19. ハマー・トゥ・フォール
- Track20. 伝説のチャンピオン
- Track21. ドント・ストップ・ミー・ナウ
- Track22. ショウ・マスト・ゴー・オン