ボヘミアン・ラプソディ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ボヘミアン・ラプソディ』とは2018年11月に日本で公開された、「クイーン」のボーカルで、類まれなる歌声と才能を持ったフレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画である。イギリスとアメリカの共同制作。ブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」など名曲の誕生秘話、クイーンとフレディ・マーキュリーの栄光とその影を描く。20世紀最大のチャリティーコンサート「ライヴ・エイド」での伝説のステージが蘇る。

ジョン・ディーコン(画面中央)

クイーンのベーシスト、ジョン・ディーコン。他の3人に比べると影が薄いかもしれないが、「地獄への道連れ」など数多くのヒット曲の作詞作曲をしている。温厚な性格で、メンバー同士が衝突した際はジョンが間に立ち、仲たがいを止めてきた。劇中、フレディに「お前からクイーンを取ったら何も残らない」といわれたが「大学で電子工学を学んでたけどだめかな?」と言った通り、電子系の学校に進学していて機械類にも強い。
ジョンを演じたのはジョセフ・マッゼロ。彼も若かりし日のジョンにそっくりだと話題になった。彼の芸歴は長く、1993年に演じた『ジュラシック・パーク』のティム役が有名である。

ポール・プレンター(演:アレン・リーチ)

レコード会社からあてがわれたクイーンの付き人として登場する。フレディに迫りゲイであることを自覚させるきっかけとなる。その後、フレディとは愛人の関係になり、フレディの個人的なマネージャーとなる。クイーンの運営にも口を出し、フレディ以外のメンバーからは嫌われていた。フレディのソロ契約を裏で画策し、クイーン決裂の原因を作る。その後、メアリーからの電話もライヴ・エイドの企画の話もフレディには伝えず、フレディの金で毎晩毎晩遊び呆けた。最後はフレディの怒りに触れ、クビにされてしまう。その後フレディの男遊びのことなどをマスコミに売り渡す。

ジム・ハットン(演:アーロン・マカスカー)

フレディの家の使用人として登場する。メアリーと別れ孤独感からの恐怖に苛まれ自暴自棄な生活を送るフレディと運命的な出会いを果たす。その後「ジム・ハットン」という名前だけを告げ姿を消してしまう。フレディはポールと別れた後、電話帳に何十人と載っているジム・ハットンをしらみつぶしに探し再会を果たす。それから、フレディが命を落とすまでの7年間恋人としてフレディに寄り添い続けた。

レイ・フォスター(演:マイク・マイヤーズ)

EMIレコードの重役。この役だけ実在しない人物である。彼は「キラー・クイーン」に続くようなヒット曲を作るようクイーンに持ち掛ける。そしてクイーンは「ボヘミアン・ラプソディ」を誕生させるのだが、レイは、「こんなに長い曲はラジオでは流せない。ラジオで流せない曲はヒットしない」とこの曲のシングルカットに反対する。クイーンのメンバーはそれに反発し、怒って途中で部屋を出て行き窓の外から石を投げ込む。

ジョン・リード(演:エイダン・ギレン)

ジョンリード(画面右)

エルトン・ジョンのマネージャーを務めたことがある大物マネージャーである。
新しい試みの音楽に挑戦し続けるクイーンに可能性を感じ、マネージャーとして名乗り出る。誰よりもクイーンを支持し寄り添ってきたが、ポール・プレンターの裏切りによりクビにされてしまう。

ジム・ビーチ(演:トム・ホランダー)

クイーン専属の弁護士である。とても真面目で退屈な性格だがクイーンを思う気持ちは人一倍あった。フレディから「ジム・ビーチ」という名前は退屈だからという理由で「マイアミ・ビーチ」と名乗れと命令される。
フレディによってジョン・リードが解雇されてしまったので、途中からマイアミがクイーンのマネージャーを務める。フレディと他メンバーの仲たがいの仲裁をしてライヴ・エイドに出演させたのも彼の手腕があってこそだった。

ボブ・ゲルドフ(演:ダーモット・マーフィ)

1985年のライヴ・エイドの主催者。アフリカの飢餓に苦しむ子供たちを救うためのチャリティーライブコンサートである。元ブームタウン・ラッツのボーカルである。

『ボヘミアン・ラプソディ』の用語

ボヘミアン・ラプソディ

クイーンの4枚目のアルバム「オペラ座の夜」からの先行シングルである。
シンセサイザーを使わずに、テープに何回も重ね撮りを繰り返すという手法を使い、180人以上が参加していると思わせるようなオペラ風コーラスを完成させている。
曲の構成としては、
1.アカペラ
2.バラード
3.オペラ
4.ハードロック
5.バラード
という6分弱の楽曲である。
クイーンの代表曲の一つ。

ライヴ・エイド

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