サガ フロンティア2(SaGa Frontier 2)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガフロンティア2』とは、現スクウェア・エニックスが1999年に発売したプレイステーション用ソフト。ジャンルはRPG。サガシリーズとしては8作目、『サガフロンティア』シリーズでは2作目に当たる。
シリーズの特徴であるフリーシナリオは、今作では年代順にシナリオを追っていく「ヒストリーチョイス」システムとして採用されている。術が一般化している世界を舞台に、術が使えないギュスターヴ13世と時代の影で起こる災いに立ち向かうウィリアム・ナイツとその一族を主人公に、約100年に及ぶ物語が描かれる。

開拓村(Settlement)

北大陸の奥地にある、大森林に囲まれた小さな村。
ノースゲートとだけ定期的に物資の運搬がある他は、村の人々は自給自足の生活をしている。
村の周囲や奥地には手つかずの遺跡やメガリスが点在する。

『サガフロンティア2』の用語

アニマ

この世界の根底にある重要な概念で、精神や魂のようなもの。万物に宿っていると考えられている。
アニマは術の発動と深い関わりがあり、術が使用できる人間においては魔力のようなものともいえる。
術とは樹・火・水・石・獣・音などのアニマを引き出して使う魔法のようなもの。
これらのアニマは火を使ったり水を使ったりと日常生活にも利用されている。
アニマの強い者はより強力な術を使用できる。
逆にアニマが弱い人間は術をろくに使えない「不能者」として、差別を受けている。

戦闘においては、術や合成術を使うのに必要とされ、地形やツールから引き出して使う。
アニマの種類は上記の6つと、未解明(星)のものがある。

クヴェル

古代の先行文明の遺物。主にメガリスに存在する。
アニマを無限に引き出すことができ、貴重な品として扱われることが多い。
フィニー王国に伝わる炎の剣「ファイアブランド」もクヴェルの1つ。
ゲーム中では主に装備品として使用される。

ツール

クヴェルを人工的に作ったもの。こちらは引き出せるアニマが有限である。
使えば内包されているアニマが減っていき、アニマが無くなると使用できなくなったり壊れたりする。
つまりは使用回数の決まっているアイテムのことで、こちらも装備品として使用される。
ツールを装備として使用する場合、ツールのアニマを引き出して術を使うことができるが、回数制限があるため、技や術を使うことで対応したツールの耐久度が1ターンに1減る。
使い続けて耐久度が0になった場合は威力が半減する。耐久度が0になった装備品は戦闘後壊れて消滅してしまう。壊れたツールの破片は「チップ」になり売ることができる。

金属(Metal)

この世界においては、アニマを持たぬ唯一の物質。
鉄や鋼、鉛、金などがあり、これらの金属はアニマの力を阻害する性質がある。
そのため、術至上主義の東大陸では特に忌み嫌われている。
鉄や鋼などの金属を武器や防具に加工することにより、敵の術を軽減もしくは無効化することができる上、物理的な攻撃力・防御力が向上する。

メガリス

古代の先行文明の遺跡のこと。
先住種族が残したクヴェルなどが残っている場合もある。
サンダイル各地に点在しており、ディガーたちがクヴェルを求めて発掘にいそしむ場所にもなっているが、強力なモンスターが生息していたりして難易度が高い場所もある。
それぞれ特徴を持ち、虫だらけの「巨虫のメガリス」や氷に覆われた「氷河のメガリス」などと呼ばれたりもする。

ディガー(Digger)

冒険者の中でも特にクヴェルの発掘を目的とする職業のこと。
発掘を行う場所にはモンスターが巣くっていたりして危険を伴うため、ヴィジランツ(Vigirants)と呼ばれる護衛を雇うのが一般的。

ファイアブランド

クヴェルの一種で、燃えさしを意味する炎の剣。
ファイアブランドは、アニマに強く反応するクヴェルであり、フィニー王家が所有するものである。
国を統治するフィニー王家は、その継承者である証を立てるために、ファイアブランドの制御技能を示す「ファイアブランド」の儀式を7歳までに行うこととしている。
なぜ7歳かというと、子供ならばアニマもそれほど強くなく、制御しやすいため。
成人が初めてファイアブランドに触れると、持ち主のアニマに反応しすぎて、炎の力に飲み込まれ焼き尽くされる恐れがあるからである。
「ファイアブランド」の儀式を成功させた者は、ファイアブランドに対して恒久的な免疫を得たことになり、以降も操れるようになる。

エッグ(Egg)

卵型のクヴェル。
いつ作られたのかはわからない。
手にした者の精神を支配し操る力を持ち、最終的にはアニマごと吸収してしまう。
所持者を吸収すると、次の宿主を求める。
今作のラスボスでもある。

『サガフロンティア2』の登場人物・キャラクター

バトルキャラクター

ギュスターヴ13世(Gustav,The Steel,XIII)

ギュスターヴ編のメイン主人公。
フィニー国王ギュスターヴ12世とノール侯女ソフィーの息子として生まれる。
王太子として後継者の期待を寄せられていたが、後継の儀式「ファイアブランド」の儀式の失敗により術不能者と判明する。
その後は母共々王宮を追放され、不遇の時代を送る。
亡命した南大陸のナ国にて金属と鍛冶技術に出会い、術に頼らない力を手に入れる。それ故「鋼の13世」とも呼ばれる。
母亡きあと、独立し、ナ国のワイド領を皮切りに彼の国盗りが始まる。
結婚せず子供もいないが、幾人かの女性と関係があったため、後に彼の息子を名乗る者が多く現れることとなる。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

サガ フロンティア(SaGa Frontier)のネタバレ解説・考察まとめ

サガ フロンティア(SaGa Frontier)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガ フロンティア』とは、現:スクウェア・エニックスが1997年7月11日に発売したプレイステーション用ソフトで、ジャンルはRPG。サガシリーズの7作目にあたる。主人公は7人の中から1人を選び、それぞれ違ったストーリーが展開する。今作ではこれまでのファンタジー路線に加えSF要素も盛り込まれている。また今作より「連携」システムが搭載された。多数の小世界「リージョン」を舞台に、7人の主人公たちがそれぞれの物語を紡いでいく。

Read Article

ロマンシング サ・ガ(ロマサガ1)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サ・ガ(ロマサガ1)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ』とは、1992年1月28日に現スクウェア・エニックスから発売されたスーパーファミコン(SFC)用ロールプレイングゲーム(RPG)。 ゲームボーイ用ソフト『Sa・Ga』シリーズのスタッフが新たに手掛けた意欲作。最大の売りは、当時まだ珍しかった自由度の高い「フリーシナリオシステム」を採用したこと。それぞれ異なる事情を抱えた8人の主人公から1人を選んで自由に世界を冒険するうち、伝説の邪神と戦うこととなる。

Read Article

ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ3』とは、1995年に現スクウェア・エニックスより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームソフト。サガシリーズの6作目にあたり、ロマサガシリーズの3作目にしてシリーズの集大成との呼び声も高い。シリーズの特徴であるフリーシナリオの他、ミニゲームも充実。グラフィックや演出、音楽などの点で特に評価が高い。8人の主人公から1人を選び、「死食」がもたらす数々の謎を解き明かす冒険の旅に出る。

Read Article

ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サ・ガ2(ロマサガ2)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ2』とは、スクエア(当時)が開発したSFC用のRPGである。特徴は、決まった流れを追うのではなく、フリーシナリオを採用している点と、レベルに関係なく技を習得する閃きシステムが挙げられる。プレイヤーはバレンヌ帝国の皇帝となり、かつて世界を救った「七英雄」と対峙していくこととなる。その戦いは世代を超えて続き紡がれる。

Read Article

Sa・Ga2 秘宝伝説(Final Fantasy Legend II)のネタバレ解説・考察まとめ

Sa・Ga2 秘宝伝説(Final Fantasy Legend II)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sa・Ga2 秘宝伝説』とは、1990年12月14日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)用ソフト。サガシリーズの第2作目。 基本的なシステムは前作『魔界塔士Sa・Ga』を踏襲しているが、さらに遊びやすくなるようシステムに変更や追加がなされている。 古の神々の遺産「秘宝」は手に入れるとすばらしい力が得られるという。主人公は、その「秘宝」を追って行方不明になった父親を探して、仲間たちと共に旅に出る。

Read Article

時空の覇者 Sa・Ga3(Final Fantasy Legend III)のネタバレ解説・考察まとめ

時空の覇者 Sa・Ga3(Final Fantasy Legend III)のネタバレ解説・考察まとめ

『時空の覇者 Sa・Ga3』とは、1991年12月13日に現:スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ専用ソフト。サガシリーズの完結編。今作がGB最後の作品となった。システムは前2作とは異なり、経験値でレベルアップするというオーソドックスなものに変更され、武器や魔法の使用回数制限も撤廃された。滅びの未来を変えるため過去へ送られた3人の若者たちが、仲間と共に時空を超えて異次元の神と戦う物語。

Read Article

魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

魔界塔士 Sa・Ga(The Final Fantasy Legend)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔界塔士Sa・Ga』とは、1989年12月15日に現・スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)専用ソフト。ジャンルは当時、携帯機のGBでは不可能といわれた初のRPGで、当社初のミリオンソフトとなった。 サガシリーズの記念すべき第1作目。経験値やレベルの概念がなく、キャラクターの種別によって成長方法が異なるという斬新なシステムで注目された。舞台は1本の塔によって結ばれた4つの世界。その塔の頂上には楽園があるという。その楽園を求めて主人公は塔への冒険に旅立つ。

Read Article

ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)のネタバレ解説・考察まとめ

ロマンシング サガ リ・ユニバース(ロマサガRS)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サガ リ・ユニバース』とは、スクエアエニックスとAkatsukiが共同開発しリリースされた、iOS・Android用スマホオンラインRPGである。『ロマンシング サ・ガ3』の300年後の世界を舞台としており、新しい命の全てを奪う「死食」復活を画策する魔王を阻み世界に平和をもたらすため、新8英雄(ポルカ、リズ、ゼノン、ヴァルドー、妖精ブラウニー、シン・ドゥ、マドレーン、イーヴリン)が集結する。 愛着を持って一つのスタイルを育て、戦術を練って戦いに挑めるところが魅力だ。

Read Article

サガ スカーレット グレイス(SSG)のネタバレ解説・考察まとめ

サガ スカーレット グレイス(SSG)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガ スカーレット グレイス』とはスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation Vita用ゲームである。最大の特徴は「タイムラインバトル」と呼ばれる戦闘方法にあり、「戦闘がイベント」と言われるほどにバトルシステムに力を入れた作品となっていることが挙げられる。さらにはRPGでは当然のようにある「ダンジョンの探索」という要素をバッサリと削除しており、従来の『サガシリーズ』同様、新たな試みが多数見受けられる作品となっている。

Read Article

サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)のネタバレ解説・考察まとめ

サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『サガ エメラルド ビヨンド』とはスクウェア・エニックスより2024年に発売されたRPGであり、『サガ』シリーズの1作である。『サガ』シリーズのコンソール向けゲームとしては前作『サガ スカーレットグレイス』以来となる完全新作となっており、バトルシステム面において、『サガ スカーレットグレイス』で採用された「タイムラインバトル」をさらに発展させたシステムを採用している。タイトルは本作で採用されているシステム「エメラルドビジョン」に由来する。

Read Article

ONE PIECEの王下七武海とロマンシング サ・ガ2の七英雄を比較してみた【ワンピース】

ONE PIECEの王下七武海とロマンシング サ・ガ2の七英雄を比較してみた【ワンピース】

『週刊少年ジャンプ』の大人気漫画である『ONE PIECE』。作中には「王下七武海」と呼ばれる世界政府公認の7海賊が登場するのですが、スクウェア(現スクウェア・エニックス)のゲーム『ロマンシング サ・ガ2』に出てくる「七英雄」が王下七武海のモデルになっているとのウワサがあります。そこで、この記事で両者について比較してみることにしました。なるほど、いろいろ共通点はありそうですね。

Read Article

ロマンシング サ・ガ2の七英雄とONE PIECEの王下七武海の共通点まとめ【完全に一致】

ロマンシング サ・ガ2の七英雄とONE PIECEの王下七武海の共通点まとめ【完全に一致】

ゲーム『ロマンシング サ・ガ2』に登場する「七英雄」と、漫画『ONE PIECE』(ワンピース)に登場する初期の「王下七武海」には共通点が多い。「七英雄」のワグナスと「王下七武海」のクロコダイルは、国を乗っ取ろうとした点が共通している。また「七英雄」のノエルと「王下七武海」のミホークは、紳士的で剣の達人という点が似ている。

Read Article

目次 - Contents