ロマンシング サ・ガ3(ロマサガ3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロマンシング サ・ガ3』とは、1995年に現スクウェア・エニックスより発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームソフト。サガシリーズの6作目にあたり、ロマサガシリーズの3作目にしてシリーズの集大成との呼び声も高い。シリーズの特徴であるフリーシナリオの他、ミニゲームも充実。グラフィックや演出、音楽などの点で特に評価が高い。8人の主人公から1人を選び、「死食」がもたらす数々の謎を解き明かす冒険の旅に出る。

黄京

屋根の上でゲートを守るアビスナーガと戦う。

魔王に最後まで抵抗した地域で、聖王が復興を諦めたが、住民たちの力で復興した地域。
そのため独自の文化が発達している東方の首都。
現在は幼いミカドの政治をツァオガオが代わりに行っている。
ミカドの住む城の中央部に5番目のアビスゲートがある。

その他

見せ物小屋

「グレイト・フェイク・ショー」と呼ばれる、妖精を助けるイベントで登場する見世物小屋で、様々な町にランダムに現れる。

『ロマンシング サ・ガ3』のあらすじ・ストーリー

プロローグ

「死食」、それは300年に一度 死の星が太陽をおおい隠す事象。
「死食」は、その年に生まれたすべての新しい生命を死滅させる。
人も獣も草花もモンスターでさえも例外なく、その滅びの運命を逃れることは出来ない。

だがある時、1人の赤ん坊が生き残った。
成長した赤子は、死の定めに魅入られ、「魔王」となった。
魔王は邪悪な者どもを使役して世界を混沌に陥れた。

魔王はこの世界だけでは飽き足らず、異世界であるアビスへのゲートを開き、アビスの有力な魔物たちである「四魔貴族」たちをも支配した。
ところがある日、魔王は突然いずこかへ消えた。
魔王が消えた後、世界はアビスからきた四魔貴族に支配された。

それからまた300年後。
またも死食は世界を襲い、1人の赤ん坊を残した。
その子は死の魅惑に耐えながら成長し、死の定めを退けて「聖王」となった。
聖王は、多くの仲間に支えられ、300年間世界を支配していた四魔貴族をアビスへと追い返し、アビスゲートを閉ざした。
世界は聖王の元、平和を取り戻した。

それから再び300年後。
やはり死食は世界を襲った。
世界中の人々は、生き残った赤子の出現を待った。
その赤子が魔王になるか聖王になるか、アビスの魔物たちも、世界の人々も、不安と期待を持って見守っていた。

物語はその死食から15年後が舞台となる。

オープニング

物語の出発点となる「ロアーヌ侯国」。
ミカエルは亡き父の後を継ぎ、ロアーヌ侯爵となってこの地を治めることとなった。
ミカエルが地方の宿営地へ出かけている時、ミカエルの妹・モニカと、その侍女カタリナは、ミカエルの部下・ゴドウィンによるロアーヌ内乱計画を知る。
モニカはカタリナに城を任せ、自分はゴドウィン反乱の報せをミカエルに知らせるべく馬を走らせる。
しかし、強行軍がたたり、馬が途中で走らなくなってしまい、仕方がなくモニカは近くの開拓村シノンへ助けを求める。

シノンの若者、ユリアン・エレン・サラ・トーマスは村周辺の夜の見回りから戻り、酒場で休んでいた。
そこへ、モニカが馬を貸してほしい、とやってきた。

酒場に偶然居合わせた男・ハリードはモニカの素性を見抜き、ユリアンたちに関わり合いにならない方がいい、と助言する。
だが、正義感の強いユリアンは、シノン村の地域を統治し、モンスターを討伐してくれるロアーヌ侯への恩義のためにも、モニカを助けると言う。

とにかく急いでいるというモニカの慌てた様子からロアーヌで政変が起きていると推測したハリードは、政変が起きればミカエルが失脚し、モニカを助けたところで一文の得にもならない、と言う。
ハリードは、ミカエルが失脚すれば今の身分を失い、妹を助けたところでろくに報奨金も出せないだろうと考えたのだろう。
その一連のやり取りを見ていた酒場のマスターが、金はないが馬ならあるから、それでモニカを助けてほしい、と願い出る。
ハリードは、それならとモニカを助けることに賛同する。
ユリアンの他、エレン・サラ・トーマスもモニカを助けることに賛同する。

酒場のマスターは、ハリードの腰に下げている曲刀を見て、「あんたあの有名なトルネードか」と驚く。
ハリードは有名な凄腕の剣士で、流浪の傭兵であり、たまたまシノンに立ち寄っていたのだ。
ともかく、ユリアン・エレン・サラ・トーマス、それにハリードはモニカを護衛することになった。

ユリアンたちは、道中、魔物ガルダウイングに襲われるも退け、なんとかモニカをミカエルの元に送り届けた。
モニカから事情を聞いたミカエルは、ゴドウィン討伐の軍を動かすことにした。
ミカエルは傭兵のハリードを雇って討伐軍に加え、ユリアンたちシノンの4人組には引き続きモニカの護衛を頼んだ。
ユリアンたちはミカエルの命でゴドウィンとの戦いが終わるまでモニカをポドールイのレオニード伯爵に保護してもらうため、彼女を護衛して送り届けることになった。

ユリアンたち4人は無事にモニカをポドールイまで送り届けた。ミカエルも、ハリードと、モニカの侍女・カタリナの助力を得てゴドウィンの反乱を鎮圧した。
ゴドウィンの背後には彼を操る魔物がいた。
ミカエルたちはその魔物を倒し、ロアーヌは平和を取り戻した。

これ以降は、ユリアン・エレン・サラ・トーマス・ハリード・モニカ・ミカエル・カタリナ(後述)の8人の主人公たちが、それぞれの道をたどることとなる。

ユリアン編

最初はエレンを口説くユリアンだが、モニカが現れるとモニカに惚れてしまう。

ユリアンは、モニカを無事に護衛した腕を買われ、ミカエルから新しく結成される、モニカ護衛のための親衛隊「プリンセスガード」への入隊の誘いを受ける。
これを受けるも断るもプレイヤーの自由であるが、エンディングに影響する。
プリンセスガードを引き受けると、この後、モニカが何者かにさらわれる事件が発生する。
モニカを探して聞き込みをするうち、ユリアンはあやしい洞窟をつきとめる。
ユリアンはその洞窟へ行き、モニカを発見する。犯人は反乱を起こしたゴドウィンだった。
ゴドウィンはミカエルに復讐しようと企んでいたのだ。
ユリアンに敗れモニカを奪い返されたゴドウィンは、苦し紛れに洞窟を落盤させ、ユリアンとモニカを亡き者にしようとした。
ユリアンたちは無事に脱出したが、ゴドウィンは落盤に巻き込まれそのまま生死不明となった。

モニカを連れてロアーヌ城へ戻ると、モニカに嫁入りの話が来ているとミカエルから聞かされるユリアン。
ここでミカエルと話すか、モニカと話すかでストーリーが分岐する。

ミカエルに話すと、モニカはツヴァイク公の子息に嫁ぐことになり、ユリアンはその道中の護衛を命じられる。
ツヴァイクまでは船で行くユリアンとモニカ。
だが途中モンスターに襲われ、船は難破し、海へ飛び降りた2人だったが、ユリアンだけがツヴァイクへたどり着き、モニカは消息不明になってしまう。ユリアンはモニカを探して各国を旅することになる。

モニカに話すと、ユリアンは、一緒に駆け落ちしようとモニカに誘われる。
モニカと駆け落ちすると、2人は自動的にミュルスに移動する。
駆け落ちしない場合は、ツヴァイクへ向かうこととなる。

エンディング

モニカがパーティにいる、またはプリンセスガードに入隊し駆け落ちしていない場合
ミカエルから爵位をもらい、モニカと一緒になる。

エレンがパーティにいる場合
ユリアンは王宮生活が自分に「やっぱり向いてない」と言ってロアーヌ王宮を去り、シノンに戻ってエレンやサラと会う。

モニカ、エレンがパーティにいない場合
上記と同様にユリアンが「やっぱり向いてない」と言ってロアーヌ王宮を去る。

ミカエル編

ミカエルはロアーヌの地方でモンスター討伐の遠征中であった。
その宿営地にモニカがゴドウィンによる反乱を伝えるため、仲間とともにやってきた。
モニカから事情を聞いたミカエルは軍を整え、ロアーヌ平原でゴドウィン軍と戦い、これを打ち破る。
ゴドウィンはモンスターと手を結び、ミカエルに対し反乱を起こしてロアーヌ城を奪ったのだったが、ミカエル軍と戦っている間に、モンスターにロアーヌ城を奪われてしまう。
ゴドウィン軍を打ち破った後、ミカエルは傭兵として雇っていたハリードを伴い、ロアーヌ城を目指す。
ミカエルたちはモンスターに乗っ取られたロアーヌ城に乗り込み、城内の玉座の間近くまでモンスターを蹴散らしながら進み、城内にいたモニカの侍女・カタリナと合流する。
ミカエルたちは、玉座の間に現れたモンスターのボスを倒し、城を取り戻す。
これ以降、ミカエルはモンスター討伐や国政に力を入れていくことになる。
だが、アビスゲートが開きかけていることを知ると、王宮を影武者に任せ、アビスゲートを閉じるため、各地へ赴く。

エンディング

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