Caligula Overdose(カリギュラ オーバードーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Caligula Overdose』とは、フリューから発売されたPSvitaのRPGソフト「Caligula -カリギュラ-」のリメイク版であるPS4作品である。ストーリーはPSvita版と同じ、主人公とその仲間たちが現実に帰還するべく「帰宅部」を結成し、仮想世界からの脱出を図る物語となっているが、本作では帰宅部の宿敵的存在「オスティナートの楽士」のストーリーが追加されているのが大きな特徴となっている。

少年ドールの言葉を頼りに、シーパライソへと向かう帰宅部。そしてテーマパークエリアにある探検型アトラクション「太陽神殿」の頂上でμのライブが行われるという情報を掴むが、ライブに参加するには太陽神殿で開催されている「リアル脱出イベント」を攻略しなければならなかった。そこで帰宅部は神殿各所で謎解きをしながら扉を開けて先へ進んでいく。しかしその途中、デジヘッドたちに襲われ、永至が傷をつけられてしまう。そして、その傷を見て驚きに大きく目を見開いた後、永至は地獄の底から響くかのような恐ろしげな絶叫を挙げた。すると、さらに襲いかかろうとしたデジヘッドたちの足元から炎が吹き上がり、デジヘッドたちを怯ませる。思わぬ事態に驚く帰宅部とアリアを尻目に、「汚い手は……滅菌しないとなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」と、永至が鬼の形相でさらに吠えた瞬間、彼の手の中に鞭型のカタルシスエフェクトが発現する。永至はその漆黒の鞭と炎をふるってデジヘッドたちを容赦なく薙ぎ払ったのだった。
その後、一時の窮地を免れたものの、初めて見た永至の凶々しい一面に不穏を感じずにはいられないまま、帰宅部はついに頂上へと進んでいく。そこに置かれていた最後の謎解きに答えた瞬間、突然現れた檻が帰宅部を閉じ込める。さらに扉の向こうから、μの楽しそうな歌声と、生徒たちの拍手や歓声が聞こえてくる。どうやらライブが始まってしまったようだ、と、帰宅部が思った一瞬、永至が突然檻を荒々しく蹴りつけた。「なんだこれはっ……!? 俺を誰だと思ってる!! 出せと言ってるんだ!! 出せよゴルァ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」まるで人が変わったかのように罵声を浴びせながら檻を蹴りつける永至を、帰宅部は呆然とした様子で見ていた。

ついに姿を現した梔子。まるで恨みでもあるかのように、恐ろしげな形相で永至を睨みつける。

苛立ちをさらに募らせるあまり、永至の豹変はエスカレートしていく。

ついにはμにまで襲いかかろうとしたので、見かねた鼓太郎が力技で永至を押し止める。

そして混沌とした状況の中、ついに梔子も武器を手に取り、帰宅部に襲いかかった。

その後、なんとか落ち着きを取り戻した永至は、8歳の頃、現実世界で自分は誘拐されたことがあったと語り始める。8歳の永至は、先代の社長だった父を恨んでいた田所興起という男に連れ去られ、その上で狭い部屋に押し込められ、食事を与えられず、田所にナイフを突きつけられて脅され続けた。そんな恐ろしい監禁生活を3日も送らされた後、身代金を受け取りに来た田所を尾行した警察に助けられたが、それ以来、血を見たり、狭い所に閉じ込められると、我を忘れて取り乱すほどの恐怖を感じるようになってしまったという。「自分が怖いからって、あんなに女の子を怖がらせるなんて……僕は、最低だ……」と、罪悪感に頭を抱える永至。その時、ライブが終わったらしく扉が開いて、中からμと、ガスマスクのような機械で口元を覆った少女の姿をしたオスティナートの楽士・梔子が現れた。
「琵琶坂永至……お前を絶対現実には帰さない!!」まるで永至に恨みがあるかのように、彼を睨み付けて叫ぶ梔子。すると、苛立ちに再び表情を恐ろしげに歪めた永至が、檻の周りに炎を発生させる。それを見て梔子が急に苦しげになったのを見て、μが割って入った。「なんでこんなことするの!? わたしも梔子も……! ソーンも、他の楽士たちも……! みんなに幸せになってほしいだけなのにっ!」と、切実に訴えるμだが、「幸せにしたい……? 願いを叶える……? お前は、俺の願いを踏みにじっているだけだろうがあああっ!!!」と、永至は恐ろしげな絶叫を張り上げた。その言葉に愕然となるμに、永至は自分たちを出してくれればもう楽士や梔子にも手出しはしないと作り笑顔でμに言い寄る。そして、μが鉄格子を消した瞬間、永至は掌をあっさりと返して鞭を召喚し、μへと襲いかかろうとした。それを鼓太郎がナックルで止める中、梔子がついにスタンガンを召喚する。「お前だけは絶対に許さない!! 帰宅部……そいつに味方するお前たちも同罪だ!!」という激しい怨嗟と共に、梔子は襲いかかってきた。

永至の前に立ち塞がる彩声。この表情と雰囲気からして、まるで彩声も永至に何らかの因縁を持っているかのように思える。

そんな殺し合いにまで発展しかけた永至と彩声を止めたのが、主人公だった。

主人公の諭しに、彩声はもちろん、永至も興醒めだと言いたげな表情でようやく矛を収めた。

激しい戦いの末、その場に倒れこむ梔子に、何かに取り憑かれたように罵声を浴びせながら追い打ちをかける永至。それを見かねた彩声が「もうやめて!! アンタやっぱおかしい!! 自分が酷い目にあわされたからて、他人も同じような目にあわせていいわけっ!?」と、叫んで止めるが、「どいつもこいつも……なんで止めるんだ!? せっかく現実に戻るチャンスだってのに!! ああっ!?」と、永至は激しく彩声を威嚇する。その間に梔子はμと共に姿を消してしまうが、彩声と永至の啀み合いはさらにエスカレートし、あわや殺し合いに発展寸前となってしまう。そんな時、主人公が宙に向けて拳銃を撃つことで二人を引き止め、なんとか事なきを得たのだった。

ミレイ編

ミレイの初登場シーン。容姿と実力は自分が全て上だと信じて疑わない彼女は、人質として捉えた亮介をちらつかせ、ライバル視する琴乃にこれでもかとばかりに挑発を浴びせる。

その執拗な挑発と亮介の姿を目の当たりにしたことで、琴乃もついに攻撃的な感情を露わにした。

一方で維弦も意味ありげな一言と共に感情を露わにし、最後の覚醒者となってカタルシスエフェクトを獲得する。

結局、太陽神殿ではμに会うことができず、さらに永至の暴走という不穏な出来事が起きたことに、帰宅部は途方に暮れかける。しかしその時、休む暇も与えないかのように、今度はアクアリウムのほうでμのイベントが始まると情報が流れてきた。ところが、そのアクアリウムで待ち受けていたのは、ひとりの豪奢な衣装に身をつけた、女王様然とした美女の姿をしたオスティナートの楽士・ミレイだった。自らがメビウス一の美女であると信じて疑わないミレイは、同じ高校でマドンナとして多くの男子たちの間で人気のある琴乃に対して敵意と言っても過言ではないライバル心を剥き出しにしており、琴乃の現実世界のかつての恋人らしい男子生徒・亮介を人質にちらつかせて挑発をかける。
「ブスには貧相な男がお似合いよねぇ〜!?」と、高笑ってくるミレイに、ついに琴乃が感情的な態度を露わにする。「勘違いしないで!! あんなの、彼氏でもなんでもないわ!! このドブス!!」と、罵倒を浴びせる琴乃に、ミレイは驚きに目を見開く。怒りが収まらない琴乃が機関銃のように罵詈雑言を浴びせまくったことに、ミレイはついに逆ギレする。それから琴乃にどちらが美しいか美少女コンテストで勝負してやると言い放ち、ミレイはアクアリウムの奥へと姿を消した。そして、まるで恨みでもあるかのように亮介をかけたこの勝負を激しく拒否する琴乃を宥めすかした帰宅部は、ミレイの挑戦に応じることになった。

歳三からのインタビューに、琴乃は勝利の喜びを伝えた相手に仲間たちと、現実世界における自分の子供である「たっくん」の名前を挙げた。

一方で、自分の予想を大きく裏切られたことに、ミレイは激しく動揺し、逆上し出す。

そしてついに武器を召喚し、最後の悪足搔きとして琴乃と帰宅部に襲いかかった。

アクアリウムを探索しながらコンテストの票集めとして生徒たちにチケットを配りつつ、さらに「キュレーター」と呼ぶ審査役の男子生徒たちの交渉を進めていく琴乃と帰宅部。さらに道中、敵に襲われそうになった維弦が、何が何でも現実へ戻るという意志を強く持ったことで刀型のカタルシスエフェクトを発現させ、戦力へと加わった。
そうしてコンテストの結果は、琴乃の圧勝に終わった。生徒たちからの拍手喝采を浴びながら、琴乃はこの勝利は帰宅部の仲間たちと、「たっくん」のおかげだと誇らしげな笑顔になる。しかしミレイは「あんたらを現実に帰すわけにはいかないのよ! この世界は私のもの! 約束を守るも破るも私次第!! 跪きなさい! ひれ伏すがいいわ!!」と、往生際の悪さをこれ見よがしに見せ付け、ハンマーを手に取り、帰宅部に戦いを挑んだ。そして大激闘の末、ミレイを打ち破った琴乃と帰宅部。ミレイは自分の敗北を最後まで信じられないまま逃げ去り、亮介は帰宅部によって救出されたが、琴乃は亮介に容赦なく拳を振るって気絶させてしまったのだった。実は亮介は現実世界での琴乃のかつての恋人で、さらに「たっくん」は亮介と琴乃の間に生まれた子供だった。そして亮介は、琴乃がたっくんを身篭ると、逃げるように彼女の前から姿をくらましたことから、琴乃に深い恨みを抱かれていたのだった。

楽士ルート・中

宮比温泉物語編

Lucidと初対面する少年ドール。少年ドールもLucidのその奇抜な格好に驚かされた。

そして、かつての覗き場で根城である宮比温泉物語に戻ってきたことに、Storkは性欲とやる気がMAXになる。

さらに少年ドールを巻き込んで、覗き道を爆進する始末である。

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