Caligula Overdose(カリギュラ オーバードーズ)のネタバレ解説・考察まとめ
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『Caligula Overdose』とは、フリューから発売されたPSvitaのRPGソフト「Caligula -カリギュラ-」のリメイク版であるPS4作品である。ストーリーはPSvita版と同じ、主人公とその仲間たちが現実に帰還するべく「帰宅部」を結成し、仮想世界からの脱出を図る物語となっているが、本作では帰宅部の宿敵的存在「オスティナートの楽士」のストーリーが追加されているのが大きな特徴となっている。
その1:百合カップルでお茶会へ
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スイートP編の終盤において、いよいよスイートPの根城であるレディースエリアのお茶会の会場に潜入する際、ひとりでは不安だということで美笛が主人公に同行をお願いするシーンがある。そこで男主人公では美笛の恋人のフリをすることになるが、女主人公でも同じく美笛の恋人のフリをするという流れになる。
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しかしここで注目するべきなのは、恋人を装う女主人公と美笛のふたりを見て、ローズが「禁断の花園に足を踏み入れていたのね……!」と、勘違いして盛り上がり、さらにローズからの報告を受けてスイートPも女同士のカップルもいいとウケたらしく、女主人公の同席を認めている。こうしてローズやスイートPにウケる以前に、この画像からして女主人公と美笛のカップルはなかなか画になっている。
その2:女湯へ潜入
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アリアを胸元に忍ばせ、女湯へと真っ先に入っていく琴乃。現実世界では23歳の大人だからか、その行動力は確かなようだ。
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その後に続かされる鈴奈、美笛、鳴子。鈴奈はともかく、美笛と鳴子もさすがに気恥ずかしい様子である。
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女湯前で無言の鬩ぎ合いをする鼓太郎と鍵介。笙悟は「お前らなぁ……」と、言いたげに頭を抱え、永至は「男の子だねぇ」と、言いたげに面白そうな笑みを浮かべている。
Stork編の中盤において、スイートPがいる女湯へと向かうため、琴乃、美笛、鳴子、鈴奈(ついでにアリア)がバスタオル一枚で女湯へと入っていくシーンがある。当然、男主人公、笙悟、鼓太郎、鍵介、永至は女湯には入れないため、スイートPが出てくるのを入口で待ち構えることになるが、女主人公の場合だと、琴乃たちと一緒になってバスタオル姿になるシーンが入る。
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入り口の壁に座り込んで待機している男主人公。鼓太郎と鍵介の無言の鬩ぎ合いが気になっているのか、「何をやってるんだ、あいつらは……」と、言いたげな呆れ顔である。
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琴乃たちと同じくバスタオル姿で女湯に入っていく女主人公。鈴奈、鳴子、美笛と同じようにさすがに乗り気ではないらしい。
ちなみに入口では女湯を覗きたい一心の鍵介が鼓太郎と無言の鬩ぎ合いをしていて、笙悟は呆れ顔で、永至は面白そうに腕を組んでこの様子を見ている。男主人公を選択している場合、男主人公はおそらく鼓太郎と鍵介が理由となっているのか、笙悟と同じく呆れ顔で、さらに女主人公も乗り気ではないらしく、「なんで私まで……」と、言いたげな顔をしている。
その3:彩声が百合に目覚める
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異性恐怖症である彩声は、笙悟、鼓太郎、鍵介、維弦、永至ら男性陣はもちろん、男主人公に対しても素っ気なくキツめな振る舞いをするが、女主人公の場合だと、雲泥の差と言っていいほど態度を軟化させることがある。初対面では「部長が女の人でよかったぁ〜」と、眩しいまでの笑顔を見せてくれるほどで、その後のキャラクターエピソードも、男への恨み言や不平不満をぼやきながらも女主人公を頼ってくれる様子がある。
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また、女主人公で彩声のキャラクターエピソードを最後まで進めると、アリアから現実で父と仲直りできたらボーイフレンドも探しちゃって、と言われたことに狼狽するが、その後にはにかみながらも女主人公に彩声はこう言うのだ。「今は同性でも結婚できる時代でしょ……? 別に男にこだわる必要ないよね……部長?」これにはアリアだけでなく、女主人公で彩声のキャラクターエピソードを最後まで進めたプレイヤーの多くも驚かされたことだろう。
アリアと鼓太郎は本作でも犬猿の仲
Vita版でもそうだったが、本作でもアリアと鼓太郎は顔を合わせるたびにしょっちゅうケンカするほど、その関係の最悪ぶりは健在である。引き続き、その具体例を3つほどここで紹介する。
その1:出会った当初から盛大な口喧嘩
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主人公が笙悟に帰宅部に案内され、そこで笙悟から状況の説明を受けようとした時、「ちょっとYOUー! 大事な人のこと、忘れてくれちゃってない〜!?」と、アリアが飛び込んでくるところからこの場面は始まる。鈴奈がアリアがバーチャドールだと言いかけた瞬間、鼓太郎が「じゃあこいつ、μの仲間じゃねぇかよ……!? どけ新入り! ぶっ潰してやる!」と、早速喧嘩腰で食ってかかった。これにはアリアも思わず驚いて主人公の後ろに隠れ、さらに笙悟も鼓太郎を押し止めながら理由を説明することで事なきを得た。
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目次 - Contents
- 『Caligula Overdose』の概要
- 『Caligula Overdose』のあらすじ・ストーリー
- 帰宅部ルート・上
- プロローグ〜カギP編
- スイートP編
- Stork編
- 楽士ルート・上
- 吉志舞高校編
- 帰宅部ルート・中
- 少年ドール編
- 梔子編
- ミレイ編
- 楽士ルート・中
- 宮比温泉物語編
- 市立図書館編
- 帰宅部ルート・下
- イケP編
- シャドウナイフ編
- ウィキッド編
- 楽士ルート・下
- テーマパーク編
- アクアリウム編
- ランドマークタワー編
- 完結編
- ソーン編
- 希望という名の現実(μ編:帰宅部ルートエンディング)
- 裏切りの先にあるもの(アリア編:楽士ルートエンディング)
- 『Caligula Overdose』のゲームシステム
- フィールド
- 生徒との会話
- デジヘッド(ラガード)との遭遇
- トラウマクエスト
- WIRE(ワイアー)
- スティグマ
- スキルリール
- 戦闘
- 行動選択
- 武器系統
- 二挺拳銃(主人公・イケP)
- 拳銃(笙悟)
- 弓(琴乃・スイートP)
- 手甲(鼓太郎)
- 大剣(鍵介)
- 槌(美笛・ミレイ)
- 槍(鈴奈・ソーン)
- ビット(鳴子)
- 爪(少年ドール)
- 片手剣(維弦・シャドウナイフ)
- スタンガン(彩声・梔子)
- 鞭(永至・Stork)
- 爆弾(ウィキッド)
- デジヘッドの装備
- 未来予測(イマジナリーチェイン)
- オーバードーズスキル
- リスク
- 『Caligula Overdose』の登場人物・キャラクター
- 帰宅部
- 主人公
- アリア
- 佐竹笙悟(さたけ しょうご)
- 峯沢維弦(みねざわ いづる)
- 巴鼓太郎(ともえ こたろう)
- 響鍵介(ひびき けんすけ) / カギP(かぎぴー)
- 柏葉琴乃(かしわば ことの)
- 守田鳴子(もりた なるこ)
- 篠原美笛(しのはら みふえ)
- 神楽鈴奈(かぐら すずな)
- 天本彩声(あまもと あやな)
- 琵琶坂永至(びわさか えいじ)
- オスティナートの楽士
- Lucid(るしーど)
- μ(みゅう)
- スイートP(すいーとぴー) / 二条院静華(にじょういん しずか)
- Stork(すとーく) / 目 大洋(さがん まさひろ)
- 少年ドール(しょうねんどーる)/ 小森晶(こもり あきら)
- 梔子(くちなし) / 弓野胡桃(ゆみの くるみ)
- ミレイ / 一ノ瀬美玲(いちのせ みれい)
- イケP(いけぴー) / 小池智也(こいけ ともや)
- シャドウナイフ / 山田大樹(やまだ だいき)
- ソーン / 棗飛鳥(なつめ あすか)
- ウィキッド / 水口茉莉絵(みずぐち まりえ)
- その他の登場人物
- 田所興起(たどころ こうき)
- 南出日向(みなみで ひまり)
- フラワープリンセス ローズ / リリィ / アイリス
- 名取歳三(なとり としぞう)
- 美笛の母
- 『Caligula Overdose』の世界観・用語
- メビウス
- 宮比市(みやびし)
- ランドマークタワー
- シーパライソ
- 宮比温泉物語(みやびおんせんものがたり)
- メタバーセス
- デジヘッド
- 帰宅部(きたくぶ)
- オスティナート(執拗反復)の楽士
- カタルシスエフェクト
- アストラルシンドローム
- 『Caligula Overdose』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 帰宅部では見られなかったもう一つの視点
- 思わぬ出会いから新たな始まりへ
- 漆黒の楽士の初陣
- 真のラスボスとなった主人公
- 『Caligula Overdose』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:Cradle
- 挿入歌
- Suicide Prototype
- ピーターパンシンドローム
- トキメキ☆リベリエ
- Love Scope
- 独創性インシデント
- おんぼろ
- Sadistic Queen
- 天使の歌
- Sin
- Distorted†Happiness
- コスモダンサー
- Orbit
- Veritas
- 『Caligula Overdose』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- カリギュラ効果とは
- キャラクターたちが患った精神病
- 佐竹笙悟:適応障害(てきおうしょうがい)
- 峯沢維弦:スキゾイドパーソナリティ障害
- 巴鼓太郎:メサイアコンプレックス
- 響鍵介:ピーターパン・シンドローム
- 柏葉琴乃:シンデレラ・コンプレックス
- 守田鳴子:インターネット依存症
- 篠原美笛・イケP:身体醜形障害(しんたいしゅうけいしょうがい)
- 神楽鈴奈:ランチメイト症候群
- 天本彩声:異性恐怖症(いせいきょうふしょう)
- 琵琶坂永至:サイコパス(精神病質)
- スイートP:トランスヴェチシズム(異性装癖)
- Stork:窃視症(せっししょう)
- 少年ドール:回避性パーソナリティ障害
- 梔子:失声症(しっせいしょう)
- ミレイ:自己愛性パーソナリティ障害
- シャドウナイフ:中二病(ちゅうにびょう)
- ソーン:グリーフ
- ウィキッド:ソシオパス(反社会性人格障害)
- 女主人公ならば見ることができる新たな展開
- その1:百合カップルでお茶会へ
- その2:女湯へ潜入
- その3:彩声が百合に目覚める
- アリアと鼓太郎は本作でも犬猿の仲
- その1:出会った当初から盛大な口喧嘩
- その2:「デカ頭」と言われたアリア
- その3:鈴奈の弁当で一触即発
- 野生に目覚めかける美笛?
- 鈴奈はヤンデレ属性持ち
- 鳴子に引っ掻き回される楽士たち
- その1:部屋を公開された少年ドール
- その2:温泉の変態騒ぎにミレイ激怒
- その3:現実での姿公開にイケP爆発