IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のレビュー・評価・感想

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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
7

ドキドキの中に感動有り

あの巨匠、スティーブンキング原作の「IT」リメイク版の続編というだけあって、映画館での上映が楽しみでたまりませんでした。
ジャンルは、ホラーに該当されるので、お化け等のオカルトが苦手な方や、何よりもピエロ恐怖症の方にとっては、軽くトラウマになるかもしれませんね。ただ、ITであるピエロのペニーワイズを見ていると、段々と愛着が沸くところも正直あります。特に、ペニーワイズの歩き方が、主人公ビルを、筆頭としたLOSERSの仲間たちと、私たち視聴者をおちょくっているようで、クスッと笑ってしまいました。ピエロだからこそのお茶目さとは裏腹に、ビルたちを恐怖と不安へ連れ込もうとする様はおぞましい限りです。
心臓がドキドキする場面だけではなく、LOSERSの仲間たちの友情や絆、ちょっとした恋愛模様も、この作品に大きな刺激を与えていると思いました。
ネタバレになりますが、LOSERSの仲間の一人である気弱なスタンリーは、ペニーワイズからの恐怖に耐えられずに、自殺をしてしまいました。LOSERSの仲間たちが揃って顔を合わせることができなかった、というのがとても悔やまれます。不安や恐怖は誰でも抱くものですが、それに支配されてはいけないと教えてくれる作品です。

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6

ピエロ2

前作が本当におもしろく、その続編ということで期待していたのですが、イマイチでしたね。長いし…もうちょっと内容をギュッと詰めてほしかった。
前作の27年後の話になるので、ルーザーズも皆大人になっていて、そこが最初の見どころかな。一番変わったのはぽっちゃり系だったベン。イケメンになってるし。ガッカリだったのはリッチー。皆大人になっても子供のときのキャラというかイメージは残していたが、リッチーはそれが感じられなかったですね。
ペニーワイズ誕生の秘密がわかるとジャケットに書いてあったのですが、確かにわかりはしたんですが、イマイチわかりづらかった。わかってもそんなに「ヘ~、ナルホド」とはならなかったです。
ルーザーズとペニーワイズの絡みのシーンでも、一人一人の話をするので、長く感じ飽きてきますね。しかも皆大人になってる分、ピエロにそこまで驚くかなとちょっと滑稽に見えました。最後の方のでかくなったペニーワイズとの戦闘シーンなんかは特にそう感じました。
正直この映画は作らない方がよかったんじゃないかと思ったんですが、ただ同窓会みたいな感じでルーザーズがまた再会したり、過去の回想シーン(子供時代)なんかはこっちまで懐かしさを感じられてよかったと思います。

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9

大人になったみんなに面影がある

27年後の大人になったときの話です。前作を見て、楽しみでした。キャストはどことなく、こども時代のキャストと感じが似ていて、上手い人を探すなと思いました。ルーザーズクラブは事件後、それぞれの生活もあるし、町を離れていたけど、1人街に残っていたマイクに奴が復活したと連絡をもらい、街に戻ってくるというような話です。大体は幸せに暮らしてるけど、ベバリーはなんかDVっぽい男と結婚してたり、いろいろあるようでした。今回はペニーワイズを倒すアイテムとして、それぞれトラウマに関係するものを持って来なくちゃいけなくて、そこが面白かったです。前作でも思いましたが、みんないろいろ抱えているので、いろんなトラウマがみれて、怖いしおもしろいです。それに、子供がバンバン殺されていくので、そこも今までのホラー以上におそろしいです。でも、ここであっさり子どもが助かったりすると、ペニーワイズの怖さが半減すると思うので、バンバン殺されなければならなかったと思います。ペニーワイズの最期はなんかあっけなかったですが、また、復活してくれることを期待します。今回は前回よりも犠牲を出しており、終わりは切なくてよかったです。ただ、すぐに死んでしまうキャラもいるので、その人のファンの人は悲しいかもしれません。

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9

27年後の「ルーザーズ」と「イット」

本作は、スティーブン・キング原作の小説が元となった作品であり、もともと1990年に制作されたものを2017年にリメイクし、この度その第二弾として公開された映画です。
時代は前作から27年後の設定。前作では子どもだった主人公たち、つまり「ルーザーズ」の27年後の物語を描いています。実はこの27年という期間には、前作で明かされているように、「イット」(要するにルーザーズの敵役となる、ピエロ姿のペニーワイズのことだが)が現れる周期という意味があります。27年前、ペニーワイズを倒したと思っていたルーザーズでしたが、再びペニーワイズが現われ、町の子どもたちを襲っている——本作はそのような出だしから始まります。
結論から言えば、ルーザーズは見事ペニーワイズを倒すことができるのですが、興味深かったのはペニーワイズが息を引き取る直前に放った一言です。「お前たち、大人になったな」とペニーワイズは瀕死の状態で呟いたのです。
おそらくペニーワイズは、人間の内なる「恐怖」が実体化したものであり、そのためルーザーズはペニーワイズを「ただのピエロ!」などのように罵倒することで弱体化に成功し、打倒することができたんだと私は思います。その「恐怖」の象徴であるペニーワイズが、「お前たち、大人になったな」とつぶやくところに、本作が前作から一続きであること、子どもが大人になることの意味、そして恐怖を克服することの重要さといったテーマが透けて見えるようでした。
もちろん本作を十分に楽しむには、前作を踏まえたほうがいいと思います。その感動はひと塩かもしれません。
何にせよ、素晴らしい映画であることは保証します。

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8

それぞれのトラウマが描かれていた

長い映画でした。ルーザーズ・クラブのみんながそれぞれトラウマがあって、そこへペニーワイズが来るので長くなるのは致し方ありませんが、それにしても長かったなと思いました。でも、ペニーワイズの残酷さは前作と同様にあって、そこをきちんと見せているのでよかったです。思っているより簡単に子供が死にます。そこが、ペニーワイズの怖いところだと思いました。ルーザーズ・クラブのみんなは昔の面影もあるし、それぞれの関係性がわかっておもしろかったです。彼ら全員がしあわせになるラストがいいと思ってしまうほど、それぞれいろいろ抱えてていい心地だったのになあと思います。ホラー映画だし、全員が全員しあわせってわけにはいかなかったんだろうけど、切なかったです。リッチーとかすごくおどけててなんか空気読めない感じの子だったのに、いろいろ抱えてたんだなと思いっきり感情移入しちゃいました。ペニーワイズはすごく強いし、今回はなんか変な形態にもなるし、クリーチャーとか出すし怖いけど、あんなことでやられるなんて、結構気の弱いやつなんだなと思いました。やられてしまうなんてある意味ショックです。ジェイソンやフレディのようにまた復活してほしい悪役です。

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8

子ども時代に限ったことが吉

スティーヴン・キングのITの映画化です。
原作は主人公たちの子供時代と大人時代が描かれていますが、本作は子供時代に限定して、殺人ピエロ、ペニー・ワイズと子供たちの戦いに的を絞って描いています。それが当たりで、すごく分かりやすいし、ホラーだけど、子どもたちの青春物語みたいな面もあって、ホラー版スタンド・バイ・ミーのようでした。
主人公の男の子は吃音で、それを気にしているんだけど、リーダーっぽくて顔も優しげでかっこいいです。弟をペニーワイズにやられて、それを信じられず生きてると弟を探すところが健気でした。唯一の女の子は、わりと分かりやすくお父さんから性的虐待を受けていることが示唆されていて、びっくりしました。古い方の映画はそんなに示唆してなかったと思うのに、冒険したなと思います。他の仲間たちも個性的でした。またペニーワイズが、子どもたちに見せるのは、それぞれが一番怖いと思うもので、それもみんなバラバラでおもしろかったです。不潔とか病気が怖いとかもいて、昔の小説ですが今っぽいなと思いました。ペニーワイズはおちゃらけているようで本当に怖いピエロでした。また、大人時代の話も映画化されるので楽しみです。
ペニーワイズとの戦いを、また見たいと思いました。

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9

スタンド・バイ・ミーみたいな

ホラーで、怖いんだけど、怖いだけではなく、少年少女の冒険もののような、「スタンド・バイ・ミー」のような要素のある映画でした。弟が行方不明になった少年が、弟は生きていると信じようとして仲間と衝突したり、ピエロ(ペニーワイズ)に仲間割れさせられたり、女の子といい感じになったり、1人では勝てないと仲間でピエロに挑んだり、青春ぽいところもあって、原作を知らない私には嬉しいサプライズでした。でも、ただの青春ものではなく、ちやんと怖いです。「ピエロが怖いって(笑)」と思っていましたが、ピエロはちゃんと怖かったです。最初、溝の中から子供を誘い、噛み付くところ、映写機に映り込むピエロ。私ならとても戦えません。ルーザークラブのみんなはほんと勇気あるなと思いました。最後のペニーワイズとの戦いは、みんなでよってたかって、武器使いまくりって感じでしたが、敵は強いし得体も知れないしで、卑怯感はありませんでした。もともと、原作は、主人公が子供の頃の話と、大人になってからの話が交錯して進むものらしいですが、この映画は子供時代に限定して作っているのでわかりやすく、うまくまとまってると思いました。大人になってからの話も、作られるそうなので楽しみです。